北岳バッドレス第4尾根



- GPS
- 21:55
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 2,390m
- 下り
- 2,363m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 7:36
- 山行
- 10:26
- 休憩
- 2:53
- 合計
- 13:19
- 山行
- 1:53
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 2:01
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
サングラス
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
デポ用ゴミ袋
カメラ
予備バッテリー
着替え
トレッキングポール
|
---|---|
共同装備 |
ダブルロープ50m×2
アルパインヌンチャク12
カム1セット
ツエルト
熊鈴
ファーストエイド
|
感想
クライミングを始めて8年
やっとこの日がやって来た❗️
○Bガリー大滝
1p目 20m Ⅲ
真っ暗な中、ヘッデンスタート。暗闇の中登るのは初めてで緊張する。カムを一つ決めるが、ハーケンは1箇所しか見つからない。後から聞くと、ハーケンがもう一つあったらしい。暗いうちはハーケンが見えにくいので、クライミングシューズで登って良かった。
2p目 40m Ⅲ
徐々に明るくなってきた。ここも中間支点に乏しく、ほぼフリーやんと思いながら精神安定剤のために1箇所でカム使用。左トラバース気味に登る。ロープが重い。
靴を履き替え、草付きを左上。トラバースの踏み跡からCガリーへ。
Cガリーは足元が崩れるとの情報だったが、よく踏まれており、踏み跡通りに通過すれば問題なかった。有名な「4オネ→」やヒドゥンスラブの入り口の「4」マークもすぐに見つけることができた。下調べ通りだ。
○ヒドゥンスラブ
傾斜は緩く、先行パーティはロープを出さなかったが、出だしが濡れていたので、私たちは安全のためにここでもロープを出した。
大テラスと言われる場所に到着。富士山がどーんと見えている。これからの9ピッチに備え、しっかりと食べることにする。
○第4尾根主稜
1 p目 30m Ⅳ+
つるりとしたクラック~やさしいスラブ
クラックに足を入れるが、女子の足ではサイズ的に初めの1箇所しかジャミングが決まらない。左側の壁を使いながら登る。♯3のカム使用。
2 p目 30m Ⅱ
土のバンド~階段状の岩場
ロープが屈曲するので流れを意識して、岩のピナクルでピッチを切る。
3 p目 40m Ⅲ
白い岩のクラック
岩を右に回り込んで、フェースを登る。階段状。回り込んだ後、声が届かず難儀した。
4 p目 10m Ⅲ
フェースからリッジ
すぐ先に三角形の垂壁が見えている。
5 p目 30m Ⅳ+
三角形の垂壁~緩傾斜のリッジ
想像していたより三角形は小さい印象。ハーケンが連打されているが、手がかりはある。初めの一歩の乗り上げが難しい。その後右のカンテを取りに行くが、微妙なスラブで緊張した。懸垂ポイントまでは、高度感のあるリッジをアドレナリン全開で登る。
⭐︎懸垂下降 15m
6p目 40m Ⅳ
右のコーナー~カンテ上のクラック
後ろから追われる事がなかったので、ここでモグモグタイム。右のコーナー~フェースにはリングボルトが一つあるのみ。ここで落ちらどこまで落ちる?と脳裏をよぎるが、余計な事は考えないようにする。フェースを登り切るとハーケン多数。カンテ上のクラックも微妙なスラブが続く。♯1カム使用。
7 p目 15m Ⅲ+
カンテ~枯れ木のテラス
スラブ祭りやん!
8 p目 10m
ナイフリッジのトラバース
リッジの手がかりは意外と上。女子の身長では一歩上らないと、一つ目のハンガーボルトに手が届かない。トラバースの手がかりは良く、よく見ると足の置き場もあるが、下が丸見えの切れ落ちた岩のところを通過するのは高度感が半端なかった。
9 p目 10m Ⅳ+
城塞ハング
一ピン目が遠い。被った状態で足を突っ張って耐えながら何とか1ピン目。その後は、♯0.75のカムを決めて、少しずつ足を上げ、チムニーに入らずに乗っ越した。残地カム、お助けスリングに感謝。
荷物を背負って、トータル2+1+9=12ピッチの登攀を終えてヘロヘロ。その後は足取り重く、山頂までの道のりが、長く長く感じた。
(まとめ)
・前日の下見は必須。
・Bガリー大滝まではB沢C沢間尾根の踏み跡をたどる。なかなかの悪路。
・ルーファイ含め、下調べが重要。
・混雑を避けて月曜日にアタックしたが、それでも4組が登攀していた。私たちは3番手。土日祝はかなりの混雑かと思われる。
・前情報で得ていた核心と言われるピッチ以外も細かいスラブが随所にあった。グレード感(白山書房「日本の岩場」を参考)は辛めに感じた。
・ハーケン連打の箇所と、ランナウトする箇所の差が激しかった。
・当初は時間短縮のためにも、ピッチはできれば減らす方向で考えていたが、実際にはロープが重くなり、トポ通りの9ピッチで登ることになった。
・高所でのクライミングは疲れやすい。
・これまで経験したアルパインルートとは、体力、クライミング力も合わせて、段違いに難しく感じた。男性ならばリーチがあって、もう少し楽に登れるのかもしれない。
・使用した装備 ダブルロープ50m×2、アルパインヌンチャク10本、カム ♯0.75~3
(注)ピッチの長さは私たちの実際の状況をもとに表記。
準備から当日まで女子2人でやりきれたことは大きな自信になった✨
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