上高地BT→水俣乗越→北鎌沢出合→北鎌独標→槍ヶ岳→上高地BT

magmagoon
その他4人 - GPS
- 33:29
- 距離
- 57.6km
- 登り
- 4,300m
- 下り
- 4,307m
コースタイム
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 10:13
- 山行
- 11:59
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 12:52
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 9:07
| 天候 | 一日目 曇 二日目 晴れときどき曇 三日目 曇 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
| その他周辺情報 | 水俣乗越から北鎌沢出合手前まで断続的に水あり。 北鎌沢はかなり上部まで水あり(2300mくらい?)。 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
今回は一昨年に暑さで断念した北鎌尾根のリベンジ山行。前回は急用で参加できなくなってしまったSI氏とその奥さんのSNさん、前回もご一緒したTさんと同じ山岳会のAさんの5名パーティ。飛び石での4連休の初日は雨だったので残り3日での山行となった。
1日目
この日は昼くらいから天候が回復するという見込みだったが沢渡バス停ではまだ小雨。バスで上高地に入ったときには雨は上がり、意外に天候の回復は早かった。前回は暑さと水不足で水俣乗越までの登りと北鎌沢出合までの下りは相当に苦労した苦い思い出があったが、今回はSI氏のペースゆったり目のメースメイクと曇りがちな天気で暑さもそれほど厳しくない日だったこともあって、時間はかかったものの行程は順調。水俣乗越からの少し下ると前回はなかった水も流れていて水の心配はなさそうだった。さらに下ると一旦伏流になったものの、北鎌沢出合の手前では十分に水流があり、先行者たちの幕営場所から少し手前でこの日は終了。
2日目
この日は長丁場になることと前日北鎌沢出合の手前で幕営したこともあって早めに出発したかったが、足元の悪いゴーロ帯ということで少し明るくなってから出発することになった。この時点で他のパーティは1つだけ、この日もゆったりペースなのでそのパーティにも出合前で抜かれる。北鎌沢の最初の分岐前で水を補給していた先行パーティに追いついたが、彼らは迷わず左俣に入っていく。左俣の先はかなり厳しい登りになるようだがショートカットできるメリットは有るようなので、そういう選択なのかと声もかけずに我々は右俣を登っていく。しばらく登っていると後続パーティに追いつかれ、話を聞いてみると間違って左俣に入ってしまったので戻って登り返しているとのこと。先程のパーティも結局こちらに追いついてきて合計3パーティが間違って左俣に入ってしまっていたらしい。バリエーションルートで道を間違っていませんかなんて声かけは野暮だと思っていたが、こういう事があると今後はどうするか悩むところ。自己責任とは言ってもそれで事故でもあったら寝覚めが悪い。いずれにせよ進退窮まることなく戻ってこれたのは不幸中の幸いだっただろう。結局この日に出発した全パーティに北鎌のコル前で抜かれ、後ろを気にせずゆっくりと進む。コル手前には通称クライマーホイホイなる誤った(危険な)ルートがあったらしいが、迷いこむことなくコルに到着し、ここからはトップをTさんに交代する。
コルから少し進むと徐々にルートが明瞭でないところ、危険な箇所が現れ始める。10年ほど前に北鎌尾根を歩いたというSI氏の記憶やパーティメンバーのルートファインディングなどを駆使し、時折ロープを出してもらいながら先に進む。我々は5名パーティでどうしても難所の通過に時間がかかってしまうが、この日は出発を遅らせたことと飛び石連休の中日の平日ということもあり、後続パーティに急かされることもなくじっくりと道を見極めながら歩くことができた。しかしながら、流石に出発の遅さと行動に時間をかけすぎた感は否めず、北鎌平到着は15時過ぎ、この日の幕営予定地の殺生ヒュッテはおろか、明るいうちに槍ヶ岳に到達できるかもやや怪しい状況。北鎌尾根上でのビバークに備えてパーティメンバ全員で水は多めに担いできたということもあり、北鎌平でのビバークになるだろうなと思っていた。なんなら個人的には北鎌尾根上で幕営をする経験なんてめったに無いのだからむしろそっちのほうが良いくらいに思っていた。しかし、リーダーのSI氏、サブリーダーのTさんとはこの日中に抜けてしまったほうが良いとの判断で、これにAさんも同調。だいぶ疲れて見えたSNさんも歩けるというし、私もこれまでのゆったりペースで足は残っていたのでこの判断に従い、槍ヶ岳突破を目指す。ここまでくればもうロープは出さなくてよかったはずというSI氏の言葉通り、それほど難所はなかった…といいたいところだが、最後のチムニーはなかなかの高度感。ここもTさんにリード、ロープ確保していただいて突破する。ここまで来ると少し上の山頂に立っている登山者が見え、山頂はもうあと僅か。天候不良などなんだかんだで遠征4回目の北鎌挑戦となったTさんを先頭にして山頂に到着する。ギャラリーがいればねぎらいの一つもあるところだったかもしれないが、日没間際の山頂に人気は少なかったためかそのようなことはなく、吹きすさぶ風の音がするだけの静かな山頂だった。業を煮やした(?)SIさんが山頂にいた近くの女性に労いをおねだりして、同情の(?)拍手をいただいた。記念撮影を済ませていざ下山というところで、Tさんが寒さによる体調不良を訴え、急遽槍ヶ岳山荘で幕営をしようということにする。しかしながらあいにくテン場はいっぱいとのこと。小屋には泊まれるという話だったので体調不良のTさんとその付添としてAさんは小屋に泊まっていただき、残り3名で殺生ヒュッテまで行こうという話をしていたのだが、SI氏の交渉の結果ツェルト用のスペースであればテン場も使えるという事になって、遅くなったもののなんとかテントを張ることができた。この日は遅くなったので晩酌のみで就寝したが、北鎌尾根踏破の興奮もあったのかあまり眠れなかった。
3日目
最終日は下山のみ。途中の小屋で食事やスイーツを楽しみつつ、相変わらずのゆったりペースで上高地を目指す。これまでのような難所はないが、それに油断せず無事に下山することができた。










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