八ヶ岳・稲子岳南壁・左方カンテ


- GPS
- 07:44
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 950m
- 下り
- 954m
コースタイム
- 山行
- 7:53
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 8:18
1ピッチ目 25m ※ちょっと上がったテラス上のところから開始
2ピッチ目 30mくらい
3ピッチ目 30mくらい
4ピッチ目 40m くらい
5ピッチ目 10m くらい
天候 | 登山口〜しらびそ小屋 曇り/しらびそ小屋〜取付 雨、曇り/取付〜終了点 晴れ、曇り/下山路 曇り、雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 稲子湯で入浴。高齢のご主人がとても腰の低い応対をして頂き、好感を抱きました。なかなかレトロなところで、いいお湯でした。650円也。 |
写真
昇龍)バリバリのランナーだから、壁はさておきアプローチは全然強いと思っていたのに今までの山行で追いつけない時もある。特に下り。なぜだ!
昇龍)適度の難しさで楽しい!概ね易しいが、一部フリ−クライミングチックな動きが必要なところもあった。カムも使えてやっている感がある。いずれにせよ僕らのレベルに最適だったと思う。
装備
個人装備 |
雨具
靴
ザック
行動食
非常食
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
ナイフ
ロープ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
カラビナ
スリング
キャメロット
防寒着
ナッツキー
ルベルソ
エイト環
小電力トランシーバー(メンバー間用)
確保用手袋
ハイドレーション
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共同装備 |
ファーストエイドキット
キャメロット
ナッツ
SOS発信付衛星通信(ガーミン66i)
|
備考 | 【spectra】 昇龍さんに勧めてもらったハイドレーションシステムは、本当に買ってよかった。登攀中にザックを下ろさずに飲めるのがいいし、歩きながら少しずつ水分補給できるのも助かる。また、登攀時の連絡用に持っていったトランシーバーも便利だった。 ナッツは使用しなかった。カム類は随所に使用ポイントがありました。大き目サイズも使える。後続パーティーの方たちは、滅多に使用しないキャメロット#2を使ったーと喜んでいました。確保支点に使える手ごろな岩のフレークがあるので長めのスリングも有効。 〜当日の服装(備忘録)〜 この時期の服装はとても悩んだので備忘録として。天気予報では、天狗岳が霧一時晴れで10度の予想だったので、稲子岳あたりでは12度くらいだったのかな。 上半身:行動着: 半袖Tシャツ + 薄手の長袖シャツ (感想)歩いている間はちょうどいい、確保時にじっとしていると少し肌寒い 下半身:行動着: 膝痛対策のサポートタイツ + モンベルの夏用ガイドパンツライト 防寒着: 薄手のフリースをザックに忍ばせておいた。 |
感想
【spectra】
私は25年ぶり、昇龍さんは30年ぶりの「本チャン」復活に向け、5月からトレーニングを重ねて実現した、昇竜さん曰く「卒業試験」でした。
まずはモミソ沢から始まり、登山の総合力養成として豆焼沢、中御所谷で実力不足を痛感。そこからクライミング力とロープワークの習熟のため、三つ峠、超沢バットレス、鷹取山などで訓練し、頭では若いつもりでも現実は違うという、中高年登山家が目の当たりにする現実を私たちも痛感することとなりました。
当初は一ノ倉あたりも考えていたのですが、自分たちの実力を謙虚に受け止め、確実に登れること、そして山岳登攀の醍醐味が味わえる山域・環境を求めました。そんな中、昇龍さんが見つけてくれたのが稲子岳です。僕らが若かったころには聞かなかったルートですが、最近では人気ルートになっているとのこと。実際、素晴らしいルートでした。
入山地点で既に標高が1,500m以上あるため、針葉樹と苔に包まれた気持ちの良い森林浴からスタート。登り始めて丁度良いところに現れるミドリ池で休憩。トイレ200円で利用できます。幻想的なミドリ池の後ろにそびえる稲子岳南壁が登攀意欲を掻き立てます。
ルートの左方カンテは、素晴らしいロケーションの下、クライミングを存分に楽しむことができました。取付を間違えたり、下降ルートを間違えて遠回りにはなってしまったなどの反省点はありますが、これまでの訓練が結実した思い出に残る山行でした。「楽しかったなー、ヤバいなー。もっと大きな壁に行きたくなるなー。精進しないとなー、自制しないとなー。謙虚に頑張らないとなー」などとぶつぶつ思い返しています。
〇今回は第一段階「卒検」としての位置付けであった。今春先、土地家屋調査士という同業の中で元クライマーっぽい情報を得たspectraさんにFBメッセージした。そして5月に丹沢モミソ沢(大岩)にて初顔状態で練習を開始した。お互いクライミングが久しぶり過ぎて、懸垂支点構築はこれで良いのだっけというレベルから始まった。その後、奥秩父豆焼沢、中央アルプス中御所谷、三ツ峠、越沢バットレス、鷹取山で合同練習し、また、各自で丹沢奥多摩の沢登りやジム練習で少しずつ勘を取り戻していった。
モミソ沢の段階では来年の谷川岳一ノ倉南稜を目標とした。夏頃から、これは今年行けるじゃねぇということになったが、その後ゲレンデで思った以上に登攀そのものやロープワークに手こずり自信喪失し、谷川岳は今季難しいと断念した。谷川岳はアプローチが昔と違って出合まで車が入れないこと、上越国境稜線を伝って山頂経由を目指したかったことから総合力がまだ足りないと言わざるを得ない。
練習していると歳を忘れるのだけれども、時折我に戻って、若い頃の感覚で進んでしまうと事故ってしまうとお互い言い聞かせた。そこで下方修正したけれでも、あくまでも山でのクライミングにこだわり今回のチョイスとなった。二子山や小川山のマルチでは何か違い目標としては満足できなかったのである。(まぁでも今回ルートはオドロオドロしさが無く小川山っぽいと思いました。)
〇さて今回の山行はとにかくアプローチ、登攀、下山全体をソツなくこなすことを
自身の目標とした。登攀のみならず歩く部分もルートのロストは大幅な時間ロスにつながるからである。実際は取付きがわからず、上がり過ぎたりしたが、大きなミスはなかった。登攀に関しても何とかではあるが、ロープワーク所作含めて一連としてつながるようになった。よって甘い自己採点ではあるが、第一段階卒業としたい。
〇前夜登山口までの車移動から下山まで落ち着かないて天気ではあったが、登攀中の数時間はほぼ晴れて絶景の中でクライミングが出来たことがうれしい。アプローチは易しいというより優しい感じであり、壁も人によってはフリ−ソロするレベルではあるが我々にとっては大きな一歩となった。何とか再びクライマーらしきことが出来たことがうれしい。技術体力経験に足りないところ、劣っているところは今は文明の利器で補うことが可能だ。ユーチューブ等で技術やルートの確認ができる。野生の勘は劣ってもGPSナビゲーションが今は使える。冒険性は減少しても使える安全は使って、第二のクライマー人生をもう少しやっていきたい。
あと、似通った経歴のspectraさんに感謝したい。知り合わなければ再び今回のようなマルチクライミングに臨むことはなかったと思う。
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