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Yamareco

記録ID: 8778722
全員に公開
沢登り
尾瀬・奥利根

恋ノ岐から平ヶ岳で試練

2025年10月04日(土) 〜 2025年10月05日(日)
情報量の目安: S
都道府県 福島県 群馬県 新潟県
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
17:39
距離
30.0km
登り
1,734m
下り
1,784m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:31
休憩
0:00
合計
8:31
距離 11.7km 登り 926m 下り 54m
6:23
511
スタート地点
14:54
宿泊地
2日目
山行
8:48
休憩
0:19
合計
9:07
距離 18.3km 登り 808m 下り 1,730m
5:59
119
宿泊地
7:58
7:59
1
8:00
5
8:05
8:08
2
8:10
20
8:30
8:32
34
9:06
9:10
20
9:30
9:37
50
10:27
10:29
38
11:07
15
11:22
46
12:08
133
14:21
13
14:34
32
15:06
ゴール地点
天候 5日の午後から崩れる予報で,15時ぐらいから降りはじめた
過去天気図(気象庁) 2025年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
恋ノ岐橋と鷹ノ巣登山口の国道移動12kmを解決する為,鷹ノ巣山から清水沢を下降する周回を企図した.
コース状況/
危険箇所等
夜中に降雨あったが,増水の兆候は無し
その他周辺情報 ゆ~パーク薬師(JAF割あり)
またまたやって来た檜枝岐の門.冬季駐車場(テニスコート脇)で仮眠
2025年10月04日 02:11撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 2:11
またまたやって来た檜枝岐の門.冬季駐車場(テニスコート脇)で仮眠
鷹ノ巣登山口から恋ノ岐橋までは車でも結構な距離に感じた
2025年10月04日 06:25撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 6:25
鷹ノ巣登山口から恋ノ岐橋までは車でも結構な距離に感じた
しっかりした踏み跡から入渓.橋の下にスペースあり
2025年10月04日 06:25撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 6:25
しっかりした踏み跡から入渓.橋の下にスペースあり
さっそく出てくる滝と釜.典型的な花崗岩ではなく,火山岩と堆積岩の不均質な岩相.抉れてゴルジュになるほど柔らかくはないようだ
2025年10月04日 06:36撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 6:36
さっそく出てくる滝と釜.典型的な花崗岩ではなく,火山岩と堆積岩の不均質な岩相.抉れてゴルジュになるほど柔らかくはないようだ
険悪ではないが,それなりにヌメる
2025年10月04日 06:38撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 6:38
険悪ではないが,それなりにヌメる
花崗岩と流紋岩の接触部
2025年10月04日 06:40撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 6:40
花崗岩と流紋岩の接触部
2段の滝.右にロープ
2025年10月04日 07:00撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 7:00
2段の滝.右にロープ
すでにチ○濡れ
2025年10月04日 07:13撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 7:13
すでにチ○濡れ
大きな釜で魚影あり
2025年10月04日 07:21撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 7:21
大きな釜で魚影あり
2条の滝
2025年10月04日 07:30撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 7:30
2条の滝
一本橋
2025年10月04日 07:47撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 7:47
一本橋
小断層か
2025年10月04日 07:59撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 7:59
小断層か
分かりにくいが破砕した岩相
2025年10月04日 07:59撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 7:59
分かりにくいが破砕した岩相
ポットホールが印象的なナメ滝
2025年10月04日 08:15撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 8:15
ポットホールが印象的なナメ滝
埋まりつつある?
2025年10月04日 08:15撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 8:15
埋まりつつある?
破砕
2025年10月04日 08:20撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 8:20
破砕
濡れないように左から上がろうとしたら脚が攣ってしまい焦る.慌ててツムラの68番を飲む
2025年10月04日 08:38撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 8:38
濡れないように左から上がろうとしたら脚が攣ってしまい焦る.慌ててツムラの68番を飲む
綺麗なナメが続くあたりから徐々に粗粒な珪長質岩
2025年10月04日 09:31撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 9:31
綺麗なナメが続くあたりから徐々に粗粒な珪長質岩
黒い包有物
2025年10月04日 09:56撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 9:56
黒い包有物
清水沢出合いの前後は開けてゴーロぽくなる.登山大系にある清水小屋は見あたらない
2025年10月04日 10:03撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 10:03
清水沢出合いの前後は開けてゴーロぽくなる.登山大系にある清水小屋は見あたらない
先行者の焚き火跡は多数あり
2025年10月04日 10:13撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 10:13
先行者の焚き火跡は多数あり
いらっしゃーい
2025年10月04日 10:26撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 10:26
いらっしゃーい
棚状の小滝
2025年10月04日 10:33撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 10:33
棚状の小滝
トイ状
2025年10月04日 10:57撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 10:57
トイ状
2025年10月04日 11:08撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 11:08
ようやくオホコ沢(左).ここから本流(右)も細くなり,徐々に粗粒な花崗岩となる.花崗岩だとヌメりが気にならないぐらいフリクションが良い
2025年10月04日 11:32撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 11:32
ようやくオホコ沢(左).ここから本流(右)も細くなり,徐々に粗粒な花崗岩となる.花崗岩だとヌメりが気にならないぐらいフリクションが良い
浅くて歩き易い
2025年10月04日 11:47撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 11:47
浅くて歩き易い
これは何でしょう...
2025年10月04日 12:08撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 12:08
これは何でしょう...
小滝の下には必ず魚影があり,下流より大きいように見える
2025年10月04日 12:15撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 12:15
小滝の下には必ず魚影があり,下流より大きいように見える
いっぱい
2025年10月04日 12:31撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 12:31
いっぱい
ちょっと大きい
2025年10月04日 12:45撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 12:45
ちょっと大きい
テン場適地
2025年10月04日 12:49撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 12:49
テン場適地
1660mヘアピンカーブの辺り,沢が屈曲しているあたりにテン場を期待したが,意外に両岸とも立っている.上に登れば見つかったかもしれない
2025年10月04日 13:06撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 13:06
1660mヘアピンカーブの辺り,沢が屈曲しているあたりにテン場を期待したが,意外に両岸とも立っている.上に登れば見つかったかもしれない
雨がなければ大丈夫な場所
2025年10月04日 13:08撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 13:08
雨がなければ大丈夫な場所
二条
2025年10月04日 13:12撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 13:12
二条
廊下が狭まり斜滝というパターンが多い
2025年10月04日 13:51撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
1
10/4 13:51
廊下が狭まり斜滝というパターンが多い
門のような左右対称
2025年10月04日 14:06撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 14:06
門のような左右対称
落ち口左から上がれそうだが,戦意が低下しており,左手前のブッシュから巻いた
2025年10月04日 14:17撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 14:17
落ち口左から上がれそうだが,戦意が低下しており,左手前のブッシュから巻いた
ゴルジュ状のところもあるが,ピンク色のカリ長石が多く,フリクションが効く
2025年10月04日 14:45撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 14:45
ゴルジュ状のところもあるが,ピンク色のカリ長石が多く,フリクションが効く
1680m二俣左の滝下を泊地とする.木がほぼ濡れており,焚き火は盛り上がらなかった.獣避けにはなっただろう
2025年10月04日 16:04撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 16:04
1680m二俣左の滝下を泊地とする.木がほぼ濡れており,焚き火は盛り上がらなかった.獣避けにはなっただろう
二俣に挟まれた台地上は獣の痕跡もなく,増水にも耐えられそう
2025年10月04日 16:04撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 16:04
二俣に挟まれた台地上は獣の痕跡もなく,増水にも耐えられそう
夕餉に肉を焼くが、ひとつはほぼスジの塊だった.カスミめ〜💢
2025年10月04日 17:42撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/4 17:42
夕餉に肉を焼くが、ひとつはほぼスジの塊だった.カスミめ〜💢
曇天のせいか全く寒くない朝
2025年10月05日 05:58撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 5:58
曇天のせいか全く寒くない朝
大滝らしき3段は,奥の最上段が見えていない
2025年10月05日 06:12撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 6:12
大滝らしき3段は,奥の最上段が見えていない
大滝の最上段はやや立っている.水流のすぐ左は笹の背後にハングした岩があり,上がれない.笹の左から上がる
2025年10月05日 06:21撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
1
10/5 6:21
大滝の最上段はやや立っている.水流のすぐ左は笹の背後にハングした岩があり,上がれない.笹の左から上がる
水量が落ちてブッシュが被ってくる
2025年10月05日 07:05撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 7:05
水量が落ちてブッシュが被ってくる
すっかり流れが細くなり,笹の背が低くなってくると目指す方向がわかった.衛星画像では右に行くほど草付きが早く出てくると予想
2025年10月05日 07:36撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 7:36
すっかり流れが細くなり,笹の背が低くなってくると目指す方向がわかった.衛星画像では右に行くほど草付きが早く出てくると予想
背後に燧.左に行くと笹藪が長く続きそう
2025年10月05日 07:37撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 7:37
背後に燧.左に行くと笹藪が長く続きそう
偶蹄目の踏み跡
2025年10月05日 07:45撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 7:45
偶蹄目の踏み跡
谷沿いに草付きが始まる.遅くまで雪が残るのだろう.驚いたのは左岸尾根に明瞭な踏み跡がミョウカン山付近まで伸びていること.ケモノ道かもしれないが,かなり明瞭
2025年10月05日 07:48撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 7:48
谷沿いに草付きが始まる.遅くまで雪が残るのだろう.驚いたのは左岸尾根に明瞭な踏み跡がミョウカン山付近まで伸びていること.ケモノ道かもしれないが,かなり明瞭
山頂の湿原に出る直下の斜面.ここも偶蹄目の足跡と糞が大量にある
2025年10月05日 07:53撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 7:53
山頂の湿原に出る直下の斜面.ここも偶蹄目の足跡と糞が大量にある
最後の詰めを下山の右岸尾根から振り返る.矢印付近から草つきが始まる
2025年10月06日 02:33撮影
10/6 2:33
最後の詰めを下山の右岸尾根から振り返る.矢印付近から草つきが始まる
登り切ったらすぐ姫ノ池
2025年10月05日 07:58撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 7:58
登り切ったらすぐ姫ノ池
ここでシグマに履き替える
2025年10月05日 08:09撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 8:09
ここでシグマに履き替える
平ヶ岳山頂付近の展望スペース
2025年10月05日 08:30撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 8:30
平ヶ岳山頂付近の展望スペース
二等三角点「平岳」2139.59 m
2025年10月05日 08:32撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 8:32
二等三角点「平岳」2139.59 m
ほぼ同じ高さの岩.ここが最高点だと思っていた...
2025年10月05日 08:33撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 8:33
ほぼ同じ高さの岩.ここが最高点だと思っていた...
水場
2025年10月05日 08:48撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 8:48
水場
北側を臨む
2025年10月05日 08:56撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 8:56
北側を臨む
玉子石の手前の似た形の岩
2025年10月05日 09:07撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 9:07
玉子石の手前の似た形の岩
玉子石の窪んでいるところは大きな斜長石結晶が多い部分で,層状に並んでいるのだろう
2025年10月05日 09:08撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 9:08
玉子石の窪んでいるところは大きな斜長石結晶が多い部分で,層状に並んでいるのだろう
旧道らしき踏み跡がいくつもある
2025年10月05日 09:11撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 9:11
旧道らしき踏み跡がいくつもある
燧も霞む
2025年10月05日 09:38撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 9:38
燧も霞む
元玉子石か
2025年10月05日 09:43撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 9:43
元玉子石か
カワゴイ沢の源頭はかなりの急登に見える
2025年10月05日 09:45撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 9:45
カワゴイ沢の源頭はかなりの急登に見える
激しくえぐれた登山道
2025年10月05日 10:00撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 10:00
激しくえぐれた登山道
台倉山付近の水場!
2025年10月05日 10:29撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 10:29
台倉山付近の水場!
燧は色づいていない
2025年10月05日 11:18撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 11:18
燧は色づいていない
三等三角点「赤川表」(台倉山)
1695.27 m
2025年10月05日 11:23撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 11:23
三等三角点「赤川表」(台倉山)
1695.27 m
取り付きがわからなかった鷹ノ巣山への尾根.かなりの難路と予想される(三角点があるはずだが)
2025年10月05日 12:15撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 12:15
取り付きがわからなかった鷹ノ巣山への尾根.かなりの難路と予想される(三角点があるはずだが)
下大倉山から下る途中で大休憩
2025年10月05日 12:31撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 12:31
下大倉山から下る途中で大休憩
カレーメシとハンバーグ(朝飯)
2025年10月05日 12:50撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 12:50
カレーメシとハンバーグ(朝飯)
大きな松の木から下がザレ
2025年10月05日 13:27撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 13:27
大きな松の木から下がザレ
見晴よく気持ち良いザレ尾根
2025年10月05日 13:33撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 13:33
見晴よく気持ち良いザレ尾根
鷹ノ巣山方面
2025年10月05日 13:42撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 13:42
鷹ノ巣山方面
杉植林地
2025年10月05日 14:08撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 14:08
杉植林地
最後の橋
2025年10月05日 14:12撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 14:12
最後の橋
ブナ林!
2025年10月05日 14:15撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 14:15
ブナ林!
登山口の看板を改めて読む
2025年10月05日 14:21撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 14:21
登山口の看板を改めて読む
恋ノ岐乗越(登山終了後)
2025年10月05日 15:34撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 15:34
恋ノ岐乗越(登山終了後)
魚沼で大蒜背脂をキメた
2025年10月05日 17:26撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
10/5 17:26
魚沼で大蒜背脂をキメた
撮影機器:

装備

個人装備
雨具 着替え ザック 行動食 調理用食材 ヘッドランプ ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 ナイフ ヘルメット カラビナ フェルトシューズ シグマ 30mロープ テント シュラフ 防寒着

感想

初級の沢と聞いて,30mロープとシュリンゲ2本を用意,鷹ノ巣登山口から恋ノ岐橋までが長いので,下山は鷹ノ巣山から清水沢を下るつもりで計画した.初日は問題なく進むが,途中で小滝を越えるときに両足が攣り,オホコ沢から登山道にエスケープを考え始める.オホコ沢手前までは典型的な花崗岩ではなく,流紋岩やその火砕岩が多く,貫入や火道充填物と思われる.そのため,それなりにヌメリはある.ツムラ漢方の力を借り継続,オホコ沢を過ぎると粗粒な花崗岩となり,結晶の粒によりフリクションがかかるようになる.ピンク色のカリ長石が目立つ典型的な花崗岩.1660m付近の屈曲部でテン場適地となる段丘があると予想したが,針葉樹が立ち並ぶ小高い尾根になっていて,通過した.1680mの二俣は両方滝になっているが,挟まれた台地上は笹とイタドリの快適なスペースだった.全く寒くない夜を明かして,朝はスープのみで出発.すっかり細くなった水流が枯れてくる頃,笹が低くなり,谷沿いに草つきが現れはじめる.衛星画像では右(北)ほど草付きが下まで伸びているようだったので,分岐は右を選ぶようにした.下から見えていたスカイラインの背後が姫ノ池で,沢装備を解除して,平ヶ岳に向かう.すでに多くの登山者が登っていたが,その時点ではガスで何も見えない.三角点のところが山頂だと勘違いして,引き返し,玉子石に回って姫ノ池に戻る.そこから長い登山道を下り,下台倉山の先から北にまっすぐ進み,鷹ノ巣山に向けて藪漕ぎのはずだったが,ブッシュが濃くて鷹ノ巣山に向かう尾根が見えない.道はなめらかに鷹ノ巣登山口に向かって降りていく.あきらめて,途中の尾根から望む鷹ノ巣山は鋸歯状の尾根で,これは相当の覚悟を持って挑戦する必要があるとわかった.そこからの急下降は見晴らしが良いザレ尾根で楽しい.杉植林地も出てくるが,最後はブナ林の林道となり,登山口に達する.問題はそこから恋ノ岐橋まで12kmの歩行で,何台も新潟方面に行く車が通るが,手を上げる勇気がなく,ただ歩く.野菜・キノコ直売所のオバさんに声をかけるか迷うが,通り過ぎたところで雨が降り出す.カッパも出すのも面倒で濡れながら歩いていると,八王子ナンバーのレンタカーが止まってくれた!ここは遠慮なく同乗させてもらったところ,韓国から来て東京で働いているという男女3人組であった.せっかく日本に居るので百名山に挑戦中ということ,韓国の山はすごく整備されていて,日本の山のような冒険的な要素はないこと,などを聞いた.日本語はペラペラで助かった.おかげさまであっという間に恋ノ岐橋に着いたが,この道を全部歩いたらあと2時間以上はかかっていたと思う.日韓友好!!

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