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Yamareco

記録ID: 8810296
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

悪沢岳・荒川中岳・前岳・赤石岳

2025年10月11日(土) 〜 2025年10月13日(月)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 静岡県
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
18:02
距離
29.4km
登り
3,266m
下り
3,221m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:23
休憩
0:13
合計
5:36
距離 10.7km 登り 1,821m 下り 322m
8:36
5
8:47
51
9:38
35
10:13
56
11:09
11:15
56
12:11
10
12:21
62
13:23
13:30
11
13:41
31
14:12
2日目
山行
9:00
休憩
1:08
合計
10:08
距離 13.5km 登り 1,395m 下り 1,468m
4:00
38
4:38
4:43
45
5:28
31
5:59
6:01
29
6:30
32
7:02
7:03
5
7:08
7:09
9
7:18
7:20
23
8:30
9:00
41
9:41
53
10:34
10:35
16
10:51
10:53
12
11:22
11:27
13
12:29
12:33
67
13:40
28
14:08
3日目
山行
2:36
休憩
0:05
合計
2:41
距離 5.1km 登り 51m 下り 1,431m
6:33
16
6:49
6:50
72
8:02
67
9:14
ゴール地点
天候 初日: 雨
2日目:曇(稜線は暴風)
3日目:曇(視界は良い)
過去天気図(気象庁) 2025年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新静岡ICから畑薙臨時駐車場まで2時間以上かかる。
ひたすら山道が長い、しかも井川の生活道路。
山道の割に道幅広めで離合の心配はほとんどない。
コース状況/
危険箇所等
危険な箇所はなく歩きやすい。
油断していると道迷いしやすい箇所あり。
→特に、千枚小屋へ向かう登り、清水平と蕨段の間
→同じ箇所を3回間違った
→踏み間違いが多い箇所とはいえ、ピンクテープや印をしっかり追う基本ができていれば防げた
その他周辺情報 下山後は「畑薙荘」で温泉
少ない?かも
2025年10月11日 07:17撮影 by  moto g(100), motorola
10/11 7:17
少ない?かも
吊り橋を越えて千枚ルート始まる。
2025年10月11日 08:49撮影 by  moto g(100), motorola
10/11 8:49
吊り橋を越えて千枚ルート始まる。
鉄塔が2回くらい
2025年10月11日 09:28撮影 by  moto g(100), motorola
10/11 9:28
鉄塔が2回くらい
しとしと雨。静かで落ち着いた雰囲気
2025年10月11日 10:11撮影 by  moto g(100), motorola
10/11 10:11
しとしと雨。静かで落ち着いた雰囲気
山中に突如現る
2025年10月11日 10:30撮影 by  moto g(100), motorola
10/11 10:30
山中に突如現る
千枚小屋、濡れた衣類等をストーブで乾かすスペースあり。
2025年10月11日 14:56撮影 by  moto g(100), motorola
10/11 14:56
千枚小屋、濡れた衣類等をストーブで乾かすスペースあり。
2番目の席。
2025年10月11日 14:57撮影 by  moto g(100), motorola
10/11 14:57
2番目の席。
食事はレトルトとアルファ化米、食後にパウンドケーキ。
2025年10月11日 16:01撮影 by  moto g(100), motorola
10/11 16:01
食事はレトルトとアルファ化米、食後にパウンドケーキ。
悪天候の悪沢岳。
2025年10月12日 05:59撮影 by  moto g(100), motorola
10/12 5:59
悪天候の悪沢岳。
ひたすら悪天候
2025年10月12日 07:08撮影 by  moto g(100), motorola
10/12 7:08
ひたすら悪天候
雲中。
2025年10月12日 07:19撮影 by  moto g(100), motorola
10/12 7:19
雲中。
秋がきている。
2025年10月12日 07:28撮影 by  moto g(100), motorola
10/12 7:28
秋がきている。
荒川小屋にむかって一旦降る頃に晴れそうな雰囲気。
2025年10月12日 09:16撮影 by  moto g(100), motorola
10/12 9:16
荒川小屋にむかって一旦降る頃に晴れそうな雰囲気。
大聖寺平、2ヶ所にこういうものがある。
2025年10月12日 09:37撮影 by  moto g(100), motorola
10/12 9:37
大聖寺平、2ヶ所にこういうものがある。
コケモモ、まずい。
2025年10月12日 10:49撮影 by  moto g(100), motorola
10/12 10:49
コケモモ、まずい。
赤石岳まで結局ガスガス
2025年10月12日 11:23撮影 by  moto g(100), motorola
10/12 11:23
赤石岳まで結局ガスガス
ゆっくり到着。
2025年10月12日 14:09撮影 by  moto g(100), motorola
10/12 14:09
ゆっくり到着。
今季最終営業日、牛丼をいただく。
2025年10月12日 14:45撮影 by  moto g(100), motorola
10/12 14:45
今季最終営業日、牛丼をいただく。
日没まで、ずっと山を見渡していた。
2025年10月12日 14:51撮影 by  moto g(100), motorola
10/12 14:51
日没まで、ずっと山を見渡していた。
寝床に仕切りがあって嬉しい。
2025年10月12日 15:54撮影 by  moto g(100), motorola
10/12 15:54
寝床に仕切りがあって嬉しい。
日没前の聖岳方面。
2025年10月12日 17:32撮影 by  moto g(100), motorola
10/12 17:32
日没前の聖岳方面。
明け方の聖岳方面。
2025年10月13日 05:56撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 5:56
明け方の聖岳方面。
明け方の悪沢岳、荒川中岳方面。
2025年10月13日 06:00撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 6:00
明け方の悪沢岳、荒川中岳方面。
聖岳、兎岳、赤石岳
2025年10月13日 06:11撮影 by  motorola edge 20 fusion, motorola
10/13 6:11
聖岳、兎岳、赤石岳
小屋からの赤石岳。
2025年10月13日 06:23撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 6:23
小屋からの赤石岳。
下山してくると工事音が盛ん
2025年10月13日 09:14撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 9:14
下山してくると工事音が盛ん
男爵。
2025年10月13日 09:20撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 9:20
男爵。
これ各山にほしい。
2025年10月13日 09:22撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 9:22
これ各山にほしい。
雰囲気良い
2025年10月13日 09:25撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 9:25
雰囲気良い
自炊できる場所がある。
2025年10月13日 09:57撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 9:57
自炊できる場所がある。
テント場
2025年10月13日 10:02撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 10:02
テント場
間ノ岳が大井川の源流とのこと。
2025年10月13日 10:23撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 10:23
間ノ岳が大井川の源流とのこと。
バスではヘルメットを装着させられるが、あちこち崩落していて舗道でも道は悪い。
2025年10月13日 10:42撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 10:42
バスではヘルメットを装着させられるが、あちこち崩落していて舗道でも道は悪い。
崩落箇所が多々あり、常に道路工事している様子
2025年10月13日 10:56撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 10:56
崩落箇所が多々あり、常に道路工事している様子
マイカーに戻る。
2025年10月13日 11:28撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 11:28
マイカーに戻る。
おふろいただく。食事はパス。
2025年10月13日 11:52撮影 by  moto g(100), motorola
10/13 11:52
おふろいただく。食事はパス。

感想

・雨天決行、荒天覚悟

直前になって台風が2つ来た(22、23号)。
22号は想定内だったが、やり過ごして安心と思ったら23号が土壇場で同じルートをなぞりそうだというのが想定外だった。
キャンセル料を払うのは癪で、決行することにした。
金曜日、仕事終わりで相当疲れていたが、帰宅後支度をして22時半にようやく自宅を出発した。
新東名清水PAに1時過ぎ着、2時間半だけ仮眠して翌朝畑薙を目指した。
この睡眠不足と疲れが翌日の山行に悪影響となった。

・千枚小屋への登り

畑薙臨時駐車場には6時半に到着。
車は少なめ、キャンセル者も結構多かったそう。
バスは7時半発、移動時間は1時間、椹島到着時刻は8時半。

小雨が降る中で千枚小屋を目指す。
序盤調子は悪くなかった。

標高2000m手前「清水平」過ぎたあたりで深刻な道迷いをした。
深刻だったのは、3回同じ場所を迷ったこと。

自分の力量を過信していたのだと思う。
道迷いしやすいのはピンクテープなどのガイドを見落としていて、他人の踏み間違いがあるような箇所。
いつかは気づくが、今回気づけども引き返す道がわからないほどだった。

地図アプリの方位を頼りに道なきフカフカの苔が生えた場所を通過するなど強引に登山道に復帰したのだが、どっと疲れた。
これにより30分程度タイムロスをした。

同行した方に後ほどその話をしたが、同じく「迷った」とのこと。
やはり道迷いしやすい箇所だと思う。
それでも迷わない人もいるのだから、不注意でしかない。

・自分の登山レベルを降格

一応、自分の山行レベルを「上級」にしていたのだが、降格を決めた。
ステータスを「上級」から「中級」レベルに降格することにした。
理由は「体調管理怠慢」と「道迷い」による。

「道迷い」以降、具合がだんだん悪くなって来た。
胃腸が活動していない。
ちょうど1年前の【北岳→農鳥岳】の山行でも同じことが起きていた。
吐き気に近い気分の悪さは消化不良のサイン。
なぜそうなるのかは体質のせいだと思うが、胃の中が空っぽであれば防げることも知っている。

朝食を摂らなければ防げたはずなのに、今回も懲りずに朝食を摂ってしまっていた。ちなみに朝食は「バターコーヒー」一杯、これがいつもの朝食。
朝食、睡眠不足、疲れ。
わかっているのに対策を怠ったことが具合の悪化の原因。

・睡眠不足なのに一睡もできなかった千枚小屋

やっとのことで初日の目的地千枚小屋に到着した。
小屋ではしばらく何もできなかった。
胃のむかつき、膨満感を抑えるために水を飲み、胃腸が動くのを待って食事の支度をした。

カロリーを補うために、自宅でパウンドケーキを焼いて持ってきた。
今回は2本持って来た。
それを胃に押し込むために、自家焙煎したコーヒーを淹れて飲んだ。
この夕方のコーヒーが仇となった。
18時には寝る人が出始め、自分もそのように寝床についたのだが、周囲の人がイビキをかいて寝始めると、カフェインの覚醒作用も相待って余計に眠れなくなった。

この時間にコーヒーを淹れて飲んだことを激しく後悔した。

・山小屋、眠れない

これまで山小屋で眠れた試しがない。
去年の農鳥小屋でも、先月の富士山の九合目の山小屋でも…
千枚小屋でも案の定、寝られなかった。
両隣に人がいて、イビキが気になって、そしてコーヒーを飲んだせいで。

疲れていて、眠いのにも関わらず寝られない。
何よりも暖房が効いていて暑くて眠れなかった。
南アルプス、去年よりも暖かかった。

2泊目の赤石小屋では誰よりも早く寝床についた。
ぐっすりではないが、やっと眠れた。

・稜線歩き、暴風視界なし

千枚小屋をまだ真っ暗な4時に出発。
富士山の輪郭は見えた。
天気が良くなりそうだと期待する。

だが稜線やピークからの眺望はその先で得られなかった。
風が強過ぎて留まって何かしよう、という気にもならない。
頂上で証拠写真を撮影してすぐにその場を去ることになった。

・赤石小屋、気にいる

二日目の赤石小屋。この日が今季最終営業日で全宿泊者素泊まり(食事提供なし)だが、限定メニュー(牛丼)があった。まともな食事をしたかったから注文した。
17時に提供されて完食した、菓子の差し入れもあった。

仕事のできそうな感じの良さそうな女性山小屋主人、夕食後に日没前の周囲の山々の
景色を外で眺めて、撮影を1人だけでしていたら、話しかけてもくれた。
小屋ではこれまで通過してきたすべての山に加えて、聖岳・兎岳なども見えた。
素晴らしい場所だと伝えた。

時間がない、体力がない人は椹島から赤石小屋まででもいいかもしれない。
あるいは、椹島から赤石岳をピストンするだけでもいいだろう。

夕方になって徐々に雲が少なくなってきた。翌朝は晴れそうだ。これまでの道中景色の撮影が十分でないから、赤石小屋での撮影に賭けることにした。

翌最終日は案の定、雲に遮られることなく周囲の山々を見渡せた。
多くの人がまだ明るくなる前に足早に下山した。そのことを山小屋の人たちが話していた、勿体無いと。自分を含めてゆっくり下山した3人ぐらいだろう、景色をしっかり撮影していったのは。

周回ルートで反時計回りにしたのは結果的によかった。
時計回りだとこのタイミングで千枚小屋にいるはず。
千枚小屋では今回登った山々は見えない。その代わり、赤石小屋からは見えない富士山がよく見える。

・音楽は熊鈴そのもの

登山と下山では音楽を流しながら、もちろん鈴も鳴るようにしながら行動した。
登山ではヴェルディのオペラを中心に、下山ではリヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲をひたすら垂れ流した。

これは知床連山の時と同じで、熊避けの目的、他の登山者への自分が近くにいることを知らせる目的がある。

アルプス交響曲は「アルプス」と名のつく山行をするときには聴きたいから用意しておいた。一番のお気に入りは朝比奈隆指揮北ドイツ放送響のライブ録音。聴きながら下山して感極まることもあった。今後も飽きるまで続ける。

・椹島は誰のもの

下山してきてわかった。
静岡県の角(つの)の部分の南アルプス一帯が社有林であることが。
椹島に来ればその詳細がわかる。

大倉喜八郎という人が5万円で買った。
彼は大倉財閥を築き、渋沢栄一と共に帝国ホテル、東京経済大学、大成建設を作ったり今に至るまで影響を与えている。

東海パルプ、特種東海フォレスト、十山とかいう企業も大倉財閥から生まれた企業のようで、静岡に製紙工場が多いのも彼が南アルプスの木々を使って製紙事業を始めたからだと言える。

大倉は90で亡くなっているが、88歳の時にカゴで担がれて山に入り、赤石岳の山頂に立っている。総勢200名での山行だったらしい。

お金を払わないと、山小屋の利用をしないと椹島にゆけないこのシステムは入山者を規制する意味もあって、良いと思う。
自分は他の登山者が多いのが苦手で、人気の山にはできるだけ行きたくない。

この南アルプス中南部界隈はそういう意味で気に入っている。お金とアクセスの時間はかかるが。

8月に人身事故が起きた羅臼岳を含む知床への入山も、なんとかして入山者を規制するべきだと思っている。
人間が増えると自然を壊す。世界自然遺産を守るとは、つまりクマも守るということ。人間のためにクマを殺すのは、考え方が根本から間違っている。

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無雪期ピークハント/縦走 塩見・赤石・聖 [3日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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