初冬の赤石岳・聖岳・上河内岳・茶臼岳・易老岳(芝沢ゲート)

- GPS
- 28:40
- 距離
- 53.6km
- 登り
- 5,685m
- 下り
- 5,688m
コースタイム
- 山行
- 10:42
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 10:55
- 山行
- 9:44
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 10:47
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 7:31
| 天候 | 1日目:晴れのち霧・霰/風強め 2日目:晴れのち曇り/風強め 3日目:霧ときどき霰/風強め ※2日目・3日目は気を抜いたら飛ばされてしまいそうだと感じる瞬間があった。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
松本-芝沢ゲート:レンタカー(国道153号など) |
| コース状況/ 危険箇所等 |
芝沢ゲート-易老渡-便ヶ島(聖光小屋):自動車が通行可能な平坦な道。舗装されている区間が多い。 便ヶ島-西沢渡:登りが始まるが、基本は川沿いのハイキングコース。崩落等のためか仮設橋が目立った。 西沢渡-薊畑:川を渡るための思いゴンドラがあるが、ほんの少し上流に遡ると簡易的な橋が架けられている。川を渡り、少し坂を上ると廃屋があるが、これを越えるとひたすら樹林帯の急傾斜を登ることになる。 薊畑-聖岳(前聖岳):引き続き急傾斜が続き、樹林帯を抜けると目の前に聖岳が見え、やがてザレ気味の急傾斜をくねくね登ることになる。 聖岳(前聖岳)-百間洞下降点:聖岳北面から積雪が現れた。聖岳-兎岳-小兎岳-中盛丸山-百間洞下降点との間は急傾斜を下って登っての繰り返しで、特に下りではチェーンスパイクを着けた方が安心。 百間洞下降点-百間洞山の家:引き続き傾斜が急だった。 百間洞山の家-赤石岳:急傾斜を登ると百間平に着き、ここからの赤石岳や荒川三山、塩見岳、仙丈ヶ岳、聖岳などの展望がとても美しかった。百間平からさらに急傾斜を登ると赤石岳避難小屋・赤石岳山頂に着くが、特に風が強く気を抜いたら飛ばされそうなくらいだった。 百間洞山の家-大沢岳-百間洞下降点:急傾斜を登り、さらに細い道をトラバースする。 薊畑-聖平小屋:樹林帯の道を下っていくと小屋に近づく。 聖平小屋-岩頭:しばらくは樹林帯を進む。 岩頭-上河内岳:視界を覆う樹木が途切れ、風の影響を受けやすくなる。やや細い道もあり、強風に緊張を感じた。 上河内岳-茶臼岳:吹き曝しの稜線歩きで、吹き付ける強風と霰が痛かった。樹々で風を遮られる道が天国だったが、茶臼岳に近づくと再び稜線に上がって風が厳しかった。 茶臼岳-易老岳:稜線は強風と霰できつかったが、樹林帯に入ると傾斜も比較的緩やかで平和な森歩きになった。 易老岳-易老渡:ひたすら急な下り坂を行く。易老岳から三角点までの区間は道も狭く滑落に気をつけたい。 <水場> ・易老渡-便ヶ島と間の道沿いにパイプが出ている ・小兎岳と小兎岳南峰の間のコルの下 ・百間洞山の家付近の沢 ・聖平小屋付近の沢 |
| その他周辺情報 | 下栗の里:日本のチロルと呼ばれる景勝地。今回は雨が降っていたので行かなかった。 ほっ湯アップル:飯田市の温泉施設。露天風呂と内湯のみ/600円 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
ソフトシェル
タイツ
レインパンツ
靴下
グローブ
アウター手袋
ダウンベスト
バラクラバ
着替え
靴
ザック
ストック
アイゼン
チェーンスパイク
昼ご飯
行動食
飲料
固形燃料
コンロ
コッヘル
ライター
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
ウェットティッシュ
保険証
携帯
時計
サングラス
セームタオル
ツェルト
春夏秋用シェラフ
シュラフカバー
エスケープビヴィ
|
|---|---|
| 備考 | アイゼンは使わなかった。 |
感想
この三連休も荒れる天気予報に悩みに悩みました。
今年のうちに行きたかった三日間行程のコースは全滅です。
無雪期も自分にとって大きな挑戦となるような山歩きをしたかったわけですが、このままでは不完全燃焼のまま年を跨いでしまいそうです。
南アルプスは赤石岳から易老岳までの区間を繋げたいとは思っていたのですが、今年は既に四回来ているし、しかも全て南部だし、来年以降でもいいかなとも考えていました。
おまけに天気予報も決してはよくはありません。東北や北アルプスと比べれば幾分マシで晴れマークも見えるものの、全日とも風は強いし霧や雪のマークもあります。
それでも幸い気温自体はそこまで低そうでもないし、樹林帯の区間も多いことからどうにか逃げられるという判断をすることにしました。
実際のところは、ほとんどが霧と強風でかなりしんどかったです。
特に初日は寝不足が祟り息切ればかりでスピードも上がりません。
兎岳避難小屋が使えないとして、聖平小屋と百間洞山の家との間に距離があり、持って来たツェルトを使うかどうか考えてしまいました。
景色のハイライトは二日目朝の百間平で、赤石岳や仙丈ヶ岳、荒川三山、聖岳などを眺めながら歩く瞬間は最高に気持ちがよかったです。
それも長続きはせず、昼前には霧で視界も遮られてしまって、あとは登り返しや風に苦しむのでした。
三日目も天候は良くならず、むしろ一番悪かったと思います。
お目当ての上河内岳に登頂するも実感は無く、茶臼岳も同様でした。
三日間を振り返ってみると無事に下山することができた安心感の方が強かった気がします。
飯田の市街地に着くと天気はずっと良くて、目の前に広がる伊那谷の景色が妙に美しく感じるのでした。
これでおそらく今年の日本アルプスも終わりです。
常念山脈にも上高地にも一回も行かず、一方で南アルプス南部だけで五回も来る年はこの先まずないでしょう。
この山域がすっかり好きになりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
K.TAIRA

















いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する