丹沢主稜、主脈【箒沢公園橋BS→檜洞丸→蛭ヶ岳→塔ノ岳→丹沢大山→大山ケーブルBS】

- GPS
- 25:45
- 距離
- 43.5km
- 登り
- 3,686m
- 下り
- 3,874m
コースタイム
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 5:13
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 7:41
- 山行
- 4:19
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 6:03
- 山行
- 4:42
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 6:31
| 天候 | 11/18 曇り時々晴れ 11/19 曇り時々晴れ 11/20 晴れ 11/21 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
やっと夏休み。。。
昔は取らなくても平気でしたが、最近は取れ取れと煩いですね。
もうアルプスや八ヶ岳は降雪の時期だと言うのに、一体どこへ行けと。
ならば行きそうで行く機会が無かった、丹沢縦走を小屋泊で敢行しますか。
どうせなら最西端から、と思ったのですが避難小屋は計画宿泊禁止になったのですね。
そうなると西丹沢の縦走が一気にハードルが上がりますね。
取り敢えず山北町内に前泊して、ゆっくり起きて優雅に朝食を済ませてから登山口へ。
檜洞丸を経て、営業小屋では最西端の青ヶ岳山荘を目指します。
■箒沢公園橋BS→石棚山稜→檜洞丸→青ヶ岳山荘
日帰りで何度も登ったルートなので、気を付けるのは熊ばかり。
特に平日のマイナールートは歩く人も少なく、動物の天下です。
橋を渡りキャンプ場の脇を通り抜け、樹林帯を抜けて河原に出ます。
よく見ると対岸に指導標があるので、渡渉しましょう。
暫く右岸を攻めますが、踏み跡が消えがちで分かりにくいです。
指導標はポツポツと建っているので、迷ったら見渡しましょう。
4連はしごやミツマタの自生地を抜けたら細いトラバースへ。
やがて尾根に取り付くと、一気に標高を稼いでいきます。
最初のピーク、板小屋沢ノ頭は踏まずに直下を巻きます。
以降、石棚山までは細かく急峻なアップダウンを繰り返します。
落ち葉やザレで滑りやすいので、特に下りは注意です。
登りは踏み跡が怪しい場面も多々ありますが、稜線を辿るだけです。
玄倉からのルートと合流すると、丹沢らしい気持ちの良い尾根歩きに。
今は時期で無いですが、石棚山稜もシロヤシオが綺麗な穴場ルートです。
シロヤシオは紅葉も真っ赤で綺麗なのですが、残念ながら既に見頃過ぎ。
緩やかにアップダウンを繰り返してツツジ新道と合流したら檜洞丸の山頂へ。
この日は天気が安定しなかったので山頂からの眺望はゼロ。
そりゃ、アラレまで降ってくるような冬型の気圧配置ですから。
さっさと青ヶ岳山荘まで下りて、この日の行程を終わりにします。
小屋番不在の日で他に宿泊客も無く、1人きりの夜を過ごしました。
■青ヶ岳山荘→蛭ヶ岳→丹沢山→塔ノ岳
寒波襲来の日、朝から凍てつく寒さですが仕方なく出発します。
金山谷乗越まで、霜柱で滑りやすい下り坂を一直線に下りていきます。
今から丹沢最高峰に登るのに、底知れぬ鞍部まで下りるのは気が萎えるとしか。
200mほど下りたところで、細かいアップダウンが始まります。
神ノ川乗越から10分ほど谷筋に下ると水場ですが、この時期は枯れているでしょう。
給水に期待できないとあれば、下から担ぐか金で解決するかの二択です。
主稜はYAMAPに多様な報告・注意が寄せられていますが、大抵は解決済みか。
注意して歩いていれば、事故に繋がりそうな場面は無いでしょう。
崩落地を越えて鎖の手摺りが見えてきたら、ストックを仕舞います。
三点確保が断続的に現れるので、両手はフリーが望ましいです。
最初の岩稜登りが最もインパクトが大きい登攀箇所に見えました。
でも以降も急峻な登りが続くので、気を緩めないように。
あと印象に残ったのがイバラの多さで、肌は露出しない方が良いでしょう。
以前は鹿が処理していたようですが、駆除が進んで伸び放題になったようです。
蛭ヶ岳から下りてくるパーティと多数離合しましたが、檜洞丸からの方が圧倒的に楽です。
アプローチの都合とか、下りが圧倒的に得意とか事情はあるかもですが。
蛭ヶ岳まで登り返してしまえば、東野に下山してバスで帰れます。
もちろん、南下して丹沢主脈を満喫するルートを歩くのも一興ですね。
ただ、冬の主脈は溶けた霜柱で登山道が泥濘みます。
木道が多く敷かれているので負担は少ないものの、歩行時には気を遣います。
鬼ヶ岩ノ頭の直下は鎖場なので、ストックを仕舞っても良いでしょう。
登りきったら、暫くは台地のような笹原歩きになります。
不動ノ峰休憩所は、建て直されて綺麗になっていました。
が、板の間など無くて宿泊はできない構造になっています。
水場は枯れているだろうと踏んで、立ち寄らず先に進みます。
いったん下りて、大きく登り返したら丹沢山の山頂に至ります。
山頂は、いつの間にか広場が整備されてテーブルが置かれていました。
みやま山荘は丹沢らしからぬ凝った食事が有名で、宿泊客も多いようでした。
塔ノ岳までは緩やかなアップダウンをこなしていきます。
特に難所も無いので、のんびり歩いていきましょう。
尊仏山荘を見上げるようになり、小屋の裏手から広く静かな塔ノ岳の山頂に至ります。
休日なら、まだ日帰りハイカーで賑わっている時間帯でしょうか。
この日の尊仏山荘は県のレンジャーや団体客など大賑わいです。
昨夜は1人きりだったので、久し振りに人と触れ合いました。
■塔ノ岳→表尾根→丹沢ハウス
朝食は5:30でしたが、楽な行程なのでのんびり準備して出発します。
長尾尾根だと早く着いてしまうので、敢えて表尾根を経由しましょう。
緩やかなアップダウンで新大日に至ると、山頂の分岐を南下します。
これから歩く行者ヶ岳、烏尾山、三ノ塔を俯瞰しつつ、やっと晴れた稜線歩きを楽しみます。
政次郎尾根分岐から鎖場までの区間は、崩落が進んでいるようです。
近いうちに通行禁止になるのではないかと、ヒヤヒヤするほど。
下りきると行者ヶ岳の鎖場が始まるので、ストックを仕舞いましょう。
最初の登りが最も長くて、休日の朝は下り渋滞の元凶として有名か。
あとは大したことないので割愛して、烏尾山の先の鞍部から三ノ塔まで一気に登り返し。
地蔵が現れると台地のような長細い山頂部に出て、休憩所が建つ山頂へ。
ランチ休憩を挟んで、二ノ塔から一気に下って登山口から護摩屋敷の水へ。
翌日の水を汲んだら、長い車道歩きが始まります。
車道沿いはミツマタの群生地のようで、見頃を迎えると壮観でしょう。
ただ群生地の斜面は私有地で、立ち入りが規制されていました。
地獄沢橋の登山口の様子を偵察して、清川村に入ったら吊橋を渡り丹沢ホームへ。
各ルートの登山口が伸びていますが、専ら釣り客で賑わうようでした。
設備自体は必要最低限ながら、宿泊すれば風呂に入れます。
3日ぶりの風呂を堪能しつつ、夕食の合鴨の鉄板焼きも楽しみました。
丹沢ホームを経営する中村氏は、丹沢自然保護協会の理事長も兼任。
こよなく山を愛する方で、山を語り始めたら止まりませんでした。
■丹沢ハウス→大山北尾根→丹沢大山→大山ケーブルBS
地獄沢橋まで戻り、赤破線路の大山北尾根へと入っていきます。
聞いた話だと、一ノ沢峠ルートは推奨されていないようでした。
等高線で分かっていた事ですが、中盤から勾配が増します。
ココロを折ってくる程では無いものの、朝イチでこれはキツい。
境沢ノ頭から稜線に乗り、ルート唯一の小さな指導標を目視します。
送電鉄塔を過ぎると踏み跡が怪しい箇所が増えますが、尾根を辿れば大丈夫です。
季節柄、落ち葉で踏み跡が隠れている可能性もありますね。
滑りやすくなっているので、登り利用の方が安全に感じました。
やがて右手から伸びてくるモノレールと並走したら、ジャンクションを乗り越えます。
なおもモノレールと並走しているうちに、いつしか山肌へと消えていきました。
突如として踏み跡が濃くなったと思ったら、脚立で害獣フェンスを越えます。
大山のお中道と合流すると、別世界かと思うほどの賑やかなエリアへ。
あれ、今日って平日だよなと混乱するほどに次から次へと人々が登ってきます。
山頂標識の証拠写真を撮ったら、煮炊きするのが億劫になり茶屋でランチに。
観光地化されている山の、紅葉シーズンというバフの効果と言ったら。
のんびり過ごすつもりが、居たたまれなくなって下山します。
表参道は煩わしい離合が激しいと思い、雷ノ峰尾根で下山します。
単調な下りが続きますが、眺望が良く軽快に歩けます。
見晴台からトラバースに移り、阿夫利神社下社に寄り道。
紅葉は見頃を過ぎたように感じましたが、ライトアップは今夜からですね。。。
そうすると大山寺の紅葉も気になるので、男坂でなく女坂を選択します。
縦走4日目の疲労を抱えつつ、慎重に石段を下っていく苦行の時間帯。
やがて裏手から入った大山寺は、ちょうど紅葉の見頃を迎えたようでした。
ケーブルカーの観光客も加わって、写真映えする石段は大賑わい。
これは、次の連休はライトアップも相まって恐ろしい混雑が予想されますね。
車で行くもバスで行くも、逃げ場のない修羅の道が想像できます。
食事処や売店で華やかな参道を下り続けて、大行列のバス停でゴールです。
座って帰りたいので、身支度を整えつつバスを1本見送りました。
電車で1駅移動して訪れた弘法の里湯は、まさかの入場規制中。
金曜の夕方に差し掛かる時間帯ですけど?何が起きたのですか?
仕方なく秦野まで移動して、ちょっとお高めの万葉の湯に変更します。
予想的中なのか当然なのか、ガラ空きでゆっくり温泉に浸かれました。
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スーゼ


















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