花貫渓谷,土岳,都室山〜横根岳

- GPS
- 08:21
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,015m
- 下り
- 1,015m
コースタイム
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 8:21
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| その他周辺情報 | 鵜来来の湯十王:16時からの夜間料金で520円と安かった。露天風呂は寒くて湯から出られなかったが,太平洋の眺めは素晴らしい。 https://uraranoyu.com/ 「ひよっこ」撮影地:路肩に数台が駐車可能。撮影に使われたバス停が保存されていた。 |
写真
感想
手軽に紅葉を楽しみたいと,未だ訪れたことのない花貫渓谷に向かう。序に,これも未踏の土岳,都室(ツムロ)山,横根山を周回する計画とする。高速の深夜料金になる時間帯を勘案して3時20分に自宅を出る。夜明け頃に到着するように,那珂ICで下りて下道を走ると,目論見通りに6時少しに駐車場に到着する。地元の清掃車以外には車はいない。トイレを使わせてもらおうと思ったが,使用不可になっていた。少し風が強めの中,明るくなり始めた中を出発する。
発電所脇から国道に出るが,路側帯が狭く,車も時々通るので足早に歩く。ダムの管理事務所がある処から先は,遊歩道が設けられており,気持ち良く歩けた。ダムの辺りで朝陽が出るのを拝む。細く白い雲が陽に照らされて色を帯びる様が美しい。ダム湖の向こうに見える山並みも次第に色付き始める。ダム駐車場の端の方に「茨城観光百選二位入選記念」と書かれた碑が建っていた。今後の参考に関連HPだけ書き出しておく。
茨城観光百選
https://www5b.biglobe.ne.jp/~miur/100ran.htm
茨城百景
https://www.pref.ibaraki.jp/somu/somu/hosei/cont/reiki_int/reiki_honbun/o400RG00000903.html
花貫ふるさと自然公園(たかはぎキャンピングパーク)を過ぎて,少しで名馬里ヶ淵(ナメリガフチ)に着く。黄や赤の落ち葉を敷き詰めた広場に,苔むしたベンチが好ましい。少し斜面を降ると,小さなナメ滝に広めの淵(深さは2,3mか)を持った沢になる。静かで落ち着く。
更に20分ほど歩いた所で花貫渓谷駐車場に着く。既に数台の車が停まっており,「紅葉祭り」の屋台準備を始めている人達も居た。簡易トイレを借用した後,駐車場の端から道標に従い不動滝へ向かう。3m程の落差の小さな滝が静かに流れていた。すぐ上流の乙女滝も同じような規模で,未だ誰も居ないこともあると思うが,落ち着いた雰囲気が良かった。
花貫川沿いの車道(祭り期間中は車両通行止だった)を歩き,汐見滝吊り橋へ。吊橋の下に花笠をあしらった撮影スポットになっていて,人気がありそうだったが,足許がぬかるんでいる処もあり,お洒落な靴は不向きかな。吊橋から見下す汐見滝は小ぶりではあるが,前景の紅葉もあり美しかった。その後,渓流沿いの紅葉を楽しみながら,土岳登山口まで進む。未だ時間が早いせいか,ここまでに3組ぐらいの人達にしか出会わなかった。その後は,駐車場に戻るまで土岳で2人組に出合ったのみだった。登山口前の橋の脇には,ムラサキシキブの実がたわわになっていて目を楽しませてくれる。
車道を離れると,直ぐに山路となっている。天気が良く,路も良いので快適に登れる。30分ほど登ったところで,「大黒岩」と名付けられた大岩に出会う。確かに岩の上部の方が大黒様の横顔に見える。その後もたまに岩が出るが,どれも容易に超えて行ける。傾斜が緩くなったところで,真新しい標識が幾つか建っている。その一つに「土嶽神社 奥ノ院」とあり,予定していなかったが,折角なので立ち寄ってみることにする。藪が払われた路を進むと,やがて傾斜の急な滑り易い降りとなる。少し崩れた処もあり,本日で一番の注意箇所だった。200mほど進んだ所に岩屋があり,奥に小さな不動明王のような像が安置されている。入り口付近には注連縄のようなものが張られ,幣束も置かれていたので,今も参る人が居るのだろう。入り口前に腰を下して暫しの休憩とする。
再び,分岐点まで登り返し,七ツ岩をちょこっと見た後,土岳山頂に到着する。広々とした広場になっており,立派な展望台が建っている。上に登ると堅破山や高鈴山などが良く見える。筑波山もかすかに見えるような気がするが,モヤッとしていて定かではない。冷たい風が吹いてくるので,早々に下に降りてベンチで休んだ。展望台から少し離れた処に,立派な山名標と三角点があった。
ちいさな四阿の脇を通り,けやき平キャンプ場への登山道を降る。途中に「クジラ石」という大岩があり,マッコウクジラのような大岩が路脇に横たわっていた。真っ青な空の下,枯れ枝となった樹が多い中に,時折,見事な黄や紅に染まった葉が現れて目を楽しませてくれる。誰も居ないキャンプ場を経由して,道標に従って更に下へと降る。少しすると,周囲が伐採された地帯を過ぎ,重機を通すような道となった。材木の運び出しに使ったのだろうか? やがて,地形図にある歩道にぶつかり,南東へと進路を変える。そこから2分ほどで路が二股になり,標識も無いので,歩き易そうな右側を取るが直ぐに行き詰まってしまう。元に戻って左側の窪状になったところを歩くとテープが出てきたので,そのまま進む。更に15分ほどで中戸川の登山口に到着。その直前に見事な紅葉の樹が数本立っていた。
ここからは車道を歩くが,車の往来は少なく,道路脇の紅葉を眺めながら歩くと30分ほどで都室(ツムロ)山の登山口に到着する。直ぐに登り始めると,少し荒れてはいるが路は明瞭だ。山頂の少し手前に「平面モアイ」と名付けられた岩が横たわっている。確かにミニモアイ像のように見える。都室山の頂には,立派な山名標と三角点があり,小さな広場になっている。プラスチックのビールケースが置いてあったので,腰を下してアンパンを齧る。樹林に囲まれていて見晴らしは良くないが,太平洋が少しだけ見える。西風が冷たかったので長居せずに歩き出す。
紅葉を楽しみながら20分も歩くと400m峰に着く。「400m峰」と書かれた手書きの山名標の下側に「ゴインキョ山」の文字が加えられていた。地元での通称だろうか?
樹木に囲まれた路を歩いていると,目の前の樹にオオスズメバチがじっと止まっている。近づいても寒さのせいか,少しも動かない。夏場は出合うと往生するが,こうしてみると少し可哀そうな気もする。400m峰から20分ほどの所の陽だまりに大きな岩がある。傍らには,「やすんでって!とは岩ない岩」の標識がある。確かに休むには良さそうな場所だ。この辺りには,中々ネーミングの上手い人が居るようだ。
更に,時々現れる鮮やかな紅葉や,たまに見えるダム湖,太平洋の眺望を楽しみながら歩いている内に分岐点に到着する。先ずは横根山に向かう。
山頂には何本かの色付いた樹と,大きな反射板があった。ここも眺望は無かったが,青空と紅葉を楽しんだ後,再び,分岐点まで戻り,沢尻湿原へと向かう。道標には「福平(20分)Pあり」の文字もあり,湿原の先から登山口の福平まで降りられるようだ。樹木に覆われて薄暗い路を降って行くと黄色いものが見える。近づくと綺麗に色付いたモミジが1本立っており,そこだけが明るく輝いているようで思わず見入ってしまった。沢尻湿原は枯草が殆どで,やはり春にでも来るべきところなのだろう。
三度,分岐点を経由して花貫さくら公園へと下山する。途中,枝の隙間から西方向に400m峰,東方向には高萩の海岸線が覗き見えた。この路にはイワウチワの群生があるようなので,桜と併せて春に訪れると楽しいのかもしれない。
花貫さくら公園まで降りると,ピンクのサザンカが数本咲いており,隣に立つモミジの紅も合わせて綺麗だった。駐車場には他に2台しかおらず,桜の時期以外は穴場の駐車場のようだ。
まだ時間が大分早いので,たまたまマップで見つけたNMKの朝ドラ「ひよっこ」の撮影に使われた上賀口バス停まで車で行ってみる。まさにTVで見た通りの風景があり,撮影時のスナップ写真なども展示されていた。
その後,鵜来来(ウララ)の湯十王で太平洋を眺めながら湯に浸かり,汗を流す。温泉から出た時には既に暗くなってしまっていたので,残念ながら海岸散策は諦めた。その後,日立北から千代田石岡まで常磐道を使い19時半に帰宅できた。
今回は,天気も良い中を紅葉を楽しみながらのんびり山行ができて楽しかった。温泉も思っていた以上に良かったし,花の季節に海岸歩きも含めて再訪したいと思う。
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