グリーンフラッシュ(ぐりーんふらっしゅ) / 緑閃光, りょくせんこう
最終更新:2022-08-23 16:16 - jj1xgo
基本情報
太陽が地平線や水平線に沈む一瞬の間、緑色の閃光が見える現象。
山の解説 - [出典:Wikipedia]
グリーンフラッシュ()は、太陽が完全に沈む直前、または昇りはじめた直後に、緑色の光が一瞬輝いたようにまたたいたり、太陽の上の弧が赤色でなく緑色に見えたりする、稀な現象。緑閃光(りょくせんこう)ともいわれる。地球の大気に斜めに入射することによって、太陽光は、プリズムによって光が曲げられるのと同じように屈折する。一方、太陽光は、大気によるレイリー散乱のため短い波長から散乱されて、波長の長い赤に近い光だけが地表に届くことになる。これが夕日の赤い理由であるが、空気が非常に澄んだ条件では、より波長の短い緑の光まで散乱されずに届く。
この時、赤から緑の色に分離した太陽が上下に少しずれながら重なり合って見えていることになるが、赤色の方がはるかに強いため太陽は赤く見える。しかし、日没や日の出の際に赤色の太陽が地平線、水平線、雲で隠された時、最頂部の緑色の太陽のみが見えることになる。この光が、大気のゆらぎによってまたたくものと考えられる。
高い山、洋上、離島など、地平線や水平線で日没や日の出が見られ、かつ空気の非常に澄んだ場所であることが観測の最低条件となるが、その他の気象条件にも左右されるので、その発生確率は非常に小さい。小笠原諸島の父島にある三日月山展望台(ウェザーステーション)は、日没時に比較的グリーンフラッシュが見えやすい所として有名である。
文仁親王妃紀子が同地を訪れ目撃し、この時の感想を和歌に詠んでいる(後述)。