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Yamareco

記録ID: 101976
全員に公開
山滑走
札幌近郊

小樽天狗山-於古発山-遠藤山-塩谷丸山〜古い平らなスキーツアーコース〜見通し甘く夜間滑降

2011年03月05日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:41
距離
13.2km
登り
823m
下り
973m

コースタイム

12:15小樽天狗山スキー場-12:45リフト上-14:20送電線下-15:16於古発山頂上-15:55遠藤山頂上16:10-17:10 438m最低コル17:15-18:03塩谷丸山頂上18:15-18:45車道-18:56JR塩谷駅
天候 晴のち曇り時々雪
過去天気図(気象庁) 2011年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
※小樽天狗山スキー場までは、JR小樽駅から中央バスの直行バスの他、散策バスも行く
※JR塩谷駅からの列車は1時間1本ぐらいしかない。国道の方まで行けばバスもある
コース状況/
危険箇所等
※天狗山から遠藤山まではだだっ広い尾根で、視界も効かないが、赤布や標識もあるし、迷うようなところはない
※遠藤山から塩谷丸山へはシールを外したが、尾根上は平坦で滑らないところが多く、少しの登りもある
※最低鞍部から塩谷丸山までは200m近い登り
ほしみ駅から銭函天狗岳
2011年03月05日 22:33撮影 by  iPhone 4, Apple
3/5 22:33
ほしみ駅から銭函天狗岳
小樽天狗山スキー場のリフト終点から山に入る。スキー場から塩谷丸山がよく見えたが、写真を取り忘れる
2011年03月05日 22:34撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:34
小樽天狗山スキー場のリフト終点から山に入る。スキー場から塩谷丸山がよく見えたが、写真を取り忘れる
ほとんど真っ平らな尾根。山に入ったとたんに天気が悪くなる
2011年03月05日 13:19撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 13:19
ほとんど真っ平らな尾根。山に入ったとたんに天気が悪くなる
切れ落ちた尾根の南東側から毛無山が霞んで見える。下は勝納川
2011年03月05日 22:37撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:37
切れ落ちた尾根の南東側から毛無山が霞んで見える。下は勝納川
右は、進行方向の582.9m三角点ピーク
2011年03月05日 22:37撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:37
右は、進行方向の582.9m三角点ピーク
何て書いてあったのか全く判らないトタンの標識
2011年03月05日 22:38撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:38
何て書いてあったのか全く判らないトタンの標識
広く平ら
2011年03月05日 22:39撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:39
広く平ら
たどってきた尾根を振り返る。向こうはP.554か?
2011年03月05日 13:49撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 13:49
たどってきた尾根を振り返る。向こうはP.554か?
「遠藤山 おこばち山 天狗山」と書かれている
2011年03月05日 22:42撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:42
「遠藤山 おこばち山 天狗山」と書かれている
ダブル・ブランコ
2011年03月05日 22:41撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:41
ダブル・ブランコ
2011年03月05日 14:00撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 14:00
送電線下に出る
2011年03月05日 14:17撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 14:17
送電線下に出る
送電線下に1本のシュプールが続いている。あの小樽峠の方まで続いているのか?
2011年03月05日 23:33撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 23:33
送電線下に1本のシュプールが続いている。あの小樽峠の方まで続いているのか?
於古発山へ向かって登る
2011年03月05日 22:45撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:45
於古発山へ向かって登る
今日初めての尾根らしい尾根。登りらしい登り
2011年03月05日 22:45撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:45
今日初めての尾根らしい尾根。登りらしい登り
尾根に上がる
2011年03月05日 22:45撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:45
尾根に上がる
2011年03月05日 22:46撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:46
右手に海が見えてくる。スキー場を離れて以来初めて
2011年03月05日 14:49撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 14:49
右手に海が見えてくる。スキー場を離れて以来初めて
こんな感じのところを登ってきた
2011年03月05日 14:51撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 14:51
こんな感じのところを登ってきた
2011年03月05日 22:46撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:46
於古発山の北東斜面。滑ってみる時間がなかった
2011年03月05日 22:46撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:46
於古発山の北東斜面。滑ってみる時間がなかった
於古発山の北東斜面
2011年03月05日 22:46撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:46
於古発山の北東斜面
北に塩谷丸山が見えてくる。上の方には木がない
2011年03月05日 22:47撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:47
北に塩谷丸山が見えてくる。上の方には木がない
於古発山の頂上付近は真っ平ら
2011年03月05日 15:03撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:03
於古発山の頂上付近は真っ平ら
少し陽が差してくる
2011年03月05日 22:47撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:47
少し陽が差してくる
於古発山の頂上
2011年03月05日 22:48撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:48
於古発山の頂上
「No.36 スキーコース 天狗山-於古発山-遠藤山」。懐かしいフルヤキャラメル広告入りの標識。ここはスキーツアーコースだったのか
2011年03月05日 15:20撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:20
「No.36 スキーコース 天狗山-於古発山-遠藤山」。懐かしいフルヤキャラメル広告入りの標識。ここはスキーツアーコースだったのか
毛無山(650.4m)。あの毛無山ではない
2011年03月05日 22:53撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:53
毛無山(650.4m)。あの毛無山ではない
まず遠藤山に登らなければならない
2011年03月05日 22:53撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:53
まず遠藤山に登らなければならない
風の通り道。雪が吹きだまっている。右はたぶん林道
2011年03月05日 22:54撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:54
風の通り道。雪が吹きだまっている。右はたぶん林道
急に光景が一変し、木の全くない尾根が出現
2011年03月05日 15:25撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:25
急に光景が一変し、木の全くない尾根が出現
南東側には雪庇ができている
2011年03月05日 15:26撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:26
南東側には雪庇ができている
尾根を下って
2011年03月05日 15:27撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:27
尾根を下って
尾根を登る
2011年03月05日 15:28撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:28
尾根を登る
奥は下ってきた於古発山
2011年03月05日 15:29撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:29
奥は下ってきた於古発山
2011年03月05日 15:29撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:29
P.680付近。遠藤山が近づく
2011年03月05日 15:32撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:32
P.680付近。遠藤山が近づく
遠藤山への登り
2011年03月05日 15:33撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:33
遠藤山への登り
右の尾根に取りつく
2011年03月05日 15:34撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:34
右の尾根に取りつく
2011年03月05日 15:35撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:35
塩谷丸山まで、左手前に延びている尾根をたどる。最後にかなりの登りが待っている
2011年03月05日 22:58撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:58
塩谷丸山まで、左手前に延びている尾根をたどる。最後にかなりの登りが待っている
於古発山を振り返る
2011年03月05日 15:42撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:42
於古発山を振り返る
頂上まであと少し
2011年03月05日 15:42撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 15:42
頂上まであと少し
2011年03月05日 22:59撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:59
遠藤山の頂上。既に16時
2011年03月05日 22:59撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 22:59
遠藤山の頂上。既に16時
1時間じゃ行けないよな。最後に200m登るし
2011年03月05日 16:05撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 16:05
1時間じゃ行けないよな。最後に200m登るし
塩谷丸山への尾根
2011年03月05日 23:00撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 23:00
塩谷丸山への尾根
於古発山付近の稜線
2011年03月05日 23:06撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 23:06
於古発山付近の稜線
右と左で白黒はっきりしている
2011年03月05日 23:07撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 23:07
右と左で白黒はっきりしている
木の間から塩谷丸山が見える
2011年03月05日 23:08撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 23:08
木の間から塩谷丸山が見える
ここは針葉樹ばかり
2011年03月05日 23:08撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 23:08
ここは針葉樹ばかり
塩谷丸山が高く見える
2011年03月05日 23:09撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 23:09
塩谷丸山が高く見える
あの白い尾根を登らなければならない
2011年03月05日 17:05撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 17:05
あの白い尾根を登らなければならない
また雪が降ってきた。こうやって撮ると緩く見えるが...
2011年03月05日 17:24撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 17:24
また雪が降ってきた。こうやって撮ると緩く見えるが...
右からスカイラインを登る
2011年03月05日 17:26撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 17:26
右からスカイラインを登る
黒く見えるのが遠藤山からたどってきた尾根
2011年03月05日 23:15撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 23:15
黒く見えるのが遠藤山からたどってきた尾根
相当暗くなってきた
2011年03月05日 17:35撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 17:35
相当暗くなってきた
雪が晴れて遠藤山と於古発山が見えてきた。もう暗いが
2011年03月05日 23:16撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 23:16
雪が晴れて遠藤山と於古発山が見えてきた。もう暗いが
塩谷丸山の向こうに消えていく最後の日の光
2011年03月05日 17:39撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 17:39
塩谷丸山の向こうに消えていく最後の日の光
中央が小樽天狗山。灯りが見えるのがロープウェイ山頂駅あたり。車道も見える
2011年03月05日 17:41撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 17:41
中央が小樽天狗山。灯りが見えるのがロープウェイ山頂駅あたり。車道も見える
右端が天狗山
2011年03月05日 17:41撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 17:41
右端が天狗山
やっと塩谷丸山の頂上が近づいてきた
2011年03月05日 17:48撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 17:48
やっと塩谷丸山の頂上が近づいてきた
左に見えるのは余市の灯りか
2011年03月05日 17:53撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 17:53
左に見えるのは余市の灯りか
あそこを越えれば
2011年03月05日 17:53撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 17:53
あそこを越えれば
頂上はまだ右の方
2011年03月05日 17:56撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 17:56
頂上はまだ右の方
もう真っ暗
2011年03月05日 17:57撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 17:57
もう真っ暗
雪も少し降っている
2011年03月05日 23:20撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 23:20
雪も少し降っている
塩谷丸山頂上から塩谷の灯
2011年03月05日 23:20撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 23:20
塩谷丸山頂上から塩谷の灯
こちらは小樽の灯り
2011年03月05日 18:15撮影 by  Caplio GX100 , RICOH
3/5 18:15
こちらは小樽の灯り

感想

木曜から金曜にかけて、かなり雪が積もったので、土曜には、
今まで一度も行ったことのない塩谷丸山でパウダーを楽しもうと考えていた。

しかし悪い癖で、それだけでは物足りない気がしてきた。
どのみち10時ぐらいにしか家を出られず、昼過ぎのスタートになってしまうのだから、
本当は塩谷丸山だけで十分だったのだが...

ヤマレコで検索すると、夏の記録ながら、小樽天狗山-於古発山-遠藤山-塩谷丸山と縦走している記録があった。天狗山から太い尾根を南西へ、於古発山、遠藤山とたどり、そこで北へ向きを変えて、今度は割と細い尾根を下り、南側から塩谷丸山へ登る、そういう道があるようだ。

あまり面白みはなさそうだが、天狗山ならバスも行っているはずだし、
コースにはそれほどアップダウンがないので、まあ行けるかも。
ヤマレコの記録は、天狗山から丸山まで2時間足らずで行っているが、
この人は、藻岩山〜砥石山〜手稲山を日帰りで行っているような人なので、
あまり参考にはならない。
しかし、ラッセルを考えても、倍の4時間もあれば何とか行けるのではないか?
あわよくば3時間半ぐらいで(そうすれば塩谷17時過ぎの列車に間に合う)と思ったのだが...甘かった。5時間以上かかってしまった。

小樽駅から散策バスで天狗山へ。既に昼なので、車中で握り飯を食う。
天狗山へ来るのは初めて。チケット売り場がわからずウロウロ。時間短縮のためにリフトで頂上へ。リフトの方がロープウェイより上(というか先)まで行くし、値段も半額。しかし、珍しく貼ってきたシールを剥がさなければならない。
天気が好く、リフトからは塩谷丸山もよく見えたのだが、写真を取り損なう。結構近く見える。そう、直線距離では近いのだが...遠回りするんだよな。

リフト終点から早速山に入る。といっても既に尾根上なので、登りではなくて水平に歩くだけ。途端に天気が悪化。さっきまでの晴天が嘘のよう。
トレースはない。今年は行くところ行くところトレースがあったのだが...。200mほど行って、ちょっと登りになるところでシールを貼る。
だだっ広い尾根で周囲の視界もほとんど効かないが、赤布や赤ペンキが随所にあり、また道があるところは木がないので、何となく判る。
ラッセルはスネ程度だが、体重をかけるとズブズブ沈む重めの雪で、スピードが上がらない。ちょっと疲れる。軽量のウロコ板で来た方が良かったか。

3〜40分行くと、尾根の左側が切れ落ちたところに出る。P.554の南西の地点。勝納川を挟んで対岸に、毛無山の尾根が見える。
右前方からは、イヤな音が響いてくる。スノーモービルだ。私にとって掃除機やバイクの音と同様に、不安にさせられ、落ち着かなくなる音だ。
木に打ち付けられているものを発見。トタン板の標識のようだが、全面錆びきっていて何が書かれていたのか全くわからない。かなり古いもののようだ。50年は経っていそうだ。

582.9mの三角点ピークを右から巻くと、尾根を横断している送電線下の切り開きに出る。尾根の右手の下の方から、スノーモービルの音がひときわ大きく聞こえ、時折人の声も聞こえてくる。
送電線の真下に1本のシュプールが目の届く範囲に続いている。どこから来て、どこへ行くのか? 切り開きが続いている、あの小樽峠付近まで行っているのだろうか?

やがて、今日初めての尾根らしい尾根の登りとなり、この尾根上に出ると、右手に海が見えてくる。天狗山スキー場以来。そして、こちら側に塩谷川の方へ向かってオープンバーンが広がっている。この於古発山の北東斜面、それほど長くはないが、時間があれば滑ってみたいところ。

於古発山への最後の登りは段々緩くなり、ついにはほとんど平らに。なかなか着かない。塩谷丸山が少しだけ見える。陽が差してくる。
於古発山の頂上には特に標識無し。少なくとも雪上には。既に15時過ぎ。塩谷駅17時は難しそう。このあたりから塩谷川沿いの林道にエスケープできそうだが...いや、ここから遠藤山は割と近い。予定通り行こう、と遠藤山〜塩谷丸山コースへ突っ込む。

遠藤山へ向かうと、「スキーコース 天狗山-於古発山-遠藤山」と書かれたトタン板の標識を発見。No.36の数字と、下には懐かしいフルヤキャラメルの広告入り。そうか、ここはスキーツアーコースだったのね?知らなかった。あの錆びた標識もこれだったのか。やはり、かなり古いものだろう。小樽には、札幌の人が知らないスキーツアーコースがあったんだな。

やがて、今日これまで見なかった光景が出現。尾根が細くなっているのだが、尾根上の幅2〜30mには木が全く生えておらず、その状態が200mほど続いている。尾根の左(南東)側に雪が吹きだまって部分的に雪庇を形成し、尾根上は右(北西)下がりの斜面になっている。

ここを抜けると、遠藤山手前の最低鞍部となり、遠藤山まで70mほどの登り。右(北)側の尾根に上がって頂上へ。右手には塩谷丸山への尾根が見えているが、これはかなり下まで下っているように見える。一番最後に今日最大の標高差の塩谷丸山の登りが待っているのだ。たかが200mとはいえ...

遠藤山頂上16時。シールを外して北へ下る。快適に滑れたのはほんのちょっとで、すぐに緩くて木の多い尾根の下りとなる。570mや498mの独標のあたりなど、尾根上には等高線に現れない登りもあって結構滑って難儀する。昨日ワックス塗らなければよかった。本当はシールを貼った方が早いのだが、すぐにまた剥がすのがイヤなのだ。
やはり、ここはウロコ板の方がよかった。500mの等高線のピークなどは、多少巻きつつも、相当緩い斜め階段登行で何とか乗り切る。

下りになると、木々の向こうに塩谷丸山が見えてくるが、木がないせいか、かなり急で標高差があるように見える。
438m最低鞍部に着いたのは17時10分。もう列車は行ってしまった。さあ、最後の登りだと気合いを入れ直すが、雪も降ってくる。相変わらずの雪質で、傾斜もきつくなり、スピードはあまりあがらない。暗くなってくる。振り返れば、遠藤山からの尾根が黒々と手前に延びており、左上には天狗山からの尾根も見える。

塩谷丸山の頂上の向こうに、夕陽が暮れ残っているが、いつまで保つことか。北側の斜面はシュプールだらけだろうと、わかっているからいいようなものの、初めて滑る山に、こんな遅い時間に登るなんて無茶だと怒られそう。ピークの左には余市の灯が見える。ようやく着いた思ったら、まだ先があるというのを2,3度繰り返して、頂上に立ったのは18時過ぎ。塩谷や小樽の灯りが見える。

クラストしているので、少し下ってシールを剥がす。ヘッドランプをつけて滑るが、LEDの光はごく近くまでしか届かず、あまり役に立たない。こんなに暗くてはパウダーもクソもないと思っていたが、滑ってみると、何とか木は見えるぐらいなので、結構曲がれる。これもファットスキーのおかげか、それとも滑りやすい斜面の故か。
大勢が通った登りのトレースは、クラストしていて滑りにくいのでなるべく避ける。下ってくると、顔に木の枝がバシバシ当たるようになる。直前まで見えないので、ストックを持った両手を顔の前にかざしてガードする。

沢筋の右の尾根を下って林道に出ると、すぐに人家の灯り。スキーを履いたまま車道の端を滑る。かなりスピードが出る。車が来たので、轢かれないように、踏切の少し手前でスキーを脱ぐ。塩谷駅では数分の待ち時間で19時3分の小樽行きに乗れた。これを逃していたら、次は1時間半後だったので危なかった。
列車内には、大きいザックとスキーを持った単独行の?外国人(欧米人)山スキーヤーがいた。
琴似駅からタクシーで帰宅したが、父を2時間も待たせてしまった。反省。こういう山行はやめなければと思うのだが...。




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コメント

はじめまして
いつも埼玉県から懐かしい思いで拝見してます。このコ
ースがツアーコースだったとは知りませんでした。天狗
山からは、私の父方の実家が見え、また山行記録として
常時記載されている三角山方面は、正に実家のすぐ近く
ですので何時も興味深く拝見してます。
私も真夜中のスキー滑走を余市岳等で余儀なくされまし
たが、その恐怖と醍醐味は忘れられません。
羨ましい限りです。
北海道の山スキー最高!
2011/3/7 13:52
はじめまして
yanasanさん、どうも

私は天狗山へ行ったのも初めてで、スキーじゃないコース(道)があるのさえ、数日前まで知りませんでした。

私は真夜中に滑ったことは無いですが、日没後の滑降は、高校のとき以来の悪い癖で、まあ何とかなるだろうと、ついついやってしまうことがあります。
初めてのところの場合は、それほど急ではなく、
コースがはっきりしているところ、という条件がつきますが、本当はやめたほうがいいですね。

今回は、多少は斜面が見えたし、傾斜も比較的緩かったですが、以前、真っ暗な中で急斜面を滑ったときは、不思議な感覚でした。
斜滑降しているつもりなのに、体の片側、肩から足にかけてが何だか冷たい。気がつくと、いつの間にか転んで体の側面が雪面に付いている、そんなことの繰り返しでした。

yanasanさんは、上越国境のあたりによく行かれているんですね。私も結構好きで、何回か行きましたが、登り残したところが多く心残りです。また行く機会があるといいのですが...。
2011/3/8 22:42
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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