記録ID: 1073594
全員に公開
ハイキング
丹沢
1:100の差があった@大山蓑毛越え
2017年02月26日(日) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 05:57
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,384m
- 下り
- 1,377m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 3:54
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 5:57
距離 17.5km
登り 1,387m
下り 1,386m
9時44分の地点にあった首なし地蔵のところでカメラ修理のために30分近く止まり、山頂で昼食のために45分ほど休憩。帰路でも見晴台で5分ほど休憩。その他でも時折水分補給や写真撮影のために停止していました。
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大山の本坂に半分ほどの地点で合流する南山稜ルートは、まるでバリルートみたいな急勾配の登りが結構ありますが、そうした区間はしっかり細かいながらもつづら折れになっていて、良く整備されていることが分かります。大山本坂には1.6kmほど進んだところで合流しますが、道はもちろん整備されていて問題ありません。しかし、頂上に近いところから道は雪や霜が解けたところを多くのハイカーが踏むために、土がぐちゃぐちゃになっていました。 頂上から見晴台に下るルートは階段だらけで、ここも泥ヌタ状態ですからいとも簡単に足が流れてしまうので、足の置き場には要注意です。階段区間が一旦終わって平坦な区間になったらより一層水っぽくて、ヌメヌメしていましたが、見晴台に近付くにつれて道は乾いてきました。 見晴台から下社まではアップダウンの少ない平坦なルートで、大変良く整備されているので全く問題ありません。下社からの蓑毛越えルートは利用者がほとんどおらず、トラバース区間が続きますが、道には落ち葉が覆っていました。しかし、道幅はしっかりしていて、危険なところはほとんどありません。全体として平坦ですので、歩くスピードも上がりますが、若干のアップダウンのあるルートです。蓑毛越え分岐からは浅間山に200mも歩くと行けますが、緩やかな登りで拍子抜けするほど楽でした。 |
写真
毎週1回の山歩きを自分に課してきましたが、2月の中盤は確定申告の時期でてんやわんやだったので、丸一日時間を取ることができずにいました。まぁ、そんな中でも午後から時間を作って鷹取山や円海山/鎌倉アルプス等、近場を3回ほど歩きましたが、しっかりした山行は丸2週間空いてしまいました。そんな中で、今回の目的地に定めたのが大山。1年ぶりの大山詣でですが、今回はルートをちょっと変更して、いつもお世話になっている浅間山林道ゆかりの浅間山もからめて、蓑毛越えルートを歩いてみることにしました。
家を出たのは朝7時10分で、保土ヶ谷BP+東名厚木IC+国道246号で名古木に出て、ヤビツ峠方面に県道70号を北上して蓑毛バス停前から西に進み、春岳林道に入ります。この林道は先の春岳沢で行き止まりになりますが、登山マップではここを越えて柏木林道に抜ける登山ルートがあり、興味深かったので終点まで進んで確認してみました。堤堰のところを渡渉した先も結構な斜面でしたが、抜けられるのでしょうね。何はともあれ、林道を戻って大山方面の登山道入口を探します。
途中NTT関連の舗装林道があって、そこにはゲートがあって閉鎖されていますが、その脇に登山道が下から合流していて、道標にもそのゲート先が大山方面みたいになっています。とりあえずゲート前は狭いので、またここから春岳林道をわずかに進んだところにある広くなった路肩に駐車して、準備を整えたのが8時50分頃。天気は前の写真の通り朝は富士山がくっきり見えるほどの快晴でしたが、予報では午後から曇りマークですので、午前中に大山頂上に登らないといけない感じです。
『東丹沢登山詳細図』によると、ゲート地点をほんのわずかだけ進んだ春岳林道側から大山南山稜ルートが始まるので、それを信じて林道のちょっと先に進みましたが、どうも道はありません。画像のように道のないバリルートなら可能性のありそうな急勾配の斜面に伐採か何か用のリボンが見えますが、これがしっかりした登山ルートの訳がないので、ゲートの側の道標を確認すべく戻ります。
ゲート脇に下の登山道から出てくるところには道標があり、「下社・日向薬師」となっていてはっきりしませんでしたが、奥に画像のように「みのげ越え・大山・下社」となった道標が春岳林道ではなくゲートの方の道を指しているようなので、やはりそちらから入るのだと分かりました。『詳細図』ではどう見ても春岳林道から延びていますが、これは訂正ですね。
そしてこらが「秦野無線中継所」ゲート。この舗装林道は浅間山の無線中継塔の先に進む不動越えルートと合流して浅間山林道のイヨリ峠を越えて高取山・念仏山ないし聖峰を抜けて国道246号方面に抜けることになります。下の方の山は500m前後の低山ですが、それらを全て縦走して大山まで進むと相当疲れそうですね。昔の人々は皆そうして大山詣でをしていたと考えると、とても気楽な登山ではなかったことが良く分かりますね。
ゲートを抜けてほんの少し進むと、舗装路が右にカーブしたところに直進する形で登山道が始まります。これが大山南山稜ルートの春岳林道側入口です。しかし、やはり春岳林道から直接ここに出るのはあの急斜面を強引に登らないと無理ですから、地図の表記がわずかにズレていることは間違いないですね。
途中ふと見るとこんな石祠が。まだこのルートは蓑毛越えからのルートと合流していないので、なおさら人通りが少ないようで、どこにでもこうした山の祠には賽銭があるもんですが、ここには皆無でした。昔水の供えられたものと思われる牛乳瓶も倒れて土まみれだったので、せめて立てて中の土を掃っておきました。
結構厳しい勾配が続き、まだ数百mしか進んでいないのに体中が暑くなって息も乱れます。当初の予報では横浜市内で最高気温が11℃と冬の気温ながら、もちろん山の中はこれより低くはなりますが、やはり歩くと暑い上、日差しを浴びるとかなり汗が出ます。ちなみに、この日の最高気温は東京で14℃まで上がったそうです。
ゲートから900mちょっとの地点で蓑毛越えからのルートと合流します。帰路はここを右奥から戻ってくることになります。ここはもちろん左側と言うかほとんど直進して大山山頂方面に進みます。今回持って行ったフィルムカメラはゼンザ・ブロニカS2で、65年に発売された画期的な6×6判フォーカルプレーン式一眼レフカメラです。標準レンズのゼンザノン100mmと、広角のニッコール50mmを持って行きましたが、さすがに重かったです(^∇^)b
ここからも勾配は厳しく、何か一層大変になってきましたが、今まで歩いたバリルートの尾根道ならこれを一直線に登る形になるものの、さすがにここは正規のルート。きちんと細かくつづら折れになっていて疲労が軽減されます。
時折このようなトラバース区間もありますが、ほとんどが尾根の上をただ進むだけと言う感じで、見晴らしも植林地帯なのでほとんど利きません。4月後半からはいかにもヒルが出そうな雰囲気ですが、土はほとんど湿っていませんね。
ややこしい道標。実は先ほどの分岐とは別に蓑毛越えに直接ここからショートカットできる道がありまして、下山ルートでは直進する形になりますから、ゲート方面に出る際は間違えやすいでしょう。しかし、ここを蓑毛越えまで進んだとしても、前記の分岐までは極わずかな距離ですから問題ないでしょうね。ちなみにここで言う「蓑毛」は「蓑毛バス停」方面を指し、途中にゲートがある訳です。
キツい登りが一旦終わると、首なし地蔵がひっそり並ぶところに出ました。ここでこの日初のフィルム写真を撮ろうとカメラを構えると、おかしなことにフィルム巻き上げクランクが空回りします。前日にフィルムをセットした際には問題なかったですが、突然おかしくなって、フィルムホルダーを外すとちゃんと巻き上げ&シャッターチャージができます。今度はシャッターを切ると幕が開きっぱなしになってミラーも上がったまま戻りません。せっかく重たいこのカメラを首に提げて持って来たのに、これじゃ無念過ぎるので、ここでゆっくり腰掛けて不具合を直しました。このため30分ほどロスしましたが、シャッターはちゃんと稼動するように戻ってくれました(;´д`)ホッ
首なし地蔵からしばらくは勾配の緩い区間を進みます。しばらく歩いていると後ろからトレランの方が小走りで登ってきて、前からは別のトレランの方が下ってきて、丁度自分も含めて3者が同じ地点ですれ違いました。このルートでは他にハイカーは皆無でした。トレランの皆さんは多分蓑毛越えから下社方面を利用しているんでしょうね。
大山本坂に並んだ「丁目」を刻んだ石柱が出てきました。ただ、いきなり十七丁目です(^∇^)。今まで見かけませんでしたが、一丁目を下社からにしても、蓑毛越えからここまで他に石柱は見かけませんでしたね。
女人禁制の碑。江戸時代は大山山頂に女性は登れなかったのですね。今からするととんでもない話ですが、前に『陽炎の辻』と言う時代劇で、病の大店のおかみさんを背負って大山詣でする話がありましたが、まるっきりウソになっちゃいますね(笑。
この可愛らしい道標の向かいに面白くもなんともない道標があったので、せっかくだからそこにカメラを置いて、セルフタイマーで記念写真を撮っておきました(^∇^)v ストックは前回の山行から新しいマンフロットのものを使い始めましたが、この日はうっかり忘れてしまい、軽トラに常備させておいたドッペルギャンガーを使用しました。まぁ、このストックも手に馴染んで使い勝手は悪くないんですけどね。
今度はこんな具合に赤土が掘れてしまって今にも木が倒れそうになったところもあります。元々は普通の登山道も、人が歩くことで土が薄くなり、そこに雨が降って水の流れる道となってどんどん土が流され削れて行く典型的な情況ですね。
この日初めてのロープですが、これは正直って一般のハイカーには不要な感じですね。幼い子は大きな岩を越えるのに難儀するので、これはこれで便利かもしれませんが、同じような岩のある他の箇所にはロープなど備えられてはいません。
西の峠から500mもすると本坂との合流地点に到着。10時40分頃ですから、ゲートから1時間40分経っていますが、途中カメラの不具合を直すために30分ほど止まっていたので、正味1時間10分ほどになります。本坂を使っていたら、ここまでは1kmちょっとですから3-40分程度でしょう。
しっかりした道標もあります。蓑毛までの下りは90分となっていますが、これは蓑毛越えまで60分+ゲート経由で蓑毛バス停まで30分と言う感じでしょうか。ゲートからバス停まで1kmとありましたので、下りならこんなものなのかな。
大山本坂に合流したら、急に人が増えました。日曜だから当然たくさんのハイカーが来るのは間違いないのですが、それまでの閑散とした道とは打って変わって人が多くなりました。先ほどまでが「1」とすると、本坂は「100」くらいにはなりますね。前後に合計10人くらいの皆さんが歩いていましたが、丹沢では最も整備されたメジャーな道ですから、小さな子達も結構見かけました。ただし、決して楽な道ではないですね。ケーブルカーで下社まで進んでも、そこからキツい坂が2km以上も続くんですから。
分岐からしばらくするとやっと展望の開けた富士見台に到着しました。去年はここから富士山を一望できましたが、この日は首なし地蔵でカメラをいじっている時から急に雲が空を覆うようになっていたので、全く期待していませんでした。
で、実際見てみるとご覧のような按配で、わずかに裾野が見える程度でした。このまま雲が厚くなる一方かと思ったらそうでもなく、時折日が差していたように、山歩きには丁度良い気温になっていたのは具合良かったです。
色んなハイカーさんがいらっしゃいますが、こちらは可愛い赤ちゃんをパパが背負って奥さんともども山頂を目指していらっしゃいました。こんな幼いうちから山頂からの雄大な風景に触れると、自然と後々屈強な登山者さんになりそうですね。
そのまま続けて登って行くと、今度は左にヤビツ峠方面に進むイタツミ尾根ルートの分岐に至ります。ヤビツまで2.1kmですから、距離的には蓑毛ルートとそう変わりませんが、ヤビツ峠は標高が761mあるので、高低差が減る分だけ歩きやすいかもしれませんね。ヒルが出る前に一度歩いておきたいところです。そろそろ路面も泥っぽくなっています。
最初の鳥居の先にはまた分岐があり、ここを左に進むと県道70号線に出られますが、そこはヤビツ峠よりしばらく先の地点になります。諸戸尾根ルートと言うバリルートになりますが、道標がない以外はそう困難な道ではないようです。イタツミ尾根ともども歩いておきたい道ですね。
そしていよいよ阿夫利上社直下の鳥居に到着。大山詣では何かケーブルカーで簡単に来られるイメージがありますが、筑波山と違って、終点から山頂までが長いので、普通にしっかりした登山になります。もちろんしっかり整備されていますから、下社から本坂を登る限り、勾配が結構キツいこと以外はスニーカーでも登れますが、さすがに街中装備で歩いている人はほとんどいませんね。
せっかくだからカメラを乗せてパチリ。標高は1252mと丹沢でもそう高くない山なんですが、他の山々のようにすぐ横に山が連なるタイプと異なって、基本的に独立峰ですから、大変立派な容姿と共に大きく見えます。特に国道246号側から真っ先に見える大きな山ですから、実際の標高以上に立派に見えます。
空いたベンチで出前山頂タイム。11時半ですから丁度良い頃合です。途中、3人組の男女ハイカーさんらやってきて、同じベンチで昼食を作りつつ、その女性の方が「私はこのために山に登っている」と言ってましたが、分かるような気がしますね。本当に山頂に登り切って体を休めながら空腹を満たす時の喜びは、ちょっと下では味わいえないものがありますものね(^∇^)v
昼食後、12時15分に下山開始。復路は見晴台方面から下社に抜けて、大山裏参道ルートで蓑毛越えに向かいます。山頂はご覧のような泥ヌタで大変でしたが、ここからの下りも丸木階段のところの土が同じような状態で大変滑りやすくて面倒でした。
このように桟道になって浮いた木道や階段は問題ないのですが、泥ヌタ丸木階段は、角の丸太の上に靴を下ろすと、泥まれの靴底がツルンとした丸木をグリップせず、あっと言う間にずるっときて大変ですから、とにかく平になったところに足を下ろすようにして下っていました。
この平坦な区間をご覧になれば、いかにこの辺の土の水はけが悪いかはすぐにお分かりでしょう。2月前半の雪や霜が解けてこうなったのですが、日当たりの良い南向きのこの周辺でもまだこんな具合ですから、やはり土質が影響しているんでしょうね。また、利用者が多いので落ち葉等が皆踏みしだかれたり道から掃われたりするのも泥ヌタになる要因の一つでしょうね。
不動尻方面の分岐。ここを下るとベンチのある休憩地点を越えて梅ノ木尾根の分岐と、唐沢峠から不動尻方面と大山三峰方面への分岐があります。それらの道は去年皆歩いていますが、思えば初めて歩いたバリルートと言うかルートじゃない道を経験したのが不動尻からすりばち広場に直接上る杣道でした。登山経験がまだほんの数回しかないド初心者なのにそんなところを歩いていたなんて、今思うと無謀極まりないですが、丹沢は中央部以西はともかく、東側は網の目のようにルートがあり、登れる斜面なら大体どこかのルートに出られるので、尾根を外さないことと谷間に進まないことを心掛けていれば、ミスコースしてもあわてることはないですね。
見晴台に下る途中、秦野の街中から相模湾、伊豆の半島方面が一望できる区間が続きますが、ご覧のようにまるで春霞のように先は曖昧になって見えます。南風が吹いていたようですが、山では風はかすかにしか感じられませんでした。しかし、雲が切れて日が出ていたので、体感気温は山の上でも10℃くらいはあった気がします。
ここの下りは階段が多いのが特徴ですが、この辺になるともう土は乾いていて歩きやすかったです。ワイヤーか何かを結んだと思われる人工物の残骸がありますが、まだ見晴台までは半分くらいの地点です。ただし、勾配はこの後楽になります。
階段区間が終わり、今度はゴロタ石の区間を抜けます。勾配が緩んでますから、特別歩きづらい感じではないです。左には崖になって東側を一望できるところがありますが、危険なのでコースから外れないようにロープが張られています。
唯一危険な箇所と言えばこの岩場のトラバース地点ですが、チェーンが設けられているので何も心配なく進むことができます。ちなみに、見晴台方面の道も人はそこそこ歩いていて、20人くらいの皆さんとすれ違ったり追い越したりしました。
そして尾根道になって下ります。ご覧の通り大変歩きやすい感じの道ですから、自ずからスピードアップしますが、トレランの人も結構いて、勢い良く抜かして行きます。でも、狭いところで音もなく近付いてきてバッと抜かされるとドキッとしますね。
道標を過ぎるとあっと言う間に見晴台のベンチへ到着。見晴台と言っても別段富士山が見えるのではなく、大山がくっきり見えるポイントなんです。しかし、この角度から見る大山は、山頂が二つに分かれて見えますね。
見晴台からそのまま直進して下るとお地蔵さんの立っているところから九十九曲がりの厳しい下りを経て日向林道ゲート先に出ます。直進せずに西に折れると下社まで1.5kmほどで抜けられます。もちろんここは下社方面に折れます。
その肝腎の滝ですが、去年は少ないながらちゃんと水が落ちていて、歩道の下側にも滝がつながって二重になったのがはっきり分かりましたが、この日は雪解け水も先週に降った雨もどこに行ったのか、涸れ滝になっていてガッカリ。表面を湿らす程度の水っ気でした。
本坂入口をパスしてそのまま先に進むと蓑毛越えルートになります。大山裏参道とも呼ばれます。ここを抜けると午前中に分岐した南山稜ルートと合流します。そこには南に浅間山に進む道もあるので、帰路は浅間山に寄ってみることにします。
裏参道に入ってすぐに、壁側の上の方から話し声が聞こえてきたと思ったら、随分急な登り道がありました。道標を見るとここが「かごや道」と言って、本坂より450mほど下側の南山稜ルート「西の峠」に出ることになります。
まだ午後2時過ぎですが日は西に傾き、大山の尾根に遮られて暗くなってきました。こうして木漏れ日のように日が見えるところと、ほとんど真っ暗になった植林地帯を交互に抜ける感じで進みます。見晴台-下社ルートと違い、こちらは若干の起伏があって、そこそこの登り区間もあります。
そして蓑毛越えに到着。ここを直進すれば南山稜ルートに出て、右に折れれば別ルートでやはり南山稜ルートに出ます。左に進めば浅間山に進んで不動越えルートになって高取山方面に南下します。ここは浅間山に進んで往復してくることにします。
枯れススキが立ち並ぶ中を抜けると浅間山の山頂の三角点があります。浅間山はすぐ南側を抜けている浅間山林道をよく利用していたので、昔からその道ゆかりの浅間山がどんなところなのか一度行ってみたいと思っていました。ま、でも周囲は草木に覆われて、見るものは電波塔しかない山頂で、そもそも山頂と言う感じの地形ではなく、緩やかな丘のような雰囲気でした。
春岳林道を蓑毛方面に戻りますが、考えてみるとこの道は終点の春岳沢のところにちょっと手を入れれば、すぐに先の六本松林道終点とつながるのにもったいないですね。もう今となってはつなげる計画はないでしょうが、バブルの時期に金にものを言わせてあちらこちらに道を作っておいて、今や放置したままになったところが大変多いです。まだ春岳林道は開放されているだけマシですが、道を作っておきながら閉鎖して荒れたまま放置と言う何してんだか分からない道が多いのは考えさせられますね。
感想
大山は大変メジャーで参詣客もハイカーも多い山ですが、それはメインルートになる下社から上社への「本坂」に集中するようで、見晴台ルートもそこそこ人気があります。その次に人が多いのは不動尻ルートですが、こちらは結構距離があるので、数は大分減ります。それ以上に少ないのが今回歩いた南山稜〜蓑毛越えルートで、ここでは結局出会った人は往路で2人、復路では0人でした。日曜日の大山詣でとは思えないくらいの静けさですが、途中から本坂に合流してからはたくさんのハイカーさんらと一緒でした。なんだか片田舎の駅前のシャッター商店街から、渋谷のハチ公前にワープしたような感覚ですが(←そりゃちょっと大げさでしょうに^^)、一度の山行で二度楽しめたような気分でした。今後はイタツミ尾根や諸戸尾根、ネクタイ尾根などを歩いておきたいです。
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