小蓮華山・直登ルンゼ


- GPS
- 06:38
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,663m
- 下り
- 2,698m
コースタイム
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 6:39
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
先週の三連休はファミリーマターで山はお休み。今週も週中に風邪を引き週末のお山に黄信号が灯ったが、天気も雪も良さそうだ。「山は偉大なホスピタル」という言葉を信じて出かけることにする。準備不足で体調にも不安があるため、免疫力が落ちそうな寝不足スタートを避け、妥協の栂池ローブウェイアクセスにしてもらった。
朝咲花ゲレンデに駐車し、シャトルバス12番で栂池に移動。8時始動のイブとゴンドラを乗り継ぎ、一路自然園へ。注意事項の説明を受け9時前に出発すると、栂池ヒュッテの時点で先頭だった。すぐにUTMFに追い抜かれると、あとは稜線に出るまでくるぶしから脛のラッセルを一人でこなしてくれた。雪を割って道を拓くが、直登気味なので何人も歩くと摩擦で磨かれ後続は使えなくなるトレースだ。なかなかあくどい。これからはUTMF改めモーゼと呼ぼう。
標高が高ければ…と思っていたが、春の陽射しは凄まじく、日当たりの良い斜面はどんどん雪が腐っていく。暑いため体力の消耗も激しく、体調不良も相まって力が出ない。なんとか稜線に出て一番乗りかと思いきや、乗鞍岳方面から来たと思われるおじ様とバッタリ。おじ様は白馬岳を越えて大雪渓を滑ると言い残し、シートラで足早に立ち去った。その姿はジョニーウォーカーのロゴのように優雅だった。
小蓮華周辺の稜線は風で叩かれて一部氷化しており、風下にはグライドクラックが隠れている歩きにくいコンディション。小蓮華北面はパックしており、快適な滑りは期待できない。山頂で天然の竪穴に潜って準備を済ませ、南面の直登ルンゼにドロップ。まだ雪は死なず快適なルンゼ滑降となった。
大雪渓を横切るが、この時季には珍しいデブリ無しの面つるである。が、上部に巨大な雪庇がせり出しており、落ちて雪崩るまでは登りには使えない。まだ時間もあるので杓子尾根を登り、もう1本滑ることにするも、ここからが地獄だった。
春の午後、ピーカン、灼熱だ。序盤で僕を追い抜いたモーゼは、またしてもかかった競走馬のように「ヒッヒィーン」と嘶き、ラッセルマシーンと化し、その後一切休憩もしなかった。僕は遅れてついていくのみ。そういえば、今日ゴンドラ始点で下痢をしてから小生は小水が出ておりませぬ。モーゼは白馬尻小屋跡地から650mは高度を上げた。小生は憔悴しきって「そういえば、僕風邪ひいてました」と自分に言い訳し、もうギブですと告げて、モーゼより80mほど下で立ち止まる。
モーゼも今いる地点から滑るというので、滑走準備を済ませ少し待つ。これだけラッセルしたのだから、たとえ馬とはいえファーストトラックを滑ってもらおう。陽が傾き陰った斜面を、モーゼのスタート後に滑り始め、気持ちよくパウダーノンストップラン500m。滑りの爽快感で気分が高揚した僕、合流した頃には「明日もまたココに来んべ!」的な軽いノリに変わっていた。やはり山はグレートホスピタルのようだ。
その後、野うさぎにハラスメントして、大雪渓を滑ったジョニーウォーカーさんを林道でパッシングし、二股で仕事終わりのジョニーさんを見つけ駐車場まで同乗させてもらった。ありがとうございました。
<16-17シーズン出勤表>
FISCHER TRANSALP80:4
ATOMIC CHARTER 100:9★
FISCHER BIGSTIX 122:7
-----------------------------
合計:20
小蓮華から金山沢に行くのかと思ったら直登ルンゼ?
あるんですね。
それで終わりかと思ったら白馬尻から杓子に向かうなんて考えられない。
それにしてもモーゼさんは何者?
強者はいるんですね。
動画は迫力があっていいですね。
UTMF改めモーゼです!わかりにくくてすみません!修正しました。
ロープウェイ使うと脚は残るも暑くて時間がないのが残念ですね。今回も行動時間自体は短いんです。標高差も登り1600くらいです。
いや〜、動画を見ているだけでも、爽快さが伝わってきます。
喉の部分の通過時は、岩にぶつからないか、樹林帯通過時は、木にぶつからないかと、ヒヤヒヤしながら見ました(ちゃんと滑り終わっているからこの動画を見られるのに
何年か前、白馬主稜を登って小蓮華尾根を下った時、スノーボーダーが稜線の雪庇を切って、金山沢に飛び込んだのをみてびっくりしましたが、直登ルンゼはそれよりもっと傾斜が急ではなかったかしら!
それにしても、素晴らしいパートナーですね。
モーゼを味方につければ不可能無し
mizuki
モーゼのラッセル力には毎回助けられています。体力は共同装備ということで、ヘバれば私も前に出るのですが、なかなかヘバりません。今回は追いつきすらしなかったし、、、。
しかし、お陰様で完治しました!
直登ルンゼは出だしだけで後は快適な40度くらいですよ。
そして、今季はメンバーや条件等揃わず黒部横断は諦めました。来年こそは!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する