白山 ヒルバオ雪渓の末端まで滑降


- GPS
- 09:24
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 2,404m
- 下り
- 2,394m
コースタイム
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 9:22
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5:00〜17:00 20分間隔 |
写真
感想
もともとは日帰りで加賀禅定道から百四丈滝を見て楽々新道で下山するという計画だったりですが、日曜日の天気も回復するという予報に変わり、それなら土曜日は白山のヒルバオ雪渓を末端まで滑ろう〜という計画に変えました。そして日曜日は百四丈滝を見に行こうかと。
白山はもう夏山シーズン、土日は市ノ瀬から別当出合までシャトルバスによる輸送となります。まさかシャトルバスに山スキー持って乗った人はいないのでは?という思いを抱きながら5時始発のバスに乗るために並びます。
並んでいるとそこにMillerさんが登場(笑)なんとハニーさんも一緒じゃあないですか!しゃべっていると時間はあっという間に過ぎます。Millerさんとは何度も偶然お会いしてますがハニーさんは約1年ぶりです。お変わりないですね!
さて同じ始発のバス一号車に乗って別当出合に向かいます。私はスキーとピックストック持って立ち乗りです。何となく周囲の視線が奇異の目のように思えて痛いような気もしますが、多分気のせいでしょう。
前回は観光新道だったので今回は砂防新道からエコーラインを歩くことにします。Millerさん夫妻は混雑を避けて観光新道とのことです。スキー持って歩いてもペース上げて歩いて先行者の方々を抜かさせてもらうといつの間にか空いてきました。これだけ人数がいますから私も2人ほどに抜かされました。
エコーラインは噂通り雪が多く残っています。幸い歩行に支障はなく、帰りのスキー滑降が楽しめそうです。そのまま室堂に到着、外で休憩していると視界には他のスキー板が・・・。まさかのまさか、他に物好きがいたとは!で、その方が戻られて来ると案の定以前お会いしたお知り合いでした(笑)
せっかくなので室堂でゆっくり変態・・・いや、山スキーの話をします。というかクロカンスキーとテレマークスキーの話題に圧倒されましたが(笑)
そんなこんなで私に引き摺られて?ヒルバオ雪渓に一緒に行くことになりました。お二方は大汝峰直行、私は一応?御前峰経由で大汝峰に行きます。別に御前峰に用事はないのですが(笑)
御前峰では道標の写真と大汝方面の写真を撮ったらすぐに大汝峰に向かいます。スキー背負っての登りはハードですが、前方にお二方が見えたので頑張って登ります。
大汝のピークではゆっくり周辺を色々観察し、雪渓のトップから滑降します。雪は浅い縦溝、硬い凸部がたくさんありますがそれなりに楽しめます。凹凸がある場合は急斜面の方が楽に滑れます。革靴テレマークは踵の角度付けが難しいので急斜面は苦手らしいです。
2段ある急斜面を滑ると、お花松原への登山道のガレ場あたりで雪渓が切れてました。お二方はここで滑降終了して登山道を登り返されるとのこと、私はやはり行けるところまで行く、との方針で雪渓が切れるまで滑ることにしました。
雪渓の下には沢が流れていることが多く、どの辺りに水が流れているか想像しながら場所を選んで滑らないと、いきなり穴が空いて転落する恐れがあります。3〜4m落ちて大怪我した、落ちてそのまま帰らぬ人となったという話もあります。慎重かつ有効な装備で臨んでください。
しかし長い雪渓です。なかなか雪の切れ目が出て来ません。滑ったぶんだけまた歩いて登り返さないといけませんし、もうこの辺で許してもらおうか・・・という気持ちが横切ります。とはいえ特別な理由もなく終わらせるのはやはり後悔が残ります。これ以上進むのは危険、時間切れ、という明確な理由がない限りは滑り続けました。
すると先の方で沢の音がゴーゴーと聞こえて来ました。いよいよ滝か?しかし見えないので見えるところまでもう少し滑ります。すると、雪渓の末端でスノーブリッジが崩壊したような場所が見えて来ました。その先はどうも滝か急な流れのようですが、これ以上進むと本当にいつ雪が崩壊するか分かりませんので、ここまでとしました。これなら「もう少し先に行っておけばよかった」と思うこともありません(笑)
さてここでしっかり補給したら登り返しです。GPSで見たら直線で2.3kmもあります。しかし登り返すという以外選択肢はありません。ただ黙々と、時に歯を食いしばりながらスキー背負ってツボ足で歩きます。
中宮道と合流してからは登山道を歩きます。ここも急なのでかなりハードです。
ようやく、ようやく大汝峰の中宮道分岐に戻って来ました。帰りは御前峰にも寄らず(笑)、室堂方面に直接向かいます。弥陀ヶ原付近まで雪があるのでスキーで滑るか悩みましたがやっぱり滑りました(笑)。予想通り末端から登山道はつながってないので、沢歩きに笹薮漕ぎを少しして無事に登山道に復活しました。登山道を歩いてた方は、笹がガサガサ音がするので動物がいるのか?と思ったら変態だった、ということです。
少し戻ってエコーライン方面に進みます。ここが本日一番楽しい滑りだった斜面です。変な凹凸もなく快適に一気に滑りました。
そしてまた登山靴に履き替え、スキーを横向でザックからぶらさげて砂防新道を歩きます。水は2.5L持って行きましたがなくなりそうだったので甚之助避難小屋の水場で1L補充しました。
多くの下山者に道を譲っていただきました。そして多くの方から「スキー?!滑るところあるんですか?」という問いかけもいただきました(笑)
お昼を結構回ってますが登ってくる方もかなり多かったです。汗だくですが、14:40発のバスの5分前に別当出合に着き、15分のバス旅ののちに市ノ瀬に到着です。
バスから歩いていたら「ももちゃん〜」とまたお声がけいただきました。いつもレコ読んでいただきありがとうございます。
ヒルバオ雪渓、水屋尻雪渓、エコーラインを滑って、これで今シーズンの板納め〜に相応しい展開ですが、まだ終わっていません。まだ滑る斜面が残ってるんですよ(笑)
コメント
この記録に関連する登山ルート

momochann、おはようございます。
去年ならこの時期にスキーヤーを見るなんてことはなかったのに、今年は異常気象(笑)の影響で季節感のない光景を目にするはめになりましたよ。
自分では変態だと思っていませんが確かにヒルバオ雪渓やら水屋尻の残雪を見るとちょっと後ろ髪引かれたりしますけど・・・靴スキーでもいけるじゃん!的な解釈でお茶を濁したり(笑)
しかしスキー持って登山バス乗りますか!?さすがにそれはむりだな〜
行くとしても早朝暗いうちにコッソリ・・・です。
ともあれ、雪渓踏み抜かなくてよかったですね。
お疲れ様でした。
Sanchanさんおはようございます!
下界では30℃を超える暑さだというのに山ではスキー板担いだ変態が〜季節感ないないです(笑)
靴スキーもそれなりに楽しいですが、やはり短い距離でも本物のスキーで滑れるとその楽しさは格別ですよ〜もちろん一瞬なのですが
お、もしかして早朝こっそり行くとか!(笑)
そういや先々週、御前峰で他の人から「これって初滑りじゃないの?!」って言われましたが、もしSanchanさんが滑ったら初滑りと断言できるかも?ないない(笑)
自虐ネタとユーモア溢れる文章に笑わせてもらっています。
今回も炸裂でしたね。(笑)
モモちゃんと会ったことのない人は本当に変態なのかな?って思いますけど、ナイスガイだということもボクとしては言っておきたいですね。
このまま雪を求めて変態山行にこだわってください(ボクはレコだけ見て喜ぶ)。でもお節介だけど、ソロの時は雪渓の先は気をつけてね(猫又谷で落ちた人もいたので、他人事ではない)、APRSを参考に、捜索隊を結成するのは嫌ですよ。
チカさんこんばんは!
フォローありがとうございます〜世間的には変態キャラということで通すのが一番しっくりくるかなと思ってます。まずヘルメットの色からして異常ですし(笑)
雪渓の崩壊や穴は本当に心配で、滑ってても歩いてても神経を尖らせています。雪渓転落時のエアバッグとかあれば嬉しいのですが
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