涸沢〜北穂〜大キレット〜南岳〜天狗原(上高地から周回)

- GPS
- 21:13
- 距離
- 41.0km
- 登り
- 2,222m
- 下り
- 2,206m
コースタイム
- 山行
- 5:19
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 6:10
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 7:05
| 天候 | 快晴、快晴のち霧、霧のち晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・予定していた沢渡橋を渡って左に入る足湯駐車場(550台)は橋の入口で係員が満車のプラカードを掲示していて、仕方なく通過して先に進むが、果たして駐車できるのか不安になったが、2つ目の岩見平駐車場(140台)に入場することができた。岩見平もほぼ満車に近い状態で、右手最奥の空きスペースに駐車できた。 ・家を出る前に荷造りは終えていたので手早く靴を履き替えてバス停に行き、往復切符を買って待機していたシャトルバスに乗り込む。上高地バスターミナルまで20分〜25分。 ・当初は足湯駐車場から相乗りタクシー(4200円で4人で乗れば1人1050円)に乗るつもりだったが、ちょうどバスが待機していたのでバス往復切符(2050円、片道切符は1250円)を購入。往路切符と復路切符の2枚あり、復路切符には駐車場名を忘れないように上高地⇒岩見平と印字されているので助かった。 ・さわんど温泉駐車場のご案内 http://www.sawando.ne.jp/parking.html#guide ・さわんど温泉マップ(駐車場位置が詳しい) http://www.alps-kanko.jp/pamph/sawando.pdf ・岩見平駐車場 国道158号線の上高地へ向かって左側に140台分の駐車スペースがあり、道路を挟んだ向かいにある「グレンパークさわんど」に「さわんど温泉観光案内所」やトイレや食堂、売店がある。上高地から沢渡行きのシャトルバスに乗ると坂巻温泉を過ぎて沢渡区域に入って1番目が茶嵐で2番目が岩見平の停留所である。 ・オンライン登山届 長野県警と連携している「山と自然ネットワークコンパス」で事前に済ませた。 http://www.mt-compass.com/ |
| コース状況/ 危険箇所等 |
■涸沢キャンプ場(数百張り可能) 幕営料:1名1泊1000円(トイレ利用料含む)、水:無料。 ■南岳小屋キャンプ場(40〜50張り設営可能) 幕営料:1名1泊1000円(トイレ利用料含む)、水場なし、小屋で天水を販売(1L200円)。 ■コース状況/危険個所 <上高地〜横尾〜涸沢> ポピュラーな道で危険個所なし <涸沢〜北穂高岳> 中間点にある鎖場付近は滑落、落石注意。登山者が多いと渋滞する。 <北穂高岳〜南岳小屋(大キレット)> 北穂から南岳小屋に向かう場合、A沢のコルまでは急峻な下りで、鎖場が多く、ゆっくり休む場所はない。白ペンキマークが多くあるので迷うことはないが、緊張の連続。浮石も多く、滑落以外に落石の危険もあるのでヘルメットは装着して歩きたい。 A沢のコルから長谷川ピークを越えれば、後は平坦箇所を過ぎ、南岳南壁を白ペンキマークに従い鉄梯子を2つ越えて登るだけ。 南岳小屋から北穂に向かう逆コースの場合の方が大キレットの通過はやさしいと言われているが、長谷川ピークの下りはかなりビビる所だ。その先の飛騨泣きを始めとする北穂への登りは鎖場だらけなので下りよりも登りの方が怖くないので、その点で南下する逆コースがやさしいと言われる所以だろう。 <南岳小屋〜天狗原> 南岳の先にある天狗原下降点は稜線の西側をトラバースする道を歩くと見落としがちなので注意。下降点からしばらくは梯子や鎖場があり緊張を強いられるが大キレットに比べればほんの一瞬に近い。その先は横尾尾根のコルまで堆積した大岩を飛び移るように白ペンキマークに従って歩く。コルから天狗池までは比較的緩やかになるが、不明瞭な部分もあるので白ペンキマークを確認しながら進む。 <天狗原〜槍沢〜上高地> 天狗原から槍沢ルート上の天狗原分岐までは石畳の道で見通しが悪いと分かり難い。天狗原分岐からは歩きやすい道で危険個所なし。 |
| その他周辺情報 | ■下山後の温泉 ・さわんど温泉マップ(日帰り温泉が一通り載っている) http://www.alps-kanko.jp/pamph/sawando.pdf ・さわんど温泉は何ヶ所か日帰り温泉があるが、駐車場を兼ねている所が多く、駐車料金を取られるのか不明だったので電話が通じて無料で駐車できることを確認できた「お食事処しもまき」TEL.0263-93-2500 に入った。ガラガラで良かった。温泉入浴料:500円。 ・竜島(りゅうしま)温泉せせらぎの湯(TEL:0263-94-1126) 大人510円、休館日:毎週月曜日(ただし月曜が休日の場合は翌日) いつもは竜島温泉を利用するが、10月10日は前日の月曜日が祝日のため休館日だった。 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
|---|
感想
・10月三連休の混雑は避けたかったが、紅葉と好天のタイミングと重なっては行かざるを得ない。問題は7日から始まる三連休に1日遅れて入ることで、駐車場に止められないのではないかと言う心配であった。山行の候補地として、立山黒部アルペンルートの扇沢を起点とするもの、槍平小屋、双六小屋、鏡平小屋などを巡る奥穂高温泉を起点とするものがあったが、いずれも駐車場の収容台数に厳しいものがあり、スタート地点に立つまでに無駄な時間がかかる恐れがあり、結局、沢渡なら何とか止める場所はあるだろうと読んで、上高地起点の山に行くことにした。それでも沢渡の駐車場は満車に近く、ぎりぎりセーフだった。
・もう一つ、心配だったのは涸沢キャンプ場スペースとトイレの混雑。テン場はテントスペースの平坦さと凸凹加減と小屋から遠くなる不便さのいずれかを我慢できれば何とか見つけられて解決できるが、トイレの順番待ちは覚悟と忍耐が必要だった。早目に行くことと混雑時を避ける努力が肝要である。
・今年の涸沢カールの紅葉のピークは10月初めで、8日だと少し過ぎてはいたが、紅葉は標高の低い方に徐々に下りて来るので、涸沢まで行く途中で綺麗な紅葉を見ることができラッキーだった。同様に、天狗原の紅葉もピークは過ぎたと南岳小屋のブログに書かれていたが、こちらも槍沢を下って行く途中で見事な紅葉に出会えたので満足であった。
・ただ、晴れてなんぼなので、涸沢は快晴で良かったものの、天狗原は3千m稜線がガスっており、太陽もほとんど雲に隠れていてダメだった。天気予報では晴れだったが、山の上は下界のようには行かなかった。天狗池を訪れた直近の過去2回は逆さ槍を見ることができたのに、今回初めて槍ヶ岳が見えない天狗池だった。
・大キレットは相変わらず怖いところだった。でも幸いなことに、同じ方向に進む登山者が前後にいなかったことと、南岳方面から来る登山者もそれほど多くはなく、すれ違う場所も良い塩梅に鎖場などの難所ではなかったので通過待ちとか渋滞はなかった。4年前に来た時に比べて、白ペンキマークや足場の整備がかなり行き届いているように感じた。関係者の努力に感謝したい。
・涸沢から北穂高岳への南稜の登りからヘルメットを着用したが、すれ違う登山者をみると、ヘルメット着用がかなり定着してきているように感じた。喜ばしいことである。
・一方、少し気になったのが折り畳み式のテントマット(キャンピングマット)をザックの横に括りつけて大キレットを歩いている登山者を何名か見かけたことである。岩稜帯を歩くときはなるべくザックは左右に幅広にならない縦型のものが推奨されており、蛇腹式のマットをザックの横に括りつけていては難所で岩角や鎖とかに引っ掛かる可能性があり、非常に危険に思えた。
hina1048












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