槍穂縦走(上高地・槍ヶ岳・大キレット・北穂高岳・奥穂高岳・前穂高岳)
長野県
岐阜県
Mottiry
- GPS
- 80:00
- 距離
- 34.4km
- 登り
- 3,014m
- 下り
- 3,012m
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[河童橋]12:32〜13:25[明神館]13:36〜14:23[徳澤園]〜15:19[横尾山荘]
10/26(水)
[横尾山荘]06:21〜07:46[槍沢ロッジ]07:57〜08:35[ババ平]08:59〜09:26[水俣乗越分岐]〜10:49[水俣乗越]11:30〜14:30[ヒュッテ大槍]〜15:59[槍ヶ岳山荘]
10/27(木)
[槍ヶ岳山荘]06:30〜06:46[槍ヶ岳山頂]06:56〜07:17[槍ヶ岳山荘]08:30〜09:34[中岳山頂]〜10:29[天狗原分岐]〜10:54[南岳山頂]〜11:04[南岳小屋]11:28〜14:00[A沢のコル]〜15:57[北穂高小屋]16:10〜16:32[北穂高岳南稜テント場]
10/28(金)
[北穂高岳南稜テント場]06:42〜08:55[涸沢岳]〜09:10[穂高岳小屋]09:22〜10:08[奥穂高岳]10:27〜12:05[紀美子平]12:23〜12:46[前穂高岳]12:51〜13:14[紀美子平]〜15:16[岳沢ヒュッテ]〜16:00[風穴]〜16:44[河童橋]
| 天候 | 25日 曇時々雨 26日 快晴 27日 快晴 28日 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
松本駅からは松本電気鉄道で新島々駅まで移動し、新島々バスターミナルから バスで上高地に入るのが一般的ですが、私は松本バスターミナルから 1日1本出る10:25発の上高地行きのバスに乗車。 運賃は片道2400円。6日間有効の往復券は4400円と400円お得です。 松本駅到着からバス出発までの時間、駅前にあるコンビニで必要な物を揃えました。 上高地からの帰りのバスは松本駅まで行かず新島々駅までで、往復券を購入していた 私はバスの乗車券で松本電気鉄道に乗れ松本駅まで行く事が出来ました。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
[河童橋]〜[明神館]〜[徳澤園]〜[横尾山荘]〜[槍沢ロッジ]〜[ババ平]〜[水俣乗越分岐]〜[水俣乗越] 特に危険箇所は有りません。 [水俣乗越]〜[ヒュッテ大槍]〜[槍ヶ岳山荘]~[槍ヶ岳山頂]〜[槍ヶ岳山荘]〜[中岳山頂]〜[天狗原分岐]〜[南岳山頂]〜[南岳小屋]〜[A沢のコル]〜[北穂高小屋]〜[北穂高岳南領テント場]〜[涸沢岳]〜[穂高岳小屋]〜[奥穂高岳]〜[紀美子平]〜[前穂高岳]〜[紀美子平]〜[岳沢ヒュッテ] 鎖・梯子は当たり前の場所です。 なぜここに鎖が無いの?どうやって降りるの?と悩む場所が幾つも有りました。 無理をせず慎重に行きましょう。 [岳沢ヒュッテ]〜[風穴]〜[河童橋] 特に危険箇所は有りません。 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
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ヒュッテ大槍、過ぎてるじゃないですか!
小屋の北側をさまよっていた事を知る。
東鎌尾根を進む気力が無くなり殺生ヒュッテへ
テント場代 500円
ジュース代 300円
水代(1��) 200円
16:58 幕営準備よし!日本で3000mを超す数少ないテント場。
此処が日本で一番標高が高いテント場?
12/06 alpsdakeさんに3060mと教えて頂きました。
此処が日本で一番標高が高いテント場です。
日本で3000mを超す数少ないテント場。
此処が日本で一番標高が高いテント場?
12/06 alpsdakeさんに3060mと教えて頂きました。
此処が日本で一番標高が高いテント場です。
テント場代 500円
水代(1��) 200円
16:30 北穂高岳南稜テント場に到着日本で3000mを超す数少ないテント場。
此方が日本で一番標高が高いテント場?
12/06 alpsdakeさんに2996mと教えて頂きました。
日本で一番標高が高いテント場は槍ヶ岳山荘です。
日本で3000mを超す数少ないテント場。
此方が日本で一番標高が高いテント場?
12/06 alpsdakeさんに2996mと教えて頂きました。
日本で一番標高が高いテント場は槍ヶ岳山荘です。
この景色に癒されました。
4日間無事に歩けました。
ありがとう上高地。
感想
今年、北アルプスに行く事を諦めていたのですが、有休消化で急遽一週間休める事になり迷わず上高地に行く事を決め、紅葉の見頃は終わり降雪が考えられる時期ではありますが、この時期の3000m付近のテント泊を経験してみたく防寒装備をしっかり準備して上高地に乗り込みました。
初日、お昼に上高地に到着してウォーミングアップとして横尾まで歩き出します。
小雨が降っていましたが観光客の方は多く、河童橋では残念ながら雲に隠れ上まで見れない穂高連峰を背に記念撮影をしている方々を見受けました。
明神館を過ぎると平日ですので人は一気に減り、梓川沿いの平坦な道を一時間ほど歩いて行くと見事なロッジのある徳沢、さらに一時間ほど歩いて行くと幕営地である横尾に到着しました。
横尾の標高は約1600m、翌日から体験する3000mに比べれば屁みたいなもの!と余裕をかまして寝てはみたものの1時過ぎに目を覚まし「寒い・・・」翌日の幕営に不安を募らせるのでありました。
二日目、5時でも空は暗いのでシュラフの中で起きる起きないの押し問答をしていると隣の方が準備を始めたので自分も起きる事にします。
昨夜からの幕営は私を含め3張り、隣の方は星の写真を撮りに来たらしく「今晩は槍ヶ岳山荘に宿泊します。」とテントデポをして出発され、幕営して寒さに耐えられなかったら山荘の暖かい布団で寝たいなぁ・・・などと考えながら出発準備をして自分も後を追います。
横尾からも梓川沿いの平坦な道は続き一ノ俣、二ノ俣と通過して一時間半ほどで槍沢ロッジに到着、星写真の方も休憩されていて「槍ヶ岳、昨日雪は降らなかったようですよ。」とロッジの方から聞いた情報を教えてくれて出発して行きます。
星写真の方とはババ平まで一緒で、その後の水俣乗越分岐から別々のルートを行く事になり私は水俣乗越から東鎌尾根を行きます。
第1・2・3展望台と順調に進み、尾根の北側を進んでいると突然、登山道が途切れハイマツが生い茂り、「此処を上に行くのか。」と直登でガレ場を行くとハイマツがはびこり行く手を塞ぎます。
此処から稜線に復帰するまでは辛い思い出で、行ったり来たり登ったり降りたり、ハイマツに隠れた人が通ったであろう形跡を見つけては進み行き止まりになり、また登ったり降りたりハイマツに隠された形跡を探すの繰り返しになってしまいました。
稜線に復帰し通過してしまったヒュッテ大槍を目の当たりにした時に初めて自分が間違ったルートを進んでいた事に気付き「救い様が無い。」と落胆してしまい、東鎌尾根を進むのを断念して殺生ヒュッテ経由で槍ヶ岳山荘を目指します。
見えている槍ヶ岳山荘が歩いても近づいて来ないので「殺生ヒュッテでテント張ろうかなぁ。」と楽な考えが頭をよぎりますが「此処では夕日が見れない。」と自分に活を入れ水俣乗越から四時間半、ようやく槍ヶ岳山荘に到着する事が出来ました。
時間は有ったのですが、もう槍の穂先を目指す気分にはなれずテントを設営していると、星写真の方がカメラを持って日の入りを撮りにテント場にやって来て、聞けば私より1時間早く槍ヶ岳山荘に到着して道中は誰にも会う事はなかったそうです。
私も一緒になってテント場からの日の入りを撮影しましたが、此処からの景色は天気にも恵まれ本当に素晴らしい物を見せて貰えたと思いました。
お天気様々です。
3000mの幕営はイスカのシュラフカバー(ゴア)、ナンガのダウンシュラフ(3シーズン用)、モンベルのシュラフシーツ(シルク)で挑みましたが、体温でダウンが暖められるよりも外気で冷やされるのが勝るという状況、足先から冷えてくるのが解ったので履いて寝ている靴下の裏に張るホッカイロを付けてみたら驚くことに問題無く寝る事が出来ました。
ホッカイロ様々です。
三日目、5時半に起床。
テントの中からでも夜が明けてきている事がわかるテントの色合いに「そろそろ日の出を撮りに出ますか。」と外に出てみると星写真の方が既に朝日を狙ってカメラを構えていました。
深夜に目が覚めた時にテントから顔を出して星空を眺めたのですが素晴らしい光の粒達が空一杯に広がっていて、私は余りの寒さに外に出る事も出来ませんでしたが、星写真さんは寒さに耐えきっと良い写真を撮影する事が出来たに違いありません。
私も日の出の写真を撮り、朝食前の軽い運動として穂先に行き、帰ってきて朝食、テントを片付け出発準備が整ったときには時間はもう8時半「のんびりし過ぎ、明日は気を付けよう。」と誓い出発します。
南岳小屋までの稜線は特に危険な場所も無く、徐々に近づいて来る穂高連峰、振り返り離れていく槍ヶ岳を確認するのが楽しいルートでした。
特に中岳からの降りのガレ場が印象に残っていて、今まで歩いた南アルプス・八ヶ岳の山々達のガレ場と比較している自分がいました。
今シーズンの営業を終了した南岳小屋のベンチで早めの昼食を取り今回の登山の山場、大キレットに挑みます。
天気が良く遠望が効き北アルプスを眺めた時、必ず槍ヶ岳の手前にあった大きなくぼみ大キレット、獅子鼻岩展望台からその全容を間近に見れて叫びたくなりました。
そして獅子鼻岩を降り出し「大キレット凄い!こんな所を降りるのか!」と驚いていると10mも降りないで身動きがとれなくなり辺りを見回すと離れた左の方に人が歩いた形跡を発見、またルートを間違えた事に気付き獅子鼻岩を登ります。
地図を見ても何処にも獅子鼻岩を降りろとは書いておらず事なきを得たので良い思い出です。
槍ヶ岳山荘を出発してから人とは誰にも会わず、稜線を独占状態で歩いていると大キレットの低部に差し掛かり「大キレットも独占か!」と大喜びで辺りを見回すと獅子鼻岩下の鎖場をもの凄い勢いで降りてこられる方が「トレラン・・・」その降りてくる勢いに思わず声が出てしまいました。
トレランさんには長谷川ピーク手前で追い付かれ、お話を伺うと
「上高地から来ました。」
「会社を休んだのに雪が無くて残念。」
「これから北穂を登って上高地に降ります。」
「週末も天気が良ければ来たい。」
と言って50代くらいとお見受けしたトレランさんは疾風の如く行ってしまわれました。
A沢のコルを過ぎ後は飛騨泣きなど険しい登りをクリアーし大キレットのコースタイムを一時間オーバーして北穂高小屋に到着、歩いてきた大キレットを見たときの達成感は感慨深いものでした。
北穂高岳北峰で撮影していた方にテント場の位置を教えてもらい南峰へ、小屋から15分程歩きますが東向の良い場所でこの日は貸切でした。
四日目、5時過ぎに起床し外に出て地平線を見ると既に夜から色が変わり雲一つ無い暁、八ヶ岳・富士山・南アルプスのシルエットに「本日も快晴」と一安心、朝食を食べながらホッカイロで暖めたカメラで夜明けを撮影していると靴の爪先から冷えだしている事に気付き「帰ったら冬用の靴を出すか・・・」と足の指を靴の中で動かしながら撮影を続けます。
太陽は6時ジャストに顔を出し、テントの撤収を済ませ出発準備が整ったのは6時半を過ぎた頃で、自分の中では出発準備までの時間をどう短くするかが、いつも課題であり今回も納得の行く結果を得ることが出来ませんでした。
・・・頑張りましょう。
北穂高岳から涸沢岳までの稜線も鎖・梯子の連続でしたが前日の大キレットで大分慣れてきたのと、四日目となり食料と水系の重量も大分減ってきた事でそつなくこなす事が出来る様になったので「上高地に降りよう」とこの時に決めました。
当初の予定では奥穂高岳ジャンダルム~西穂高岳を通り西穂山荘で幕営と考えていたのですが、前日に穂高岳山荘まで辿り着けず北穂高小屋で幕営した事により自分の足ではジャンダルムから先のルートを諦めざるを得ませんでしたし、ルートを吊尾根~前穂高岳~重太郎新道~岳沢に変えても「上高地に降りれるのか・・・」と不安だったのですが涸沢岳までの道のり、降りれる可能性が見えたので決心を新たに進む事にします。
涸沢岳の頂に立つと前日に辿り着けなかった穂高岳山荘はもう目と鼻の先、何やらヘリコプターが離発着を繰り返していますが遭難者の救助というよりも冬支度?の荷物の運搬、そのスピードに「あれに乗せて貰えたら上高地に直ぐに着くなぁ」というのが本音でした。
山荘のテラスで休憩、カロリーメイトとミックスナッツとビーフジャーキーをほおばりますが完全に水分が抜けて固い乾燥物でしかないジャーキーにがっくり、残りが少なくなってきたアクエリアスでジャーキーと喉を潤します。
山荘から奥穂高岳へはいきなり鎖・梯子の急登から始まりますが、涸沢岳の登りと比べると拍子抜けするくらいの距離で稜線に出て後は緩やかな登りをジャンダルムを望みながら頂まで歩きます。
10:08北アルプス主峰奥穂高岳3190mに到着、日本で3番目に高い頂は富士山・北岳に勝るとも劣らない360度の素晴らしい景色を私に与えてくれました。
ありがとうございました。
貸切りの頂を20分程堪能して下山開始、吊尾根も鎖と梯子の厳しい降りではありましたが、最低コルが近づくと左手に広大な涸沢カールが見えだし10月連休のテント場の写真を見ていたので、眼下に広がる人の居ない涸沢を見て「涸沢や兵どもが夢の跡」と心の中で呟いている自分が・・・最低コルから紀美子平までの巻き道は今回歩いた中で一番好きな道でした。
紀美子平で昼食にし下山時刻が気になりだすがザックをデポして前穂高岳へ、頂上に着くと急いで写真を撮り直ぐに下山を開始、ザックを回収して13:14に紀美子平を後にします。
「急ごう!」と重太郎新道を下りますが全くスピードが出せません!危ないです!遠くに岳沢ヒュッテが見えてはいるのですが全く近づいて来ないのでイライラが募りだし、歩き方が雑になったので足の疲労もピークに達し、浮き石を踏み転びます。
大きな怪我が無かったから良いものの、この時が一番危ない状態だったと思います。
なんとか岳沢ヒュッテに辿り着き軽く休憩、残量を気にしていたアクエリアスが底を尽きます。
ザックの中の水を出そうかと考えますが、面倒なのと上高地の湧き水を思い出し「しばらく歩けば水はあるだろう」と先を急ぎます。(これは失敗、結局岳沢登山口まで水は有りませんでした。)
岳沢ヒュッテから下りは重太郎新道とは打って変わりスピードが出せ早歩きで岳沢を一気に下っていると夕暮れ前の上高地の景色に足が止まります。
感性を刺激するその素晴らしい景色に「此処に別荘が欲しい・・・」と自然に欲求が湧いてきますが「国立公園だから無理だろう。」「イヤその前に金が無いだろう。」と悲しい現実を自分でツッコミ、思わず笑顔になって降り出します。
ありがとう上高地。
16時47分、河童橋に無事に到着、バスの時間に間に合いました、お疲れ様でした。
とこで日本で一番標高の高いテント場は槍ヶ岳と北穂高岳のどちらなのでしょうか?
ヤマレコで質問してみようと思います。
(http://www.yamareco.com/modules/plzXoo/index.php?action=detail&qid=465)
こっそり拍手
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