岩ヶ峰〜三池岳【鏡岩で寛ぎ、未踏の右岸尾根を下る】


- GPS
- 07:51
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 923m
- 下り
- 916m
コースタイム
- 山行
- 4:57
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 7:30
天候 | 晴れ 【気温】犬尾山:18℃ 岩ヶ峰:21℃ 釈迦ヶ岳:19℃ 駐車地に帰着:22℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
八風(はっぷう)キャンプ場〜栃谷橋を渡り路肩スペースへ駐車 《5台ほどのスペース有り》 |
コース状況/ 危険箇所等 |
岩ヶ峰尾根や県境稜線から外れる鏡岩、太平尾根、段木尾根への分岐で 見られた書き込みは全て削られ、過度なテープは外されていました。 (高校総体のコース整備の一環でしょうか?) |
写真
感想
初夏を迎えた八風の渓谷は新緑から深い緑に変わっていた。
暑くなりそうだが、予報も好転して終日晴れそうだ。
きつい尾根だが 、稜線歩きを楽しみに頑張ろう。
栃谷左岸の道が最初に開けた場所から徒渉して直接犬尾山の支尾根に
取り付く。こちらも相変わらずスタートから急登だ。
ピークで分岐する尾根を右(西)に取り、一旦下った鞍部をわずかに
登り返し、右からしっかりした踏み跡を併せるとやっと歩きやすい
尾根に変わり、本格的に岩ヶ峰の尾根が始まる。
何度も現れる岩場を捲いたり、ザレの鞍部で展望を楽しんだりと
きついながらも変化に富んだ尾根の登りが続く。濃くなった緑に
惑わされ気が付くと、先月はアカヤシオやツツジの競演を楽しんだ
尾根の左曲地点に来ていた。ここまでは高度稼ぎに専念してきたが
少し先で岩尾根を攀じるとドームの様な岩ヶ峰と鏡岩が眺められる。
刻々と姿を変える鏡岩を横目にしながら、北山のピークを越え
小さな鞍部へ下る。ノーマルルートは目の前の岩の砦を攀じて
東斜面から岩ヶ峰に上がって行くが、今回は鏡岩を目指して谷を横切り
北側の小さな尾根に移り鏡岩の基部に出る。
ザックをデポし空身になって、重なり合う岩の間を抜けるように
廻り込み、そそり立つ鏡岩の基部に出る。
固定ロープが下がっているが頼り切るには少し心細いので、
微かな凸凹にスタンスを求めて岩のTOPに出る。
なんとか全員が立てる程度のスペースで、眼下の栃谷や目前の
岩ヶ峰などを眺めながらお喋りに興じる。気づくと30分ほども
寛いでしまった。
再びザックを担いで、鞍部には戻らずそのまま岩ヶ峰の斜面を
トラバースしながら北側に出て、僅かなふくらみから直登気味に
岩ヶ峰のピークに出る。
此処まで来れば残り100m程の頑張りで稜線だ、
一休みしたら出発しよう。
辛い登りにかかると、日陰のせいか石楠花もコイワカガミもきれいな
花を付けている。花に癒され最後の急登を凌いで稜線に上がると
わずかに残ったシロヤシオも見られた。やはりツツジ系の花は
当たり年なんだと実感する。
途中の休憩が多かったので釈迦ヶ岳は三角点だけに留めて
稜線を北上する。
岩ヶ峰の下降点を過ぎてしばらくすると、いよいよ鈴鹿でも有数の
展望稜線が始まる。
東に鋭く、西は伸びやかな対比を見せる県境稜線は晴天に恵まれ
じつに爽快な気分だ。
仙香池、北仙香山、八風峠など、この稜線は何度足を運んでも
全く飽きることがない。
三池岳で最後の休憩を取り下山にかかる。
起伏の無い明確な道が延びる場所でピンクのリボンが揺れていた。
なんの変哲もないこんな処に?と思ったら、ここがこれから下る
三池谷の右岸尾根への入口だった。
コンパスを当て、案内役のMさんに続いて踏み込む。
だらりとした斜面が尾根形状に変わるとやがて崖記号のへりに出る。
テープなどは全くない尾根だが、唯一の目印は時々現れる切り払われた
枝だ。チェンソーで処理されたようなきれいな断面が適度な間隔で
現れる。
次第に明確になる尾根だが傾斜はきつく、おまけに積もった落ち葉で
踏ん張りが効かない。脚に負担がかかる下りだ。
時々V字に分かれる尾根も派生するが、南東へほぼ一直線に下る
尾根を辿る。 皆が集まって休憩できるような緩みも無く
どんどん下り続け、唯一の登りとなるP584を越えると
残りも僅かだ。右手に沢音が聞こえ、尾根が広がり植林の斜面に
変わると三池岳登山口に下山終了だ。
三池岳から下り続けてもう汗びっしょりだ、早速栗木谷へ向かい
冷たい流れでクールダウンし、さっぱりしてから駐車地へ戻る。
【今年に入ってもう三度目だが、今回も晴天に恵まれた県境稜線。
何時、どんな季節に来ても素敵な印象を残してくれるこのエリアが
魅力的なのは、きつい登りと展望稜線がワンセットだからだろうか。】
onetotaniさん、おはようございます。
きつい登りと展望尾根のセット、仰る通り、つきない魅力に溢れていますね
それにもう一つ、癒しの仙香池の存在も大きいです。
シロヤシオに囲まれた2週間前とは違い、鈴鹿も初夏へとシフトしているのを感じました。
三池からの右岸尾根は知りませんでした。
こんなルートがあったんですね。
また歩いてみたい素敵な稜線です
totokさん 今晩は。
四月に続いて、瑞々しい緑の季節に変わってまた来てしまいました。
今回は大勢で、岩を攀じたり未知の尾根を歩いたりと
のんびりペースで歩いてきましたが、右岸尾根はきつい下りでした。
落ち葉が積もり滑りやすい急斜面は脚に負担がかかり、
休憩するが所も無いため一気に下りましたが、なかなか難しい尾根でした。
何度も登りで経験しないと下れないと感じました。
案内役のMさんも三度ほど通い詰めたそうです。
レコを拝見しますと、鈴鹿はやっぱり
ツツジ系の花の、豊かな地だと
再認識しました。
種類が多いですね。
難しそうな岩道を、グングン進むことが
できる判断力がうらやましいです。
切られた枝が目印とは驚きです。
展望も素晴らしいですね。
秋にでも、訪問したいなと思いました。
komakiさん 今晩は。
シロヤシオ、ヤマツツジに加えこのコースは紅ドウダンや更紗ドウダンも
いっぱい見られました。
空を遮る樹林もなく開放的でおおらかな稜線は、清水頭と合わせて
鈴鹿でも一番のお気に入りの場所です。
朝明起点では味わえないので、急な尾根を承知で何度も訪れてしまいます。
機会を作って是非歩いてみて下さい、いつでもご一緒しますよ。
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