白馬岳(秘湯とお花畑と大展望!)

- GPS
 - 50:42
 - 距離
 - 23.5km
 - 登り
 - 2,609m
 - 下り
 - 2,038m
 
コースタイム
(1日目が一番天気がよければ逆まわりにしたかも)
7/14:9:00猿倉-13:15白馬鑓温泉小屋(テント泊 一泊500/人 水場有り)
7/15:7:50白馬鑓温泉小屋-10:30稜線上-12:30白馬岳頂上宿舎(テント泊一泊500/人 水場有り)
7/16:6:05白馬岳頂上宿舎-6:38白馬岳-7:45小蓮華山-8:55白馬大池山荘9:15-9:45乗鞍岳-11:45栂池ロープウェイ乗り場
白馬鑓温泉小屋
http://www.hakuba-sanso.co.jp/yarionsen/
村営山頂小屋
http://annai.hakuba.jp/content/view/53/64/
| 天候 | 7/14:小雨 7/15:雨 7/16:晴れ  | 
		
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 | 
| アクセス | 
												 利用交通機関: 
								
																				バス										タクシー										自家用車										
										ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)																																						 
						豊科IC〜白馬駅前〜八方第5駐車場(無料) 往路(猿倉まではタクシー利用): 八方第5駐車場前、道路の向こう側にバス停あり バス待ちをしていると、タクシーの運転手さんから、3人分のバス代と 同じぐらいのサービス料金のオファーがありタクシーで移動となる (本来のタクシー料金3000円)バス代は大人1人 900円 復路(栂池自然園からは栂池ロープウェイ&ゴンドラリフト栂池パノラマウェイ&路線バス): 栂池ロープウェイ&パノラマウェイ 大人:片道1720円 子供:片道850円 路線バス(栂池高原〜八方白馬駐車場) 大人:540円 子供:270円 白馬村観光局 登山口へのアクセス http://vill.hakuba.nagano.jp/green/tozan_trekking/access.html  | 
			
| コース状況/ 危険箇所等  | 
					《道の状況》 ●猿倉登山口でのアドバイス 雪渓では落石に注意、雪渓上でどうしても休憩しなければならない場合は、 上のほうを向いて(落石に注意しながら)休憩をすること ●軽アイゼンを使った場所(軽アイゼン、ストックは必携) 1日目:雪渓トラバースあり、白馬鑓温泉小屋直下の雪渓の登り 2日目:白馬鑓温泉小屋からすぐ上の登り、一旦アイゼンをはずし鎖場を進んだ後、長い雪渓の登り 3日目:乗鞍岳から天狗原分岐までの間に2箇所雪渓あり、1箇所アイゼンを使った 《下山後の温泉》 おびなたの湯 (露天風呂1つのみ(この時期、虫除けネットが張られていた)、高アルカリ性単純温泉) http://www.shinshuu-hakuba.com/onsen/obinatanoyu/ 《立ち寄ったお店》※私的におすすめ グリンデル(お昼ごはん、ガッツリ食べられて大満足です!) http://tabelog.com/nagano/A2005/A200503/20000649/ 花彩(白馬村で人気のジェラート屋さん) http://www.js-hanairo.com/hakubaten-annai.html  | 
			
写真
感想
					親子3人で3日間、白馬縦走。
前半は悪天候だったが、山から色々学ぶことがありとても思い出深い山歩きとなった。
【1日目 猿倉〜白馬鑓温泉小屋】
猿倉で登山届けを済ませて出発。空は灰色で、ザーッと音がする雨が降り出した。
多くの登山者は、大雪渓を通って稜線を目指すようだったが、
我が家は、初日に白馬鑓温泉小屋でテント泊、ゆっくり温泉に入ろうと企む。
途中で道迷い発生!赤テープ、赤旗、雪渓上ではベンガラで記された赤い線を
たどって歩けばそれほど迷う道はない。
なのに、一瞬のガスで、父さん、息子、違う道をどんどん進んでいって、昔の登山道に紛れ込んだよう。
山の斜面を登ったところで、後ろを振り返ると、はるか遠くに見える後続の登山者はみんな途中で道を曲がっていく。
20分のロスタイム。ここで、父さんと母さんが大喧嘩。
母さん:「私は絶対おかしいと思ってたよ。」
父さん:「だったら、ついてくるな〜!!」
息子は親の馬鹿らしい喧嘩に呆れ顔。
その先、雪渓をトラバース。軽アイゼンを久々に使う。
雪渓の上には、石があちこちに落ちている。
小さい石でも上からすごい勢いで転がってきたら、、、お〜、怖っ。
「雪渓を歩くときは、上のほうに注意しながら、、」という登山口でのアドバイスを思い出す。
一つ目の雪渓を渡りきったところで、背後からゾッとするような轟音が聞こえる。
大岩がゴロンゴロン、、、。
私は怖くて転がる大岩を見ることができないでいた、父さんと息子はしっかり目撃。
最後に鈍い大音響が響き、あたりはまたシーンと静まり返る。
父さんが、「あの滝の上から1mぐらいの岩が転がってきたよ」とのんきに言う。
大岩が転がってきたのは、現在地から500m以上は離れている滝の上からで
滝つぼに落ちてとまった、、らしい。
も〜う、谷中に響く恐ろしい音に、こっちは生きた心地がせず、心臓のバクバクする音が止まらなかったよ。
この調子からすると、自分は上から落石があっても目をつぶってしまい、石をかわせない駄目登山者に間違いない。
思わぬところで勉強になった。冷静さが必要だ。
最後の急な雪渓の登りでは雨と霧で視界がきかなくなってしまった。
赤旗を目印に、ひたすら登る。白馬鑓温泉小屋が見えたときはどんなにホッとしたことか。
標高2100mの温泉は良かったですよ〜〜〜、天気悪くてもここまで来た甲斐があった〜!!
ほっこり、のんびり。疲労回復!
温泉は女性専用と混浴の露天風呂の2つ。もちろん私は昼間は女性専用風呂。
父さんは、露天風呂のロケーションが気に入り大絶賛。
ちょうど、霧が晴れ、露天風呂で温泉に浸かりながら、雪が残る谷の方面の大絶景が眺められたんだって!
今のところ日本で入ったお風呂でNo.1だそうな、、、(笑)
ここの露天風呂、テント場からはまる見えなんですけど、、ね。
ちなみに入泉料は300円ですが何度でも入り放題なのがうれしい。
私も合計3回入って温泉三昧しましたよ。
女性は水着着用OK、でも混浴の露天風呂は、、、ん〜、水着着ても、自分は勇気ないなぁ(苦笑)
でも、夜の女性専用時間にはしっかり暗闇の中、露天風呂へ〜。
いつか晴天の時に訪れて、この露天風呂から満天の星空をみてみたい。
【2日目 白馬鑓温泉小屋〜稜線〜村営山頂小屋】
朝から雨。昨日よりも雨音が強い。
「今日は一日こんな感じでしょう、、」と小屋の方。
昨日、白馬岳から下山された方々に登山道の状況を聞いてみると、、、
「稜線上は展望がなくガスで真っ白。雨だけでなく風がすごい。
体が風に持っていかれるから気をつけて。お花?
素晴らしいお花畑があるんだけれどね、、写真撮影する余裕なんて無かったなぁ」
白馬鑓温泉小屋を出発すると、いきなり急な雪渓の登り。その後、鎖のある岩場を越えて行く、、、
その先、長い雪渓に再び挑む。そのころが一番雨に降られていた。
ガスで視界が悪く、赤い印を頼りに進むが、道が不安。
上からおりてくる人がいるのが幸い。ガスの中から人影が見えると都度ホッとした。
上から下りてくる方々から、「稜線は風強いから、気をつけてね、、、」と、
すれ違う度に言われていたが、お言葉のとおり。
稜線上は、富山側から吹き付ける烈風でまっすぐ歩こうとしてもヨロヨロとしてしまう。
周りの景色も全くなく一面ガス、ただ前進するのみ。
登山靴もレインジャケットの内側も湿っていて冷たい。ゴアテックス生地の撥水にも限界があるということを知る。
小学6年生の息子。
この日、悪天候の条件のもと、文句ひとつ言わずに、親にしっかりついてきた。
数年前に山歩きを始めたときは、疲れるとすぐにベソをかき、
荷物を親が持ってやらないと登ろうとしないこともあった。
あの頃の小さな息子が懐かしい。
「母さん遅い〜、早く歩いてね、、」と、息子。いまや体力的に立場は逆転だ。
まだ目的の小屋まで2〜3時間歩くことになるだろうけれど、
無事にたどり着けるか、このとき、父さんは本当に心配していたそうだ。
アップダウンを繰り返して歩き続ける。
相変わらずの強風で、霧は晴れなかったけれど途中で雨が止んだのは幸いだ。
村営山頂小屋のテント場が見えたときには心から安堵した。
テント設営後、ほんわかと暖かい売店へ駆け込み、お昼ごはん。
あ〜、無事に着いてよかったね。
夕方、テント場の近くの稜線に出ると、周りの景色が見えていて驚いた。
その景色が素晴らしくて、さらに驚いた。
今日歩いてきた、登山道がくっきりよく見えている。360℃どの方向を向いても絵になる景色。
大自然の真ん中。
【3日目 村営山頂小屋〜栂池】
朝から晴れていた♪
雨風の中を修行のごとく歩いた2日間だったが、ご褒美が3日目に訪れた。
晴れていることが、とても特別でありがたく思える。
父さん、息子が未だ寝ている中、ご来光を見にひとり白馬山荘まで登る。
ものすごいパノラマが目の前に広がっている。日本海も良く見えた。
テント場に戻って朝ごはんの後、出発。
父さんも息子も大展望を目の前にして息をのんでいる。
それにしても、白馬岳への登りの道、早朝だというのに人の数が半端でない。
大人気の山だけある。
天気が味方してくれたおかげで、なだらかな稜線の向こうの向こうまで見渡せる。
この日歩いてめぐった白馬岳、小蓮華山、白馬大池、乗鞍岳、どこも個性的で美しい風景だった。
お花!!!
やっとゆっくり見ることができた。特に白馬岳周辺、白馬大池周辺は一面お花畑。
幸せな気分に浸ってテンションアップ!
白馬は花が多いと聞いていたけれど、まさに高山植物の宝庫!!
全く予想を裏切らなかった。
こんな良い時期に来られて本当に良かった。
栂池からロープーウェイで下山、路線バスで八方第5駐車場まで戻り、車を回収。
その後、白馬村で温泉とお昼ごはん。
予定していたすべての山旅計画は、なんとか無事終了。
最後に父さん、息子より、「3日間大満足!」との嬉しい言葉。
計画を立てた母さんにとって嬉しい言葉だったよ。
 ---------
山は厳しくもあり、優しくもある。
2日目、雨、強風、ガスで何も見えなかった稜線。
お互いを気遣って歩いた。あの時は良くがんばったね、、、。
3日目、晴れた日の景色はすごかったな、さすがは北アルプス。
この山行では、父さんと息子とたっぷり話をする時間が持てた。
我が家にとって、テント泊縦走の山歩き、
家族が一番家族らしくいられる時間かもしれない。
これからもそんな時間を大切にしていきたい。
					
								slowlife
			

							










					
					
		
私もこの3連休に白馬鑓温泉から登る山行を計画してましたが前日からの雨で出発の朝に中止にしました。
それだけに、羨まし〜く拝見させて頂きました。
こんにちは、slowlifeさん。
たいへんご無沙汰しております。
私も昨年の海の日に白馬に行ったもので、興味深く拝見させて頂きました。
(私は”ベタ”なルートですが)(笑)
白馬大池の残雪を見る限り今年はずいぶん雪が多いですね!
白馬鑓温泉ぜひ行きたくなりました
ナンバー1ですか!
前半の行程ではロスタイムもあり大変でしたね。
最終日はお天気も良くなり気持ちの良い稜線歩きだったと思います
お花も最高ですね
息子さんの笑顔が全てを語ってますね
これからもレコ楽しませて頂きます。
白馬計画されてたんですね〜。
私も初めは、天気が悪そうなので躊躇していました。
白馬は家から遠いし、行くなら完璧に天気な時を狙って、、、という思いもあったのですが、、。
父さんが仕事の休みをとっていたので、雨
張り切りることになりました
白馬鑓温泉と晴れた日の稜線歩きは最高です。
kiyusuyaさん、お休みの日と天気
お久しぶりです。
去年の同じ時期に白馬
本当に素晴らしいところですよね
今年は雪がまだ多いですよと、登山口で言われましたが、
思った以上でびっくりでした。
父さんに、このルートを最初に相談したら初めは、
山で温泉
白馬鑓温泉、大のお気に入りになってしまったようです、、、
山に囲まれながら、自然の中で露天風呂、いいですよ〜
大雪渓を起点に、白馬鑓温泉から周回して猿倉に下りたり、栂池に下りたり、はこれまで地図を眺めながら考えたことはあるのですが、白馬鑓温泉のルートと栂池を結ぶとは・・・
私のようなマイカー派には目から鱗です!
それに、後半、晴れ間の下の山々の景色、最高
写真眺めながら、思わず溜息がでてしまいました。
それにしても、ご家族のきずなの再確認も含め、いろいろな意味で充実した、すばらしい山行でしたね
おつかれさまでした!
白馬に行くなら、ぜひとも縦走と計画してました。
公共交通機関
ハイシーズンのおかげか、ほとんど待ち時間無しで助かりました〜。
無料の八方駐車場は結構使えますね。
北アルプスの山々の景色は格別でした。
何度でも歩きたい稜線です
我がファミリー、登山中に夫婦ゲンカや親子ゲンカもしょっちゅうなんですが、
目的地に到着するまでに、登山道でハラハラすることがあったり、美しい花や景色を見たりすると、頭の中がリセットされて、ちっぽけなケンカのことは忘れてしまいます
山登りをするようになって、家族にまとまりがでてきたな、と、感じる今日この頃です
見事な風景に素敵な温泉…
そしてお花満開の登山道…
素晴らしすぎますね
険しい山行のご褒美があまりに素晴らしい
白馬も行きたい!!
沢山ある行きたい山リストに追加〜
白馬は遠いけど、とても素晴らしい山なので、いつかぜひ
別世界です〜。
白馬鑓温泉小屋
鎖場は一部、高度感がありますが、思ったほど怖くありません。
雪渓は、急なところでも、冬の伊吹山8-9合目よりもやや緩い感じ。
落石にさえ気をつけていけば、なんとかなります。
稜線の強風だけは、どうにもならならないので、
天候が良い日に歩きたいコースです
utaotoさん、連休は再度、鳳凰山だったんですね〜。
今回はしっかり地蔵岳まで制覇おめでとうございます。
お嬢さん達、山行を重ねるごとに成長してますね
ただいま拝見しました。
3連休、slowlife家でも何かやってくるのではと思いましたが、白馬縦走でしたか
週末の北アルプスは天気が今一つだったようで、ガスの雪渓や落石は不安だったでしょうね
それでも、後半は晴れて何よりでした
ガスったり晴れたり、温泉、お花畑、大展望、雪渓にロープウェイと、山の全てを詰め込んだ感じですね
これだけ詰め込んでも、もう次の計画は立てられていると思います。
是非、またテント泊、楽しんで下さい
自分も鍛えなおして、テントできる体力を作らねばと思いました
コメントありがとうございます。
白馬では、色々なことがたっぷり詰まった3日間でした
経験になることがたくさん。
しばらくこの山行の思い出に浸って過ごせそうです。
というわけで、次の計画はまだなく、どこにしようかと思案中。
実はいつも行きあたりばったり的なんです
noronoroさん、そろそろ夏の山モードですね。
次回のレコも、楽しみにしております
ならんで 日の出見ていたかも?ですね
もしかしてテントも
m(__)m
harunikkiさんのレコ、拝見いたしておりました!
コメント嬉しいです。
同じ日に同じテント場でしたね
頂上宿舎のテント場に到着した時は、雨風でフラフラだったけれど、
たくさんの方がテント泊だったので心強かったです。
同じ日の出を見てましたね、きっと。
7/16は、晴れて最高でしたね〜
いよいよslowlife家の夏山が本格始動しましたね(^_^)v落石の音って本当にハンパなく凄いですよね(-_-#)そしてその後の静けさがなんとも恐怖ですよね…。ご無事で何よりでした(*^o^*)お互いに夏を満喫しましょうねo(^-^)o
落石、身が縮むほど怖いです〜。何度か音を体験すると多少慣れるかな?
自分は、高所恐怖症なんですが、夏になると気が大きくなるのか、
高い山に登って縦走してみたくなります。
teteteさんのお庭(アルプス)、今年はどこを歩いてみようかな、、と
空想を張り巡らせながらワクワクしております〜
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