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Yamareco

記録ID: 218499
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

奥穂高〜西穂高縦走

2012年08月22日(水) 〜 2012年08月23日(木)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
32:30
距離
23.8km
登り
1,915m
下り
1,897m

コースタイム

8/22
07:50河童橋出発-10:40横尾-13:40涸沢-16:30穂高岳山荘到着
8/23
05:30山荘出発-06:10奥穂山頂-06:50馬の背-07:30ジャンダルム-08:50天狗のコル
-11:20西穂高山頂-13:50西穂山荘-16:20田代橋到着
-
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
河童橋-横尾 平坦な林道歩き、寝不足だとここが一番きついかも
横尾-涸沢  ようやく登山道らしくなるが勾配は緩やかで歩きやすい
涸沢-穂高岳山荘 たまに鎖と梯子が出てくるが危険は感じない
穂高岳山荘-ジャンダルム 馬の背の下りは要注意、3点支持を忠実に守れば通過可能
ジャンダルム-西穂高岳 浮石の多いアップダウン、落石に要注意
西穂高岳-西穂山荘 西穂高から先は傾斜の緩い岩場だがすれ違い多し
西穂山荘-帝国ホテル 樹林帯の山道、木製階段が多く設置されてる
予約できる山小屋
横尾山荘

感想

前日は11時まで仕事だったが中央道を飛ばして沢渡駐車場には6:30到着。
7:00のバスに乗り、うとうとするうちにバスターミナルに着き、登山届けを提出。
これから登る奥穂高を見上げながら河童橋を7:50に出発し、
横尾までのだらだらとした林道歩きの始まり。
徹夜からの平坦な林道歩きスタートは非常に眠くなるもので、
途中何度も足が止まり、立ったまま眠りかけては歩き出しの繰り返しでした。
以前、似たスケジュールの山行で徳沢のベンチに座り、
気付いたら2時間も寝てしまっていた経験が有ったので、
今回はポイントでの休憩は取らず横尾まで直行。
横尾ではさすがに沢山の登山者が休憩を取っていましたが、
何とかベンチを確保して少し早めの昼食をとり、
30分ほど休憩の後涸沢に向け出発。
横尾までは眠気との戦いでしたが、涸沢ヒュッテまでの登りは
沢沿いの樹林帯歩きとなり、勾配が急になるにつれテンションも上がりっぱなし。
ヒュッテ手前の残雪を通過し、涸沢カールを見たときは
「アルプスに来た!」という実感から一人でニヤニヤしてしまい、
すれ違うパーティから変な目で見られてしまいました。
涸沢ヒュッテに到着し、売店のおでんとビールのメニューを目にしたときは
「今日はもうここに泊まっちゃおうかな」と一瞬考えましたが、
天候も良くまだ13時だったので穂高岳山荘を目指しザイテングラードを登り始める。
途中、80歳記念に奥穂に登ったおじいちゃんの写真を撮ってあげたり、
ルートから外れたおじさんをナビしてあげたり、また眠くなって
30分位寝てたら「具合悪いんですか?」と心配されたりしてるうち、
16:30に穂高岳山荘に到着。
涸沢岳にも足を伸ばそうかと考えましたが、ガスも出てきたし時間が無いので、
断念して宿泊手続きを済ます。
日没までの間に外のベンチで夕食を済まし、蝶が岳の夕焼けをつまみにビールを
飲んでいたら急激に眠くなり、19時過ぎには早々と就寝。

8/23
お盆も過ぎ、布団は一人一枚確保できて熟睡してたのですが、
暑さにうなされて0時頃に目が覚めてからはうとうとしながら4:30に起床。
朝食は持参したパンさっさとで済まして、雲海から昇る日の出を眺めていざ出発。
奥穂高岳までは特に危険箇所はなく、振り返れば見える槍ヶ岳の美しさに
何度も立ち止まりながら「やっぱ槍穂縦走にしとけば良かったかな」とちょっと後悔。
やや傾斜の急なザレ場を登り続けて1時間ほどで奥穂高岳山頂に到着。
360度周りが全部北アルプスの眺望と、ジャンダルムの雄姿が見えてきてからは
先程までの後悔も吹っ飛びテンション急上昇。
10分程休憩して息を整えた後、いよいよ今回の核心部へ突入。
奥穂〜ジャンダルムの間は極端に痩せた尾根の連続で正直緊張しました。
特に馬の背と呼ばれる箇所は幅50〜100cmで両端がスッパリと切れ落ちており、
先行者の通過の仕方を見れなければリタイアしてたかも知れません。
しかし、先行の方から「ここで引き返したら後悔するっしょ!」という励ましを
頂き、眼前ではジャンダルム登頂者のガッツポーズと雄叫びが繰り広げられており、
「俺もあれやってみたいな〜」という思いに駆られ、先行者のルートをトレースして何とか通過。
その後は馬の背ほどの危険箇所は無くロバの耳も気付かぬうちに通過してジャンダルム頂上に到着。
手前からジャンダルムを見たときは「あの絶壁どうやって登るの??」と思ってましたが、
ジャンダルム直下は一度西穂側に廻りこみ、緩い岩場を登ればOKなルートとなっており、
意外とあっさりと頂上に立てました。
ジャンダルム頂上で先行の方にお礼を言いつつ10分程休憩の後、西穂にむけ出発。
西穂までのルートは奥穂〜ジャンダルム程の危険箇所はありませんでしたが、
とにかくアップダウンが多く、浮石ばかりなので2度落石をよけ、
1度落石を落としてしまいました。
また途中、後ろの方がいきなり「アーッ!」と叫び声を上げ、
落石のゴロゴロという音が聞こえ、落ちたかとひやっとした時がありました。
あとで聞いてみた所、足場が崩れて落ちかけたとのことで、
通過の際は非常に脆い岩場だということを念頭に置いたほうが良いと思います。
また、西穂方面から縦走の際は、西穂山荘で泊まらずに初日に穂高岳山荘まで
行くのは相当厳しいと思いますが、ジャンダルム〜西穂間の天狗のコルに
避難小屋跡があるのでビバークポイントとして使えるかも知れません。
そんなこんなで西穂山頂に到着後、20分ほど休憩して西穂山荘へ向け出発。
西穂〜山荘間はそれまでより傾斜の緩やかな岩場となりますが、
午後に近づきガスが出始めていたため、昼食も取らずに急いで山荘まで下ってしまい
あまり覚えていません。
独標から先はストックが使える普通の山道なので、
6歳の子がおばあちゃんと来てたり、子連れ夫婦が乳飲み子を担いで来てたりと、
ほぼハイキングルートでした。
ただし、以前落雷で結構な死人が出てた記憶があるので天候の急変には要注意。
西穂山荘で昼食の後、一休みしてると周りは結構な人数がビールを飲んでる事に気付き、
ふらふらと売店へ吸い寄せられると「ノンアルコールビール」なる
気の利いた飲み物があったのでそちらで我慢。
奥穂からここまでほぼ同じペースの同行の方は新穂高へ下るとのことなので
ここで別れ、ストックをフル活用して樹林帯を下り上高地田代橋へ16:20帰着。
帰路は乗鞍高原の日帰り温泉「湯けむり館」へ寄り道して2日分の汗を流して帰宅。

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