荒川三山〜赤石岳縦走(千枚小屋・荒川小屋泊)



- GPS
- 51:20
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 3,079m
- 下り
- 3,072m
コースタイム
椹島 07:55
見晴し 09:06
清水平 10:40
駒鳥池 12:36
千枚小屋13:18 計5時間13分
[2日目]
千枚小屋08:06
千枚岳 09:06
丸山 10:07
悪沢岳 10:57
中岳 12:39
前岳 12:54
荒川小屋14:20 計6時間14分
(※晴れ待ちの為、岩石観察などをしながらゆっくりと時間を稼いだ為、2日目のタイムは参考にはなりません)
[3日目]
荒川小屋03:50
小赤石岳の肩04:58
小赤石岳05:12
赤石岳 05:43(06:12発)
富士見平07:38
赤石小屋08:10(08:30発)
椹島 11:15 計7時間25分
天候 | 10/6 晴れのち曇り 10/7 曇りのち小雨 10/8 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
復路:椹島ロッジ→11:30(臨時)送迎バス※→畑薙第一ダム(夏季臨時)駐車場 ※東海フォレストが運営する宿泊施設のいずれか1ヶ所以上に宿泊(素泊まり可)する方を対象として、往復無料で運行しています。 |
写真
感想
今まで北アルプスばかりで、南アルプスにはあまり行く機会がなかった。
南は、地質・地形観察しながら歩いてみたいなと思っていたので、
まだそこらへんの勉強が足りてないから、行くのを躊躇していたのだけど、
なんだか登りたくなっちゃったので、勉強足りてないけど行っちゃった。
[1日目]
ダム横の臨時駐車場で車中泊し、朝6時起床。
8時始発の送迎バスで登山口まで行く予定だったが、
今日は3連休なので登山者が多いからか、臨時便が6:50頃から出るとの事。
急いで支度し、本日一番目のバスに、幸運にもあと2名の所でギリギリ乗車。
ラッキーだった。
ガタゴトと、バスに揺られること小1時間。
登山口に到着。
07:55 椹島 登山口発(標高1120m)
さぁ、行きますぞ!
南アルプスさん、3日間お手柔らかに、どうぞよろしくお願いします。
いきなり滝が(>∀<)
うおー!しょっぱなからこんなに楽しませてくれるなんて、
この先も、どんな楽しみがあるのか、なんだかワクワクする。
橋だー!
と、いちいち感動する。
南アルプス南部は初めてなので、どうやらかなり興奮しているっぽい。
アドレナリンマックス。
本日宿泊する小屋まで、所々に励ましの標識が。
まずは7分の1の標識。
登山者の気持ちをよく解ってくれてる文章で、凄く励まされる。
急登を下ったり、登ったり。
10:40 水場
7分の4には水場が。
持ってきた南アルプス天然水を一気に飲み干し、
新しい南アルプス天然水を注ぐ!これぞリサイクル!
というか、今回は水を3リットル持参してて、飲めばどんどん荷物の重さが減ってくはずだったのだが、
500mlほど減った所に、さらに500ml追加したので、振り出しに戻ったなこりゃ(・∀・)
他にもゼリーやら何やら大量に持参してるので重くてしかたない。
テント泊の時よりは軽いけど、久しぶりの重量感で、ちょっとバテバテ。
途中、明日登る荒川三山や、赤石岳がちらっと見えるポイントが。
うーむ、どれがどの山かよく解らんが、あそこまで行くのは大変そうなのは確かだ。
12:36 駒鳥池
池の近くに下りてみた。
池よりも、倒木の巨大さにビックリ。
長すぎて根元が写らん。(何mあるんだ?)
「お疲れ様、小屋まであと15分、ガンバ!」の標識。
うん、がんばる(T-T)
荷物の重さにへばっていたので、あと15分の表示を見て嬉しくなった。
ザックが肩にめり込んで痛いのなんの。
とうとう7分の7!
おっしゃー!きたー!
小屋の周りは紅葉が綺麗だった。
13:18 千枚小屋
本日の所要時間、5時間13分
建て替えられた小屋は、かなり綺麗だった。
早めの到着だったので、運よく1階の三角地帯に案内してもらえた!
三角の空きスペースに荷物が置けるのでラッキー。
17:00 夕食
食事も豪華!
とってもおいしかった!
食事後、明日の為に即寝。
[2日目]
3時起床。
外は雨。
情報によると山頂は雪。
携帯電話で、今日、明日の天気予報・雲画像・雨雲レーダー・天気図などを何度もチェックし、どうしようか悩みまくる。
当初の予定としては、
今日、荒川三山と赤石岳登って赤石小屋に泊まり(9時間半位の行程)、
3日目(最終日)は、4時間位の楽な行程にして早く帰宅しようと考えてた。
だけど、外はザンザン降りの雨なので、テンションダウン。
よし!今日は遅く出発して、4時間半位の楽ちんな行程にし、
明日は天気が良くなりそうだから、明日9時間頑張っちゃおう!
という結論に達した。
という事で、また寝る(笑)
二度寝は最高に気持ちがよい。
とはいうものの、出発までかなりの時間があるので、起きてしまうとやることがない。
小屋の本棚を物色してたら、魅力的な本を見つけた。
その名も「南アルプス学」
イエス!フォーリンラブ。
まさにこれ。こういうのを探してました。
出発までの時間、南アルプスの地質・地形等をじっくり勉強できた(*^^)v
雨もあがってるので、そろそろ出発しよか。
08:06 出発
かなりのスローペースで登る。
いつもの倍は時間をかけてゆっくりと。
早く着きすぎると、小屋で時間つぶすの大変だし(^_^;)
途中で晴れるかもしれないし!(・∀・)
小屋付近は紅葉がピーク。
黄色いトンネルを行く。
09:06 千枚岳
1時間で千枚岳山頂着。
小屋で一緒になった、単独行のお兄さんと雑談。
稜線はガスガス。
植物や岩を観察しながらゆっくり歩く。
ちょっと急な下りもあったり。
でも足がかりはしっかりしてるし問題ナッシン。
心なしかガスが切れてきたような気が。
雷鳥の親子、3羽がテケテケ歩いてた。
この後、1羽が飛び立った。
雷鳥が飛ぶとこ初めて見たな。雷鳥って飛べるんだ。(^_^;)
下の方が白くなって、少し冬毛になりかけてた。
10:07 丸山山頂
ちょっと眺望が開ける。
赤石山脈というだけあって、赤色チャートがごろごろ。
このほか、緑色岩や泥岩や砂岩などもごろごろ。
岩石を手に取ってまじまじと観察。
楽しい。楽しすぎる。
こんな事なら、岩石図鑑持ってくれば良かったなー。
じっくり岩石を観察しながら、アルプスの稜線を歩けるなんて、ゆっくり山行って素晴らしい。( ̄∀ ̄)
所々に、なごり雪が。
ホントに降ったんだね。
10:57 悪沢岳(荒川東岳)
荒川三山1つ目のピーク、最高峰の悪沢岳(3141m)
※ちなみに日本第6位の標高
百名山72座目ゲッツ!
ガレ場などを通過しアップダウンを繰り返す。
所々に赤い絨毯が。ウラシマツツジの実。黒真珠みたいに光り輝いていた。
12:39 荒川三山2つ目のピーク、荒川中岳(3083m)
12:54 荒川三山3つ目のピーク、荒川前岳(3068m)
連続ゲッツ!
前岳の、荒川大崩壊地(南アルプス最大の崩壊地)が見えなかったのが残念。
また来よう(^−^)
では、荒川小屋に下ります。
お!ガスが切れてきた!
最後に運よく、黄色く染まったカールが見られた!(*^。^*)
しばらく続く黄色い道が続く。
14:20 荒川小屋着
本日の所要時間 6時間14分
※(観察しながらなので参考にはなりません)
夕食までの間、やる事が無かったので、
もうちょっとゆっくりでも良かったかな(*^_^*)
カレーや唐揚げや豚汁。
激うまだった!
[3日目]
3時起床
周囲の皆さんを起こさないよう、こそこそと支度を始める。
03:50 荒川小屋発
星が綺麗。
今日は天気がよさそうだ。
しかも東側にうっすら富士山のシルエットが・・・・。
ご来光の時間は5:50くらい。
それまでに稜線に着けば、富士山の横から登るご来光を拝めるだろう。
真っ暗な中、ヘッドランプを点けて出発。
大聖寺平はだだっ広いハイマツ帯なので、真っ暗だとルート解りづらい。
所々、白いペンキが塗られているが、不鮮明なため違う方向に行っちゃったりもした。
あぶない、あぶない(^_^;)
04:58 小赤石岳の肩(3030m)
起きたばかりの体に、大聖寺の登りは堪えたが、
順調に登り続け、小赤石岳の肩まで1時間ほどで到着。
ハァ・・・・。つ、疲れた。
ここからは気持ちのよい稜線歩き。
東の空が明るくなってきている。
富士山がさっきよりも、はっきりと見えてきている。
05:12 小赤石岳(3081m)
真っ暗なので小赤石岳の標識にヘッドランプの明かりを照らして撮ってみた。
(富士山を一緒に写したが、ぶれ過ぎてなんだか解らなくなっている。)
徐々に明るくなり富士山が鮮明に見えるようになる。
神々しい時間帯。
これから登る赤石岳もはっきり見えてきた。
富士山は、白い帽子をかぶっていた。
05:43 赤石岳(3120m)
百名山73座目ゲッツ!
小屋から1時間53分。
なんとか山頂でのご来光に間に合った。
これから富士山と太陽のショーが始まる。
くるぞー!
キター!
あり?ご来光がレンズに反射しちゃって台無し写真に!(>∀<;)
腕が悪いので仕方ない(゜_゜)ショボン
西側には北アルプスや中央アルプスや御嶽山。
槍や穂高や大キレットまでくっきり。
北には妙高連峰や、昨日歩いた荒川三山と、奥には南アルプス北部の主峰達。
南には聖岳や上河内岳
この他にも恵那山や、奥秩父の峰々など。
あー、おなか一杯。
めっちゃ寒かったけど、撮影で30分長居してしまった。
06:12 下山開始
ここから椹島までのコースタイムは地図によると6時間くらい。
椹島14:00発のバスに乗るので、時間的には十分余裕がある。
先ほど通った小赤石岳方面へ戻ります。
振り返って赤石岳を目に焼き付ける。
カックイイ。。。。
赤石岳と小赤石岳の鞍部にある、分岐を右へ。
大倉尾根を椹島方面へと下ります。
小赤石岳の山頂に白く光る標識が見える。
さっきはヘッドライトの明かりで標識を照らして撮影したけど、
今は太陽の光で輝いてるね。(*^_^*)
富士山を見ながら、気持ちの良い下りが続く。
ここいらは、今が紅葉まっさかりかな。
下りるのがもったいない。
黄色がまぶちー。
イエロートンネルが続く。
木道は滑るので要注意。
07:38 富士見平
富士見平からは、登ってきた山々や富士山、聖などが一望できる。
ここは山上の庭園みたいだった。
08:10 赤石小屋
本当は昨日泊まる予定だった、赤石小屋に到着。
今シーズンは、本日で小屋じまい。
※ちなみに荒川山荘も千枚小屋も。
この山小屋も泊まってみたかったな(*^_^*)また来よう。
小屋からも赤石や聖が見えた。
小屋の裏には展望所があって、ここからの眺めも最高。
20分ほど小屋のベンチで小休止。
08:30 最後の下り開始
さて、ここからはひたすら長い長い下り。
最後の力を振り絞って頑張るぞ。
歩荷返しといわれる急坂を下り、制限加重400kgの鉄橋を渡り、
グリーンシャワーの樹林帯をひたすら下り、とうとうこの時が・・・・。
着いたー!
と思ったら、車道に出ただけだった( ̄□ ̄;)ガーン
ヒー!既に体が終了モードになっちまったので、足が笑ってらぁ。
11:15 椹島
今度こそ本当に到着。
本日の所要時間 7時間25分
ちょっと早く着きすぎちゃったので、14時まで暇つぶしが大変だなと思ってたら、バスの音が!
ちょうど11:30の臨時便が出るところだった!
なんと行きと同じく、最後の2名となりギリギリセーフ!
結局、待たずしてバスに乗れちゃった!
なんて今回の山行はラッキー続きなんだ!
予定より2時間半も早く駐車場に帰ってこれた。
昨日、予定変更したけど、結果的に大正解だったな。(#^.^#)
思ったより早めに駐車場を出発できたので、SLを見に行くことに。
千頭駅でアプトちゃんにも会えた。
そしてなんと、千頭駅でスキー仲間ファミリーに遭遇!
あまりの偶然にお互いビックリ(笑)
キャンプがてらSLを見に来たそうだ。
この広い日本。
まさか静岡で、偶然にも知り合いに合うとは思ってもみなかった!
さっき、見つけておいたマイベスポジに移動。
花と一緒にSLが撮れそうなので、狙っておいたのだ。
なぜか、ファミリーも一緒(笑)
マイベスポジでSLを激写!
電柱が写ってるのは見なかった事に(笑)
この後、新東名でまた富士山にお会いできた(^◇^)
今日は朝から夕方までずっと見られたな(*^_^*)
南アルプスは、一つ一つの山がでかいし、スケールもでかかった。
北も良いけど、南もイイネ!(^◇^)またいこー!
※長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。(^_^ゞ
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