【平ヶ岳】〜池塘と黄金色の草紅葉が彩る山上の楽園♪〜新潟ハイカーさんからの温かいおもてなしも☆(鷹ノ巣登山口より)


- GPS
- 10:22
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 1,831m
- 下り
- 1,828m
コースタイム
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 10:18
天候 | 天候:曇り(午前中はガス、山頂滞在時の昼ごろのみ若干の晴れ間) 風:終日無風〜微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自宅出発:(山行前日の10月6日、22:40) 高速:圏央道〜八王子JCT〜鶴ヶ島JCT〜関越道/小出IC 下道:小出IC〜県道371〜県道70〜R352 〜県道50(奥只見シルバーライン) 〜R352(樹海ライン) 〜”鷹ノ巣登山口駐車場”(平ヶ岳登山口駐車場)着 (10月7日、4:00着⇒5:30まで仮眠後、6:00より登山開始) *途中、コンビニ休憩など約20分、樹海ライン途中での 仮眠30分ほど含めて自宅から約5時間20分で移動 (グーグルナビの直行で約4時間半) ■下道の距離と移動時間は以下の通り <関越道/小出ICから鷹ノ巣登山口駐車場まで> ・距離:約58km ・所要時間:途中の仮眠30分ほど含めて約2時間で移動 (渋滞無しの直行で約1時間半ほど) *銀山平から先のR352(樹海ライン)のくねくね道は、 道路の損壊等はなく通常走行できましたが、 とにかく道がくねっているため非常に運転が疲れました。 ■駐車場について ・上記の通り”鷹ノ巣登山口駐車場”を利用 ・駐車料金:無料 ・駐車台数:20台ほど ・ゲート無し、夜間入出庫可 ・駐車場内にバイオトイレ有り(夜間利用可) ・駐車場端の登山口付近に登山ポスト有り ・自販機及び売店等の施設は無し *”会津バス”のバス停有り(利用には予約が必要とのこと) ■コンビニ ・小出ICを出てすぐのところ(県道371号線沿い)にあります。 *小出IC周辺から先ではもう1軒くらいしか見かけなかったので、 最初に見つけたコンビニに立寄ることをお勧めします。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【山小屋、トイレ、水場など】 2020/10/07 現在 ・今回のルート上には山小屋(有人・無人)及びトイレはありません。 また、テン場もないので山泊はできないルートになります。 ・鷹ノ巣登山口から山頂往復で約21km、標準CTで11時間20分、 (玉子石への往復も入れると+2km、+50分)この間、避難小屋含めて 施設と呼べるものは一切ないので、食料など山中で必要なものは 下から持参し、それ相応の装備で臨む必要があります。 ・水場については”台倉清水”は未確認、”白沢清水”枯れていました。 池ノ岳の先(玉子石への分岐付近)の湿原内の小川は流れており、 水場として利用できる状態でした(写真47、現地に水場の標識有り) 【ルート状況など】 2020/10/07 現在 <全般> ・今回のルートは全て一般実線ルートということで、踏み跡明瞭、 道標も多数、木道などの整備状況も良好で歩くこと自体は それほど問題ない印象でした。しかし山頂までの距離が長く、 山中に山小屋などの施設が一切ないので、その点では体力を要し、 日帰りでの山行時間を考慮すると難易度が高いルートになります。 ・また、ルートの途中(序盤)に常設ロープでの急な岩場の登降や 両側がやや切れ落ちた痩せ尾根を通過する箇所があります。 <各区間の状況> 1)始点(鷹ノ巣登山口)〜下台倉山まで ・スタートから数百メートルは林道のような道で特に問題なし。 林道のような道から本格的な登山道に入ると状況が大きく変わります ・標高1600mの下台倉山まで基本的に急登続きで、序盤から一気に 高度を稼ぐような区間。その途中に急傾斜の岩場の登降や、 両側切れ落ちの痩せ尾根などの危険箇所があります。 ・岩場の登降については全ての箇所でお助けロープが常設されており 整備状況は良好。また、ホールド&スタンションも豊富なので、 慎重に登降すればそれほど問題ない印象。 ・但し、この区間は痩せ尾根箇所も含めて急傾斜の露岩部分が多いので 岩が濡れている場合はスリップなどによる転滑落に注意が必要。 濡れていなくても岩面がザレて低フリクションの箇所もあるので、 特に下りは慎重に対処する必要があります。 ・今回の全行程の中で、序盤の下台倉山までの急登区間が最も危険で 気を遣う区間だった印象。しかしルート自体の整備状況は良く、 明瞭でよく踏まれた道。ロープもあり危険度も一般登山道の域を 超えるようなものではありません。 2)下台倉山〜台倉山〜白沢清水の少し先(池ノ岳の取付き付近)まで ・この区間は標高1600m〜1700m台の中で小アップダウンが数回続く ほぼ横移動といえる区間。道も明瞭で踏み面も安定しているので、 距離で約4.5km、岩場や痩せ尾根等の特筆すべき危険箇所がほぼ無い この区間で今回の長い行程の距離と時間を稼げます。 3)池ノ岳の取付き付近〜池ノ岳山頂まで ・池ノ岳の山頂までは基本的に急登区間となり、一部露岩の不安定で 滑りやすい箇所あり。しかしここも一般登山道の域を超えるような 危険箇所ではないので、慎重に進めばそれほど問題ない印象。 4)池ノ岳山頂〜玉子石〜平ヶ岳山頂まで ・池ノ岳まで登るとその先は高層湿原のエリアとなり、 玉子石も含めて平ヶ岳の山頂まで地形的にも緩やかで整備された 木道メインのルートとなります。 ・切れ落ちや岩場の登降などの危険箇所は皆無のエリアで、 道標も多数あり高層湿原の中を安心して歩くことができます。 まさに楽園感満載のエリアといえるでしょう。 ・但し、木道メインとなるので、雨などで濡れている場合は スリップによる転倒なきよう十分な注意が必要です。 |
その他周辺情報 | ■下山後の温泉はこちらを利用しました。 銀山平温泉 白銀の湯 https://niigata-kankou.or.jp/spot/11614 ・施設は新しめで全体的に清潔感あり。 ・鍵付きの貴重品ロッカーが脱衣所の外にありやや不便さを感じた。 ・露天風呂が源泉かけ流しだが、かなり温い印象だった。 (サイト内には泉温42.7℃とあるが実際はもっと低かった。 体温より少し低いくらいの印象。露天風呂の横に温めの表記も有り) ・内湯はしっかり加温されているようでゆっくり温まれる。 ・洗い場やシャワー等の施設は特に不便を感じず普通に使える印象。 |
写真
平ヶ岳の登山口である”鷹ノ巣登山口駐車場”にようやく到着
いゃ〜遠かったなぁ…(特に銀山平からここまでのクネクネ道が疲れる💦)
取りあえず出発まで1時間半ほど仮眠します…zzz
もう痩せ尾根上を歩く道になる。まぁこれはこれで展望という意味ではいいんだけど…
(標高1000m付近から樹林帯(高木)がなくなるので「もうこれ?」って感じ)
しかし今日は遅い時間ほどお天気回復傾向の予報が出ている
このクラスのロング行程なら4時発でも良かったけど、少し遅らせて6時発にした次第
ここまで痩せ尾根&急登の連続でしたが、ここから先は暫くアップダウンの少ない
横移動の区間になります。とはいっても、まだ山頂まで7.2kmもあるよ…(・・;)
ここは特に山頂標もなく、あの三角点のようなものがあるだけ
それにしても見事なスタジオ合成用写真だ〜(^-^;
ほぼ横移動のイメージで歩き易く、時間と距離の稼げる区間だった
しかしこの先は、あの頂まで少し痩せた尾根の急登区間となる
ガスに巻かれつつある平ヶ岳を後回しにして、先に玉子石へ行くことにしました
(その間に晴れてることを祈って…)
近くに「風化で危険なので触らないで下さい」との注意書きがあった
確かにあの繋ぎめのところがヤバそう💦でも何でこんな風に乗ってるんだろう?
ん〜・・・多少は良くなった感じだけど…こればっかりはね。。。
まぁ、ちょうど着く頃に晴れていることを祈りながら進みましょう
すると嬉しいお裾分けを戴きました♪茹でたブロッコリーのマヨがけ、
さらにコップまでお借りして黄金の液体(シュワー)まで・・・
(私はお酒のことはよく分かりませんが…たぶんノンアルだったと思います)
自分は行動食の菓子パンとエナジーゼリーしかなくて何にもお返しができず。。。
皆さん、ホントに山での楽しみ方をよく知っているというか・・・
経験豊富で達者な人達との差がこういう所に出てくるんだよね…
お話しを聞くと皆さんかなりご高齢のようでしたが、それでも元気いっぱい
年齢に関係なくこのルートを日帰りとは恐れ入りました。凄いことだと思います
皆さんと山頂で過ごしたひと時、本当に楽しかったです。ありがとうございました
こんなに両側切れ落ちの箇所まであったとは…(朝はガスで全然気付かず)
ガスで見えないというのは、良し悪し含めてどうなんだろう?
これが”荒沢岳”?かと思ったら、荒沢岳の東にある”西ノ城”から”東ノ城”のようだ
登山道はないみたいだけど、これ現地で見たらその巨大な山体に圧倒されてしまった
感想
昨年の11月13日に登頂目指して神奈川から遠路遥々向かった平ヶ岳。
ところが鷹ノ巣登山口へ通じるR352が銀山平付近でまさかの冬期通行止。
結局、登山口に行くこともできずに引き返したという苦い思い出がありました。
まぁいつものようにロクに下調べもせずに行ってしまったのが一番の原因ですが
現地で通行止の看板を見た時はさすがに落胆してしまいました。。。
しかし、ここまで来てしかも快晴のこの日に、
「このまま何もせずに帰るのもなぁ…」と思い、
どこか今からでも登れる良い山がないかと現地で調べてみると、
その帰り道の途中に武尊山があることに気づきました。
登山口へのアクセスや行程的にも問題なく登れることが分かり、
そのまま立ち寄ってみたのですが、すると登山口の駐車場で
これまたまさかの野生のクマに初遭遇するという、
まさかまさかの事態が…(゜Д゜;)
平ヶ岳に登れなかったことで、結果的には違った意味で印象に残る
武尊山登山となってしまいました。。。
(クマ遭遇の後、無事に山頂は踏めましたが…)
今回は昨年の失敗を繰り返さないようにと、紅葉期の真っただ中で
道路も冬期閉鎖前というこの時期に確実に行こうと、
しっかり下調べをして準備万端で臨んできました(珍しくね💦(^-^;)
そんなことで今回やっと踏むことができた平ヶ岳。
登山道だけでなく、現地までの移動も含めてその行程は長く
体力的にもそれなりに大変さはありましたが
その分、山頂に達した時の感動もひとしおでした。
平坦で見晴らしがよく、開放感のある山頂。
紅葉期ということもあり、高層湿原が広がるその頂は
黄金色の草紅葉で彩られて輝いていました。
風もなく穏やかで気持ちまで落ちつく心地よい場所。
昨年の失敗も含めてここまでの道のりは本当に長かったけれど、
やっぱり登ってきてよかった。素直にそう思えました。
そして登りの途中でも何度かお会いし、ここで再び出会った新潟の
4人組ハイカーさん達に記念撮影をお願いし、お互いに撮り合ったあとに
そのまま木道の終点でランチをご一緒させていただきました。
そこで皆さんから嬉しいお裾分けを戴いてしまい、
穏やかな秋の山岳風景を眺めながら皆さんと歓談に花咲かせました。
お話しを伺うと皆さんかなりのご高齢のようで、特に女性リーダーの方は
山歴も長く既に百名山&百高山を達成済みとのこと。
他の方々もそれなりにお年を召されている印象でしたが、
それでも日帰り以外の選択肢がないこの長いルートに臨むこと自体、
年齢に関係なく気力・体力的に凄いことだと思いました。
また、新潟に数ある名山のことも詳しく教えていただき、
今後の山行き候補が益々増えて楽しみになってしまいました。
黄金の液体(たぶんノンアルでしょう)や美味しいお裾分けを戴いたり、
楽しい山談義もさせていただいたりで、色々お世話になってしまったのですが、
私の方は手持ちに行動食くらいしかなく、山歴も大したことがないので、
これといったお返しを出来なかったことが何とも心苦しかったです。
こういう時に山歴の違いというか、経験値の差が出るもんだなぁ…と
黄金色に染まる草紅葉を眺めながら、黄金の液体を美味しそうに飲み干し、
「やっぱり山頂ではコレだよね〜♪」と至福のひと時を味わっている
皆さんを見ていると、自分の山行が何とも味気ないものだなぁ…なんて思ってしまいます。
ただガツガツピークを目指しているだけでは視野も狭くなりがちで、
広い意味での山の楽しみ方を知ることができないものだなと実感。
今の私は以前ほど高く険しいピークばかりを目指さなくなったので、
今後は皆さんを見習って、様々な山の楽しみ方を模索していきたいと思います。
そんなことで、良い山で嬉しい出会いもあった平ヶ岳山行でしたが、
黄金色に染まる草紅葉の山頂で皆さんと過ごした楽しいひと時は
忘れられない思い出となりました。
この場を借りてお礼申し上げます。
心遣いをいただきましてありがとうございました。
また次の山でも嬉しい出会いや見たことのない景色を求めて
時間と体力のある限りこの足で登り続けて行こうと思います。
(あ、それとカネも必要だった!?)
・・・だって今回の平ヶ岳ってかなり移動費かかっちゃったんだよね…💦(^^)/
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