北岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,720m
- 下り
- 1,720m
過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
飛行機
|
写真
感想
南アルプス遠征、百名山の欲張り三山一気登り
(仙丈ケ岳(3032m)・甲斐駒ケ岳(2967m)、予備日で北岳(3193m))
【日 程】2009年9月19日(土)-23日(水)
【行 程】
●9月19日 移動 9:10福岡空港-(飛行機)10:35静岡空港-(マイカー)-15:27芦安駐車場着
●9月20日 仙丈ケ岳 4時起床
5:10芦安駐車場-(バス)-6:00広河原- 6:20広河原-(バス)-7:00北沢峠
7:48北沢駒仙小屋テント設営後出発-10:00小仙丈ケ岳-11:48仙丈ケ岳山頂-12:44馬の背ヒュッテ-14:24北沢峠-14:55北沢駒仙小屋テント場着
●9月21日 甲斐駒ケ岳、4時起床
5:20北沢駒仙小屋テント場出発-5:52仙水小屋-6:16仙水峠-7:27駒津峰-7:46六万石-7:49直登分岐-8:33甲斐駒ケ岳山頂-9:45摩利支天-10:45駒津峰-11:17双児山-12:14北沢峠-12:21北沢駒仙小屋テント場
移動 12:50北沢峠発-(バス)-13:30広河原着-13:37広河原山荘テント場着
●9月22日 北岳 3時起床
4:20広河原山荘発-6:10二俣-8:00八本歯のコル-8:58北岳山頂-10:15八本歯のコル-11:17二俣-12:38広河原山荘
移動 13:10広河原発-(バス)-14:00芦安温泉-(温泉)-15:20芦安発-(マイカー)-19:00清水市-(JR)-20:00島田市
●9月23日 移動7:20島田駅-(バス)-8:40静岡空港-(飛行機)-10:10福岡空港
【天 気】19日くもり、20-21日快晴、22日曇りのち雨、23日くもり
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●9月19日 移動 9:10福岡空港-(飛行機)10:35静岡空港-(マイカー)-15:27芦安駐車場着
あそ望山岳会に入って2年目、ザックやシュラフ、登山靴と道具もそろってきたので本格的な山登りをしたいと思いはじめたのが6月である。会山行の北アルプス遠征は仕事の都合で参加できなかったので、静岡在住の友人に、どこか山登りに行かないかと誘ったところ行こうということになった。行けるのはお盆の期間中か秋のシルバーウィークということで自分の都合も考えて、シルバーウィークに行くことになった。行くのは南アルプスの甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳である。ここは標高約2000mの北沢峠をベースに3000m級の百名山二峰が手軽に登れるということで友人が選択してくれた。
それが決まった後に、会山行が悪天候のため中止になり、有志で北アルプス遠征に行こうということになり、お盆前に企画された。欲張りかどうかはおいといて、この山行にも参加することになり、贅沢にも年に2回の遠征登山を経験することができた。
では、南アルプス遠征の報告である。
まずは、交通手段をどうするか相当に悩んだ、今年二回目の遠征ということもあり、できるだけ節約するため夜行バスが一番安いとか、友人と待ち合わせ場所も長野県側にするか山梨県側にするか、登山口まではバスでしか行けないとか、何もかもが手探り状態で、ガイド本やインターネットでいろいろと調べ、結局、開港したばかりの富士山静岡空港まで福岡空港からJALパックで行くのが一番安く行ける(往復航空券とホテル1泊付きで3万ちょっと(^v^))ということで、贅沢にも飛行機で行くことになった。盆前に行った北アルプス遠征時の1000円高速の渋滞運転とは雲泥の差であった(^^ゞ。
静岡空港まで友人のマイカーで迎えに来てもらい、一路、広河原行きバスが運行している芦安温泉に向かった。空港からでも125km全部田中君に運転してもらった。ありがとう。
昼食や食糧買い出しをしながら約5時間で芦安に到着、駐車場はほぼ満車だったが、どうにか空きスペースを見つけ駐車場にテントを設営できた。ひとときの思い出話を肴に杯を重ね、翌朝一番のバスを待つことにする。
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●9月20日 仙丈ケ岳 4時起床
5:10芦安駐車場-(バス)-6:00広河原- 6:20広河原-(バス)-7:00北沢峠
7:48北沢駒仙小屋テント設営後出発-9:04大滝頭(5合目)-10:00小仙丈ケ岳-10:46仙丈ケ岳山頂下で昼食- 11:48仙丈ケ岳山頂着-11:57仙丈ケ岳山頂発-12:07仙丈小屋-12:44馬の背ヒュッテ-12:54 5合目分岐-14:10大平山山荘-14:24北沢峠 ビール飲む-14:47北沢駒仙小屋-14:55テント場着
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●9月21日 甲斐駒ケ岳 4時起床
5:20北沢駒仙小屋テント場出発-5:52仙水小屋-6:16仙水峠-7:27駒津峰-7:46六万石-7:49直登分岐-8:33甲斐駒ケ岳山頂着-9:15甲斐駒ケ岳山頂発-9:45摩利支天-10:45駒津峰-11:17双児山-12:14北沢峠-12:21北沢駒仙小屋テント場-12:39北沢峠
移動 12:50北沢峠発-(バス)-13:30広河原着-13:37広河原山荘テント場着
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●9月22日 北岳 3時起床
4:20広河原山荘発-4:42白根御池分岐-5:04鉄パイプの橋-5:34北岳山頂が見える朝焼けきれい-5:39 2つ目の鉄パイプの橋-5:52北岳バットレスの全容が見える-6:10二俣-6:27雪渓-7:32上部二俣-8:00八本歯のコル-8:22トラバース道分岐-8:38吊尾根分岐-8:58北岳山頂着-9:40北岳山頂発-9:51吊尾根分岐-9:59トラバース道分岐-10:15八本歯のコル-10:44上部二俣-11:17二俣-12:25白根御池分岐-12:38広河原山荘発-13:10広河原発-(バス)-14:00芦安温泉着
移動 15:20芦安発-(マイカー)-19:00清水市-(JR)-20:00島田市
早めの出発のため3時起床、まわりは真っ暗だ、寝ぼけ眼で空を見上げると、なんと星空が見える。一部、雲もあるが北岳に登れそうである。朝食をとり、ヘッドランプの明かりを頼りに4:20出発した。1時間ほどすると空も明るくなり、北岳の山頂らしきものが見えてきた。朝日が出て、モルゲンロートで山頂付近が真っ赤に見える。心配していた天気もしばらくはよさそうである。二股に着くと雪渓が残っている。山頂から吹き下ろしてくる風もひんやりとしている。終わりかけだが辺りにはたくさんの花が咲いていた。あと2週間も早ければきっときれいだったろう。バットレスも眼前に迫り、北岳全体が見渡せるようになる。さっきのモルゲンロートをこの場所で見ることができたらと少し後悔した。あと40分早く出れば良かった。それにしても去年の会山行はこのバットレスを登りに来たのだなとしみじみ思った。すごい高度感である。今も何組かのクライマーが山頂を目指している。最短コースの左俣コースを進む。ぐんぐんと高度があがり、正面の鳳凰三山がだんだんと低く見えてくる。先ほどの雪渓もはるか下の方になった。バットレスの上部は紅葉も始まっている。上部二股に着き木製の梯子がいくつも続く、このように登山道を整備してもらっていることに本当に感謝した。一喘ぎして八本歯のコルについた。ここから見る地蔵岳のオベリスクは形がかっこいい。昨日までとは打って変わって、雲の中だが南方には富士山の頭も見える。間ノ岳も間近に見え、時間があれば是非行きたいところだが往復3時間半くらいかかるので無理そうだ。北岳だけでも登れたので良しとしよう。コルから高度を上げていくと富士山が雲の上にぽっかりと浮かんでいる。富士山までの山並みもすごいものがある。北岳山荘への分岐を過ぎると傾斜もきつくなり道幅も細く歩きにくく、鎖場も出てきた。眺望最高の山頂に着いたが残念ながらガスの中だ。しかし、日本第二の高峰標高3193mに立つことができた。標高差1700mもの行程は昨日までの標高差1000mと比べても、ずいぶんと達成感があった。山頂では数多くの登山者があちこちで弁当を広げている。まだ9時だがお昼ごはんだ、この3日間で1日の時間感覚がずいぶんとずれたものである。バットレスの方を覗きこんだりしながら、この3日間の充実した山登りの話をして、感慨にふけった。絶景はあきらめ下山することにした。時間的に余裕があり白根御池方面へ下山することも考えたが、安全策で登山路を引き返す。八本歯のコルも二股も足早にすぎる。だんだん人が多くなってくるが、私たちと同様、みな急ぎ足だ、バスの時間を気にしているのだろうか?最終バスには余裕で間に合うができれば早いバスに乗れるように急いだ。白根御池分岐のあたりで350cc缶ビールのケースを5ケースもボッカするお兄さんが登ってきた。計算すると40kgにもなる。どこの小屋まで運ぶのか知らないがすごいと思った。一本当たりいくらでと無粋な計算もしてしまった(^^ゞ。今日も大急ぎでテントを撤収して広河原のバス停へ急いだ。昨日より幾分余裕があった。芦安温泉へ着き、3日分の汗と疲れを流し、静岡へ向かうことにする。友人は富士市、私は静岡空港近くの島田市へということで国道52号線を南下、1号線との合流地点近くのJR清水駅まで送ってもらうことになった。ほんとに何から何までお世話になって、山行も思った以上に充実したものとなって感謝の気持ちでいっぱいになった。JRで島田駅まで移動しホテルに着いた。3日分の打ち上げということで一人でささやかながら祝杯をあげた。静岡のコンビニでおでんを買うと味噌たれがついてきた。
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●9月23日 移動 7:20島田駅-(バス)-8:40静岡空港-(飛行機)-10:10福岡空港
夕方発の飛行機もあったが熊本へ帰ってゆっくりしたいと思い、早い飛行機に乗った。着陸時もだったが、静岡空港発の飛行機は駿河湾上空に出て360度旋回をしてくれる。これは左右どちらの座席に座っても富士山を見られるようにという配慮かと勝手に想像した。このJALの飛行機も今は飛んでいない。今回の山行は着陸時から5日間、毎日富士山を見ることができた。こんなに富士山を見ることもないだろうと思いながら九州へ戻った。
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