求菩提山・犬ヶ岳 《九州百名山》



- GPS
- 05:38
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,208m
- 下り
- 1,209m
コースタイム
- 山行
- 4:47
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 5:38
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備が行き届き指導票もしっかりしている 犬ヶ岳、笈吊岩は鎖が掛かる難所 |
写真
感想
中津駅からレンタカーで求菩提山第1駐車場(求菩提資料館前BS)まで走った。豊前市のバスが止まっている以外駐車車両はなかった。降り続いていた雨があがり回復傾向だ。求菩提資料館方面に車道を進んだ。キャンプ場への道が分岐し暫く行くと登山口があった。いきなりの急登で求菩提山の南西斜面の等高線の詰まった 南斜面を登った。標高600mを過ぎると求菩提山麓を帯のように連なる岩壁が迫ってきた。
岩壁直下の巻道に合流すると北側に阿弥陀窟があり、岩壁に寄り添うように堂が建っていたが中には何もなかった。岩壁下の巻き道を進むと指導標はなかったが折り返すように登山道があり登って行った。求菩提山は修験道の山で嘗て護国寺があった。明治元年の廃仏毀釈で神社になり“国玉神社”として今に至っている。礎石の残る常香堂跡で境内に入り、少し登ると国玉神社中宮に達した。本殿の右裏から続く石段は、“鬼の石段”と呼ばれている。村人は悪さをする鬼に業を煮やし、求菩提の権現様にお願いしたところ鬼に「一晩で中宮から上宮まで石段を築けなければ山から出て行け」と命じたところ鬼達は猛スピードで石段を積み出来上がりそうになった。権現様は一計を案じ鶏の声を真似「コケコッコー」と鳴いたところ鬼達は完成できなかったと思い一目散に退散したと云う。何処かでも聞いたような話が残っている。
鬼の石段を登り続けると鬼が作れなかった上宮まで石段は続いていた。国玉神社上宮は求菩提山(782m)の山頂にあり、社殿の左側に山頂標識があった。樹林帯で展望は利かず社殿の石段に腰を下ろし昼食休憩を取った。南西方向の尾根に進むと道が怪しい。コンパスを合わせて下りだすと大岩の転がる稜線の右手に登山道が見え快適な稜線歩きとなった。
阿弥陀窟で合流した山麓の巻道が分岐するところは胎蔵界護摩場跡で修験道の行が行われた。少し進むと虎の宿跡に達し、3等三角点「求菩提」があった。上空の雲から太陽が覗きだした。世須岳(911m)は、山頂標識も展望もない山頂だった。南西に進むと地図にない林道が交差し、杉の宿(962m)に到った。案内板に求菩提から峰入りした行者が秘密の行法を伝授したところと云われている。
西側に林道が寄り添い軈て交差し、P1045に到った。南に下るとまた林道が交差した。小ピークを越え登り返していると男性が一人下って来た。谷側に避けてくれたのは良いが足を滑らしズッコケたのはご愛敬だった。一の岳(1,124m)に達すると嘗て経読岳から英彦山まで縦走した九州自然歩道の稜線に達した。ベンチと椅子が設置され南方向の展望が開けていた。樹林越しにこの稜線の先、鷹ノ巣山、英彦山を望むことができた。
犬ヶ岳は一の御岳から三の御岳まであり、ここも正しくは犬ヶ岳一の御岳という。犬ヶ岳山域は厳しい岩場が連続し要所には鎖が掛っている。一の岳を下り小ピークを越えると大竿峠で求菩提登山口に戻ることのできる道が北に分岐して行った。登り返して二つ目のピークが二の岳(1,120m)で山頂標識はなく物足りないが山頂付近で茶臼岳(1,039m)や地蔵窟三角点峰(971m)の展望が得られた。犬ヶ岳(本峰・1,131m)に到ると一組の登山者が寛いでいた。展望櫓を兼ねたシェルターがあり、昇ってみても木が成長し展望は得られなかった。木の隙間から辛うじて茶臼岳(1,039m)を望むことができた。
東側斜面は等高線が詰まって険しい。固定ロープもあるが木に掴まり進むことができる。大日岳(1030m)は犬ヶ岳三の岳で山頂標識はなく一番高い所を山頂と見做した。P1019は笈吊岩のピークで北面の岩壁が厳しい。3ルートあり、1と2は長い鎖で下るが3は比較的安全な迂回ルート、第1ルートを選択し長い鎖で湿った岩に足を掛け鎖に体重を預けて下るスリルを味わった。
岸壁を下ったところは笈吊峠で迂回路が合流し九州自然歩道の稜線と分かれて谷道を下り出した。険しい所もあり山腹を巻く林道に達した。此の林道を北に暫く行くと再び登山道が左手に分岐し急斜面を下った。軈て谷道になりウグイス谷ルートと云われる道を進んだ。砂防ダムが現れると林道となり里が近づくと林道ゲートがあり、大竿峠で分岐した登山道が犬ヶ岳橋で合流した。犬ヶ岳登山口として駐車場がありトイレも設置されていた。求菩提山への取付いた登山口を対岸に見て駐車場に戻り周回登山を終えた。
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