八ヶ岳主脈縦走
山梨県
長野県
nabekuni
その他2人 - GPS
- 56:00
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 1,617m
- 下り
- 2,233m
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- 山行
- 6:25
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 8:20
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 3:10
- 合計
- 9:25
| 過去天気図（気象庁） | 2015年07月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
利用交通機関：
タクシー 自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんでした。 |
| その他周辺情報 | Hikoでランチのあと諏訪湖温泉・片倉館 |
| 予約できる山小屋 |
オーレン小屋
|
写真
拍手
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
|
|---|---|
| 共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
ポール
テント
|
感想
7月30日 曇り一時晴れ
今回は純子さん、佐々木さんと三人で八ヶ岳主脈縦走だ。
荷物の重さは約25kg。2泊3日にしては重たいが、8月の北アルプス・立山〜槍ヶ岳の大縦走のボッカ訓練も兼ねているので、あえて軽量化はしなかった。
20:05出発。気温27℃。諏訪ICで降りて市内のコンビニで朝食と寝酒を購入。
1:00麦草峠の無料駐車場に到着。30台収容だが、この時点では車は4〜5台しかいない。気温15℃、さすがに涼しい。ビールを飲んでシートを倒して就寝。
5:30起床。曇り。コンビニ朝食を食べ、身支度をして6:30出発。森の中の登山道を10分ほど行くと麦草ヒュッテに到着。「麦草峠」の看板の前で写真を撮ったが、後ろに工事用の小屋のようなものがあり、イマイチ雰囲気が出ない。
木道は昨日の雨で濡れていて滑りやすい。しかし鬱蒼とした北八ツの森や、コケに覆われた地面は美しく、たとえ雨でも許せる場所だ。
一時小雨がパラついたが、白駒池に着く頃には青空が広がった。池越しに高見石が綺麗に見える。青苔荘の隣には綺麗な公衆トイレが出来ていたが、有料なのは当然としても土足禁止なのには驚いた。いちいち登山靴を脱ぐのは面倒だ。
苔を愛でながら緩い登りを40分ほどで高見石小屋に到着。広いテラスで一休みと思いきや、テーブルには「注文の無い方の利用はご遠慮下さい」と書かれている。山小屋でのテーブルやイスの利用は自由なのが普通で、こんなことは金時山以外では初めてだが、オーナーの意向には従わねばならない。
小屋の前にザックをデポして高見石に登る。巨石の積み上がった岩場をよじ登り、5分ほどで高見石の山頂に到着。眼下に白駒池が良く見える。良く晴れてはいるが、南北八ヶ岳の稜線はガスで見えない。
小屋に戻り、持参した「夏山コーヒー」で乾杯！
高見石から中山展望台までは樹林帯のだらだらした登りが続く。ところどころ泥濘んでいて歩きにくい。1時間20分で中山展望台に着いたが、ガスに包まれて展望なし。
中山峠の少し手前の展望台からは天狗岳と硫黄岳が良く見える。休憩のため、中山峠から5分ほど下った黒百合ヒュッテへ。展望台で写真を撮ってもらった家族連れは黒百合ヒュッテ泊まりとのこと。
天狗岳の稜線に戻ると、遠くから大勢の子供の声が聞こえる。夏休みの天狗岳、硫黄岳は小中学生の集団登山が多いのだ。
天狗岳の手前でその一団とすれ違った。引率の先生に聞くと、東京・国立市の桐朋学園小学校の5年生2クラスの生徒75人と大人15人だった。毎年の恒例行事らしい。全員とすれ違うためにしばらく休憩。子供たちは全員きちんと挨拶してくれて、とても礼儀正しい。
黒百合平から1時間30分で東天狗岳に登頂。雲が多く展望はなし。冷やして運んできた一番搾りで乾杯。
天狗岳を下り、根石岳を越えると稜線の西側に根石岳山荘がある。かなり古い小屋だったが、隣に新しい小屋が増設されていた。山頂付近のちょっとした鞍部なのだが、水場があり風呂もあるのは驚きだ。小屋の周辺にはコマクサの群落がありとても綺麗だ。
根石岳山荘から箕冠山を登ると、樹林の中の山頂に分岐があり、オーレン小屋に向かう道と夏沢峠に向かう道に分かれる。今日の幕営地はオーレン小屋だが、硫黄岳の爆裂火口を間近に見るべく、少し遠回りだが夏沢峠経由で行く。
30分で夏沢峠に到着。「やまびこ荘」と「ヒュッテ夏沢」の建つ峠からは硫黄岳の爆裂火口が間近に見えて迫力がある。
夏沢峠から15分ほど下ってオーレン小屋に到着。初めて来たがなかなか立派な小屋だ。オーレンとは高山植物の「黄蓮」に由来しているとのこと。
小屋の前には「強清水」と呼ばれる沢があり小屋の水源になっている。小屋の前に流し台と蛇口があり、冷たくて美味しい水が使い放題だ。
テント場は橋を渡った所の広場で、スノコがたくさん設置されていて使いやすい。設営数100張の広いテン場に先着は約10張。6人用が張れる大きなスノコを探して設営する。
風呂は17:30からとのことで、それまでコーヒーを淹れ、おやつのあんみつを食べてのんびりする。
17:20頃風呂に行く。風呂は食堂前の廊下を通って行くが、小屋の夕食はすき焼きまたは鍋だった。羨ましい！ どうやら泊まり客の食事時間がテント泊の入浴時間のようだ。
風呂は温泉ではないが、10人くらい入れる大きな風呂だ。山で風呂に入れるのは嬉しい。
風呂上がりに小屋の前のテーブルでビールを飲む。至福のひとときだ。
夕食は大縦走を想定してα米の五目ご飯と味噌汁だけの粗食。
20:00就寝。
7月31日 晴れのち曇り
4:00起床。天気は晴れ。Tシャツと夏シュラフで寒くなかった。テント内は16℃。
朝食はマジックパスタとコーヒー。
5:55撤収完了。夜露でフライシートは濡れているが、スノコのお陰でボトムは綺麗だ。
テント場の中央に赤岩の頭への登山口がある。今日は雲ひとつ無い上天気だ。
樹林帯の急登が稜線まで続き、約1時間で赤岩の頭に出た。硫黄岳、横岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳の展望が素晴らしい。オーレン小屋も良く見えるが、北八ツはガスに隠れてしまった。
赤岩の頭からひと登りで硫黄岳に到着。意外にも山頂には誰もおらず、我々3人で貸切だ。
日差しが強く暑いので、大きなケルンの日陰で休憩する。
しばらくすると夏沢峠から大勢のパーティーが登って来て賑やかになった。
硫黄岳を下り、横岳との鞍部にある硫黄岳山荘で休憩。この小屋はかつては硫黄岳石室と呼ばれていた小さな小屋だったが、今はすっかり立派になっている。
1986年には現皇太子が宿泊したようで、それを示す石碑がある。この小屋の誇りのようだ。
この小屋は稜線にもかかわらず水が出ている。140m下の沢からポンプで上げているのだった。
小屋の周辺はコマクサの群落になっていて、珍しい白いコマクサもあった。
横岳への登りの斜面にも大きなコマクサの群落が広がっている。稜線沿いの一角には電気柵が設置されている。鹿の食害からコマクサを守っているようだが、3,000m近い稜線まで鹿が登ってくるのだろうか？
大同心の岩場にはクライマー取り付いていた。
鎖場やハシゴが連続する稜線を何度もアップダウンを繰り返して9:50に横岳の山頂・奥の院に登頂。残念ながらガスに包まれて展望はゼロ。
奥の院山頂にヘルメットを装着した2人の若者が来て「山が好き」と書かれたタオルのようなものを持って記念撮影をしていた。話を聞くとFacebookのグループ「山が好き」の会員とのこと。帰ったら調べて入会してみよう。
横岳の南側の下りもクサリやハシゴが連続し、ガスで展望の無いなかひたすらアップダウンを繰り返す。
11:25横岳・奥の院から1時間20分で横岳と赤岳の鞍部に建つ赤岳展望荘に到着。
到着時はガスに包まれていたが、時々晴れて行者小屋や赤岳山頂が見えた。
赤岳に向けて今日最後の登り。難所は無いと思っていたが、かなり急な鎖場があった。
12:25展望荘から40分で赤岳に登頂。赤岳山頂には5本の登山道が集まっており、それぞれのルートから多くの登山者が登って来て賑わっていた。
山頂で記念撮影し、ビールで乾杯していると、真教寺尾根を登って来た2人のイケメンがやって来て言葉を交わした。1人はザックにプレモルを差していたが、6本担いで来たとのこと。もう1人は肉を背負って来て、今夜は焼肉をするとのこと。楽しいイケメンだった。
山頂から阿弥陀岳方面に下り。文三郎道分岐から文三郎道を行者小屋に下る。
文三郎道は過去に2回通っているが、いずれも真冬だったので夏道は初めてだ。積雪期は平坦な雪道だったが、夏道は延々と階段が続いている。行者小屋はずっと上から見えているが、なかなか近づかない。イケメン2人組には途中で追い抜かれた。
14:25赤岳山頂から1時間15分で行者小屋に到着した。イケメン2人組はテントを設営中だった。
行者小屋は八ヶ岳登山の前進基地的な小屋なので、多くの登山者で賑わっている。
行者小屋で生ビールを発見。ここから赤岳鉱泉まではほぼ平坦で危険個所も無いので、誘惑に負けて生ビールで乾杯する！ 旨い！ ジョッキにはマムートのマークが入っている。
行者小屋から赤岳鉱泉まではほぼ平坦な道で30分。赤岳鉱泉も八ヶ岳登山の前進基地なので、多くの登山者で賑わっている。
テント場の設営数は公称300張。たしかに広いのだが、本当に300も張れるのだろうか？ 今日はまだまだ空いているので、6人用が余裕で張れる広い場所を見つけて設営した。
テント場には高校山岳部の合宿隊が来ていて賑やかだ。
設営後、お風呂へ。小屋の受付の後ろが浴室になっていて、扉を開けるといきなり浴室で、脱衣場と浴室の間に仕切りが無かった。湯船は4人くらいで一杯になるくらいの小さなものだが、我々が入ってすぐに貸切状態になったので、ゆったりと浸かることが出来た。2日連続で風呂に入れて幸せな山行だ。
風呂上がりに再び生ビール。こちらのジョッキにはマムートのマークと沢野ひとし画伯のイラストが入っている。
到着が遅れて作らなかった昼食用のソーメンを夕食にシフトして食べたが、すこぶる美味しい。8束をペロリと平らげたが、それでもまだ食べられるので、本来の夕食である「手巻き寿司」を作る。
ご飯は少なめにα米の白飯1袋とし、粉末の寿司酢・「すしのこ」で酢飯を作って手巻き寿司を作る。具は魚介類は持ってこられないので、ソーセージ、キュウリ、かんぴょう、金糸卵、梅肉だ。家で試食したときは、あまり美味しいとは感じなかったが、山で食べると一味も二味も違い、結構美味しく食べられる。やはり山のスパイス効果は絶大だ。
夕食を食べているとテント場の端の広場に大勢の人が集まっている。行ってみると横岳と赤岳が夕陽に染まって綺麗に見えていた。
デザートは焼きマシュマロ。いつもながら美味しい。
夕方は賑わっていたテラスは誰もいなくなり、明日は下山するだけで早起きしない我々は最後まで残ってしまった。
20:30就寝。稜線に比べて暑いので短パンとTシャツ姿で、シュラフは上に被せるようにして就寝した。
8月1日 晴れ
5:30起床。短パンとTシャツでも暑いくらいだった。天気はピーカン、3日間で一番良い天気だ。
朝食はα米赤飯2袋を3人で分けて丁度良い分量だ。
朝食後撤収して7:45出発。真っ青な空の下、北沢コースを下る。今日は土曜日で天気も良いのので、大勢の登山者が登って来る。
50分で堰堤広場に到着。ここからは車も走れる林道になる。広場の少し先には各山小屋の車が駐車する駐車場と倉庫があった。堰堤広場から40分で美濃戸山荘に到着。ここでスイカを食べたが、合戦小屋に負けないくらい美味しかった。
美濃戸の駐車場は満車で路駐も出ている。美濃戸口の駐車場も満車だった。
美濃戸口の八ヶ岳山荘でタクシーを呼んでもらい、タクシーが来るのをソフトクリームを食べながら待つと、約20分でタクシーがやって来た。
この運転手さんはとても親切で、麦草峠まで近道をしてくれた。おかげで当初の見込み約15,000円のところ、10,800円だった。
一昨日到着した時はガラガラだった麦草峠無料駐車場は満車で、出口にも駐車されていて出るのがギリギリだった。
ランチはいつものHiko。全員デミグラスソースのオムライスにしたが、サラダとデザートとドリンク付で1,100円は安い。
食後はHikoの隣の農産物直売所で野菜類を色々買い込んだ。
そしてお楽しみの温泉は、諏訪の定番「片倉館」へ。知らなかったが、片倉館で映画「テルマエ・ロマエ�供廚離蹈韻�行われていて、草津温泉の卓球場のシーンがなんと片倉館二階の休憩室だった。
お風呂の後、諏訪大社・上社、本宮に参拝してから帰路に付いた。
天候に恵まれて楽しい山行だった。25kgのザックでも元気に歩き通せたので、2週間後の立山〜槍ヶ岳の6泊7日の大縦走に向けて体力面での自信が持てた。
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