雲母坂〜四明岳〜井手ヶ谷〜比叡アルプス☆比叡山へサンセット・ハイク


- GPS
- 02:53
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 832m
- 下り
- 832m
コースタイム
- 山行
- 2:36
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 2:51
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
この日は天気も良いので綺麗な夕景を期待して比叡山にサンセット・ハイクに出掛けることにする。夕方になれば少しは涼しくなるだろうと期待したが、期待は大外れ。相当に蒸し暑い。
久しぶりにメジャー・ルートの雲母坂を歩くとすぐに汗だくとなる。しかし、尾根を登るにつれ、谷から吹き上がってくる涼しい風が心地よく身体を冷やしてくれる。
久しぶりに歩く雲母坂ではあるが、歩くたびにその掘割の深さに歴史を感じるところだ。まずは修学院山に立ち寄る。東山三十六峰の第四峰らしい。
流石に比叡山は人気の山だ。上からは続々と登山者が降ってくる。梅谷への分岐となる対人水呑跡では休憩しておられる二人組の男性に「こんな時間から登ってお帰りは大丈夫ですか?」と声をかけられる。「勿論、ヘッデンがありますから」と答えると「本格的ですね」との応答が返ってきた。確かに普通に比叡山に登るのに敢えてヘッデンを用意する人は少ないのだろう。
ケーブルカーの比叡の駅に到着すると太陽が北山の上に傾いてゆくところだった。この分で行くと山頂での日没に十分に間に合いそうだ。
自動販売機では冷たいポカリスウェットが手に入るのが有難い。今更ながらにペットボトル一本の値段が\150と街中と変わらない値段であることに気がつく。ここはケーブルカーで飲料を運ぶことが出来るから街中と変わらない値段なのだろう。
いや、そういえば街中の自販機でも\160で売られているところがあったことを思い出す。
スキー場の跡地にくると紅紫色の花が繁殖ている。以前にはこんなに繁殖していた覚えがない。近づいてみるとジギタリスの花であった。スキー場のゲレンデの跡地の上では仔鹿がじっとこちらを凝視している。なるほど、ジギタリスはこの草から強心薬が抽出されたことで有名ではあるが、この草は鹿にとっては毒草となるので、最近になって繁殖したのだろう。
四明岳の山頂からはこの時期は真正面に日没を眺めることが出来る。生憎、西の空に薄雲がかかっているせいでこの日は美しい夕空は期待できなさそうだ。
夜景を期待して一本杉へと下降することを試みる。比叡山ガーデン・ミュージアムの南側に沿って歩くが、斜面には古いコーラの瓶などのゴミが散乱して無残な状態だ。ゴミはおそらく昭和の時代に投げ捨てられたものなのだろう。しかし、ここを気ままに歩くことが出来るのはコロナ禍でガーデン・ミュージアムが休業しているせいとお陰なのだ。
国土地理院の地図に記されている破線ルートを辿り井戸ヶ谷の左岸尾根を下降するつもりであったが急斜面のトラバースが意外にも難しい。そのうちトラバース出来るだろうと安易な皮算用で谷を下降するのだが、結局、そのまま谷を下降することになった。勿論、踏み跡もない。慎重に谷筋を下降するが、夕暮れの谷の下降は人に薦められるようなものではない。
なんとか無事に谷を下降し、音羽川上流の林道に合流すると流石に暗くなってきたのでヘッデンを点ける。ドライブウェイに合流し、一本杉の駐車場に到着すると若い男性二人が三脚で夜景を撮影しておられた。ここは望遠鏡があるのでその上にカメラを置いて夜景を撮影することが出来る。
夜景を撮っていると見るからに暑い雰囲気の男女のカップルが車で到来する。近寄ると汗をかきそうだったので早々に退散して比叡アルプスを下降する。ここは自転車の轍が深く刻み込まれ、日中はマウンテン・バイクの専用道と化しつつあるところだが、流石にこの時間はバイカーに遭遇する心配はないので心置きなく歩くことが出来る。暗闇の中をヘッデンをつけて駆け足気味で登山口まで戻ろのだった。
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