西穂高岳・日帰りピストン


- GPS
- --:--
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 787m
- 下り
- 799m
コースタイム
天候 | うす曇り 時々薄日さす。雲は高い。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
気温は低くなかったが、陽射しがほとんどなく、標高の高いところで雪が腐ることはなかった。西穂高頂上直下の雪壁は、ガチガチだった。 午後になると、独標の下あたりから雪が腐りはじめていたが、気になるほどではなかった。 コース上、南向きの一部を除き、ほとんど雪の上を歩く。 |
写真
感想
土曜日は、娘の引越しの手伝いがあり、車にあれこれ積み込んで出かけたが、山の用意も無理やり押し込んで。
昼前に引っ越しは終わって、娘と別れ、首都高から中央道に入るが、事故やらなんやらで大渋滞。
一応西穂にいくつもりで、あわよくばロープウエイの最終に間に合えばと思ったが、とんでもございません、状態。
ナビを見ると、新穂高に到着が6時過ぎと出ている。絶望。
以前のヤマレコで、早出をしないと、太陽が上がってから雪が融け、足場が脆弱になると、西穂まで行くのも難しい場合もありそうと考え、西穂山荘に入っておこうと思ったのだが。。
まあ仕方ない。また車中泊も芸がないので、温泉に入ろうと、楽天トラベルで検索。都合の良いことに、激安の素泊まり温泉民宿を新平湯温泉に発見。予約した。
日が長くなって、五時半ころ着いたが、ずいぶん明るい。
部屋は4畳半だったが、お風呂はひとりで独占できるようだ。
部屋にある電気ポットで、レトルトカレーを温め、α米でカレーライス。足りなかったので、また湯を沸かし、カップめん。のんびり風呂に入り、9時就寝。5時に起きたので、また朝風呂。山に行く前の緊張感、全然なし。
で、ロープウエイの始発は8時半。8時過ぎに開場するので、7時過ぎに新穂高の無料駐車場に停め、歩いてロープウエイへ。並ぶのは一番乗り、ほどなく登山者が並び始め、20人ほどの列に。
8時10分の開場より前に開いて、中に案内される。
団体観光客もいて、ロープウエイは満員だったが、9時前に上野駅に到着。チェーンアイゼンをつけてすぐ出発した。
天気は高曇りだが、青い空は薄く見えている。風はなさそうだ。槍も、笠も、そして西穂高の稜線も、くっきり見えている。しかし、すっかり雰囲気は残雪期だ。
積雪はいまだ多い。ずいぶん高いところを歩いている。
歩いていると汗をかくので、防風防寒で着ているシェルを脱いだ。手袋も、シンサレートのものから軍手的なのに。
50分ほどであっけなく山荘に到着。賑わっている感じ。
山荘からの早朝登山から戻ってくる人々が次々に。そういえば、途中で見えていた独標の上にはたくさん人が見えた。
ここで、シェルを着て、アイゼンに替え、ストックをピッケルに、スワミベルト、スリング、カナビナなど出す。ヘルメットかぶって、出陣。
今回、念のために、ロープも持参している。だから、ザックが重い。
丸山の上の幅広の斜面では、シリセードで下ってくる人も多い。
そんな人をやり過ごし、独標へ向かう登山者も多い。ロープウエイからの人ばかりではなさそうだ。
下ってくる人々とすれ違いながら、独標に向かう。頂上直下は、岩が出ている。アイゼンで岩の上を登る。
山荘から1時間ちょっとで独標に登頂。ひとしきり混雑していた頂上は、その人たちが下りて行った後で、数人のみとだ。
天気は穏やか。時々薄日が射すが、陽射しという感じではない。雲は履いたように、高いところにあるが、そんなに高空で風が強い感じではない。西の空も青い。気温はそれほど低くないが、陽射しがないため、雪はまだ腐っていない。
今日は風もなく、陽射しもなく、寒くもなく、暑くもなく、きわめて快適な日だ。残念ながら、ドピーカンの展望にはならないが。遠望もない。
ここからさらに先に進む人は限られているようだ。いきなりの下りは少し緊張する。だが、雪のステップができているので、まだ安心だ。ロープはいらなそうだ。
すぐ下の鞍部に出ると、ペロッとした雪庇が出ている。
さらに、登り返し、ピークを越えていく。ピラミッドピークは二つ先にあって、頂上は雪が厚く、指導標は半分埋もれていた。写真だけ撮り、先を急ぐ。風がないため、付近にいるパーティーの声が良く聞こえる。
さらに、いくつもピークを越えていくが、それほど緊張するところはない。飛騨側のトラバースも多いが、雪が固く、ステップが有効であり、焦らなければ問題なく進んでいける。日射しが出て、融けて腐っていったらどうなるかわからない。幸い、今日は表面も解けていない。
最後に西穂の頂上への直登には、中央の岩、左の雪壁、そしてステップのある右の雪の斜面の三方向があったが、頂上から下りてくるロープウエイからの一番乗りの方が右の雪のステップをの降りているのを見たら、足場がしっかりしていないように見えた。雪がグジュグジュのような感じ。
すれ違いの意味もあり、思い切って、左の雪壁に出た。
雪が固い。アイゼンを蹴り込んで前歯が刺さるだけという部分もあり、傾斜も強いので、ピッケルのピックを指しながら登る感じ。古いトレースは見えたが、いずれにしても固まっていた。これでは登りは何とかなったが、ちょっと下れないなと思い、下りは雪のステップを試すことにしようと思った。
西穂高の頂上はすぐ上だ。到着は12時半。誰もいない。独標を降りた時、すぐ後ろにいた人たちは、引き返してしまったようだ。別の数人のパーティーが登ってくるのが、ちょうどトラバースのあたりに見えている。
振り返る、辿ってきた雪稜は、けっこうきつそうに見えている。穏やかな日でよかった。
周囲の展望は遠望を除けば、しばらく見ていたくなるものだ。槍から奥穂、前穂、ジャンダルム、そこから西穂へ向かってくる質感たっぷりの稜線。そして笠から双六、立山、南に乗鞍、西にかすかに白山。
いずれも、すっかり春だ。
10分ほどいて、下る。雪のステップは、下ってみたら何のことはなかった。そそくさと下り、五人パーティーとすれ違っただけ。彼らが今日の最後の登頂者になったようだ。
13時半過ぎに独標に戻って、遅い昼食にした。テルモスのお茶をがぶがぶ飲んだ。のどが渇いていたようで、どんどん入った。14時前までいて、直下の岩を慎重に下り、あとはシリセードしたりして山荘までトコトコ下った。
今日は一日穏やかなようだ。のんびりした、静かな時間だ。
山荘の前でコンロを出し、うどんを作って食べた。有名な、西穂ラーメンは、下界に降ろしたら、ふつう、という事らしい。誰かが話しているのが聞こえた。そもそも山では、食事は基本的に頼まない。到着時のビール、生ビール、かき氷、冬のお汁粉、が例外。
15時過ぎまでのんびりして荷物をまとめ、ヘルメットや登攀道具もしまい、ストック片手にロープウエイへと下る。
大勢下ったせいで、雪の道はすっかり崩れている。ロープウエイ駅へは30分ちょっとで下った。
雪の時は歩きやすい。
16時15分のロープウエイで下界へ。
帰りは、ひがくの湯でのんびりし、飛騨の郷土料理という漬物のステーキとやらを食して家路についた。
devilmanさん、こんにちは(^-^)
山の神様が味方した西穂だったのですね。
雪の状態を写真でおいつつ、妄想登山させて頂きました。
おつかれさまでした♪
写真、またあとでゆっくり拝見します。
腐れ雪でなく良かったですね。
やはり西穂の山頂直下は嫌らしい感じでしたか〜
私が行った時より、少し雪が減っている感じがしましたが
薄雲が幸いしていたようで、良かったですね。
以前に私も西穂に向かって、渋滞にハマリまして
最終のロープウェイに乗れないで・・・ペンション前泊した事がありました
連休は燕〜蝶ヶ岳に天候が良ければ行く予定です。
やっぱり穂高は風景が素晴らしいですね。
いろいろと忙しくて、遠出ができない今日この頃、
アルプスは遠いわ〜〜〜〜
娘ちゃんは出ちゃったのね。
ウチも、娘も息子も出て行きましたが
娘とは遊びまくっています。
昨日も、居酒屋で呑んで、ゲーセンで遊んできた〜〜〜
何やっとんじゃい
富士見平は、荷揚げ用の林道の除雪が完了し、心置きなく、自分の山に行ってきました(笑)
もう少し厳しい状況を想定して行ったのですが、案に反して、風はなく、日は照らず、とても安定した、上りやすい条件の日でした。
このコース、雪がついたほうが歩きやすいですが、その代わり気候的に厳しいはずが、今回はほんとに恵まれました。絶好だったかもしれませんね。
ほんと、いい条件で、楽に歩けたとおもいます。無雪期より楽でしたね。
どこでもそうだとおもいますが、雪の状態さえ良ければ、アイゼンとピッケルで、岩より雪がくみしやすいものです。
急な雪壁見ると、登りたくなってしまいますしね。
ですから、先日の赤岳から横岳、楽しかったですよ。
今回は、雪が硬すぎる部分と、すでに雪のステップが出来ていたので、ある意味、会談をアイゼンで上がり降りしているようなところがありました。
連休に北アルプスですか。楽しみですね。
娘は、就職して、正式に親を離れました。
四年前に大学の寮に入ったので、家を出てはいたのですが、
巣立ったという意味で、感慨もありました。特に、昨年家内ががんで亡くなっているので、
余計に、こちらの想いもあってね。
tekuさんと同じ種類の職場だとおもいますよ。産科の新人ナースです。
ただね、息子が一年ぶりにまた受験生に戻ったので、こっちが問題ですよ。
親が山行ってる場合じゃないかもです。
連休は、行きたい山と、富士見平と、大忙しの予定です。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する