西穂高岳・独標●はじめての雪の北アルプスで「ラーク!」と叫ぶ



- GPS
- 07:11
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 588m
- 下り
- 665m
コースタイム
12:30新穂高ロープウェイ〜14:30西穂山荘
◯4/27(日)
05:00西穂山荘〜05:30丸山〜06:50独標〜08:40西穂山荘
09:30西穂山荘を出発〜10:45新穂高ロープウェイ
天候 | ◯4/26・4/27 ともに晴れ、高曇り 早朝はマイナス5度、日中はプラス5度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・登山者用駐車場に駐車(深山荘前・無料) ・新穂高ロープウェイ 往復利用(2900円→JAF割引で2600円)+荷物券(300*2=600円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◯コース状況 ・西穂山荘までの登りはアイゼン無しでも大丈夫ですが、下る時は雪が融けて滑りやすくなっていました、っていうかコケて滑落しました ・西穂山荘から独標の往復では、早朝の冷え込みで雪面が凍っていますのでアイゼンを付けました ・独標は岩稜なので、アイゼンを付けた状態での歩行には注意が必要です(初心者なので怖かった…) ・浮いている岩も有り注意が必要です(別な登山者が人の頭大の岩を落としたため、あわや事故になるところでした) ◯山小屋 ・1泊2食ですが、朝食はお弁当に変更することも出来ました ・宿泊棟の1階には自販機も有り、夜でもお水を買うことができました(300円/500ml) ・売店はレストラン棟にあり、靴を履くことなく行き来することができます ・お湯は宿泊棟の1階食堂で購入できるようです(時間の都合で買えませんでした) ・レストラン棟でのラーメン等の販売は午前9時からでした ◯下山後の温泉 ・新穂高温泉「ひがくの湯」にて入浴(700円) ・男湯のみ開放的な露天風呂「登山の湯」があります ・湯上がりには「うまい棒」や、シップなどの無料サービス有り ・鉄道模型の運転(有料)や、素泊まり入浴放題付き3000円というサービスもありました ・レストランもあり、牛乳はそちらで販売してました(200円) http://shinhotaka.com/higaku.html |
写真
感想
◯感想
今シーズンから雪山を始めた私にとって、今回の西穂独標は目標でした。
北アルプスの入口までこれたのだから、自分にしては出来すぎです。
今回、目の前で落石を見ました。
独標直下のくだり、登ってくる登山者をやり過ごすために待っている時でした。
その登山者が手を掛けた石が動き、次の瞬間には音もなく落ちていきました。
人の頭ほどの大きさの岩が斜面を転がり落ちていく様は恐怖でした。
幸い直下には登山者がおらず、落石も登山道とは違う沢筋へと落ちていったために大事には至りませんでした。
その時は「いやー、良かった〜!」と思っただけでした。
でも、
もしも自分がその登山者の下を歩いていたら。
ヘルメットもかぶらずにその岩の直撃を受けていたら。
無事に下山してからその事に思い至り、実に幸運だったことに気が付きました。
ヘルメットを被ること、先行者とは距離を置くこと。
この2点は肝に銘じなければ。
**********************
今回はツアーで知り合った友だちと3人で(予定は4人でしたが)行ってきました。
車を新穂高ロープウェイの登山者用駐車場に停めて、できたばかりの登山案内所で登山届を提出し、いざ出発。
初日は西穂山荘までなので、ロープウェイを降りたのはお昼すぎ。
山小屋までのんびり雪山ハイキングです。
翌朝、ご来光を拝むために午前4時30分に起床しました。
出発したのが午後5時30分頃、歩き始めるとしばらくして稜線の向こうから日が昇りました。
写真を撮りながら、ゆっくりと登ります。
気温の上昇で前日の夕方にはグズグズになっていた雪も朝の冷え込みで固まり、アイゼンが利きやすい状態です。
すでに大勢の人たちが先行しているため、トレースはくっきりとついていました。
なによりこの天気。
視界がいいので広い尾根でも迷いようがありません。
独標の取り付きまでは問題なく歩いてきました。
ここからの登りがクライマックス。
アイゼンを装着したまま岩と雪のミックスを登るのは初めてなので緊張します。
足の置き場一つにしても慎重になります。
こういう場所に不慣れな私は、ピッケルをザックの肩紐に差して四足歩行で登りました。
おっかなびっくりでしたが、独標の上に到着しました。
奥穂高岳に続く稜線をこれだけの至近距離で見たのは初めてのこと。
でも、ここから先はおっかなくっていけません。
ピラミッドピークまでなら行けるんじゃん?という同行者の声は無視です。
登り以上に緊張するのが下り。
慎重に一歩ずつ足の置き場所を見つけながら歩きます。
ちょうど山小屋で朝食を摂ったあとで出発した登山者たちが登ってくる時間帯になったのでしょうか。
次々と独標の岩稜を登ってきます。
その人たちをやり過ごしている時に起こったのが、冒頭の落石です。
自分も含め、回りで目撃した人が一斉に「ラーーーーーーク!!!」と叫んでいました。
石を落とした女性もすっかり青ざめてパニックに陥っていたようで、違うルートに進みそうになっているのを私の同行者が落ち着かせていました。
落石が他の登山者に当たらなかったのも幸いでしたが、その女性がバランスを崩して落ちなかったのもまた幸いでした。
その後は、写真のような感じで尻滑りしたりしながら下山しましたが、西穂山荘からの下りでツボ足で歩いていたら転倒して10メートル以上滑落しました。
といってもで樹林帯だしそんなに斜度もないのでケガとかはありませんでしたが。
アイゼンもピッケルも装備していないと、滑りだすと止まる術がないですね。
自然と止まったので良かったのですが、谷まで持って行かれたら危なかった。
いろいろと勉強になった山行でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する