屋久島 縦走 楠川歩道から尾之間歩道へ


- GPS
- 77:10
- 距離
- 51.2km
- 登り
- 3,906m
- 下り
- 3,891m
コースタイム
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 4:39
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 6:48
- 山行
- 7:39
- 休憩
- 3:11
- 合計
- 10:50
- 山行
- 9:54
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 9:56
2日目 白谷山荘〜太鼓岩〜高塚小屋〜新高塚(テント泊)
3日目 新高塚〜永田岳〜宮之浦岳〜黒味岳〜淀川小屋(テント泊)
4日目 淀川小屋〜淀川入口〜鯛ノ川出合〜蛇の口滝〜尾之間歩道入口
天候 | ほぼ晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
飛行機
5月7日 JAC 17:55屋久島〜18:30鹿児島(先得割引A 9400円) JAL 18:55鹿児島〜20:35羽田(先得割引B 15090円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
空港の売店でガスカートリッジを購入、EPIとPRIMUSの250,二種類がありました。 ちなみにガス缶を予約できます、今回は念のため予約しておきました。 売り切れる事があるのかどうかは未確認。 下山後は尾之間のAコープで買い出し、バスで栗生の青少年旅行村へ移動。 栗生の青少年旅行村というキャンプ場、芝のサイトでペグが良く効く。 シャワー、コインランドリー、自販機あり。 栗生まで(徒歩30分)出向けば、Sマートと言うお店あり、たしか18時くらいで閉店。 |
写真
感想
屋久島縦走 楠川歩道から尾之間へ
今回は2012年に淀川から白谷雲水峡を縦走したので、逆ルートで歩き更に海まで繋いで屋久島をより深く満喫できるプランにしました。
天気に恵まれ全日とも晴れ、苔や緑に元気が無い様な気がしましたが、晴天の稜線を歩くときはやはり気分がいいです。
なにより前回は雨に恵まれた区間を、快晴の中縦走できたことは感無量でした。
ザックの重さはつらかったですが、屋久島を堪能できました、まだまだ歩きたい所が沢山ある屋久島、奥が深いです。
1日目 楠川バス停から白谷雲水峡、白谷山荘まで
羽田から飛行機を乗り継いで屋久島へ到着、すぐさま空港の売店で予約しておいたガス缶を購入。
少しバス待ちをして楠川へ、楠川のバス停で下車したのは、自分ともう一人の登山者、聞くと今日は高塚か新高塚まで行かれる様です。 自分は海を見る為に、山とは反対方向の海岸へ、適当に歩いていくと神社があり海を見下ろす事が出来たので、ここをスタート地点とした。 屋久島の海はどこも碧くて綺麗だ。
楠川歩道入口は大きな標識と、休憩小屋がありすぐに判る、しばらく歩くと楠川旧歩道とある、どうやらH24年に整備されたらしく、地図にないルートだったが林道を歩くよりはましだろうと思い、旧道へと足を踏み入れた。
柔らかいふかふかした感触の登山道はやはり気分がいい、南国らしいシダ類が繁茂している、ところが途中から重機が入り、工事をしている様で登山道が分断されていて、少々残念だった。 それでもなんとか旧道を抜けて、すぐに楠川歩道入口に到達した、ここからだんだんと登山道らしくなり苔が多くなり始める、ジグザグの急登が現れたりして以外に歩き応えがある。水がちょろちょろと流れる登山道が屋久島らしい、シカと猿も早々に現れた。
白谷雲水峡と合流して、一時間程で白谷山荘へ到着した、トイレと水場目的に休憩に訪れる人が多い。
白谷山荘は建物は大分古いが、寝床自体は綺麗に保たれている、ただトイレが室内にある為、少々匂いが気になるが慣れてしまえばどうという事はない。昔は管理人がいて営業小屋として利用されていたという事を後で知りました。
本日の宿泊は、外国の方2名と自分のみでした、久しぶりのテント泊フル装備に疲れたのか、ぐっすりと熟睡できました。
2日目 白谷山荘から太鼓岩、縄文杉を見て、新高塚小屋まで
ぐっすり寝た朝は、気分がいい 夜明け前に身支度をしてヘッドランプで白谷雲水峡を歩く、本当は明るくなってからこの、もののけの森をのんびり散策したかったのだが、二度目という事と縄文杉までの混雑をなるべく避ける為に早出しました。それでもすでに下からあがってくる登山者が数名いたのには驚きました、おそらく白谷雲水峡から日帰りで縄文杉を往復するのだと思います。
辻峠から太鼓岩へ空身で立ち寄ります、前回は宮之浦の山々は霧に包まれていましたが、今回ははっきりと見えました。念願がかない感激です、しばらく太鼓岩で夜明けをまちました、柔らかい日差しに照らされる宮之浦や翁岳、太忠岳を見て辻峠まで戻りました。
辻峠からトロッコ道合流までいい雰囲気の、登山道です。 楠川分かれでトロッコ道に入ると一気に人が増えます、
ガイドさんに連れられたグループが多い様です。
みなさん歩くのが早い、こちらは重荷なのでノロノロと亀歩行で参ります。
トロッコ道終点から大株歩道に入ります、整備された木道ですが急な登りが続きます、ウィルソン株まではなんだかあっという間でした、すでに多くの登山者がウィルソン株に群がっていました、前回貸切状態でしたので今回はスルーして縄文杉へ向かいます、途中にも大きな巨杉が立ち並びます。
そうしてようやく縄文杉へ到達しました、南側のデッキが撤去されていてかなり下から見上げる様に登っていきました。 それほど混雑しておらずのんびりと縄文杉を見学しました、日差しに照らされた縄文杉はどっしりと眠っているかのようでした。
まだ時間は早いですが、昨年新しく建て替えられた高塚小屋を見学して、新高塚へ進みました、まだお昼になったくらいの時間で到着してしまいました。 一番乗りでテントを設営します、木のデッキ端をキャンプ地としました。
もう後はコーヒーを飲んだり、地図を眺めたり、読書をしたり、何もしないくつろぎタイムです。 眺望が良ければもっといいのですが贅沢はいいません、屋久島の森に囲まれているだけで満足です。
3日目 新高塚小屋から永田岳、宮之浦岳、黒味岳へ登り、淀川小屋まで
自分の山での原則は日帰りであってもテント泊であっても、早出早着です。 朝ごはんはカップヌードルで済ませてヘッドランプで出発です。 暗闇の中第一展望台まできました、若干空の色が深い藍色に変わってきました。
展望台へ上がってみると、宮之浦や、翁岳の岩峰が静かに迎えてくれました、これを見れた事だけで今回は成功と言っても過言ではないくらい、感動しました。 ただ一人静寂の中ポツンといる事があまりにも非現実的でした。
ここで夜明けを迎えても良かったのですが、先へ進むことにしました。
大きな岩の斜面を、木道の階段で上がっていく所で夜明けを迎えました、柔らかい日差しが昨日とダブります。
高度を上げたので樹林帯ではなく、一面笹と花崗岩の奇妙なオブジェが散らばる景色に変わりました。
これこそ屋久島の醍醐味と言えるような光景です。
テントを張っている方も見受けられました、永田岳方面にもテント泊に良さそうな所が何か所かありますが、風の通り道でかなりあぶないと思います、ルールは守られた方が良いでしょう。
こんな素晴らしい天気ですので、当然永田岳も立ち寄らない訳にはいきません、焼野三叉路にザックをデポして永田岳への道を往きます、この永田への道は非常に浸食が激しく、一か所背丈ほどの段差があり、ちょっとたいへんでした。
待望の永田岳山頂からは麓の、永田の集落と浜が確認できました。
デポしたザックまで戻り、少しの登りをこなすと宮之浦岳です。
さすがに人が多いですが、混雑というほどではありませんでした。
休憩もそこそこに歩みを進めます、大きな花崗岩が点在する屋久島ならではの光景は、不思議な感覚です。
翁岳の山頂を見ながら巻いてゆきます、所々水が流れていますが、地図にある水場はどれだかよく判りませんでした。
当然天気がいいので、黒味岳へも立ち寄ります。
前回はガスで真っ白でしたが、今回は眺望ばっちりでした。
花之江河でも小休止して、淀川小屋へ到達。 すぐにテントを設営してリラックスモードです、淀川へサンダルでジャブジャブ入っていきましたが、強烈な冷たさでまだまだ川遊びできるレベルではなかったです。
小屋も大変な賑わい、小屋周辺もテントで埋め尽くされました。
4日目 淀川小屋から尾之間歩道で尾之間の海岸まで
さて今回の屋久島でのメイン尾之間歩道です。
長い行程なのでゆっくりと、ひざにダメージを貯めない様慎重にいきます。
誰もいないかと思ったのですが先行する三人組がいましたしかし、あっという間に見えなくなり以後会う事もありませんでした。 最初から倒木が何本か出迎えてくれました、ザックが閊えるので這いつくばったり屈んだりが大変でした。 屋久島らしい森の景色に何度も足を止めて眺めてしまいます。
古びたルートを示すプレートが苔に覆われ、木に飲み込まれ始めていたりします。
ルートは予想よりはっきりしていて、特に不安を感じる事はありません、シーズン前に整備されたのか、赤いテープもつけられていて迷う様な所はありませんでした。
尾根筋をゆるゆると下り、途中から鯛の川へ向けて急下降が始まります、小さな渡渉点がいくつもありました。雨の後は要注意です。
増水すると危険だという鯛之川の渡渉点まできました、今回一番心配したのはこのポイントが増水して渡れなかったら、かなり計画が変わってしまうことでしたが、好天続きだったので特に心配はしませんでした。
川のほとりでのんびり休憩しました、まだまだ先は長いです。
岩伝いに川を渡ります、重いザックなので慎重に見極めてわたりました。
静かな深い森を一人でポツンと歩く感覚が不安と、期待と気持ちよさが混在して不思議な感覚です。ソロならではの感覚です。
屋久島で一つ安心できるのは熊がいないことこれは精神的にかなり楽です。
植生がだんだんと変わりゆく様を見ながら、蛇の口滝の分岐に到達、休憩所の様なベンチに荷物を置いて滝へ向う、滝までのハイキングコースを歩く方とすれ違う、蛇の口滝へ到着、数名の方が散策しておられた。
休憩ベンチまで戻り尾之間へもう一頑張り、蛇の口ハイキングコースと名付けられていて、軽装の方も見受けられたが、このコースは結構本格的な登山道だった。
南国のジャングルの様な植生に変わりポンッと飛び出した所は尾之間温泉のど真ん前、まだゴールではない更にアスファルトを歩いて、海へ向かう。
JR屋久島ホテル前まできて道を探す、なにか海まで続いていそうな小道をみつけて辿ってみると荒々しい海岸に出た、海には降りられないが雲にかかる前にモッチョムを臨むことができた、最後にこの絶景が待ち受けていたのは予想外でした。
その後は少し歩いて戻り、尾之間のAコープで祝杯のビールと惣菜を買い込んで、バスで屋久島青少年旅行村へ向かう。
バス停では一人旅の青年と屋久島の話をした、この青年とは翌日も白谷雲水狭で偶然出会う事になる。
栗生の青少年旅行村で芝の広大なサイトにテントを張り、シャワーを浴びてビールで祝杯を挙げた。終わりよければすべてよし、ちょいと出来過ぎかな?
屋久島旅前半戦は大成功で幕を閉じる。
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