記録ID: 4612488
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
剱・立山
奥大日岳〜立山 * 鈍色でも華やか *
2022年08月20日(土) 〜
2022年08月21日(日)
富山県
ピアソラ
その他3人
体力度
4
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 10:06
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,294m
- 下り
- 1,317m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 4:56
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 5:05
距離 9.6km
登り 652m
下り 702m
12:29
2日目
- 山行
- 4:19
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 4:54
距離 6.9km
登り 655m
下り 629m
【1日目】
○ CT（標準） ： 07時間15分
○ CT（実績） ： 04時間45分 （休憩含まず）
【2日目】
○ CT（標準） ： 03時間35分
○ CT（実績） ： 04時間10分 （休憩含まず）
○ CT（標準） ： 07時間15分
○ CT（実績） ： 04時間45分 （休憩含まず）
【2日目】
○ CT（標準） ： 03時間35分
○ CT（実績） ： 04時間10分 （休憩含まず）
| 天候 | 【1日目】 ○ 天気 ： 雨。 ○ 風速 ： 強め（稜線上で15m/s程度）。 ○ 気温 ： 涼しめ（15℃程度）。 ○ 視程 ： 普通。 【2日目】 ○ 天気 ： 曇り のち 雨。 ○ 風速 ： 弱め（5m/s程度）。 ○ 気温 ： 涼しめ（15℃程度）。 ○ 視程 ： やや長め。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
・JRバス関東／20:16 {最寄BT} - 20:30 つくばセンターBT ・つくばエクスプレス／20:38 つくば - 21:20 北千住 ・東京メトロ日比谷線／21:27 北千住 - 21:45 茅場町 ・東京メトロ東西線／21:53 茅場町 - 21:58 竹橋 ・毎日アルペン号／22:30 竹橋BS - 06:50 室堂BT ※参考HP ： https://bus.maitabi.jp/ ○ 復路 ・立山高原バス／13:20 室堂BT - 14:10 美女平BS ・立山ケーブルカー／14:20 美女平 - 14:27 立山駅 ・富山地方鉄道／15:20 立山 - 16:24 電鉄富山 ※参考HP ： https://www.alpen-route.com/timetable/ ・JR北陸新幹線／17:27 富山 - 19:38 上野 ・JR常磐線／19:54 上野 - 20:05 北千住 ・つくばエクスプレス／20:11 北千住 - 20:45 つくば ・JRバス関東／20:50 つくばセンターBT - 20:57 {最寄BT} |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【全般】 ○ 総距離：約17km、累積標高：約1300m。 ○ 『雷鳥荘』に1泊し、奥大日岳と雄山をピストンするコースです。 ○ 全体的に大変よく整備された登山道です。 【奥大日岳（おくだいにちだけ：2611m）】 ○ 「雷鳥沢キャンプ場」から「新室堂乗越」までは標高差100mの急登が続きます。 この間3，4本沢を横切ります。通常は水量も少なく何ら問題無く渡渉できますが、ひとたび大雨が降ると増水し渡渉困難となります。 ○ 「新室堂乗越」から山頂までは見晴らしの良い稜線歩きです。 途中いくつか枝道（廃道）に入り込まないように注意が必要です。 ○ その他、特に危険を感じる場所はありませんでした。 【雄山（おやま：3003m）】 ○ 「一ノ越」の手前で雪渓を横切ります。 ○ 「一ノ越」から山頂までは標高差300mのガレた急登が続きます。落石注意です。 ○ その他、特に危険を感じる場所はありませんでした。 |
| その他周辺情報 | (1) トイレ �� 室堂ターミナル �� みくりが池山荘 �� 雷鳥荘 �� 雷鳥沢ヒュッテ �� 雷鳥沢キャンプ場 �� 一ノ越 �� 雄山山頂 (2) 登山ポスト �� 室堂ターミナル �� 雷鳥沢キャンプ場（管理棟） (3) 宿泊施設（雷鳥荘） 地獄谷を間近に望む高台に建つ宿泊施設です。 個室に泊まれて温泉にも入れます（シャンプー、ボディソープあり）。 ※参考HP ： http://www.raichoso.com/ (4) 温泉施設 下山後「みくりが池温泉」の日帰り入浴を利用しました。 硫黄の香りのする白濁した100%掛け流しの温泉です。 ※営業時間 ： 9:00 〜 16:00 ※料金 ： 800円／人 ※参考HP ： http://www.mikuri.com/spa.html |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
仕事を早々に切り上げ久々の上京。22:30竹橋発の『毎日アルペン号』に乗って、立山の「室堂」に向かいます。
【1日目】一夜明けて「弥陀ヶ原」付近を走行中のバスの車窓から、これから登る奥大日岳の稜線が見渡せました。ちなみに、右端で頭を出しているのは剱岳（つるぎだけ：2999m）です。
23
8/20 6:45
【1日目】一夜明けて「弥陀ヶ原」付近を走行中のバスの車窓から、これから登る奥大日岳の稜線が見渡せました。ちなみに、右端で頭を出しているのは剱岳（つるぎだけ：2999m）です。
「室堂」に着きました。今日は絶望的な雨予報だったので、最後までプラン変更しようか迷いましたが、「行けるところまで行ってみよう」と嫁が背中を押してくれ、予定通り出発しました。
21
8/20 7:25
「室堂」に着きました。今日は絶望的な雨予報だったので、最後までプラン変更しようか迷いましたが、「行けるところまで行ってみよう」と嫁が背中を押してくれ、予定通り出発しました。
初めのうちは雨はまだ小降り。奥に大きく奥大日岳が聳え、久々に北アに来た実感が湧くとともに気持ちが昂りました。
ヤマハハコ（山母子）。路傍に沢山の高山植物が咲きルンルンですが、なるべく早く下山したかったので（11時くらいから土砂降り予報でしたので）、撮影は少なめです。
26
8/20 7:31
ヤマハハコ（山母子）。路傍に沢山の高山植物が咲きルンルンですが、なるべく早く下山したかったので（11時くらいから土砂降り予報でしたので）、撮影は少なめです。
今日下山後に泊まる『雷鳥荘』。従業員がコロナになり先日営業再開したばかりでした。
う〜ん、良い眺め♪天気が悪くてもここはさすが北アルプスです。
『雷鳥沢キャンプ場』を通過。さすがに今日は閑散としてます。ってか、こんな天気の悪い日に幕営する人凄すぎ。
「新室堂乗越」に登る斜面は一面チングルマ！もう少し早く来ていたら圧巻の景色が見られたことでしょう。
この辺りから本降りになってきましたが、このときはまだ稜線が見渡せました。
チングルマ、会えた〜♪ところどころまだプチ群生が残ってました。
晴れていれば「新室堂乗越」からは絶景の稜線歩きが楽しめたはずですが、ついにガスが押し寄せてきました・・・。
「旧室堂乗越」のケルンを通過。次第に雨脚が強くなってきました・・・。
予報よりも大分早く土砂降りに・・・。こんな日に登る物好きはいないでしょう、と思っていましたが、最終的に4パーティとすれ違いました。
14
8/20 9:36
予報よりも大分早く土砂降りに・・・。こんな日に登る物好きはいないでしょう、と思っていましたが、最終的に4パーティとすれ違いました。
ヨツバシオガマ（四葉塩釜）。視界はほぼゼロですが、足許に咲く花々にパワーを貰います。
ハクサンイチゲ（白山一毛）。山頂直下のお花畑は、絶好の撮影ポイントの一つでしたが、雨でカメラが壊れそうだったので断念しました・・・。
31
8/20 10:08
ハクサンイチゲ（白山一毛）。山頂直下のお花畑は、絶好の撮影ポイントの一つでしたが、雨でカメラが壊れそうだったので断念しました・・・。
着いたー、奥大日岳！心の瞳を通して剱岳を拝みました。ちなみに、ここからは防水カメラに切り替えました。
15分ほど白の世界を堪能し下山を開始します。山頂直下のお花畑を通過。今度は晴れた日にゆっくり見よう。
笑えるほどの土砂降りだったので、雨雨降れ降れもっと降れ〜♪と歌っていたら、さらに悪化。台風並みに・・・。
しかしここでサプライズが。雷鳥ちゃんに会えました♪かわいい〜♪警戒心が無く至近距離でも全く逃げませんでした。
いよいよ登山道が沢と化しました。沢靴持ってくれば良かったな（←そうじゃない！）。
「新室堂乗越」から雷鳥沢へ下る途中の枯れ沢は見る間に増水。あと少し通過が遅れたら、渡渉できなかったかも。八代亜紀、反省・・・。
37
8/20 11:54
「新室堂乗越」から雷鳥沢へ下る途中の枯れ沢は見る間に増水。あと少し通過が遅れたら、渡渉できなかったかも。八代亜紀、反省・・・。
なんとか宿へ辿り着きました。乾燥→ランチ→温泉で生き返りました。
【2日目】今日は嫁の妹（実は双子です）のNちゃんとその娘（姪っ子）のAちゃんと僕らの4人で立山（雄山）に登ります。
最近山登りに興味を持ち始めたNちゃん。せっかくなので4人で一緒に山に登ろう、となったのが今回の山歩きの事の成り行きでした。
26
8/21 7:16
最近山登りに興味を持ち始めたNちゃん。せっかくなので4人で一緒に山に登ろう、となったのが今回の山歩きの事の成り行きでした。
まずは「一ノ越」を目指します。この先の慰霊碑の辺りで、（昨日に続き）雷鳥に遭遇。遠かったので写真は撮れませんでしたが、ラッキーでした。
13
8/21 7:36
まずは「一ノ越」を目指します。この先の慰霊碑の辺りで、（昨日に続き）雷鳥に遭遇。遠かったので写真は撮れませんでしたが、ラッキーでした。
足を蹴り込んで滑らないように・・・と、雪渓を歩くコツをNちゃんに伝授しながらよろける嫁。
もう見頃は過ぎてますが、大好きなイチヤクソウ（一薬草）を見つけました。
本当にここ登るの？と期待通りのリアクションをするNちゃん。大学山岳部エースのAちゃんを先頭に岩場の急登を登り詰めます。
頑張れ、Nちゃん！あとちょっとだから、と僕が声をかけると、山登る人の「あとちょっと」は嘘だから、とAちゃんが的確なアドバイス（笑）。
28
8/21 9:11
頑張れ、Nちゃん！あとちょっとだから、と僕が声をかけると、山登る人の「あとちょっと」は嘘だから、とAちゃんが的確なアドバイス（笑）。
着いたー、雄山！Nちゃん、やったね。登拝者を代表してAちゃんが万歳！の号令をかけました。
少し待っているとガスが晴れて「室堂平」を俯瞰できました。剱は見えなくても今日は十分です。
石を落とさないように気を付けながら下山します。凄い人数が登ってきます。少し早めにスタートしといて良かった。ちなみに、上りと下りで一応ルートが別れてます。
26
8/21 10:54
石を落とさないように気を付けながら下山します。凄い人数が登ってきます。少し早めにスタートしといて良かった。ちなみに、上りと下りで一応ルートが別れてます。
針ノ木岳（はりのきだけ：2821m）方面がたまに晴れ渡り、黒部湖が見えたりもしましたが、またすぐにガスってしまいました。
18
8/21 10:58
針ノ木岳（はりのきだけ：2821m）方面がたまに晴れ渡り、黒部湖が見えたりもしましたが、またすぐにガスってしまいました。
回復予報が外れ、ついに雨が降ってきてしまいました。八代亜紀、猛省・・・。
一向に天気が回復する兆しが見られないので、「弥陀ヶ原」散策は諦め、みくりが池温泉に入ってから帰途に就きました。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
携帯トイレ
|
|---|
感想
奥大日岳から下山し、全身ずぶ濡れの僕と嫁を、『雷鳥荘』に先に到着していた姪っ子が笑顔で迎えてくれました。続いて、嫁の双子の妹（姪っ子の母親）も宿の玄関に現れ、雨中行軍の緊張が一気に解れました。久しぶりの再会。明日はいよいよ4人で立山（雄山）に登る日。
義妹がなにやら山登りに興味を抱き始めたというので、それなら一緒に登ろうよ！と、計画を立てたのは5月のことでした。楽しみの一方でコロナ情勢は悪化。予約していた『雷鳥荘』も一時休業に追い込まれ、あわや計画倒れとなるところでしたが、なんとか1週間前に営業再開となり、持ち直しました。
唯一の気がかりは明日の天気のみ。夜になっても雨は止まないばかりか、一層強く窓を叩き付け不安を煽りました。僕と姪っ子で細目に予報をチェックしては一喜一憂の繰り返しでした。一夜明け、雨が上がったことを知り、まずは一安心。鈍色の空の下、ガッツポーズで宿を発ちました。
青空は見られなくとも、そこは北アルプス。高山ならではの険しい山並みに、谷間に深く刻まれた雪渓に、足元を彩る花々に、可愛らしい雷鳥の親子に、それぞれ歓喜の声を上げながら、ゆっくりと雄山を目指しました。
ここ本当に登るの？「一ノ越」で、磊々と迫りくる急斜面を目の当たりにした義妹が何気なく発した一言を、残りの三人は聞き逃しませんでした。何においても、初心者のリアクションほど面白いものはありません。本当に登るのってか？もちろん！！
ゆっくりでええからな、と姪っ子。
落石に気をつけてな、と嫁。
山頂あとちょっとやで、と僕。
山に登る人の「あとちょっと」は信じたらあかんで、と姪っ子。
胸を突く急坂。励ましているつもりが、自分が励まされているような感覚を覚えました。岩の割れ間に咲く可憐な花にもパワーを貰い、一歩一歩重たい足を進めていくと、気が付いたらそこは雄山の絶頂でした。でも、あいにく今日は360°真っ白け。天気が良ければ、剱も、薬師も、槍も、富士山でさえも見えるのに・・・。義妹にも見て欲しかったな。そんな折、一瞬だけガスが晴れ「室堂平」を見下ろせました。
自分の目で見る景色ってええな、と義妹。
確かに。ベストを見て欲しくて、ちょっと高望みしていたかも知れません。義妹の言葉を聞いて、天気は悪くても良い山歩きだったと実感しました。
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kotarou1114 さん
奥様双子さんでしたか！
山に興味をは、やはり似るのでしょかね。
お天気はあいにくでしたが、コロナで休業してたお宿再開、雷鳥さんの登場、山頂からご褒美の室堂平！
北アルプスの山の神様が味方についてくれましたね！
お天気悪くてもやはり美しい風景ですね〜。皆様お疲れ様でした！
久々に山を再開した時に筑波山を見て予想より高く大きく感じて登るの？と言ったような（笑）
そうなんです、双子なんです。嫁に似てるのもあるかもしれませんが、
やっぱり子供（姪っ子）が山に登るようになったのが大きいのではないかと思います。
僕らとしても親戚で山に登る楽しみが増えてウェルカムです。
本当に天気は最悪でしたが、山が味方についてくれました。アルプスは良いですね。
早速雄山の先に縦走してみたいと嫁と話しているようです。
確かに、「本当にここ登るの？」は僕らもありましたね（笑）。
立山と大日岳も行きたいところです。雷鳥荘にも泊まって新幹線も利用して優雅な山旅もしてみたいなあ。と思うのですが、我が家は日帰り急ぎ山旅がおおいです。雨が降ってもやっぱり北アルプスですね。素敵な花や風景。これだからやめられません。
今度はどこを計画されているのかな。
立山と奥大日岳は７月末の花のピークか９月中旬の紅葉の時季が良いと思います。いつか満開になった奥大日のチングルマの大群生を見てみたいです。
我が家ではせっかく遠出するなら長く山に浸かりたくなってしまうので泊りが多いです。お金も時間もかかるので１シーズンに二、三回遠征できれば良い方ですが。
来月辺りあと１回くらい北アルプス行きたいですが、行き先はまだ決まってません。笠ヶ岳も候補の一つです。
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