北岳にキタダケソウを見に行ってきました


- GPS
- 12:32
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,759m
- 下り
- 1,740m
コースタイム
6:35白根御池小屋−8:45広河原
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
広河原まで乗り合いタクシー(1200円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
大樺沢二俣から雪渓の上を歩きます。八本歯のコル直下の尾根取り付きまで。 雪渓から尾根への取り付きでアイゼンを外しますが足場が不安定なので落石を起こさない 様に気をつけましょう。 アイゼンなしで下って行かれた方がいましたが大変危険でした。 |
写真
感想
今年もキタダケソウ見に行く。
去年は晴れ予報で出かけるがずっと風雨強くてただ花を見て帰ってきただけだった^^;;
梅雨時の天気なんてこんなもんである。それでも私はあの花を見るだけで満足なのだ。
今回も同じ様な状況だったが思ったより天気良くて儲けもんであった。
体調も今一なので日帰りは無理だろうと言うことで最初から白根御池泊予定にする。
帰りのバスを心配しなくていいのでいつもよりかなり気が楽である。
予報では天気の回復も遅れそうで午後から上空寒気の影響で急変するかも?と言うことで
様子見ながら行ける所までのつもりだったが最初から晴れで八本歯に寄り道したり、山頂に
も行ったりで久しぶりの北岳満喫であった。
御池方面への道を分けて沢沿いを少し行くと大規模雪崩の跡があるのだがそこの細い流れに
カモシカの幼獣の亡骸が横たわっていた。(写真閲覧注意:モノクロにしてあります)
去年の冬の雪崩れで付近の樹木がなぎ倒されて雪崩の走路が出来てしまったのでしばらく
植生が回復するまでは同じ場所で雪崩が起きやすいと推測できる。たぶんその犠牲になった
のだろうか、そっと手を合わせて通過する。
また今年は太平洋側で大雪だったのでニホンジカも相当数減った様である。
各山域で死体の目撃情報が多いのでそう推測されているが実態が分かるのはまだ先の事だろう。
冬が大雪だった割に大樺沢の残雪はほぼいつも通りの様だった。
八本歯のコルから二俣の下まで雪がつながってるのでスキーで滑ってみたい気もするが
滑りにいい時期はアクセス悪くて相当の根性が無ければ無理っぽい^^;;
上部二俣では慣れてない人が軽登山靴アイゼンなしで落石起こしながら半滑落状態で
降りてきた時は焦った。そこらで拾った棒きれを雪に刺しながら後ろ向きでずるずると
降りて行った。草滑りから登って山頂を越えてこっちに降りて来たと言うところか・・・
山小屋や観光協会のHP等にはアイゼン必要!って書いてあるのだが見てないのだろうね。
上に上がって行くとどんどん青空が広がっていくのでちょっと寄り道してみる。
八本歯の方は冬にしか行く人がいないので動物の気配が濃い。オコジョが何度か
こんにちはしてきた。素早いので写真撮る暇なし。北岳の姿形も新鮮で素晴らしい。
iPhoneパノラマで撮ってみたらいい感じ。これは一眼画質で撮ってみたいなあ・・・
キタダケソウはドンぴしゃの満開だった^^
晴れていて間ノ岳をバックにした構図も撮れたので満足だ。
しかしここでも困ったおっさんがいて唖然・・・
ロープがあろうがお構いなしにキタダケソウのお花畑に入って撮影していた。
ロープに高圧電流流すか!!!
天気も良いので山頂にも行ってみる事に。
この時期山頂付近はキタダケソウ群生地以外は何もなし^^;;
芽が出かかっている程度で殺風景なのでほとんど通過(笑)
肩の小屋は三代目になってからか屋根の色が長年慣れ親しんだ青から緑色になっていて
ちょっと新鮮だった。天気良かったのでヘリで荷揚げの真っ最中であった。
代が変わってネットへの情報発信も増えていて良いね。先代もお元気そうであった。
小屋で小休止してたら仙丈の方からガスが迫ってきてパラパラ来たので急ぐが雨具を着るほど
ではない。草滑りへの分岐付近はキバナシャクナゲが斜面いっぱいに咲き乱れていた。
小太郎尾根の直下は雪が消えたばかりで季節は春。ショウジョウバカマやサンカヨウが
ここでは標高2700mのハイマツの下に生えている。長野県北部や東北ではブナ帯が
メインである。所変わればである^^
白根御池はまだ雪の下。標高は2236mで鳥海山と同じだったりする。お?と気づくのは
私くらいなもんか?(笑)
白根御池小屋は初めて泊まるが小規模な南アルプスの山小屋にあってここは一番快適かもしれない。
水も豊富で天然水使い放題? バイトの若い人達も愛想が良くかわいい(笑)ってそこか!
夜中は星の写真を撮る。ここからだと北岳と池山吊尾根の上に蠍座と天の川が見えていた。
軽量化で三脚持ってこなかったので岩の上にカメラを固定して撮影(爆)構図決めるのに苦労
したが何とかなるもんである^^
夜半前に怪我をしたと言う登山者が到着。よく自力で来たものだ。翌朝ヘリでピックアップ
された様子。単独行は何かあるとこんな時どうしようもない。
日の出は4時代でテン場から日の出に染まる北岳を見る。朝食は5時だが今日は下山で2時間だけ
しか歩かない。帰りのバスも10時と遅いのであちこちキョロキョロしながらゆっくり歩く。
御池から先はいかにも南アルプスの針葉樹林帯。木の間越しに北岳が見えている。
標高下がるとカツラの巨木が目に付く様になる。ブナもあるがここでは少数派でカツラが主体。
ここには幹周りが10m以上の木が何本かあるらしい。帰りのバス時間に余裕があるのでこんな
事にも気づいたのであった。日帰りより泊まりの方がいいに決まってると感じた山行であった^^
目眩が落ち着いたら八本歯でじっくり遊んでみたい(笑)
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