記録ID: 489635
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
日向八丁から鋸岳、角兵衛沢を下降し北沢峠、甲斐駒、黒戸尾根
2014年08月02日(土) 〜
2014年08月04日(月)


体力度
10
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 27:52
- 距離
- 42.5km
- 登り
- 5,339m
- 下り
- 5,354m
コースタイム
8/2
駐車場4:30―4:35登山口―5:25日向山登山口5:30―6:57日向山7:05―8:45鞍掛山分岐8:55―10:15大岩山10:25―10:42コル―13:00烏帽子岳13:10―13:20三ツ頭―13:50六合避難小屋
8/3
小屋4:25―5:10三ツ頭5:20―6:10中の川乗越6:20―6:50第2高点7:05―7:40鹿の窓―8:15第1高点8:30―8:45角兵衛コル―11:00戸台河原11:25―13:40大平山荘13:50―14:05北沢峠―14:15テント場
8/4
テント場4:35―5:35仙水峠5:40―7:00駒津峰―8:10甲斐駒8:15―9:25七丈小屋9:35―13:00駐車場
駐車場4:30―4:35登山口―5:25日向山登山口5:30―6:57日向山7:05―8:45鞍掛山分岐8:55―10:15大岩山10:25―10:42コル―13:00烏帽子岳13:10―13:20三ツ頭―13:50六合避難小屋
8/3
小屋4:25―5:10三ツ頭5:20―6:10中の川乗越6:20―6:50第2高点7:05―7:40鹿の窓―8:15第1高点8:30―8:45角兵衛コル―11:00戸台河原11:25―13:40大平山荘13:50―14:05北沢峠―14:15テント場
8/4
テント場4:35―5:35仙水峠5:40―7:00駒津峰―8:10甲斐駒8:15―9:25七丈小屋9:35―13:00駐車場
天候 | 8/2 晴れのち雨 8/3 晴/曇り 8/4 雨のち霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今回辿ったうち一般ルートを除いた日向八丁尾根から鋸岳、角兵衛沢下降について記します。 (日向八丁尾根) 日向山から鋸、甲斐駒間の三ツ頭へと続く尾根が日向八丁と言われる尾根で一般ルートではありませんが、かなり整備されています。 以前は持参のロープで懸垂下降が4回ほど連続した大岩山の下りはコルまで鎖とハシゴでずっと連結されているので、RFを含めて不安なく下れます。 また烏帽子岳との間にあった岩場も回避されたルートに工作されたのか、難なく(気づかずに)烏帽子岳まで導かれました。(一ヶ所?ハシゴあり、ここだったのかもしれない。) しかし烏帽子岳周辺の岩場は鎖、ロープ類はありませんので濡れている場合には滑りやすいので要注意です。 (三ツ頭から六合避難小屋) 稜線ルートと北側のトラバースルートがありますが、トラバースルートは歩かれている人が少ないせいか荒れていて間違いやすいので稜線を忠実に辿る方が良いと思われます。(今回、両方のルートを通って感じました。) (三ツ頭から鋸岳) 三ツ頭からは北側(右)の樹林帯を巻くように下り気味に進んだあと熊穴沢の頭へと稜線を歩きます。熊穴沢の頭から大きく下りきると中の川乗越です。ここから左手の急なガレ場を岳樺の生えている所を目指して登ります。そこから稜線に出て第2高点まで歩きます。 第2高点からは大ギャップへの稜線を外し、左の小尾根を少し下った後、トレースに従って右の谷間に向かってグングンと下ります。下に沢が見えるころに右手の沢へと下ると大ギャップからのガレ場に降りたちます。ここを少し下り気味にトラバースすると、斜上バンドがあり気をつけながらここを登り、回り込むと鹿の窓からのガレ場に出ます。(ここから真上に鹿の窓が見えます。)ここを直登する方法もありますが、落石の巣のようなルートですので横切って左の草の生えた斜面にトレースがありますのでそれをとる方が無難です。またこのトレースは中間近くで岩場へと向かうトレースもありますが、岩場は逆相気味で脆いので、左のトレースをとれば鹿の窓直下の鎖のある所まで比較的安全に辿れます。鹿の窓へは長い鎖がついています。(一本の鎖なので、逆九の字気味の溝を登るので少しコントロールする必要がある。鎖による人為落石に要注意。) 鹿の窓を通過して少し進むと小ギャップへの下降になります。ここにも長い鎖がありますが、右の斜面にトレースがあるのでそちらの方が無難です。(最後の方で少しは鎖を掴む。) 小ギャップからの登りは鎖のある垂直に近い壁を登ります。ホールド、スタンスともしっかりある壁ですので問題はありません。ただ鎖を両手でなく片手で掴んでバランスよく登らないと身体が不安定になるような壁です。 ここを登りきると鋸岳第1高点は目の前です。 (角兵衛沢下降) 第1高点を後にして角兵衛のコルに降ります。天気が良ければ途中でガラガラの沢を登って来る人が左眼下に見えます。ガレ場と言うよりもガラ場を下ります。何となくトレースがあります。このトレースは沢の少し右寄りについています。ゴーロの押し出しのようなダケカンバの生えている地形あたりの手前くらいで左手に行かないと登山道と離れてしまいますので要注意です。(登山道は左岸沿いにつけられている。) 登山道に乗れば、後はうんざりすぎるくらい長いですが戸台川へと導いてくれます。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
当初の計画では日向八丁尾根から甲斐駒に登り北沢峠に下った後、仙丈ケ岳を周回し、再び甲斐駒に登り黒戸尾根下山で車に戻るものだった。
しかし、初日に六合避難小屋で偶然にも知人パーティーに会ったのが計画変更の始まり。鋸岳に行くのだが全員初めてのコースでいろいろとアドバイスするが結局は誘いもあり、道先案内人を務めることになったのだ。
過去三回ほど通過しているがもう十年以上も前のこと。それでも中の川乗越や大ギャップの巻き、鹿の窓や小ギャップからの登りなど、意外と間違いなく覚えていた。しかし、強烈に覚えているはずだった角兵衛沢の下りで見た夕日に映えた紅葉の場面がどうしても思い出せなかったのは何故だろうか。(慎重になった所やちょっと変わったところは忘れないのか?。)
独り旅の気安さで計画変更をしたが、事故でも起こしたら大変なことだ。
この日、六合避難小屋では体調が悪くなった人がいてヘリコプターで救助されるということが目の前で起こった。
他人事の話しではないことで、くれぐれも注意しなければならないと思った山行だった。
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コメント
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toshi-17さん、こんばんは
toshiさん位のベテランともなるとあちらこちらの山々で知り合いにお会いできるんですね
そんな中でもサラッとコースを変更出来て案内が出来るなんて・・・
素晴らしいです
ところで将来的には自分も鋸岳には行きたいな〜なんて思っているのですが・・・
やはりロープ等は無いと行ける所ではないのですか?
daishohさん、こんばんは。
聖岳山行お疲れ様でした。
当方から便ヶ島は非常に遠いのですが、そちらからは良いですね。
鋸岳山行の件ですが、特にロープを必要とする所はありません。
その代りと言うわけではないですが、皆さんは落石からの保護にヘルメットを着用していました。
鋸岳のみの登山であれば、富士川源流の地、横岳峠経由が安全で手っ取り早いですが、そちらから遠いですね。
角兵衛沢を登る人にも多く会いましたが、あのコースのガレ場登りは大変な感じです。
やはり甲斐駒からの一泊二日の縦走が楽しめるのではないかと思います。
いつか天気の良い時期に狙ってください。
いつもながら、さすがですね。
山のプロですね。
実は、土日は鋸岳に行ってきました。
釜無川からです。
またまたニアミスですね。
またまたニアでしたか。
忙しくて大変そうですが、ヤマレコささっと載せてください。
いつもすごいなって思いながらレコの方拝見させて頂いてます。
自分で自分にした拍手を取り消す方法は、、
「拍手しました」←って反転してるところをもう一度クリックすると取り消しになりますよ。
そうそうこのコース、私には敷居が高くて多分行くことはないと思いますが、一応お気に入りにさせて頂きました!
おー、消えた。
ありがとう〜〜。苦労してました。
これからもよろしくお願いします。
八丁尾根から鋸を登りさらに甲斐駒を登り返すとは・・・
まさに鉄人
私もニアミスだったようですね。
すごいスピードで歩かれていますね、びっくりです。
ruhasamannさんが先日歩かれた小太郎山西尾根のレコを見て、もう一度歩いてみようかなぁと思っているところ、参考にさせて頂きます。
toshi-17さん、こんばんは。
相変わらずのパワフルさ!凄いですね!
とても感動しました。
鋸岳は自分などには行けないと思いますが、いつかは行って見たいとも思っています。
ジョニーさん、久しぶりです。
すごいことないですよ、ひさしぶりのテント泊で背中が筋肉痛になるというなさけなさ。
しょうがないが段々と老いが・・・。(もう完全に老いか。)
ジョニーさんは若いのでこれからが楽しみなことですね。
先日、覚兵衛沢の下り&戸台川でお会いした者です。
下りのラインや、戸台川の渡渉箇所など、
アドバイスをいただき、助かりました
toshi-17さんの下りっぷりから、只者ではないな
と感じておりましたが、やはりスゴイ方でしたか
アノ日は、下った直後に、天気が下り気味でしたから、
本当にいいタイミングで歩くことができましたよね
これからも、レコを参考にさせて頂きます
tanukimiさん、はじめまして。
レコを見て思い出しました、角兵衛沢の大岩あたりと戸台河原でお会いしたカップルの方ですね。
パートナーの方に、「ラクセキィ―とはっきり言わなきゃダメ」とはっきりおっしゃていた方だと思いますが、たぶん。これ聞いて素晴らしいと思いました。
あの後、戸台まで戻られたんですね、われわれと同じように。お疲れ様でした。
これからもよろしくお願いします。
あの時にお世話に成ったリーダーのTです。元の山岳会の尊敬の人とはいえ、無理なお願いをしてすみませんでした。しかし、あの場面であなたに会えたのはパーティ全員のラッキーな事でした。ヤマレコの使い方が分からず書けませんでした。本当に有難う御座いました。
名前を呼ばれた時にはビックリでした、まさかあんな所で会うとは。
リーダーは大変だったでしょうが、当方は適正なルートをとるだけですから、気楽に歩きましたよ。
何年かぶりの鋸、今回の山行は終活としてそれなりの成果があり良かったです。
計画変更させてしまい、申し訳ありませんでしたが、お蔭で、無事鋸岳に登頂出来ました\(~o~)/ありがとうございました!
また機会あればご一緒してください、とても心強いです〜
会うのは数年ぶり?かな。
噂には聞いていましたが、噂通りだったですね、何がって・・・。
まさか六合小屋でお会いするとはわが夫婦にとって千載一遇の出会いでした。適切な案内で道に迷うことも怪我もなく無事に終えることが出来ました。北沢峠で十分なお礼をいう間もなく別れてしまったのが残念です。機会があればまたご一緒させて下さい。
ヤマレコ、見つかってしまったようですね。
ボチボチと歩いています。
機会がありましたらまたご一緒しましょう。
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