コイカクシュサツナイ岳
北海道
Ei-taro
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,227m
- 下り
- 1,236m
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- 山行
- 7:00
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:41
【全般】
＜2009年夏休み＞ 日高山脈の主稜線へ沢歩きと急登！
標識など無い行程、不安の残る上二股の取付きそして稜線上の這松など。
この目で確かめたく、とりあえずはコイカク山頂まで。
1839峰登山への基礎を築く。
| 過去天気図（気象庁） | 2009年08月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
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感想
【登山口入口へ】
＜札内川ヒュッテへ＞ （帯広から50km）
登山後の着替えなどを考慮し、札内川ヒュッテ前に広がる駐車場に車を置く。
（そして、午後2時には下山を開始したい → 午後6時には終了したい為。）
昨晩は軒先でホルジン等と花火で夏の1日を楽しみ、ぐっすり眠った。
ほんとうに良く眠った。翌日から徐々に曇るらしい天気予報だから、行くならば今日しかない。8時頃、帯広を出発。
＜ 服 装 ＞
帽子は全つばに防虫ネットの付いたもの。
首回りには日焼け防止、虫刺され防止と汗拭きを兼ねて厚めのタオル。
長袖Tシャツにポリエステル100％のジャージ（下）そして沢足袋を履く。
格好は悪いが、片手にはビニール袋に入れたトレランシューズをぶら下げる。
＜ 装 備 ＞
500mlペットボトルのポカリスエット×4、お茶×2、計3リットル。
携帯食料（カーボショツ、パワーバージェル、アミノバイタルジェル等）
雨具（上）、熊鈴、GPS、デジカメ、携帯、虫さされ薬、蚊取線香、そしてヘッドライト
＜上二股へ＞
ヒュッテからトンネルをひとつ抜け、コイカクシュサツナイ沢に架かる橋を渡ると「登山口←」の標識がある。
橋から左手に砂防ダムが見える。その川原を遡行するのだ。
（ところで、登山ポストと言うものは無く「入林届け」の名で札内川ヒュッテの前に設置されている。）
沢の左岸に付く道に入り、そのまま道なりに川原に出る。
好天が続き、水量の少ない沢に特に危ない箇所はなかった。と思う。
ただ、やはりあくまで川原（時には川底？）歩きである。（道ではない）
沢足袋だから「でこぼこ」をダイレクトに足裏に受けるので、適当に歩くわけには行かず、「楽」に歩けるところを選ぶ。
景色を楽しむも、足元には注意。
＜砂防ダム＞
渡渉は数え切れないほどで、右岸・左岸を歩くもない。歩きやすいところを行くのみ。
上二股までで夜間歩行を考慮して特に気にしていたのは、「砂防ダム」と「ふたつの函」の通過だ。
明るければ、なんら問題なし。（一時、夜間の歩行を考慮）
砂防ダムは「右岸の巻き道」を歩いた。（完全に登山道になっている）
＜ふたつの函＞
○ ひとつめの函は「右岸の巻き道」を行った。やや笹がかぶっているが、足元は明瞭。
○ ふたつめの函は水量が少ないと判断して、その中を通る。
膝下を水に浸かり、幅5mの渡渉×1回で通過。 こんなコトはなかなか体験できない。
函を過ぎて上流に向うほどに川原の石がどんどん大きくなり、上流に登って来たのを実感する。
【上二股 （尾根へ取付く）】
上二股に人影）
鈴音に向こうもこちらに気がついた様子。
＞ 聞けば2泊3日の行程とのこと。1839峰帰りで、ヤオロの窓にテントを張ったそうだ。
＞ そして、その全身から、表情から達成感や喜びが溢れている。
＞ 「1839の稜線はどうでしたか？」と聞くと、「ひどいなんてもんじゃない」と言うその表情はやわらかだった。
＜夏尾根の入口を教えてもらう＞
（尾根の下部は笹が被ってやや解り難い・・・でも大丈夫でしょうと。とアドバイスをもらう。）
その言葉に安心感を覚える。なにせ、たった今その尾根を下りて来た方の言葉である。
尾根下部は解りにくくて普通なのである。 そして、しかし道はちゃんとあるのである。
アミノバイタルゼリーを補給しシューズを履き替え、沢足袋は袋に包んで大きな石で固定した。
＜夏尾根を登る 上二股〜1305m〜夏尾根頭＞ 高低差は約1050m：登山道は明瞭
ところにより、笹が登山道にかぶさり、かき分けかき分け、登山道を歩く。
（足元はしっかりしている。）
仮に勢い余って藪に突入すれば、そこは行き止まりである。
おそらく・・・おそらくは、なにびとが何人も何回もちょいと枝道に入り、その道も太くなったところなのだろう。
ところどころ色の褪せた赤テープもある。そしてそれは正しいものだ。
下部は笹が高く、防虫ネットが活躍。虫除けよりも笹よけとして機能を発揮。
太い倒木を跨げば、後は迷いそうな箇所はない。 稜線まで一本道
尾根は「かなり急」である。暑い・・・
急すぎて「脚」だけでは登れない。登山道脇の笹や、目前の木の根も掴む。
標高1000m付近でポカリスエットを1本消費。
標高1200m付近でカーボショッツを補給。この食感には未だ慣れない。
標高1305m：キャンプ可能。焚火の跡もある。
＜そして、更に斜度は増す＞
標高1500mより上では登山道に岩も出てくると共に樹林から抜けて北側の展望が開けてくる。
登りに向かって右側は断崖絶壁。
＜夏尾根頭 標高1719m 一気に視界が開ける＞ 山頂を除いてテント場が2箇所
山脈主稜線（夏尾根頭）に到着。展望の良さにコイカクに向かうのも忘れて、暫しの撮影と山座同定。
特に北の1823峰と南南西の1839峰が立派だ。
コイカクシュサツナイ岳は夏尾根頭から南東へ約500m
低い這松を縫う様に一本の道筋が続いている。
＜コイカク山頂＞
日高山脈の「とあるピーク」から景色を眺めている。
主稜線に立ち、ひとまず満足。
でも、まだまだ日高山脈の”入口”だ。 北にも南にも道は続いているのだ。
そして水分・エネルギー補給は、ポカリスエットとパワーバージェル。
ここまでポカリスエットを計1リットル。
＜下山＞
登山事故は下山時に起きると自分に言い聞かせ、慎重に下りる。
特に、捻挫と転倒に十分注意を払う。
普通は登山道で両手を広げても、道端の笹や木に手が届く事は無い。
しかし、ここ「夏尾根」は笹や這松に手が届く。むしろ掻き分けるほど。
それらに掴まりながら下りると、膝への負担を軽減できる。
そうやって上二股へノンストップ。
上二股には、ビニールに包まれ、石を乗せて固定した沢足袋がそのままあった。
日没までには十分時間があり、気持ちにもゆとりが持てる。
特に帰りは濡れる事になんの抵抗も無く、むしろ水の中を歩きたいと思える。
だから歩きやすいと判断すれば、どんどん沢の中も歩いた。
と、同時に河畔にある道にも積極的に「感」で探った。（あるところにはある）
見込み違いのところもあったが、とにかく「一番楽ができる」道筋を通った。
上の函ではせっかくのチャンスだから、また中を行った。
足裏にダメージを受けない様に足を置く場所を選び、ひょいひょい進む。
簡単に見える川原歩きは”結構難しい”
札内川ヒュッテで終了。 着た物全部着替えて帰路に就く。
○ = = = = = = = =
運が良かったのか、虫さされゼロ、ダニも目撃していない。 気が付かなかっただけなのか、本当にいなかったのかは不明。
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