記録ID: 5677140
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
北陸
平ヶ岳/百名山屈指の長大なるピストン!
2023年07月02日(日) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- --:--
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 1,819m
- 下り
- 1,818m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 12:14
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 13:40
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレ隣接の舗装駐車場を含め、付近の路肩に数ヶ所駐車可能です。 前日21時過ぎ到着時点で舗装駐車場は満車。他は全て空いていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全区間通じてしっかり整備された登山道です。 序盤の下台倉山までは痩せ尾根、急坂。疲れている下りは特に要注意。 濡れた木道は非常に滑りやすい。泥濘は随所にあります。 |
その他周辺情報 | 銀山平温泉・白銀の湯にて汗を流しました。 温泉受付にて平ヶ岳の山バッジを購入しました。 玉子石までデザインされていて凝っています。 |
写真
1:28 平ヶ岳・鷹ノ巣登山口(830m)出発
長い一日が始まった。
最初は林道。前日の雨で湿気たっぷり。風も通らないので蒸し暑かった…。
1:47 尾根に取り付く(900m)
「平ヶ岳」と書かれた指導標が立っています。
地形図では林道は更に南側へ続いていますが、現状は既に藪に覆われている模様。
登山道はよく踏まれて至極明瞭。
あっけなく樹林帯を抜けると痩せ尾根が長く続く。
下りの景色を楽しみにしながら、ただひたすら淡々と登っていきます。
明るくなってくる頃には雲が抜けつつあるようで、予報どおり天候は回復傾向だと安堵しました。
長い一日が始まった。
最初は林道。前日の雨で湿気たっぷり。風も通らないので蒸し暑かった…。
1:47 尾根に取り付く(900m)
「平ヶ岳」と書かれた指導標が立っています。
地形図では林道は更に南側へ続いていますが、現状は既に藪に覆われている模様。
登山道はよく踏まれて至極明瞭。
あっけなく樹林帯を抜けると痩せ尾根が長く続く。
下りの景色を楽しみにしながら、ただひたすら淡々と登っていきます。
明るくなってくる頃には雲が抜けつつあるようで、予報どおり天候は回復傾向だと安堵しました。
4:04 下台倉山付近(1590m)
山頂より長く伸びる大きな尾根に乗りました!
今日の長い行程において、ここまでの激登りはまだまだ序盤。
あとに余力を残すつもりで、ゆっくりめのペース配分で登ってきましたが、
標準CT:2時間20分に加えて15分と実際は微増で留まっていました。
倒れかかってる指導標には下台倉山と書かれていますが、ピークは少しだけ先のようです。
山頂より長く伸びる大きな尾根に乗りました!
今日の長い行程において、ここまでの激登りはまだまだ序盤。
あとに余力を残すつもりで、ゆっくりめのペース配分で登ってきましたが、
標準CT:2時間20分に加えて15分と実際は微増で留まっていました。
倒れかかってる指導標には下台倉山と書かれていますが、ピークは少しだけ先のようです。
4:14 下台倉山(1604m)
下台倉山は地形図にも山名記載はあるけど、どこをピークとして取り扱うかいまいち分かり辛い。
ここでは1604m標高点を下台倉山としておきます。
ここで初めて行く手の視界が開けてきました!
ちょうど雲が切れて目指す池ノ岳、平ヶ岳が見えました!まだまだ遠い圧倒的な距離感。
こんな遠くの山を目指す行程はなかなかないでしょう。
でも山頂までの標高差はあと500m。(数多の登下降はありますが)
序盤の急登で過半数の標高差を稼いでしまう行程なのでした。
下台倉山は地形図にも山名記載はあるけど、どこをピークとして取り扱うかいまいち分かり辛い。
ここでは1604m標高点を下台倉山としておきます。
ここで初めて行く手の視界が開けてきました!
ちょうど雲が切れて目指す池ノ岳、平ヶ岳が見えました!まだまだ遠い圧倒的な距離感。
こんな遠くの山を目指す行程はなかなかないでしょう。
でも山頂までの標高差はあと500m。(数多の登下降はありますが)
序盤の急登で過半数の標高差を稼いでしまう行程なのでした。
5:08 台倉山(1695.3m)
ほぼCTどおり1時間弱で台倉山に到着。
眺望の良いピークのはずですが、この時展望のある東側は雲優勢でガスガス。
5:15 出発
展望の尾根歩きはここまでで、この先は長い樹林帯へ突入。
ほぼCTどおり1時間弱で台倉山に到着。
眺望の良いピークのはずですが、この時展望のある東側は雲優勢でガスガス。
5:15 出発
展望の尾根歩きはここまでで、この先は長い樹林帯へ突入。
5:26 台倉清水(1630m)
少し下って台倉清水に到着。ここで距離的には半分過ぎるようです。
水場が近いからかこの周辺は特に泥濘がひどく、やや履き古してきた登山靴ですが雨天時のようにじんわり浸水しました。
少し下って台倉清水に到着。ここで距離的には半分過ぎるようです。
水場が近いからかこの周辺は特に泥濘がひどく、やや履き古してきた登山靴ですが雨天時のようにじんわり浸水しました。
樹林帯も地味なアップダウンが続きます。
濡れた木道は本当に滑りやすくて、まるでスケートリンクのよう。
特に横木のないものは要注意。冬場の凍結路を歩く要領で。
前日の雨で木々や草も濡れているので、全身びしゃびしゃになって進みます。
濡れた木道は本当に滑りやすくて、まるでスケートリンクのよう。
特に横木のないものは要注意。冬場の凍結路を歩く要領で。
前日の雨で木々や草も濡れているので、全身びしゃびしゃになって進みます。
6:07 白沢清水(1720m)
台倉清水から1751m標高点ピークを越え、40分ほどで次の水場である白沢清水に到着。
見る限り汚い水溜まりしかないけど、本来の水場は藪に隠れているのでしょうか。
6:12 出発
台倉清水から1751m標高点ピークを越え、40分ほどで次の水場である白沢清水に到着。
見る限り汚い水溜まりしかないけど、本来の水場は藪に隠れているのでしょうか。
6:12 出発
6:37 樹林帯を抜ける(1800m)
ようやく深い森を抜けたけど、なかなか雲が切れなかった。でも好天を信じて先へ進みます。
この頃より後続の方々が続々と登ってこられました。皆さん自分より遥かにペースの速い方々ばかりでした。
ようやく深い森を抜けたけど、なかなか雲が切れなかった。でも好天を信じて先へ進みます。
この頃より後続の方々が続々と登ってこられました。皆さん自分より遥かにペースの速い方々ばかりでした。
南側には燧ヶ岳と至仏山。さすがに尾瀬は見えないけど、この二座の間に広がっているはず。
至仏山の右側には半月前に登った武尊山。
自分は尾瀬はまだ未踏だけど、外堀を埋めるように周囲の山々は続々登ってきています。
至仏山の右側には半月前に登った武尊山。
自分は尾瀬はまだ未踏だけど、外堀を埋めるように周囲の山々は続々登ってきています。
7:35 池ノ岳山頂(2080m)到着!
着きました!
山名どおりの光景が眼前に広がり、思わず感嘆の声を上げました。
地形図には「姫ノ池」、池塘と湿地帯の表記がありますが、
実際に見る景色の美しさは想像を越えていました!
着きました!
山名どおりの光景が眼前に広がり、思わず感嘆の声を上げました。
地形図には「姫ノ池」、池塘と湿地帯の表記がありますが、
実際に見る景色の美しさは想像を越えていました!
8:15 三角点「平岳」(2139.59m)到着!!
本当の山頂に向かう前にまずは三角点に立ち寄りました。
山名標もあるので実質的にここが山頂扱いとなっています。
広い台地状の山頂にありながら三角点の周囲は狭く、10人も居ればいっぱいになりそう。
とりあえず、鷹ノ巣から登り6時間45分で到達。
前日夕方出発にて車中泊でお膳立てした上での、長い行程を経てやってきたのですから達成感抜群でした。
本当の山頂に向かう前にまずは三角点に立ち寄りました。
山名標もあるので実質的にここが山頂扱いとなっています。
広い台地状の山頂にありながら三角点の周囲は狭く、10人も居ればいっぱいになりそう。
とりあえず、鷹ノ巣から登り6時間45分で到達。
前日夕方出発にて車中泊でお膳立てした上での、長い行程を経てやってきたのですから達成感抜群でした。
8:25 平ヶ岳山頂(2141m)到着!!
着きました!!
2141m最高点と合せたかのように、唐突に木道が終点となっています。
なんという開放感に満ちた素晴らしい山頂でしょうか!
6〜7時間掛けて登る苦労に見合う素晴らしさがあるでしょう。
着きました!!
2141m最高点と合せたかのように、唐突に木道が終点となっています。
なんという開放感に満ちた素晴らしい山頂でしょうか!
6〜7時間掛けて登る苦労に見合う素晴らしさがあるでしょう。
傾斜は次第に緩くなり、眼前には樹林帯が接近。
昼近くなると日差しがきつくて相当暑かった…。
この先で樹林帯に入るとやはり木陰が有難い。暑がりの自分には真夏の平ヶ岳はきついかもしれない。
11:30 白沢清水(1720m)
樹林帯は淡々と歩を進ませました。朝よりだいぶ地面が乾いて歩きやすくなっていました。
でも乾いていない木道はやはり滑りやすい。
12:01 台倉清水(1630m)
ここから少しだけ登り返し。相変わらず泥濘がひどい。
昼近くなると日差しがきつくて相当暑かった…。
この先で樹林帯に入るとやはり木陰が有難い。暑がりの自分には真夏の平ヶ岳はきついかもしれない。
11:30 白沢清水(1720m)
樹林帯は淡々と歩を進ませました。朝よりだいぶ地面が乾いて歩きやすくなっていました。
でも乾いていない木道はやはり滑りやすい。
12:01 台倉清水(1630m)
ここから少しだけ登り返し。相変わらず泥濘がひどい。
朝は雲が多くて見えなかったけど、燧ヶ岳の眺望が見事です!
燧ヶ岳と至仏山を周囲の山々から眺めたので、近い将来に遂に尾瀬を計画してみようと思います。
13:08 下台倉山付近(1590m)
ここでようやく長く続いた登下降は終わり。木陰で一息入れました。
ここからは終盤となる激下り。集中力を切らさないよう気合を入れました。
13:13 出発
燧ヶ岳と至仏山を周囲の山々から眺めたので、近い将来に遂に尾瀬を計画してみようと思います。
13:08 下台倉山付近(1590m)
ここでようやく長く続いた登下降は終わり。木陰で一息入れました。
ここからは終盤となる激下り。集中力を切らさないよう気合を入れました。
13:13 出発
装備
個人装備 |
三脚
水
ハイドレーションシステム
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
スパッツ
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図・山と高原地図)
コンパス
ガーミンGPS
笛
鈴
ラジオ
計画書
ヘッドランプ
予備電池
アマチュア無線機
ファーストエイドキット
補修キット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
登山保険証
健康保険証
スマホ
財布
サングラス
タオル
一眼レフカメラ
広角ズームレンズ
望遠ズームレンズ
ねんどろいど(あおい・ひなた)
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感想
先日、初めて登った武尊山から平ヶ岳の優美な姿を見て急浮上。
百名山完登は目指さない自分でも、ここは登っておきたい山でありました。
登り7時間という長丁場であり、また登山口の鷹ノ巣へのアクセス路も然り。
シルバーラインを運転するのも今回が初めてでした。
久しぶりに登山前日の到着。車中泊してから登ることとしました。
ちなみに前日は運転中ほぼずっと雨。登山開始時には雨は止んでましたが、
登り後半の白沢清水を過ぎてもなかなか雲は取れず、予報が当たるかどうか気を揉みました。
天気の心配は杞憂に終わり、快晴の下での平ヶ岳初登頂!
最初は苗場山と似た感じと思えましたが、平ヶ岳のほうが池塘の一つ一つが大きく、
隣の池ノ岳と併せて、唯一無二の光景と感じました。
余勢をかって玉子石にもしっかり寄り道。平ヶ岳のアクセントとして存在感ありました。
疲れの出やすい下りまで意識して、登りからペース配分しましたが、
やはり長大なコースだけに下りは脚の疲れが顕著でした。
無数の登り返しは超スローで乗り越え、終盤に来る激下りも集中力を
切らさないよう努めました。
鷹ノ巣登山口へ下り切った時の達成感と安堵感は得難いものでした。
昭和40年代に初めて登山道が通された秘境の山であり、この山を百名山で
採り上げた深田久弥さんの慧眼に改めて感心した1日でした。
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訪問者数:343人
24キロ、1800Mの 登り下り
なんと 長大な山ですね。
百名山の一つでしたか、全く興味なく
知りませんでした。
我慢 がまんの 登りの後の
池塘の景色が 最高ですねっ!!
しかし、、よく歩かれましたね、、、
すばらしい おみ足です。
孫を スシローに連れ出すので、
のこりは また 帰宅後に!
すみませんです。
12時間 良く歩かれましたね。
早い出発と思いましたら、
前夜泊されてたのですね。
暗い中 よく 間違わずに歩かれますね。
GPSで 確認でしょうか。
3時間後 明るくなりはじめ 展望も開けると
ほっとされたことでしょう。
山頂部では 美しい 池塘が待っていてくれたのですね。
いまだ 池塘をみたことあるかな、、?
立山で あったかもです。
山頂部は 開けのびやかな 景色ですね。
玉子石には別尾根をくだれたようで、
さすが 好奇心 やる気満々のルーンさんです。
残雪もあり バンザーイですね。
下りでは 慎重にくだられたことでしょう
銀山平温泉 白銀の湯 検索してみます。
3時間のドライブで 帰途につかれて、
お疲れさまでした。
関西人には とおくて めずらしい山を
御紹介くださいまして、ありがとうございました。
(^▽^)/
ご多忙の中さっそくご覧いただきまして、ありがとうございます。
自分のペースは決して早くなく、登り下りとも抜かれた回数は多いです。
普段の山行に比べて、やはり疲れが取れるのに時間が掛かり、
今日やっと筋トレを再開することができました。
平ヶ岳は長丁場ということで、今回は車中泊でないと厳しいと判断。
前日夕方に長野を出発。出発時は土砂降りの上に大渋滞で初っ端から疲れました。
いつものように夜中に出るほうが車が少なくて運転が楽なんですけどね。
ナイトハイクで最も大事な装備は何といってもヘッドライトです。
なかなか高価でしたが、専用電池で点灯する450ルーメンのペツルのヘッドライトを使っています。
基本的に3段階中の真ん中の照度で歩いていますが、すごく明るくて普通の登山道なら
昼間と同様に歩けますよ。もちろん夜明けが来るとホッとしますけどね。
長い登りの末に辿り着いた別天地の山頂。
苗場山を凝縮したかのように池塘や湿地帯で埋め尽くされた平ヶ岳山頂でした。
つい半世紀ほど前まで登山道が無く、人跡稀な秘境の山であり、
深田久弥さんが初めてこの光景を見た時はさぞ感動されたんだろうなと思いを馳せました。
玉子石への行程は記述も撮影もすっ飛ばしましたが、周辺に多くの登山者が居られたこと、
長い下りが控えているのでいつもより行程を早く進めようという意識もありました。
玉子石へはルートもしっかりしていますので、特に難しいところはありません。
残雪を踏めたのはやはり嬉しかったですね。
予想どおり下りはしっかり疲れが出てきました。
登り返し多数の後に激下りが来るという、自分の足を苛め抜く行程です。
それでも15時とほぼ狙いどおりの頃合いに下山できましたし、
予報どおりに晴れてくれて本当に快心の山行となりました。
銀山平温泉・白銀の湯は横にキャンプ場もあるようです。
ここまでなら魚沼から比較的近くて楽にアクセスできますよ。
ぜひチェックなさってみてくださいね。
自分も北関東や東北は未登の山が圧倒的多数で、毎回事前の下調べに多大な労力を要します。
でも新しい景色をもっと見てみたいという好奇心をモチヴェーションに、次々登っていきたく思います。
今回も本当にありがとうございました!
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