八ヶ岳 阿弥陀ー赤岳ー横岳ー硫黄。爽やかな初夏の縦走


- GPS
- 11:20
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,711m
- 下り
- 1,715m
コースタイム
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 11:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
八ヶ岳山荘はチップ制トイレのみ使用し通過。一旦、山荘内に入り、トイレへ進む。ここで駐車する場合は500円/日 今回は赤岳山荘の駐車場利用。1000円/日。チップ制トイレあり。小屋のおばさんは到着時に起きていた 美濃戸口から赤岳山荘: 美濃戸口から赤岳山荘までは皆さんが書いているように凸凹の林道。個人的にはこの林道より根利から皇海山に向かう栗原川林道の方が快適に走れたように思う |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは八ヶ岳山荘、赤岳山荘などにあり 赤岳山荘から行者小屋(南回り): 行者小屋の少し手前まで登山道に雪はない。ずっと登っていき、水の流れていない河原にでるところで、赤いリボンは樹林帯へ誘導する。こちらの樹林帯は雪があり、倒木も多くて通りづらい。行者小屋のすぐ手前で樹林帯を抜けてくる登山道と合流するので、積雪期と同じように河原をそのまま進むほうが、雪が無くて楽かと思う。行者小屋は営業していなかったが、水場やチップ制トイレは使用可能。2Lの水はここで調達すれば、ここまで少しは楽に登れたと反省 行者小屋から中岳のコル: 文三郎尾根への登山道は左方向に上がるが、中岳のコルへはテン場を抜けて直進。まだ雪が多く、すぐに夏道を見失い迷う。リボン等も見当たらず。夏道は中腹まで雪で隠れおり、やむなく直登に近い登り方で進む。チェーンアイゼンを装着したが、雪が緩くなり始めていて、あまり効かなかった 中腹から夏道が出始め、そちらに進むが、ところどころ雪斜面のトラバースを通過する。コルのすぐ手前で、雪斜面のトラバースを終えた先の登山道が崩落しているが、上側に新たな巻き道があった 中岳のコルから阿弥陀岳往復: 中岳のコルに出ると、権現や編笠、その左右に富士山や北岳、甲斐駒などが目に飛び込んでくる。ここからは左手にこれらの山を見ながら急斜面を登る。阿弥陀の急斜面は落石しやすいので、後続者がいる場合は、特に注意が必要。下りは、おり始めてすぐに左側に登山道があるように見えるが、こちらの低木のある道は間違い。下る方向に向かって、稜線の右側の岩稜帯を下りるのが正解。滑りやすいので、落石に注意しながら慎重に下りる。なお、阿弥陀から硫黄までの稜線に雪はなかった 中岳のコルから赤岳: 中岳に向けて登り返し、中岳のピーク越えをしてまた下る。そこから文三郎尾根との合流地点までまた登り返す。合流後、しばらく登ると岩稜帯に入る。鎖に助けられながら登り、最後に梯子を登れば赤岳頂上直下。シーズン始めでもあり浮石があるので落石しないように注意する。頂上山荘は営業していた 赤岳から展望荘: 急な下りではあるが、慎重に下れば問題なし。展望荘は営業している。五右衛門風呂は6月7日の開山日から始めるとのこと 展望荘から横岳: 地蔵尾根の分岐から横岳方面に進むと、二十三夜峰、日ノ出、鉾岳、石尊峰、三叉峰、無名峰、奥の院と続く。素人には、登っているときはどれがどれだかよく分からない。スリル満点の縦走路であることは間違いないが、一方で多くの登山者が訪れている 横岳から硫黄岳: 横岳から硫黄に向かってすぐに最後の難関、カニの横ばいが出てくる。厳冬期は横ばいではなく、やせ尾根越えをするというのが信じられない。ここを過ぎれば、後は緩やかな下りで硫黄岳山荘に着く。ここから硫黄への登り返しが疲れた身体に応える 硫黄岳から赤岳鉱泉: 赤岩の頭にはまだ雪が残っており、雪の壁を5−6ステップ下るが問題なし。ここから樹林帯にところどころ残雪あり。滑り止めなしでも行ける。赤岳鉱泉は常時営業 赤岳鉱泉から赤岳山荘(北回り): ほとんど雪はない。途中から山荘の四駆がアクセスする林道歩きとなる。小鳥のさえずりやせせらぎの音に癒されながらしばらく歩く |
その他周辺情報 | もみの湯に寄る。夕方5時まで500円。それ以降は300円 |
写真
感想
今回の山行は阿弥陀岳から赤岳、横岳、硫黄岳へと続く南八ヶ岳の主脈の縦走を楽しむこと、若い頃からやってみたいと思っていたが自戒してきた積雪期の赤岳から硫黄への縦走に備えてルート確認することが主な目的である。そのため写真の後半は備忘的な記録として、余計な付け足しになっていることをお許し願いたい
積雪期は夏道とは異なるアプローチやルート取りをすることが多く、GPSや地図を頼りに歩くわけにはいかない。その場の状況を的確に判断したルーファイが求められる。冬でも人気の縦走路とはいえ、滑落、遭難と背中合わせの難ルートである。
トレースがしっかり付いていて、天候などに恵まれれば、自分の技量と体力でも行けるかも知れない。しかしながら、新雪でトレースが無い場合には、あの稜線のどこを進むかによって、危険度やリスクが変わってくる。もちろん、そんな状況のときはさっさと諦めて撤退するのだが・・
結論的にはこのルートを歩くことで、積雪期のイメージトレーニングになったが、まだまだ繰り返しのイメトレが必要だ。北鎌のDVDと同じように、こちらも探して何度も見て頭に叩き込みたい
このような目的はさておき、今回はとても気持ちのよい初夏の尾根歩きを楽しむことができた。GWの甲斐駒、仙丈よりも涼やかで、5月らしい?縦走を楽しむことができた。もちろん体力的にはきつくて相変わらず喘ぎながらの鈍行登山ではあったが、阿弥陀から硫黄まで歩き通せたことは大きな収穫だった
土曜日の天候が悪く、やむなく日曜日に決行したが、月曜から岐阜への出張で、今週はハードスケジュールに加えて、夜の懇親会も連日入っており、きつい一週間になりそうだ。こればかりは仕方ないと自分に言い聞かせて頑張るのみ
今回も天候に恵まれ、八ヶ岳特有の強風にさらされることも無く、最後まで気持ちよく歩くことができ感謝感謝
Pinballさん、南八ッいいですね。
雪がまだ結構ありそうですね。アイゼンはもう使わなそうですね。
私も近々訪問予定を立てていました。
ツクモグサも咲いていますね。ギリ間に合うかな。ぜひ見てみたい花です。
高低差もあり結構ロングコースですよね。
冬の硫黄岳も今季行けませんでしたので、来季は必ず訪問したいですね
私には冬の縦走はまだ無理そうです
まずは夏山で行ってみようと思います
素晴らしいレコ拝見させていただきました。参考にさせてもらいます。
お疲れ様でした(^^)/
Jimnyさん、コメントありがとうございます
正直、疲れました。阿弥陀への急登を終えた段階で、赤岳止まりになるかもと思いながら進みました。展望荘でもつ煮を食べたからというわけではないですが、元気が回復したのと、以降はアップダウンが少ないこと、絶好の天気であることから先に進みました。結果は大満足の縦走となり、先に進んで正解でした
これからお花のシーズンになりますからぜひ出かけて下さい
Pinball_1957さん、
このルートはいつ来てもテッパンの気持ちよさですよね。登るにつれて広がる展望も、色とりどりの花々も、とても好きです。
阿弥陀岳まで行ったとのことで、さすが健脚ですね。
冬は美しさや展望が一層輝くので、ぜひ! 個人的には、展望荘宿泊で、夕焼けとご来光を見るのがオススメです。
eurekapapaさん、コメントありがとうございました
このルートは、一般縦走路の中では八つの中でも最高の一つですよね。きつかったですけど大満足の山行になりました
やっぱり、展望荘で泊まって夕暮れとご来光ですよね。五右衛門風呂もあるし
上で泊まったこと無いので、次回は冬に宿泊したいと思います(縦走はともかく)
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