祓川コースから苗場山


- GPS
- 09:01
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,323m
- 下り
- 1,319m
コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 2:26
- 合計
- 8:45
天候 | 朝快晴 のち曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎祓川コース登山口(かぐらスキー場) 苗場山の北東、かぐらスキー場の町道沿いにあり、苗場山登山のメインルートの起点。 関越道湯沢ICから約18キロ25分。国道からは約10キロで町道は舗装済みだが、駐車場手前2キロほどは舗装がはがれ路面がかなり荒れている。 登山口手前に町営駐車場があり砂利、区画なしで約20台駐車可能 駐車場反対側にトイレがありチップ制で水洗、水道(飲用不可)ペーパーあり シーズン週末は満車になり、町道わきの路肩やスキー場のスペースまで車があふれる。 和田小屋までの車の乗り入れは宿泊者のみ。 ◎和田小屋〜神楽峰 緩やかな登りが延々と続き、登山道自体は厳しいものではない。 ただコース前半は岩がごろつくぬかるんだ道が続き、上りはいいが、下りは足腰にこたえる。 前半は樹林帯だが、中盤以降は灌木帯となる。苗場山は雷雨の頻度が高く灌木帯で雷雨に合うと逃げ場がないので気象の変化には要注意。 下ノ芝、中ノ芝、上ノ芝にそれぞれ休憩用のベンチが設置されている。 ◎神楽峰〜苗場山 神楽峰からはいったん約150メートル下った後、250メートル登り返す。 鞍部に登山道そばまで路肩が崩壊した場所があるので注意。 登り返し後半は急登となり、すれ違い際の落石や下山時のスリップには注意したい。 鞍部手前に雷清水の水場があり夏でも冷たい水を得ることができる。 鞍部はお花畑になっており、今の時期はタカネナデシコやシモツケソウ、トリカブトなどが見ごろだった。 ◎苗場山 山頂部は4キロ四方にわたる湿原となっており、湿原に生えるミヤマホタルイが田植えをした苗田に見えることから『苗場』の山名になったといわれる。 東には越後や尾瀬、谷川、日光 南は佐武流から浅間、志賀の山々、 西は遠く北アルプスが一望でき文字通り天空の楽園である。 余談だが、苗場スキー場は苗場山とははなれた筍山山麓にあり、苗場山麓にあるのはかぐらスキー場である。 |
写真
感想
2週間ぶりの山行は苗場山へ。
上信越の天気予報は、土曜日が晴れ時々曇り、日曜日は曇り時々晴れで、土曜日に苗場山に登り、渋川に泊って日曜日は草津白根という計画だ。
苗場山は私は今回4度目、みきーたさんは2度目の登山となる。
1996年盛夏に二人で登った後、翌年6月にソロで、さらに1999年の残雪期には苗場から当時まだ登山道がなかった佐武流まで往復した。
7日金曜は1時間ほど仮眠しただけで12時に自宅をスタートし、3時前に登山口に到着した。
2週前に登った高妻山同様、苗場山も最後に標高差200メートルを越える急登が控えている。高妻山では最後の急登で日差しが強くなり気温の上昇に悩まされたため、今回はより早目の登山開始を目論んだ。
登山口の標高は1200メートルちょいだが、3時の気温は15度、みきーたさんはちょっと肌寒いというが私にはベストの気温だ。
3時半ににヘッデンをつけて出立。
和田小屋まで車道を歩き、和田小屋から本格的な登山道となる。
岩がごろつく緩やかな登りを進み、下ノ芝、中ノ芝、上ノ芝という小湿原を越えてゆく。
中ノ芝で手前で陽が昇り振り返ると逆光の中の谷川から日光、尾瀬の山々が墨絵のように美しい。
約2時間で神楽峰に到着。
ここからは150メートル下り、260メートル登り返す。
雷清水でのどを潤し、鞍部のお花畑を過ぎると最後の急登となる。
早出のおかげで、風は心地よく懸念された暑さは全く感じない。
登り切った苗場山はお約束の天空の楽園。
華麗な花の競演は終わっているが、ワタスゲが広がる湿原は白と緑のシンプルな美しさだ。
秋の気配を感じさせる雲が広がり、東は谷川から尾瀬、日光、南は佐武流から草津、浅間、の山々、そして西には湿原の彼方に北アルプスが峰を並べている。
せっかくの眺望なのに、EOS5が不具合。
今回はオリンパスのコンデジでの撮影となってしまった。
オリンパスのコンデジも悪くはないが、特にアルプスの写真などはEOSがあれば!!という眺めだ。
ひとしきり湿原を散策し、食事を摂ったあとちょっと早いけど9時前に下山開始。
9時を過ぎたあたりからガスが上がり始め、10時ごろには稜線はすっかりガスの中になる。
登りは問題なかったのだが、下りで異常発生。
なんと『股擦れ』になってしまい、右の内腿が擦れて痛い痛い。いつもと同じウエアなのに、なんで??
上ノ芝のベンチに腰を下ろし、これから登る三人組の男性と30分ほどおしゃべりして痛みをほぐす。
『股』が擦れないように慎重に下ったので、結果的には登りとあまり変わらない時間をかけて下ることになった。
駐車場に戻ると入りきれない路駐の車も含めて総勢60台近い車が止まっており、さすが人気の山。
下山後は事前情報で、混んでいる道の駅の日帰り温泉は避けて二居の『宿場の湯』へ向かう。
もくろみ通りガラガラで、たまたま苗場山から下山してきた方と一緒になり風呂でのんびり山談議に花を咲かせた。
お湯から上がると渋川のルートインにチェックインしたが、股擦れが痛く翌日の登山は中止。
普段は食べないホテルの朝食を食べてそそくさと帰宅した。
約20年ぶりの苗場山、さすが人気の山でハイカーも多かったが、早出のおかげで気温が上がる前に静かに登ることができ、山頂でもガスが上がる前に素晴らしい景色を堪能することができた。
やはり早起きは三文の得だ。
せっかくの景色をEOSで撮ることができなかったのが無念。
次週15日はたまたま妙高の休暇村にキャンセルが出たところにうまく滑り込むことができたので、黒姫山に登った後のんびり休暇村で過ごす予定だ。
黒姫は夏の盛りは戸隠や飯縄に比べて格段に人が少なく静かな山歩きができるだろう。
大ダワのキンコウカの大群落が見れればいいな。
◎参考書籍
ヤマケイアルペンガイド14『谷川岳・越後・上信越の山』(山と渓谷社)
関東周辺登山口情報 下『北関東+新潟編』(双峰社)
こんにちは、match1128さん。
岩ゴロの長いコース、お疲れ様でした。
雷清水、この時期に水が出ていて良かったね。
静かになった高層湿原もいいねっ!
haretara師匠、いつもコメントありがとうございます。
夏も枯れない雷清水があるので、苗場のこのコースは下から水を担ぎ上げなくてもいいのがありがたいです。
登山道わきには秋のお花、湿原の百花繚乱は終わっていましたが、ワタスゲとキンコウカの湿原もなかなかいいものです。
早起きは三文の得ですね。
早朝の清々しい空気、日の出に赤く染まる景色、朝靄の中の神々しい山並み、マッチさんの写真で疑似体験させて頂きました。
hikeさん、こんばんは。
早出はガス対策というよりは暑さ対策だったんですが、ちょうど東京の猛暑が止まると言われた日で、空気の入れ替えがあったのか登山口は15度で山頂まで快適に登ることができました。
EOSが使えなかったのが残念なところです。
この時期、10時過ぎに山頂に着くとガスる可能性が高いだけに、早出するか(できるか)7時過ぎから登り始めるかでずいぶん違いますね。特に祓川からのコースは苗場山に着くまで西側の展望が得られないだけに早起きは三文以上の得ですね。
神楽峰はスキーシーズン中はBCでよく行ったので興味深く写真を拝見しました。遭難騒ぎがあってから持ち物検査が厳しくなり今年は行ってないんですけど。ベンチ、木道、標識などがあるんですね。当方、苗場は小赤沢からだったので、次回は祓川から、できればマッチさんのように佐武流まで行ってみたいです。道があればテント1泊で往復できそうな感じがします。
mtkenさんこんばんは。
現在は苗場から赤倉を越えて佐武流まで稜線上にも道が開かれているので、残雪期じゃなくても佐武流までは行けますよ。
ただし水場がないのがネックです。
残雪期だと神楽から苗場への登り返しはかなりの難易度でソロだと厳しいかも??
わたしが佐武流に行ったときは赤湯から苗場に登りました。
拙者はいずれも祓川コースで二度歩いていますが、250mの急登を終え、目の前に広がる湿原が見えた時のビックリ加減は・・・素晴らしいですね。
鞍部のお花畑には、まだ、間に合いましたね
雷清水も相変わらず冷たくて美味そうです
苗場を挟むように位置する鳥甲と佐武流が気になります。
いずれ行かねば・・・
隊長、こんばんは
初めて登るときは山頂部に登った時の景色のギャップが大きいですよね??
事前情報で湿原があるのがわかっていても実際に見たら感動ものです。
佐武流は苗場からも道が開かれましたが、秋山郷から日帰りピストンの方が多いみたいですね。
鳥甲は隊長なら問題はアクセスだけでしょ??
静かでいい山ですよ。
恒例の
13番 タテヤマウツボグサ
21番 トモエシオガマ
23番 ホソバココメグサ
26番 ウメバチソウ
かと思います。
苗場というと
涼しそうだし、そんなに遠く無い?し
「良し!これから行くか」と考えてしまうような
hamburg
渋描きさん、お花の名前ありがとうございます。
後程記載させていただきます。
本文にもありますが苗場スキー場は苗場山とは全く違う筍(たけのこ)山にあります。
たけのこスキー場じゃ様にならないので、近くの名山の名前を流用したようです。
東京から湯沢までは高速で諏訪辺りまでと変わらない距離ですので、さほど遠くはないと思います。
秋にでもいかがですか??
マッチさん、こんにちは。
苗場山には未だ行ったことはありませんが素敵な山ですね〜
池塘にワタスゲ、バックの山並み、こんな風景に囲まれてのんびりしたいな〜と思っています。
マッチさんのようにスマートな体型の方でも股擦れするんですか?
今は治られているんでしょうが、お大事になさってください。
マコトさん、こんにちは。
山頂はまるで空母のようで、4キロ四方の湿原が広がっています。
本当は山頂の小屋で泊って夕焼け、日の出を見るのがいいんでしょうが、人気の宿だけにのんびりとは行かないようです。
下山後数日股間にワセリン塗る毎日でしたが、ようやく治ってくれました。
ちょっと太もも絞ります。
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