日本最後の秘境 酷暑の雲ノ平へ 折立in-新穂高out


- GPS
- 20:28
- 距離
- 43.6km
- 登り
- 3,045m
- 下り
- 3,307m
コースタイム
- 山行
- 6:53
- 休憩
- 4:56
- 合計
- 11:49
- 山行
- 8:39
- 休憩
- 2:53
- 合計
- 11:32
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
竹橋〜折立 毎日あるぺん号 ■復路 新穂高〜新宿 濃飛バス |
写真
感想
■1日目 折立〜雲ノ平山荘
竹橋からあるぺん号に乗り折立へ。まだ7時台なのに暑い。薬師岳登山口に入ると初っ端から急登が続く。人も多く序盤は渋滞もあった。青渕三角点以降はゆるやかになる。順調に標高を上げて太郎平小屋へ。北方に薬師が見えてテンションが上がる。とはいえ、今回の目的は雲ノ平なので薬師沢に向かう。
すれ違った人が「ガスが増えてきましたけどむしろありがたいですね」と言っていた。それくらいの暑さだった。快晴だったらどうなっていただろう。
薬師沢小屋に到着し、小屋でパンを買い小休止をする。薬師沢はどこまでも透き通るようで、飛び込んだらどれほど気持ちいいだろうと思った。吊橋を渡り、アラスカ庭園までの急登にとりつく。この登りが鬼門だった。急登なだけでなく苔の生えた岩が滑りやすく、風通しも悪いのでひどく蒸し暑かった。
汗だくで、ぜいぜい言いながら急登を越え、アラスカ庭園に到着。ようやくゆるやかで歩きやすい道になる。しばらく歩くと、広大な平原にぽつんと佇む雲ノ平山荘が見えた。まるで箱舟のようだった。小屋で受付を済ませてテント場へ。進む先にはチングルマなどの高山植物が咲き乱れている。四方を黒部源流の巨大な山々に囲まれ、とても同じ日本とは思えなかった。
テントの設営を済ませ、山荘の辺りを散歩したりビールを飲んだりして過ごした。薬師沢からの登りで汗をかきすぎたのか、少し頭がフラフラした。今思えば、軽い熱中症だったのかもしれない。
夕暮れ時には雲ノ平を一望できる高台に行き、夕陽を受けて輝く雲ノ平や、赤く焼けた水晶岳を写真に収めた。夕陽が地平線に沈むその瞬間まで、何度も何度もシャッターを切った。
■2日目 雲ノ平山荘〜双六小屋〜新穂高
2時ごろ起床。朝食と撤収を済ませて3時半に出発。
快晴の予報通り星が良く見える。ヘッデンをつけて木道を歩き、まずは祖父岳を目指す。
祖父岳の山頂で日の出を迎えた。薬師、黒部五郎、水晶を始めとした黒部源流域の名峰がオレンジの光に染まってたまらなく綺麗だ。
少し下ってワリモ北分岐へ。この辺りでガスに包まれる。ワリモ岳を経て鷲羽岳に登り、再びガスが晴れて最高の展望に恵まれた。鷲羽池と槍の眺めが見事だった。双六や三俣蓮華、笠ヶ岳も見渡せる。北方を振り返ると水晶、野口五郎岳、来週歩く裏銀座の稜線が続いている。
いつまでも眺めていたいけれど、今日中に新穂高まで行かないといけないので下山を開始。途中の岩場で雷鳥さんに遭遇した。三俣山荘で小休止を挟み、次は三俣蓮華岳へ。鷲羽は三俣側から見る姿の方が好きだ。広いところでテントを乾かしつつ、高速バスを1本遅い便に変更した。これで多少はゆっくりする余裕が生まれる。
なだらかな稜線を歩いて双六岳へ。日差しが強いので日傘を差して歩いた。今回は文句なしの天空の滑走路を拝むことができた。これまで2回とも視界不良だったので、3度目の正直が成功した。
双六小屋に到着し、以前から気になっていたケーキセットをいただいた。疲れ果てた体にチョコケーキの甘さが染み渡るようだった。その後は小池新道をサクサクと下り、わさび平小屋ではそうめんをいただいた。麵つゆのしょっぱさが嬉しい。さすがに酷暑の長丁場で疲労がたまり、この時点で満身創痍だった。
15時10分、新穂高に下山。中崎山荘の温泉で汗を流し、高速バスで新宿に帰った。
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