前穂北尾根~滝谷クラック尾根
長野県
岐阜県
たか
その他11人 
体力度について
- GPS
- 76:54
- 距離
- 45.8km
- 登り
- 3,297m
- 下り
- 3,305m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 7:30
- 山行
- 10:41
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 11:48
- 山行
- 12:30
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 13:10
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 7:12
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
タクシー 自家用車
|
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
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感想
涸沢キャンプ場にベースキャンプを張り、2ルート登ってきました。これ以上ない好天に恵まれ、充実の穂高遠征でした。
■1日目：涸沢アプローチ
涸沢のテン場確保のため、山岳会の先発隊として一日早く入山です。タクシーで上高地入りして、梓川のせせらぎを楽しみながら歩きます。ただ荷が重い。メンバーの見積もりだと25kg、80リットルザックで腰ベルトをめいいっぱい締めても肩への負担は大きく、特に横尾からの登りは辛抱の連続でした。屏風岩の絶景を横目に、ここを登る未来はあるのだろうか？と考えたりしました。涸沢はやっぱり良いとこ。テントを張って周囲の山々や星空を楽しみながら一日が終わりました。夜のテント村、ランタンフィスティバルみたいでメルヘンチックです。
■2日目：前穂北尾根
先発隊5人で暗いうちに出発。モルゲンロートを楽しみながら56のコルに乗り、そこから登攀開始です。4峰も迫力がありましたが、4峰から望む3峰は大迫力でした。ロープは数回、山岳会エースのルーファイ＆リードで進みます。最後、2峰から下降する時にライチョウと遭遇、ほどなく1峰(前穂高岳)に到着して登攀完了です。登っている時は日差しが痛かったのですが、いつ頃からかガスが出てきて助かりました。以前短く感じた吊り尾根が意外に長い。再びライチョウと出会い奥穂に到着です。腰を降ろしジャンダルムをぼぉ〜っと眺める至福の時間。奥穂高岳山荘ではコーラを買い、ザイテングラート経由で涸沢に戻りました。山岳会本隊も到着しており、改めて全員で入山のお祝いです。
■3日目：滝谷クラック尾根
滝谷のクラシックルートを4人で挑みます。B沢下降点を見逃して、大キレットを飛騨泣きまで行ってしまいました。そこからB沢下降点に戻り下降開始、そこは究極のガレ場ザレ場でした。気を緩めるとあっと言う間に滑落し兼ねません。そして落石の誘発と言うか、落石をしないと下降できません。B沢を同時に複数のパーティが下降したら、下のパーティはかなり危険です。そう思っていたら、B沢を抜けた時に、後部から別パーティが落石を伴いながら下降して来ました。危なかった！
クラック尾根の概要は調べて来たのですが、実際にその場に臨むと、私のスキルでは正しいルーファイはできそうにありません。先輩方に導かれて、私は登ることに集中しました。オールフォローですが、私のレベルでも何とか登れるピッチが多かったです。ただ全体的に岩が脆く、かなり慎重に進みました。その中で5ピッチのジャンケンクラックは難しかった。残置使ってA0しまくりで何とか通過しました。そして旧めがねのコル崩落箇所、我々がいる場所そのものが土台から根こそぎ崩落するのでは？という恐怖がありました。
なんやかんやで最後のピッチを登り、北穂高小屋に辿り着きました。オールフォローですが達成感が凄い！そして危険地帯からの解放感も凄い！仲間への感謝の気持ちも強く感じました。北穂高岳山頂で集合写真を撮って貰い、一路涸沢まで下りました。普段飲まないビールも山では美味しい。達成感があると更にひとしおです。今夜もテント村や星空が美しい。生きてて良かった！
■4日目：上高地下山
あとは帰るだけ。でも登攀装備のウエイトが大きく往路とさほど重さが変わらないザック。それを背負うのはかなりのストレスです。とは言え、辛抱の往路に比べると、復路はテンポよく下れるのでかなり楽でした。横尾から上高地へ向かう途中で、TJARランナーと遭遇、声を掛けて応援するも、逆にこっちが元気づけられました。もう明神辺りから人口密度が高い。上高地から出るバスは3時間待ち、バスターミナルから始まる待ち列は、河童橋まで続いていました。異常な状況です。諸事情あり、帝国ホテルでプリンタイム、TJARランナーを数人見送り上高地を脱出しました。4日ぶりのお風呂と外食を経て、帰宅したのは日付が変わった午前3時、かくして穂高遠征は大成功で幕を閉じました。
さわんど温泉 梓湖畔の湯♨️
レストラン十字路🥩
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