燕山荘から大天井岳、常念岳へ

hiroz55
その他1人 - GPS
- 16:51
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 3,487m
- 下り
- 3,566m
コースタイム
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 7:55
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 8:55
| 天候 | 一時、ガスに巻かれることがありましたが、概ね好天に恵まれました。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
常念小屋から常念岳の間は浮き石が多く転倒注意です。また、常念小屋から一の沢登山口の間は登山路がところどころ沢水が流れ込んでいます。 |
| その他周辺情報 | 中房温泉に降りれば温泉に浸かれたのですが、今回は一の沢に降りたので、松本まで移動してから風呂と食事にしました。 |
| 予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
|---|---|
| 備考 | 手袋が無くなってしまった…? |
感想
事情があり、出発前日の晩まで決行するかどうかは勿論、行き先までまともに決まっていなかった山行。それでも、前夜に出発できることが判明し、同僚の提案で燕〜大天井〜常念の山行となる。まぁ、少なくとも大天井岳までは天候にさえ恵まれれば鉄板ルート。今年は軒並み雨に降られただけに、最後くらいパーフェクトな山行をしたいというのはよくわかるところ。
出発当日は早起きをして始発のバスで出発。テント装備のザックを新宿駅のコインロッカーへ。その後、通常出勤。満員電車で巨大なザックを載せるわけにはいかないのでやむを得ない。始業までは職場近くのスタバで時間を潰した。
勿論、その日の仕事は早々に切り上げて、最終のあずさに間に合うように新宿へ。ただ、ホームの上から飲み始め、穂高に着いた頃には不覚にもかなり飲み過ぎな状態に陥っていた。翌朝は早起きなのに、阿呆だ…。
翌朝は穂高の駅からタクシーで中房温泉へ乗り込んだ。体調は今ひとつ。
少々二日酔いだが、登らないわけにも行かず、速いペースで登る同僚のあとを必死でついていく。それでも、合戦小屋に着く頃には大量の汗をかいたせいもあってほぼ回復した。朝食のカップ麺が旨い。
このあたりになるとナナカマドなどの紅葉が始まっている。燕山荘が見えると、また気力も充ちてくる。程なく、燕山荘に到着。オレンジジュースとパンで簡単な昼食にする。
一休みしたら大天井岳に出発。槍と裏銀座の稜線を眺めながら歩いて行く。所々、小さなアップダウンはあるが、まだ体力は大丈夫。しかし、大下りからハシゴ場のあたりで案の定くたびれてきた。(ちなみに前回もここからがきつかった)
槍ヶ岳への分岐を越えて少し歩くと100m毎にカウントダウンの標識が現れる。しかし、この僅か100mを進むのがしんどい。ぜぇぜぇ言いながら必死で登っていく。
大天井岳に到着したのは14時前。かなりのハイペースで登ってきたようだ。テントを張って、ささやかな宴を催して(二日酔いだったので酒は控えめにした)、18時には寝袋の中に入っていた。そうそう、槍をシルエットにした夕暮れは実に綺麗であった。
…しかし、寒い。標高3000m近い山のテン場なのだから夜寒いのはわかっていたはずだが、お陰で睡眠不足で疲れ切っているはずなので、ぐっすりと眠れない。うとうととはしていたはずだが。
翌朝はそれでも10時間も寝袋の中にいたので、思いの外すっきりしていた。リゾットと前日の残りのメロンパンとコーヒーで簡単な朝食を採り、大天井岳に登り、御来光を眺める。あいにくと雲間からの御来光だったために眺めは今ひとつだったけど、今日も天気は良さそう。早々に撤収し、テン場を出発。
熟睡できていないとは言え、10時間も寝袋の中にいたせいか足取りは軽い。道も苦手な石がゴロゴロした道ではなく、砂地が多くて歩きやすい。しかも、間もなく槍だけではなく穂高も見えてくる。涸沢のテン場まで遠くに見える。この連休もテントは多そうだ。
僅かに残った樹林帯を抜けると常念小屋に着く。まだ、9時半過ぎの筈だが、テン場では既に何張りものテントが張られていた。コーラを飲んで休憩し、サブザックを出して常念岳へトライする。
浮き石がゴロゴロするガレ場を登っていく。サブザックの中は水と雨具くらいで荷物は遥かに軽いはずだが、足取りは重い。何度か転倒しそうになりつつ、辛うじて踏みとどまりながら高度を上げる。
常念の山頂は狭かった。たくさんの登山客で狭い場所を分け合う。安曇野側からはガスが登ってくるが、槍と穂高はクリアに眺めることができた。
疲れたけど天候に恵まれた良い山行だった。後は降りるだけだ。
常念小屋でハンバーグカレーを食べて、いよいよ最後の難関一の沢を下っていく。サブザックの後だけにテント装備が肩と腰に食い込む錯覚を覚える。
胸突八丁までが石の転がる道の急な下り。転倒しないように慎重に慎重に歩みを進める。途中、小屋装備や日帰りと思しき10人を超える老若男女に抜かれる。まぁ、下りは元々苦手だし、重荷なので仕方がない。水場で少し休んで、焦らずマイペースで下っていく。
実は、大滝ベンチまでくれば林道とは行かなくてもジープくらいは入ってこられる砂利道くらいにはなっているのではないかと期待していた。実際にはそんなことはなく最後まで登山道。しかも、沢水があふれ出して登山道を流れていた。殆ど沢下りである。
靴を濡らしながら、登山口に着くと、同僚がアスファルトの路面に腰を下ろして待っていた。
さぁ、これから温泉とビールだ。


















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