赤石沢本流


- GPS
- 80:00
- 距離
- 40.8km
- 登り
- 2,620m
- 下り
- 2,421m
天候 | 09/20:晴れ 09/21:晴れ 09/22:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
写真
感想
〇9/20(月) 晴れ
赤石沢に入渓する場合は、畑薙第一ダムから東海フォレストバスを利用するのが一般的だが、コロナの影響で東海フォレストバスは運休。
その場合は、17kmの道を自転車で2時間又は歩きで5時間かけて行かなくてはならない。歩きはかなりの時間ロスなので自転車を使った。しかし、舗装された箇所は少なく、ほとんどがダートな坂道でネパールの自転車横断旅を思い出した。アプローチから洗礼を受ける。2時間ほどで赤石橋に到着し、赤石沢に入渓。2日前の雨の影響で増水気味に感じた。単独なので無理はせず、行き詰まる前の撤退を念頭に置いて進む。増水気味で水線沿いは無理に直登や泳ぎはせず、高巻きをした。1つ目の難所であるニエ渕は、増水により直登不可能だったので左岸を巻いた。赤石橋から4時間ほどで堤防に到着。そこから30分ほど歩くと北沢出合を向かえ、2つ目の難所の門ノ滝が現れる。単独遡行者のブログには左岸から巻いたと記載があったが、見た感じ自分の力量では無理そうなので、左岸から巻くことにした。白蓮沢出合下流の草付きから取りつき、白蓮沢を横切り、踏み後を辿って再び沢に合流した。20分ほどで巻けたそこからすぐに岩洞窟が現れ、残置スリングが垂れ下がっている。スリングを確認後、空身で上がっていく。登り終えてからザックを引き上げた。大ガランを慎重にトラバースしたのち、標高1712m付近に快適なテンバを見つけたので幕営することに。薪は湿っており、着火に時間がかかった。
〇9/21(火) 晴れ
昨日の夜は、寒くて何度も目が覚めた。6時半に出発。日が出ると寒さはあまり感じなかった。30分歩くと右手に岩屋を発見。地形図で1800m付近から谷がいきなり狭くなり、大ゴルジュが現れる。遡行図にも大ゴルジュの記載はあるものの記載個所はもっと先である。のちに調べて分かったことだが遡行図が間違っていたらしい。左岸から巻いたが悪い草壁を登る羽目に。傾斜の緩くなった場所まで上がり、そこから沢に向かって懸垂下降をしたが、途中でこのまま降りるとゴルジュ内であることに気づき、登り返しをした。結果的に傾斜の緩い斜面をトラバースして、枝沢に入り、そこを下降して2時間ほどで沢に合流した。シシボネ沢出合までは赤いラジオラリアチャート岩盤が続く。当時はシシボネ沢から奥は大ゴルジュがあると思っていたので、トポ通り右岸を巻くが沢沿いを見てもゴルジュがありそうに見えないので傾斜の緩いところから沢に合流した。1時間ほど歩くと百間洞と奥赤石沢に流れが分かれる所に突き当たる。ここからは百間洞山の家を目指して、百間洞を遡行していく。適度に小滝が連続しており、クライマックスには20m大滝が現れる。大滝は左岸のルンゼを上がって、バンドを横断して巻くことができる。14時半に百間洞山の家に到着。小屋は休業しているものの避難所として一部開放されており利用させていただいた。
〇9/22(水) 小雨のち曇り
下山が長いので4時に起床して日が出る前に小屋を出発。天候が悪く、風と小雨の中、歩みを進める。登山客とすれ違いながら1時間半ほどで赤石岳のピークを踏む。そこから椹島に向けて東尾根を下っていく。今回はアプローチシューズを持ってきたので沢タビの激痛に悩まされずに済んだ。天気も途中で良くなり、13時前に椹島に到着。自転車での帰りのアプローチ道は、下り坂のため1時間半ほどで畑薙第一ダムまで行けた。
○総括
今年の沢の集大成。生活スタイル的にパートナーの確保が難しく、単独での沢登りが多くなった。単独での大きな沢登りは達成感もあるがそれ以上に感情のコントロールが難しい。しかし、赤石沢の水は綺麗だった。
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