岡山県西粟倉村 産水の郷~黒岩山~駒の尾山 紅葉プロローグ

Machapuchare
その他1人 - GPS
- 04:45
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 900m
- 下り
- 884m
コースタイム
- 山行
- 4:02
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 4:43
歩行距離12km、歩行時間4時間、歩行数19,300歩
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
黒岩山と駒の尾山を楽に登山をする場合は林道ダルガ峰線にある黒岩峠駐車場<写真21>まで上がると便利です。施設にはトイレと自然の水場(道路を隔てた側)があります。 ※法面改良工事の為、2015年9月19日(土)〜2016年1月31日(日)までダルガ峰休憩舎〜林道ダルガ峰線終点(村道大茅線と林道ダルガ峰線との交差点)が通行止めとなっていました。兵庫県からのアプローチは注意が必要です。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
概して、黒岩山コースは中上級者向け、駒の尾山コースは初心者向けです。 黒岩山までのコースは道標がまったくなく、地形図上に道もついていません。したがって、地形図とコンパス、できればGPSなどの現在地や進むべき方向を正確に判断するためのツールが不可欠となります。林道や遊歩道などの歩きやすい道は複数あるのですが、どこに向かっていて、どこまで続いているのかがよくわかりません。気が付くと<写真08や10>のように突然、道が終点となり、そこから地形図やコンパスを使ったルートファインディングが必要となります。直登すると、傾斜もかなりきつく、少しジグザグに進むなど、楽に歩く工夫が必要です。黒岩山の北西尾根まで出てくると、後は迷うことなく尾根を辿っていけば、目的地の黒岩山頂上<写真15>まで容易に到達することができます。景観を楽しめるスポット<写真11~19>もいくつかあります。黒岩山から黒岩峠(黒岩山登山口)までは歩きやすいので、10分もあれば着きます。 駒の尾山登山口<写真22>から駒の尾山を往復するコースは道が非常に整備されており、迷う所もなく、要所々に休憩スポットや展望所があるので、初心者や団体山行に適したコースと言えます。また、このタイミングで、紅葉も始まりましたので、11月中旬頃まではお薦めコースです。 林道ダルガ峰線から産水の郷森林公園まで続く遊歩道は入口<写真36>に何の案内もなく(なぜか入口の看板の道路側は真っ白)、しかも入口から200m程、不明瞭な道が続きますが、遊歩道分岐<写真38>からは歩きやすい遊歩道が駐車場<写真01>まで続きます。 |
| その他周辺情報 | 鳥取自動車道西粟倉ICすぐ近くに位置する「道の駅レストセンターあわくらんど」はその地域柄、岡山県、鳥取県、兵庫県北部(但馬地方)の特産物を購入できる他、旬の野菜や果物も購入できます。 またレストランも充実しており、隣の「あわくら旬の里<写真46>」も含め、地元で採れた旬の食材を使った食事を楽しむことができます。ちなみに、この日の「あわくら旬の里」ではバイキング(税込み1,000円)にも関わらず、松茸を食材に使った松茸ご飯や吸い物をはじめ松茸料理が5種類も出てきました!(^^)! もちろん、「あわくら温泉駅」が近くにあるぐらいですから、温泉施設も充実していますので、半日ぐらいはここでゆっくりと時間を費やすことができます。 |
写真
こうした分岐(迷路)がいくつか出てきますが、地形図で黒岩山の方角を確かめながら、どちらに進むか判断しながら進みます。左のほうがコンクリートできれいでしたが、近道になりそうな直進の砂利道を進んでみました。
何度も林道(作業道)の分岐が出てくると、もう読図だけが頼りとなります。林道のような整備された道が必ずしも稜線につながるわけではありません(むしろその可能性は稀)。右側に砂利道がありましたが、無視して直進しました。
ここまではスムーズに歩きやすい道を歩んでいたのですが、突然行き止まりとなりました。仕方ありませんので、この先に見えているヤブに突入しました。いきなり倒木がありましたが、踏み跡とピンク色のテープがありました。
<写真09>後に合流した林道を快適に進んでいると、程なく2度目の行き止まりとなりました。ここから写真左のヤブ尾根を直登することになりました。ふくらはぎがつりそう…(*_*;ここでもやはり途中までは踏み跡とピンク色のテープがありました。
標高930mぐらいまで上がってくると、尾根がはっきりとしてくるので、所々で景観を楽しむことができます。西から望む黒岩山は素朴ながら魅力的な山でした。ここからは歩きやすくなりました。
さらに、標高960mの尾根上にある展望地状態となっている所まで来ると、360度パノラマ展望を楽しむことができます。今回の目的地の黒岩山と駒の尾山のツーショットが壮観な眺めでした。
駒の尾登山口には簡単な案内図と「熊出没注意」看板が設置されています。春先には根曲がり竹(チシマザサ)のタケノコ、スズノコがたくさん生育している山域なので、それを大好物としているツキノワグマが多くいます。
手前に見える標高1,100m、約40haの広さがある平坦地がダルガ峰(なる)、向こうに見える富士山のような山容の山が標高1,338mの東山(とうせん)です。ダルガ峰のパッチワークのような紅葉は実際にはもっと鮮やかでした。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
|
|---|
感想
今回は2つの山を登りましたが、その景観や山道はまったく異なるものでした。
前半の黒岩山は情報がほとんどなく、おまけに登山口として設定した産水の郷森林公園も閉鎖のため現地での情報収集もできない状況での手探り山行でした。したがって久しぶりに地図とコンパスを多用しながらの冒険的かつ刺激的な山行となりました。中途半端に林道や作業道がいくつか通っているので、まるで迷路ゲームのように、進む方向を随所で判断しながら、時には木々の間をぬいながら無事に2時間ほどで黒岩山の頂上に到着することができました。ルートファインディングが必要な登山は時に楽しいものです。目的地そのものよりも、その過程を楽しむことができます。今回は邪魔になる程草が茂っている所はなく、ヤブコギをせずにすんだ分、多少楽でした。
後半の駒の尾山は、それまでとは一変して、非常に歩きやすく、道に迷うこともない安全な山行となりました。すでにこのタイミング(10月18日)でドウダンツツジやブナの紅葉も始まっており、ススキなどのイネ科の植物と相まって、紅葉のプロローグとも言うべき、魅力的な初期の紅葉のシーンを随所で堪能することができました。まだ紅葉が始まっていない植物も含め今後、2〜3週間は魅力ある山域となるでしょう。
また、全体的に草花はほとんど咲き終わっていましたが、野鳥や動物の気配は随所で感じられました。産水の郷森林公園周辺はバードウォッチングスポットになっており、ヤマガラやカケスの鳴き声が聞こえました。黒岩山の頂上では、ヒガラやニホンジカを見ました。鳴き声から判断すると、ウグイスやメジロもいるようです。黒岩峠から産水の郷森林公園までの遊歩道は沢沿いが多く、沢音や滝に癒されました。天気がよく暑いくらいでしたが、紅葉や久しぶりのルートファインディングなど楽しみが多く心地よい山行となりました。
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