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Yamareco

記録ID: 7548474
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

薬師岳&五色ヶ原(折立→室堂)

2021年07月17日(土) 〜 2021年07月19日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
28.2km
登り
3,317m
下り
2,241m

コースタイム

1日目
山行
3:05
休憩
0:05
合計
3:10
11:15
73
14:10
14:15
10
14:25
2日目
山行
10:40
休憩
0:40
合計
11:20
4:05
85
5:30
50
6:20
6:25
160
9:05
9:15
180
12:15
12:30
155
15:05
15:15
10
3日目
山行
4:11
休憩
0:09
合計
4:20
6:22
63
7:25
77
8:42
24
9:06
9:15
35
9:50
室堂
天候 1日目:晴れ、2日目:晴れのち曇りのち雨、3日目:曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
 往路は、アルペンルートの富山県側の入口となる立山駅前に駐車し、富山地方鉄道で立山駅から有峰口駅へ。有峰口駅前を10:10に出発するバスで折立登山口へ。土曜日なのにバスの乗客は自分だけだった。
 復路は、室堂からアルペンルートで立山駅に戻って車を回収。
コース状況/
危険箇所等
特筆する危険箇所なし。鬼岳の雪渓はしっかりと足場が切ってあり、チェーンスパイク等の滑り止めは不要。
予約できる山小屋
立山室堂山荘
車を停めた立山駅から電車とバスを乗り継いで折立登山口へ。ここを利用するのは、4年前に折立→雲ノ平→水晶岳→鷲羽岳→黒部五郎岳→折立と周回して以来2度目。
車を停めた立山駅から電車とバスを乗り継いで折立登山口へ。ここを利用するのは、4年前に折立→雲ノ平→水晶岳→鷲羽岳→黒部五郎岳→折立と周回して以来2度目。
11時15分にスタート。最初は樹林帯歩き。
11時15分にスタート。最初は樹林帯歩き。
1時間ちょっとで三角点ベンチに到着し、一気に展望が開けます。折立登山口は森林限界まで距離が短いのがいい。
1時間ちょっとで三角点ベンチに到着し、一気に展望が開けます。折立登山口は森林限界まで距離が短いのがいい。
振り返ると有峰湖。
振り返ると有峰湖。
太郎平が見えてきた。この開放感がたまらん!
太郎平が見えてきた。この開放感がたまらん!
14時10分に太郎平小屋に到着。山と高原地図では折立登山口から太郎平小屋までCT5時間となっていますが、かなり緩い設定になっており、ゆっくり歩いてもそんなに時間はかかりません。
14時10分に太郎平小屋に到着。山と高原地図では折立登山口から太郎平小屋までCT5時間となっていますが、かなり緩い設定になっており、ゆっくり歩いてもそんなに時間はかかりません。
小屋前からは水晶岳や雲ノ平が良く見えます。
小屋前からは水晶岳や雲ノ平が良く見えます。
薬師岳方面にはコバイケイソウがたくさん。当たり年かな?
薬師岳方面にはコバイケイソウがたくさん。当たり年かな?
小屋から10分ほど歩くと、今夜の幕営地の薬師峠テント場が見えてきました。最終的には40張ほどに。
小屋から10分ほど歩くと、今夜の幕営地の薬師峠テント場が見えてきました。最終的には40張ほどに。
時間があるので、テント場付近で夕景を撮影。食欲が湧がないけど、何とか夕食を胃に押し込みました。最近山で食べられないなぁ。
時間があるので、テント場付近で夕景を撮影。食欲が湧がないけど、何とか夕食を胃に押し込みました。最近山で食べられないなぁ。
2日目。この日は五色ヶ原までCT11時間50分と長丁場。なのに食欲が湧かず、フルーツゼリーと大福半分だけ口にして4時5分に出発。薄暗い中をまずは薬師岳を目指します。
2日目。この日は五色ヶ原までCT11時間50分と長丁場。なのに食欲が湧かず、フルーツゼリーと大福半分だけ口にして4時5分に出発。薄暗い中をまずは薬師岳を目指します。
薬師平から見る黒部五郎岳。
薬師平から見る黒部五郎岳。
目の前には薬師岳の南東稜。昭和38年の愛知大学山岳部の遭難で有名な尾根ですね。
目の前には薬師岳の南東稜。昭和38年の愛知大学山岳部の遭難で有名な尾根ですね。
西側には遥か遠くに白山。
西側には遥か遠くに白山。
チングルマの群落を眺めながら、のんびり進みます。
チングルマの群落を眺めながら、のんびり進みます。
5時31分に薬師岳山荘を通過。
5時31分に薬師岳山荘を通過。
南東稜との分岐に到着。背後には槍穂高、鷲羽岳、黒部五郎岳など北ア南部の名山たちがずらり。右奥には御嶽山も。
南東稜との分岐に到着。背後には槍穂高、鷲羽岳、黒部五郎岳など北ア南部の名山たちがずらり。右奥には御嶽山も。
6時20分、薬師岳山頂に到着。
6時20分、薬師岳山頂に到着。
山頂からは、雲ノ平の向こうに槍穂高。左には水晶岳。
山頂からは、雲ノ平の向こうに槍穂高。左には水晶岳。
北側には左に剱岳・立山、右に後立山の山々。黒部川が深い谷を作っているのがよく分ります。
北側には左に剱岳・立山、右に後立山の山々。黒部川が深い谷を作っているのがよく分ります。
雲海の向こうには浅間山(右)や四阿山(左)も。
雲海の向こうには浅間山(右)や四阿山(左)も。
北薬師岳へと登る途中で薬師岳を振り返ると、金作谷カールが大きい。
北薬師岳へと登る途中で薬師岳を振り返ると、金作谷カールが大きい。
進行方向に見える剱岳(左)と立山(右)のアップ。どちらもかっこいい。
進行方向に見える剱岳(左)と立山(右)のアップ。どちらもかっこいい。
9時5分にスゴ乗越小屋に到着。食欲がなくても小屋の食事なら大丈夫なのでここで軽食を取りたかったのですが、軽食は10時30分からとのこと。水だけ補給して先に進みます。
9時5分にスゴ乗越小屋に到着。食欲がなくても小屋の食事なら大丈夫なのでここで軽食を取りたかったのですが、軽食は10時30分からとのこと。水だけ補給して先に進みます。
噂どおり、スゴ乗越小屋と五色ヶ原の間は、スゴの頭(右)・越中沢岳(左)・鳶山とえげつないアップダウンが続きます。「巻道作って〜」と叫びたくなります。
噂どおり、スゴ乗越小屋と五色ヶ原の間は、スゴの頭(右)・越中沢岳(左)・鳶山とえげつないアップダウンが続きます。「巻道作って〜」と叫びたくなります。
10時36分、ようやくスゴの頭に到着。次に見えるは越中沢岳・・・。朝から食事も行動食もほとんど取れておらず、気温が25度に上昇したことも相まって、一気にペースダウン。
10時36分、ようやくスゴの頭に到着。次に見えるは越中沢岳・・・。朝から食事も行動食もほとんど取れておらず、気温が25度に上昇したことも相まって、一気にペースダウン。
越中沢岳への登りでライチョウが登場。
越中沢岳への登りでライチョウが登場。
ヒナも登場。かわいいけど、胃が空っぽで気持ち悪くテンションが上がらない・・・。水も受け付けなくなってきました。明らかにエネルギー切れで、視力が落ち始め、前夜に十分な睡眠を取ったにも関わらず強烈な眠気に襲われます。
ヒナも登場。かわいいけど、胃が空っぽで気持ち悪くテンションが上がらない・・・。水も受け付けなくなってきました。明らかにエネルギー切れで、視力が落ち始め、前夜に十分な睡眠を取ったにも関わらず強烈な眠気に襲われます。
12時15分に越中沢岳山頂に到着。誰もいないので、ザックを背負ったまま山頂で15分ほど泥のように眠ります。完全に行き倒れ状態。
12時15分に越中沢岳山頂に到着。誰もいないので、ザックを背負ったまま山頂で15分ほど泥のように眠ります。完全に行き倒れ状態。
いつまでも寝ているわけにもいかないので、気力で再出発。この頃からガスが出始め、暑さは凌げるようになってきました。
いつまでも寝ているわけにもいかないので、気力で再出発。この頃からガスが出始め、暑さは凌げるようになってきました。
小雨がポツポツしてきた15時5分に五色ヶ原山荘に到着。小屋で購入したコーラを飲んで、少し生き返りました。小屋からテント場まで移動する間に雨が強くなったので、慌ててテントを設営し、固定もせずにテント内に転がり込みました。相変わらず食欲がないので、夕食はゼリーだけ。
小雨がポツポツしてきた15時5分に五色ヶ原山荘に到着。小屋で購入したコーラを飲んで、少し生き返りました。小屋からテント場まで移動する間に雨が強くなったので、慌ててテントを設営し、固定もせずにテント内に転がり込みました。相変わらず食欲がないので、夕食はゼリーだけ。
3日目。五色ヶ原の美しい朝。この日の朝食もゼリーだけ。最終日は行程が短いので、これで何とかするしかありません。午後から天気が崩れる予報なので、5時30分に出発。
3日目。五色ヶ原の美しい朝。この日の朝食もゼリーだけ。最終日は行程が短いので、これで何とかするしかありません。午後から天気が崩れる予報なので、5時30分に出発。
五色ヶ原を出発すると、すぐにザラ峠。
五色ヶ原を出発すると、すぐにザラ峠。
獅子岳への登りでガスに巻かれます。前日に比べると大した登りではありませんが、エネルギー不足で思うように足が進みません。
獅子岳への登りでガスに巻かれます。前日に比べると大した登りではありませんが、エネルギー不足で思うように足が進みません。
7時25分に獅子岳山頂に到着。
7時25分に獅子岳山頂に到着。
目の前の鬼岳が雲を纏い、「いかにも鬼岳!」な雰囲気に。
目の前の鬼岳が雲を纏い、「いかにも鬼岳!」な雰囲気に。
鬼岳の雪渓は五色ヶ原山荘の方がしっかりと道を切ってくれているので、安心して通過できます。ありがたい。
鬼岳の雪渓は五色ヶ原山荘の方がしっかりと道を切ってくれているので、安心して通過できます。ありがたい。
ガスを抜け、鬼岳を振り返ります。
ガスを抜け、鬼岳を振り返ります。
富山大学立山研究所まで来ると、立山が目の前に。この日は行動食を全く口にすることができませんでしたが、ここまで来れば安心です。
富山大学立山研究所まで来ると、立山が目の前に。この日は行動食を全く口にすることができませんでしたが、ここまで来れば安心です。
一ノ越山荘でCCレモンを買い、2日連続で炭酸飲料に命を救われます。
一ノ越山荘でCCレモンを買い、2日連続で炭酸飲料に命を救われます。
9時50分に室堂に下山。ここからアルペンルートで立山駅に戻って車を回収しました。
9時50分に室堂に下山。ここからアルペンルートで立山駅に戻って車を回収しました。

感想

 過去レポです。速報性はありませんが、同じ季節に同じ山域に行く方の参考になるかもしれませんので、備忘録を兼ねてアップします。

 令和3年7月に折立→薬師岳→五色ヶ原→室堂を縦走してきました。景色が素晴らしく、歩きごたえのあるルートでした。
 折立は4年前に雲ノ平、水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳を経て折立に戻る周回ルートを歩いた際に利用しています。この周回ルートを歩く際には薬師岳にも立ち寄る人が多いですが、自分は今回の五色ヶ原へのルートをいずれ歩く際の楽しみにするため、あえてスルーしていました。
 下山時に交通機関の時間の融通が利くので、立山駅に車を停め、進行方向は折立IN→室堂OUTで決まり。初日朝に有峰口駅を7時19分に出発するバスに乗れれば初日のうちにスゴ乗越小屋まで行け、「1泊2日でも何とかなるかな〜」とも考えましたが、せっかくなのでのんびりと2泊3日で行くことにしました。
 とはいえ、2日目は行程が長くてアップダウンも多く、まともに食べられなかったこともあって厳しい山行となりました。体調不良で素晴らしい稜線や美しい五色ヶ原を十分に堪能できたとは言い難いので、いずれ再訪したい場所となりました。その際は補給をしっかり整え、万全の体調で臨みたいところです。

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体力レベル
4/5

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