剱岳から笠ヶ岳まで 立山北アルプス6日間縦走


- GPS
- 47:27
- 距離
- 91.8km
- 登り
- 8,167m
- 下り
- 9,527m
コースタイム
- 山行
- 4:57
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 6:04
- 山行
- 10:19
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 12:33
- 山行
- 6:43
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 7:36
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 8:07
- 山行
- 7:01
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 9:31
- 山行
- 8:37
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 9:54
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
Tシャツの替え
山インナー
半ズボン
半ズボン替え
タイツ
長ズボン
靴下
靴下替え
パンツ
パンツ替え
グローブ
長袖シャツ
長袖あったかシャツ
レインウェア上
レインウェア下
レインスカート
ローンピーク
ザック
サングラス
手ぬぐい
浄水器
ウォーターコンテナ
行動食(おにぎり)
行動食(ナッツ)
水
塩
BCAA
地図(地形図)
マップケース
コンパス
笛
熊鈴
ヘッドライト
日焼け止め
歯ブラシ
フロス
モバイルバッテリー
モバイルケーブル
充電アダプタ
ココヘリの充電
ココヘリ
小銭
お金
消毒用アルコール
サプリメント
トイレットペーパー
山用イヤフォン
口閉じテープ
ナイトガード
ゴミ袋(小)
ゴミ袋(中)
ゴミ袋(大)
予備ヘッドライト
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
日傘
豆対策ガーニーグー
ヘルメット
ストック
ダウン
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感想
2025/09/23 火曜日 秋分の日
曇天ガスガスの、立山一周からの剣御前経由剣山荘行き
曇天ではあるが、雄山や大汝山、別山など見える。
先は長いので、浄土山はスキップして一ノ越、そのまま雄山へ。
最初は曇天ながら展望があったが、山頂で写真撮ってる間にガスがかかり、その後はほぼ真っ白、たまにうっすら見える、という状況が続く。大汝、富士の折立であった2人のソロのお兄さんたちは、その後剣山荘でも会って、道中一緒になることが多く、勇気づけられた。
大汝休憩所は前来た時はきづかなかったけど、カレーとぜんざいがうまかった。そのまま、曇ってる中、天気予報を見る限りワンちゃんありそうな剱御前へ向かう。登ってみたら、雲が一瞬抜けて、一服剱、前剱の稜線が見えた!来た甲斐があったぜ。そのまま、剣山荘へ。意外と最後の下りが長い。ずいぶん低いところにあるなぁ。
剣山荘は、旅館かと思う綺麗さ。広い、綺麗、掃除行き届いててピカピカ、ご飯うまい、そしてシャワーまである!あとはスタッフみんな優しくて丁寧。また来たいなぁと思う最高の山小屋でした。
2025/09/24 水曜日
完璧ピーカンの、剱岳ピストンからの、立山三山からの龍王岳経由五色ヶ原行き
今日は快晴の予定!平日なのであまり剣山荘にも人がいなかったけど、渋滞を避けて4:20に出発。夜明けが5:36で1時間以上前だと前剱まで行けちゃう。暗い中での剱への道が不安だったけど「登山道完全紹介?」のYouTubeを予習して大丈夫そうだったのでヘッドライトつけてGO。これが噂に聞く剱かー、と感慨にふけりながら登る。本当はもう少し明るいところで剱を見つめながら登りたいけど、渋滞避けたいし今日は先が長いし、仕方ない。
一服剱までサクッとついて、前剱にえっちらおったら登ってたら、ちょうどもうすぐ夜明け!そのままちょっとだけ休憩して、日の出は例の「超怖い鉄橋」で迎えることになりました。モルゲンも見たかったけれど、角度が悪かったのか、剱のモルゲンはくっきりとは見られませんでした。
「超怖い鉄橋」はめちゃくちゃびびってたんですが、YouTubeで見るよりも圧倒的にゆるい感じのただの恥でした。イメージしてはカイジのビル上の平均台みたいなものをイメージしてたんですが、全然そんなことなかったです(もちろん感じ方は人によると思いますが)
日が出てきたので剱岳の勇姿が間近に見え「見た目超かっこいい!」という気持ちと「これにこれから登るのだ!」というたける気持ちで、すでにここで最高潮。そのあとは、えっちらおっちら、登っていきました。確かに自分の渡ってきたルートを振り返ったり、他の人を見てると「こわっ!」と思うことも多いのですが、全体的には「まじでこれ死ぬかも!」というシーンは多くなく、緊張感は強いですが、とても楽しい岩登りという感じでした。瑞牆山を難しくしたようなイメージでしょうか。平蔵のコルを超え、カニのタテバイを超え(カニのタテバイは確かに高度感ありましたが、各所にボルトや鎖があり、おたすけボックスを出した後のスーパーマリオワールドのような感じでした)最後に岩を登ったら山頂!いやはやついについたぜ!という達成感が凄かったです。これが剱!!
ちなみに6時半に剱に着いたのですが、山頂には既に10人ほど先客がおり、ビビりました。剱でご来光見たんだろうか。
本当に信じられないほどの、どピーカンで、剱からは富士山の左側に八ヶ岳、右側に南アルプスも見え、北アルプスの山々、あとは猫又山とかのマイナー岳と日本海まで一望できて、本当に夢のような時間でした。薬師も笠ヶ岳も見えて「あそこまで歩くのか、人間って本当にすごいな」とも、いつもながらに思いました。
本当は2時間いたいけど、先があるので40分ほどで切り上げて、下山。噂のカニの横ばいを超えてハシゴを降りて、無事下山。いやはや、前半のハイライト終了!お疲れ様でした。
そのあと、あまりにも天気がいいのと、剱からみた別山がカッコよかったので、巻く予定だった別山に登る。別山からみた剱岳がまた最高にかっこいい!北峰まで行きたかったけど、諦めました。途中まで後悔してたけど、諦めて正解でした。欲張りすぎ。
そのあと真砂岳に登り、ついでに浄土山も見に行って、と写真撮りまくりながら歩いていたらめちゃくちゃ時間かかってしまったので、五色ヶ原山荘に電話かけて遅着の謝罪。すいません。。立山のこと「箱庭みたい」って舐めてたけど、それは以前来た時にガスってて東と北が見えなかったからだということに気づきました。後ろ立山は全部見えるし、こないだ登った針ノ木も見えるし、大日岳も見えるし、最高でした。立山観が完全に変わってしまった。。
ところで、立山といえば浄土山は立山三山の一角をになっているはずなのに標識なくて、びっくり。見つけられなかっただけ?その後、龍王岳にのぼる。龍王岳は見た目めちゃくちゃかっこいいし、もっと評価されていいと思いました。そこから五色ヶ原へ。この辺からガスが湧き上がってきて、地味だと噂の道がさらに地味に。時間も遅くなって薄暗い中を歩きます。名前のかっこいい鬼岳を巻いたり、獅子岳にのぼったりザレ場を歩いたりしていたら、五色ヶ原山荘にようやく到着!明日は雨っぽいので、この素敵な広場を目とカメラに焼き付けておく。ただ、すごい疲れと到着時間の遅さも相まって、ご飯食べたらそのまま就寝。個室みたいな部屋を、お兄さんと2人で使えて広々。遅い時間に滑り込んできた奴がいなければ完全個室だっただろに、その話をお兄さんにしてみたら「1人だと部屋が寒すぎるので逆によかった」とのこと。優しいなぁ。
2025/09/25 木曜
強い風雨に凍えながらの、五色ヶ原からの薬師岳稜線超え薬師岳山荘行き
今日はこの行程唯一の雨予報。長く縦走するのであれば避けるのは難しいけど、でも降るよりは降らないほうが良いのは間違いない。予報見ても1、2ミリだろうということなので、雨風で稜線越えるのは抵抗があるけど、スゴ乗越小屋がなんと今日までやってることもわかり、意を決して出発。五色ヶ原山荘の方は、予定変更して連泊の方も多かった。鳶山を越えて越中沢岳までガスガスの中歩く。「近くて遠いスゴ乗越小屋。登り返しも結構あるよ」と標識に書いてあった通り、そのあとはずっとアップダウンが続いた。真っ白な中、だいぶ登り下りをしてからスゴ乗越小屋に到着。休憩させてもらうと、なんと身体中びしょ濡れ!いやいや、レインウェアどうなってんの。。でもまぁ歩けばまた暖まるでしょと思って休憩後に、歩き出すものの、薬師岳の稜線に捕まる。間岳までは樹林だけど、その後の稜線が吹きさらし、西からの風をモロに浴びるのに、登山道はずっと西についている。「登山道つけた人のばかー!」なんて失礼なことを思いながら、必死で歯を食いしばって歩いていく。とにかく北薬師岳が遠い遠い。真っ白だし風強いし、雨強いし寒いし濡れるし、ガタガタしながらとにかく進むと、何度かのエセピークの後に北薬師岳!雨の中頑張って撮った自撮り写真は消えていた。ここまでくれば後少し!でもない。薬師岳までがまた遠い。なんとか気合いで薬師岳に到着し、避難小屋的なかまどみたいなブロックの塊で体勢を整えた後、あとは山荘まで走って降りるだけ!この行程、1番きついのは2日目かと思ってたけど、なんてことない、この日が1番きつかったです。山の天気は怖い、山の天気は変わりやすい、耳にタコが出来るけど、出来て良いよね、本当に。この日は6人しか宿泊する人がいなかったけど、こんな日に薬師岳小屋に泊まりに来る物好き山好きの面々と、辛さを語り合うのでした。ちなみに
めちゃくちゃ火の入った乾燥室で、なんと靴までカラカラに乾き、にっこりでした。みなさんとても親切で、とっても素敵な小屋でした。
2025/09/26 金曜日
昨日に引き続き9時まで雨で足止めからのピーカン!薬師岳山荘から北ノ俣、赤木、黒部五郎岳経由三俣山荘行き
確かに昨日時点での予報でも、朝は天気悪いとは聞いていた。でも、6時半には雲抜けるんじゃなかったの?わざわざ弁当にしてもらい、3時半に起きて4時に弁当を食べながら、天気予報に文句をつける。
そのまま待てど、どんどん雲の抜けるタイミングは後ろにずれていく。どうしようもないので、ふて寝。ゴロゴロしてたら他の方はレインウェアを着て出発していく。「昨日がキツかったので今日は絶対レインウェアは着ない!」と心に誓っていたら「そろそろ掃除なのでチェックアウトを」とのお声がかかる。行くしかなさそうだ。ただ、なんと、ようやく空が明るくなり、雲も抜けたようだ!なんでタイミング!レインウェアをザックの奥にしまいこみ、9時5分に出発。今日も遅くなりそうなので、三俣山荘に謝罪の電話。連日皆さんにご迷惑かけてすいません。。
太郎平小屋まではサクサク歩いてると、どんどんあっぱれな晴れに!薬師岳もバッチリ見える。あー、薬師岳登りたかったのになぁ、あ、登ったか。いやーカウントされるかなーあれ、VRの方がよっぽどちゃんしてるよ、なんて思いながら歩いていると太郎山を超えた後の道が、すっかり川に。え?ここ登山道?川?どっち?てな感じで数十回渡渉を繰り返し川ゾーンを越えると、そこからは天空の稜線さんぽ。ずーーーっと緩やかな道が続く。薬師も間近に見えて、一点ウキウキモードに。北ノ俣岳は完全ノーマークでしたが、薬師、水晶、赤牛が眼前に迫る最高の展望台で、一発でお気に入りの山になっちゃいました。それからというもの、裏銀座の他の山々に登っても、黒部五郎の後ろのたおやかな山並みをついつい眺めてしまいます。そのあとまた天空のお散歩をしつつ、巻くはずの赤木岳に間違って登頂して神社で手を合わせたりなどしながら、お約束のゴーロゴロを登りきったら、黒部五郎到着!だいぶ
ガスがかかってましたが、2回目(3回目?)ということもあって、心は平穏です。相変わらずのカールのカッコよさに紅葉が加わって、一段と美しかったです。山頂からもそうですが、黒部五郎の肩から見るとカールの曲線美と力強さが良く出て素敵なんだよなぁと思っていたら、ご一緒になったおじさまも同意見とのこと。嬉しい。
ちょっと話がそれますが、黒部五郎を見ながらプロテインを飲もうとしたら、派手に水をぶちまけて、iPhoneとモバイルバッテリーにかかってしまいまして、見事にバッテリーが昇天。ここからはだいぶ苦しい戦いを強いられました。。
で、そのままそのカールを降りて(このカールを降りるのがまたいいんです。黒部五郎と一体になってる気がします)、三俣蓮華をサクッと巻いたら、三俣山荘へ到着!遅くなってすいません。
三俣山荘は雲の平系のとんでもない洒落小屋で、夕飯も洒落、その後夕食会場が喫茶室になる感じも洒落、壁の絵も、スタッフも、みんな洒落てました。とても素敵な小屋であることは間違い無いのですが、個人的には洒落なくても綺麗でホスピタリティがあれば、剣山荘や水晶小屋みたいなのおしとやかさが好きかも、と嗜好性を改めて再認識しました。洒落小屋消灯遅いし。でも、その喫茶室で、伊藤新道を上がってきた猛者のお姉さん方と結局長話して盛り上がっちゃってるし、あればあったで活用してしまうのですよね。というわけで、翌朝の鷲羽御来光に向けて早く寝ないといけないのに、夜更かしをしてしまったのでした。
2025/09/27 土曜日
どピーカン!鷲羽岳で夢のご来光!三俣山荘発水晶岳に寄り道からの、鷲羽に戻るつもりが道間違いで祖父岳へ。時間がないので初の黒部源流経由で、三俣蓮華、丸山、双六岳経由双六小屋行き
今回の山行の主な目的は、初剱、五色ヶ原、薬師岳、笠ヶ岳、そして鷲羽のご来光。中でも鷲羽は僕が最も好きな山。絶対ご来光を見たいんだ!と強い想いで朝支度をします。幸い今日の予報はどピーカン。まず間違いなく大丈夫でしょう。ウキウキとザレ場を登り、ゴーロを越えれば、あっという間に鷲羽岳です。そして待つ。出ました、最高のやつが!ピンクにオレンジに紫に水色に彩られた空に、燕、大天井、常念、槍、穂高、鷲羽池が染まり、薬師、黒部五郎、水晶、赤牛、祖父に光があたっていきます。「あー、これが見たかったんだよ。。」と感激と寒さで震えながら、しばし立ち尽くしました。生まれてきてよかった。。
で、明るくなったところで行くかどうか迷っていた水晶岳に行くことに。めちゃ晴れてるし、今日は休養デーでそのまま行ったら鷲羽池経由しても双六小屋につくの場10時ということもあり、ということをかんがみて、水晶散歩で決定!というわけで、サクッと行ってきました。水晶は前回ガスガスだったのと、高山病でヘロヘロだったのであまりいい思い出が無かったのですが、行って大正解!鷲羽同様に360度に広がるスター選手たちが、輝いておりました。来て本当に良かった!で、その後、また鷲羽に戻って鷲羽池に寄り道して行こうと思っていたら、途中の標識を見間違ってまさかの祖父岳に!当初想定していなかった行程で、道迷いのメッセージが出なかったということもあって、派手に間違ってしまいました。しかも、間違った先でさらに登山道から外れるという。。。どれだけボーッと歩いているかです。お恥ずかしい。早く双六につかないといけない理由があったので、鷲羽池は泣く泣く諦め、黒部源流コースを行って見ることに。さらさらチョロチョロと、確かに源流が流れ出してて、グッと来るものがありました。が、それも束の間、すぐいつもの川らしくなったあとは、ゴーロ帯の続くなかなかに歩きにくい道。紅葉が綺麗だったのが救いですが、こんな晴れた日は稜線を歩きたかったなぁ。まぁ自分が悪いのですが。そのあと、思ったより急登だった三俣蓮華で大展望を味わったのちに、いつのまにか通り過ぎていた丸山を超えて、双六岳へ。と、このタイミングでガス。槍は見えるけど、丸山三俣蓮華を振り返っても何も見えない。うーん、残念(贅沢になっている)。風も強く寒いので、そのまま双六小屋へ。明日が早いのでランチのカレーを食べて、夕食はなし、弁当2つにしてもらっておやすみなさい。双六小屋は、トイレが温便座だし、水洗だし、晴れてるのに超強風の暑い乾燥室だし、どうしてこんなに水も電気もあるの?という感じでした。談話室に空きがないぐらいぎゅーぎゅーに人が入っ酒盛りしてて、びっくりしました。あんな談話室に初めて見たかも。双六小屋は、大量の人をいい感じに捌いていく、槍ヶ岳山荘的な雰囲気でした。でも、槍ヶ岳山荘より装備が充実してる感じ。夕飯もボリュームたっぷりで美味しそうでした。
2025/09/28 日曜日
午前2時発、双六小屋からの弓折、大ノマ、抜戸岳経由で笠ヶ岳からの、笠新道で新穂高温泉へ
今日は最終日。なんとしてでも12:56のバスに乗りたい、ということで、朝の2時出発を決行(結局もたもたして2:20になったけど)。なんとか頑張って電源入れずに乾燥させていたバッテリーが、、なんと、復活した!!これで笠ヶ岳山荘で充電のロスタイムなく進める、本当にありがたい。
せっかくの裏銀座だけど、満天の星の元、ヘッドライトつけての暗闇通過で無念。でも、今日は朝イチだけ晴れの予報ですぐ曇る予報だから、と自分に言い訳しながら真っ暗闇の道を行く。この日は新月だったのか、本当に星が綺麗だった。
ただ、いつとのことながら、初めての道をヘッドライトで歩くのは嫌なんだよなー。暗いし怖いし道分かりにくいし。ヘッドライトで夜通し歩いてる人たちって、どうなっちゃってんだろ。そもそも、なんでヘッドライトの電池切れないの?なんてことを考えてたら、槍と穂高の横がうっすら群青色になってきた。そうそう、これこれ、と思いながら歩いていると、そこに水色とオレンジが加わっていく。「あー、朝日はいいなぁ」といつも思う。暗闇を消し去ってくれる安心感と、美しさと、物理的な暖かさ。太陽って本当に偉大だ、と朝日を見るたびに思う。でも、槍穂が影になってるから、まだまだ日の出には時間がかかる、ということで、抜戸岳で朝日を見ることに決定!抜戸岳について見ると、まさかの先客が。そして、寒い!「寒いからまた今度」と先を急ごうとしたら、先客のお兄さんが「本当に素晴らしいと思うから見ていけば」とのことで、服を重ね着し直して、双六弁当を食べながら待つことに。
待つこと10分、南岳あたりからの日の出!槍や穂高を明るく照らしていく。あー僕の汚れ切った心が洗われていく。本当に待って良かった。一体何を急いでいたんだろう僕は。(バスです)「ね、待ってて良かったでしょ」と言ったお兄さんのイタズラっぽい笑顔が素敵でした。お兄さんは下山するらしいのでそこでお別れして、僕はいよいよラズボス笠ヶ岳に。近くで見ると思ったよりろうと形じゃないんだなぁなんで思いながら近寄っていくと、ゴーロ帯を超えたら笠ヶ岳山荘へ到着。そして、笠ヶ岳へ!山荘から笠ヶ岳はあっという間でした。いやはやこれがこの山行の終着点かーなんて感慨にふけりながら登っていくと、ほどなく到着。空は薄曇りの晴れで、なぜか夏雲が出ています。うん、剱も見える。黒部五郎も水晶も北ノ俣岳も、赤牛も雄山ももちろん薬師も、歩いてきた山々が見えて感無量です。西側の名もなき山は、地図にも載ってないし、こんどしらべてみようかな。いやー、歩いてきた!人間ってすごいなぁと、歩いてきた山々を見ると、いつも思います。これにて一件落着!とはいかず、最後に悪名高き笠新道を下ります。
最初はいけてるカールを下るのですが、あとは延々とゴーロを降りていく。歩きにくいことこの上なし。ひーこら言いながら降りていけば、笠新道を登山口に到着!あとは砂利とアスファルトの快適な平地を歩くだけ。なんと12:20に着いてしまったので、予定外の温泉付き、ということで、ハッピーな最後でした。まる。
いやはや、ほんっとうに最高の6日間でした!満喫したぞー!!!
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