笹子駅-[南陵]-滝子山-[モチガ滝]-笹子駅


- GPS
- 04:52
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,412m
- 下り
- 1,419m
コースタイム
- 山行
- 4:28
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 5:38
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
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アクセス |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ネックウォーマー
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
ツェルト
カメラ
ポール
チェーンスパイク
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感想
「大月では昨日雪が降りました。登山へお出かけの方はお気をつけて」
と車掌に送り出され降り立った笹子駅、その周囲を囲む山々は確かに薄ら白く覆われていた。
3月最後の日曜日とあって、日の出も大分早くなり、それほど寒くなく空気は湿り気を含んでいる。
滝子山の南陵は気に入ってよく訪ねているルートだが、降雪のある状況はおそらく初めてで、期待と不安が入り混じるなか、登山口へ向かう。
咲き始めた花に粉砂糖程度にまぶされ、地面を踏んでも感触はなく足跡がつくくらいの、ささやかで新鮮な雪。
それでも林道を横切り南陵へ取り付いてすぐ、見上げればまだ冬枯れの樹々の枝は霧氷で覆われていた。
尾根道に薄く積もった雪に小さな足型、どうやらタヌキのもののようだった。
シカのように道をまたいで斜面へ渡るのでもなく、ちょうど人間が登る道を先行するように、岩場のエリアを越え、イワカガミの群生のあたりまでも続いていた。
何か実用的な理由があるのか、それにしてはただただ山を登っているだけのようなまっすぐな足跡。一緒に登山をしているような、不思議な気持ちになった。
日が高くなってくると霧氷が緩み、岩場付近は特にシャワーのように溶けかかった氷の粒が落ちてくる。
岩には雪はほとんどついていなかったが、よじ登る場所は濡れていて、手袋に水が染み込んでいった。
風もなく暖かで湯気さえ上っていた山頂からは、雲海を突き出る白く染まった富士山の姿が望まれた。
憩っていると、登山口で出会った方が登ってこられて、付近の山のことなどしばらく歓談した。
曲沢峠から甲斐大和駅方面へ下山の計画だったが、こんな日のモチガ滝の様子が気になり、すみ沢コースへ切り替えた。
滝は水量豊富で迫力充分、近辺は靄に包まれ、幻想的な光景に出会うことができた。
葉に積もった雪がとけて雨のように水滴をこぼす植林帯を抜けて登山口まで戻る。
舗装路を駅まで引き返していくと、朝白く染まっていた山肌はすっかり化粧を落としていて、川の上をツバメが飛び交う春の景色が現れていた。
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