王岳・鬼ヶ岳・節刀ヶ岳 富士山と西湖と南アルプスを間近に眺める痩せた稜線歩き


- GPS
- 06:32
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,307m
- 下り
- 1,315m
コースタイム
- 山行
- 5:52
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 6:24
天候 | 快晴。雲一つなく、南アルプスの全容が終日眺められた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央高速富士吉田線の河口湖インターで降りて、西湖方面に向かう。 いやしの里根場の登山者用駐車場は、芝の上に停めるように案内看板で誘導されている。 観光施設に近い奥の舗装されている駐車場は観光客用。 大変広い駐車場で、平日はガラガラ。広いので土日でも比較的に停めやすいと思われる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
王岳までは急坂の九十九折りだが、歩き易い土の道。 王岳から鍵掛峠までは痩せ尾根で急坂の岩場もある。 鍵掛峠から鬼ヶ岳へは、さらに慎重に歩く必要のある岩場がある。 鬼ヶ岳から節刀ヶ岳へは最初急坂の下りがあるものの、なだらかな登山道が続く。 鬼ヶ岳からいやしの里根場へは、雪頭ヶ岳にかけて長いハシゴや急坂の登り降りが有り、慎重に歩く必要がある。雪頭ヶ岳からは長い下り坂で狭い道もあり、落ちないように注意して下る必要がある。 他の山域と比べて、稜線に上がってから痩せ尾根と急坂の岩場があるため、ペースが落ちる感じがした。登山計画でも、その点を考慮する必要がある。 |
その他周辺情報 | いやしの里根場 大人500円。茅葺き屋根のある古民家がたくさん有り、富士山をバックに映えた写真が撮れます。この時期は枝垂れ桜が満開で、快晴の中で富士山と一緒に写真に収めることができ、インバウンドの皆さんも楽しんでおられました。日本人にはあまり知られていないような気がしますが、外国人ツアーや海外のSNSでは有名のような気がします。 桜と富士山の組み合わせでは忍野八海が大変人気がありますが、あちらはソメイヨシノだと思いますので、それが散ったこの時期は枝垂れ桜のいやしの里根場に外国人用ツアーでは案内するのだと思います。 富士眺望の湯ゆらり 大人平日1400円、土日祝1700円。 湯舟が16種類で霊峰露天風呂から見上げる富士山が秀麗。大変人気の高い温泉。 |
写真
大昔は、富士山よりも高い一つの山だったと考えられています。
手前右の山は深田久弥氏終焉の地の茅ヶ岳。ニセ八ツと呼ばれることもあります。
麓に甲府市中心部のビル群が見えています。ということは、あちらからも鬼ヶ岳がしっかりと見えるということになりますね。
足場が狭くて斜面で身体を回転させるのが危なくて大変で、最後は身体を極限までねじって撮影。見えている角度は、300度弱くらい。
感想
快晴が約束された日に、富士山が間近に眺められる王岳、鬼ヶ岳、節刀ヶ岳に登ることにしました。通常は王岳~鬼ヶ岳の周回コースですが、節刀ヶ岳が山梨百名山なので足を伸ばして盲腸のようにつないでみました。
車は麓のいやしの里根場の登山者用駐車場に停めましたが、賑やかな観光地でした。茅葺き屋根の古民家がたくさん有り、ちょうどこの時期は枝垂れ桜が満開となっているため、インバウンドの方が大挙押しかけて来ていました。最近のニュースで河口湖に来訪する外国人の国籍調査をしていましたが、相当な数の国々から訪れていることを知りました。写真を載せていますが、日本人でも大層楽しめる良い所だと思いました。
王岳までは急坂ですが登り易い登山道でした。王岳を過ぎてからはアップダウンのある痩せ尾根であり、鬼ヶ岳までの間で所々岩場が急になっていて危険箇所と言える場所もあります。
東西に稜線が伸びており、南側は終始富士山を見ながら楽しく歩くことができます。
北側は南アルプスが見えますが樹間にチラッと見える程度でストレスがたまりました。結局、しっかりと南アルプスを見るには鬼ヶ岳山頂でなければ見ることができないので、大展望を期待する場合は鬼ヶ岳の山頂を踏む必要があります。今回の山行で鬼ヶ岳での360度の大展望が一番感動しました。
鍵掛峠から鬼ヶ岳にかけてや雪頭ヶ岳前後の危険箇所を気にして鬼ヶ岳を外して歩いておられた方がいましたが、稜線歩きでは南側の富士山以外の展望がほとんど得られないので、気の毒な気がしました。ヤマレコのルートでは!マークが付いていませんがガイドブックなどで危険箇所有りと書かれているようで、岩場の登り降りがとても苦手の方は避けた方が無難かもしれません。
なお、十二ヶ岳前後の稜線歩きでは、!マークのある急坂のロープ場や吊り橋などかなりの危険注意箇所があるようです。
当日は稜線の左側=北側から冷たい風が吹いており、稜線を挟んで登山道の南北の位置関係によって寒暖の差が大変ありました。周りに高い山が有りませんから、風が通り易い地形になっているような気がします。この時期の風は暑さを凌いでくれますが、生暖かい風になる季節だと涼しいのかどうか分かりません。たぶん盛夏に登るのは風があっても暑くてきついでしょうね。
王岳や鬼ヶ岳、節刀ヶ岳から見る富士山は、白山岳が真ん中にあり少し尖っています。また、盛り上がった所と凹んだ所が残雪で強調されているため、凸凹も目立ちます。富士吉田市や都留市方面から見る台形に近い整った形とは違った趣きのある山です。甲府市街地からはこの角度で富士山を眺めているので、富士山の山頂の形のイメージも場所によって、また人によって異なるのかもしれませんね。
登山道では多くの方々と出会いました。駐車場が大変広いのと、富士山が間近に望まれるので大変人気がある山だと思います。晴れた日を選んで登れば絶景の富士山をずっと見ながら歩くことができる、お勧めの山とコースです。
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