大峰奥駈道



- GPS
- 69:52
- 距離
- 90.9km
- 登り
- 7,176m
- 下り
- 7,853m
コースタイム
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:49
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 9:45
- 山行
- 8:21
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 9:00
- 山行
- 9:13
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 10:55
- 山行
- 8:43
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 10:00
- 山行
- 8:41
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 9:36
天候 | 初日 曇、ガス 2日目 晴 3日目 曇 4日目 曇後雨 5日目 雨時々曇 6日目 曇時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下記感想を参照して下さい |
その他周辺情報 | 17日 上市のゲストハウス(結ほんまち屋敷)に前泊。町屋を改築したもの。趣があり、清潔で設備も充実。スーパーやコンビニも至近。オーナー兼女将の方ともお話しする機会があったが、清々しかった。 22日 玉置神社宿坊が改築中のため、十津川温泉の民宿やまとやに宿泊 (玉置神社駐車場からタクシーで往復)。二津野ダムを望む部屋、食事共満足。洗濯機を利用できたのも良かった。 |
写真
感想
1.経緯 いつかはと考えていた奥駈に挑戦。所属会で公募をかけたが、集まらず、CL(私)、SL(女性)の二名で実施。二人合わせて145歳という"年配者登山"であった。山上が岳の女人禁制回避のため、SLは天川から行者還トンネル経由で入山し、弥山小屋で合流。
2.入山 吉野山周辺は数回歩いたこともあることから、金峯神社までタクシーを利用し、体力セーブを図った。五番関までは林道をクルマで行けるようだが、ここは少しストイックに。
3.コース全般
歩き方 先が長いことから、基本コースタイムに合わせてゆっくり歩いた。慎重に歩いたつもりだが、6日間で尻餅2回、平坦なところで緊張感が欠けて濡れた木の根っこに足を滑らし、前につんのめること1回。
無理しなかったことで身体の不調(大きな疲労感、筋肉痛等)は全く出なかった。
アップダウン 稜線の細かいアップダウンが多く、展望が開けた箇所が少ないこともあり、苦行とまでは言えないがなかなかつらい。奥駈は稜線上の小ピークもトラバースがなく遮二無二に上り下りすると側聞していたものの、前半(釈迦が岳あたりまで)は小ピークをトラバースする部分も結構あった。逆に後半は文字通り徹底して稜線通しとなる。地蔵岳はトラバースも出来たが、愚直に山頂を踏んだ。最終日玉置神社からの道は基本下り基調なのだが細かい登りも何度も出て来て、”勘弁してくれ”という心境。
大きな登りとしては二日目の弥山の登りが一日の最後でありきつかった。三日目の釈迦が岳の登りもも登行距離は短いものの、やはり一日の後半であり、やっこらさという感じであった。
鎖場・ロープ 良く整備されており特に困難は感じなかった。地蔵岳山頂の前後の鎖場は数が多く奥駈のイメージ通り。玉置神社からの長い下りはそれほど急峻ではないが、泥土、濡れた木の根、落ち葉、苔のついた岩が多く、結構厄介。ロープが多数設置されており、大いに助けられた。
4.お会いした方々
基本的に人数は少ない。
吉野山ー山上が岳 当日早朝から開催されていた弘法トレイル(吉野から高野山)のレースの関係者を数名見かけた程度。山上ヶ岳頂上付近は洞川からの日帰り登山の方相当数。
山上が岳ー弥山 すれ違い1名。弥山に近づくと行者還トンネル経由の八経ヶ岳登山者の方若干。
弥山ー釈迦が岳 三重県津市から来られた釈迦が岳往復6名パーティ(旭ダム方向から)のみ
深仙の宿(避難小屋) 我々到着後、フィリピンとオーストラリア(各1名)混成パーティー(翌日前鬼に下山)と大阪からのロングトレイル(トレラン)のセミプロ集団6名の内1名が同宿(他の5名はテント)。
なおこの集団は3泊(小笹の宿、深仙の宿、玉置山展望台)で奥駈を抜けた模様。
行仙小屋(避難小屋) 上記セミプロ集団の内、調子が上がらない方1名(といっても1日で六甲全山縦走往復をこなされるそうです)と夜8時頃ずぶぬれで到着した単独行の方1名が同宿。
行仙小屋ー玉置神社 2名パーティーとすれ違い。
十津川温泉民宿 熊野本社から前鬼に向かわれる”順峯”の集団(10数名、白足袋姿)がやはり玉置神社から往復で宿泊していた。
玉置神社ー熊野本宮 終日誰とも会わず。もちろん熊野本宮付近はインバウンド中心に多数の旅行者と熊野古道の登山者。
5.小屋
山上が岳(宿坊) 同宿は修験道風の2名のみ。食事は簡素、質素。寝具も湿りがち。
弥山小屋 普通の山小屋。管理人の方1名が効率的に切り盛り。好感が持てた。
深仙の宿 見晴らしのいい広々して雰囲気の良いコルに設置。6名までは泊まれそう。
持経ノの宿〈通過)新宮山彦グループの方が日帰り管理のためおられた。コーラを購入。
行仙小屋 広い。期待したビールはなし。置き水あり。カセットコンロ等も用意されていて新宮山彦グループに感謝。
6.水
基本的に最低3Lは担ぐ方針で進む。
3日目は安全を期し、朝から5.5L担いだが、釈迦が岳から下りの”かくし水”は問題なく出ていて補給できた。
7.装備
避難小屋満杯リスク回避のため、ツエルトを持参したほか、宿坊での食事対策(肉好きのため)にタンパク質を普段より多めにした食料計画にし、また服装も雨対策を徹底した。軽量化を図ったが、家を出た際、水抜きで15㎏。
8. 自然
山上が岳あたりまでは人口林が稜線付近まで来ている。
その後は自然林(ブナ)が多くなる。
釈迦が岳以南はしばらく両側とも太古の自然そのもの。アカヤシオ、石楠花なども素晴らしい。標高はそれほどないものの遠望できる山並みも深く緑に包まれ、文字通り奥深い深山の雰囲気。
玉置神社が近づくと、俄然人工的になり、杉中心の樹相に。
また全行程を通じて鶯を始めとした野鳥の鳴き声が絶えなかった。
9.総括
キツイ縦走だったが、歩きがいのある深い山並みだった。手入れも行き届いている。
やはり世界遺産になるだけのことはある。皆で大切にしていくべきトレイル。
もう少し若ければ熊野から吉野への”順峯”にも挑戦したいところだが、さすがに厳しい。
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