飯豊連峰 石転び沢/烏帽子岳/北股岳/頼母木山(石転び沢up丸森尾根down)大雪渓とイチゲ祭りの北飯豊


- GPS
- 13:18
- 距離
- 29.7km
- 登り
- 2,458m
- 下り
- 2,457m
コースタイム
- 山行
- 11:39
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 13:18
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス 宮城県⇔山形県⇔R113⇔山形県県道260号⇔倉手山登山口 ■駐車場 倉手山登山口 2025/6/7時点で飯豊山荘まではまだ車で入れません。 2:30到着時点で残り2,3台で滑りこみ。下山時は路駐が溢れていました。 飯豊山荘までは約3.2km程ロード歩きが必要です。 6/9(月)正午より開通予定です。以下Link参照。 https://www.ic-net.or.jp/home/iide/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト 倉手山登山口に登山ポスト、用紙あります。 YAMAPでも提出。 ■ルート状況(2025/6/7時点) 主な装備:3シーズン靴、ピッケル、12本アイゼン、ハードシェル、ポール、チェンスパ。 シェル、チェンスパは使用せず。 雪渓上は12本アイゼン+ポール、石転び沢の最大傾斜部のみピッケル使用。 2週間前の門内沢→石転び沢のレコは以下。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8204091.html 〇温見平〜石転び沢 飯豊山荘から林道歩きを経て温見平へ。温見平後の堤手前に大きなデブリがあります。堤の階段を上ると登山道。2週間前に比べると残雪がだいぶ減り夏道が露出し新しい青テープが増えて歩き易くなりました。際どいヘツリにはロープと鎖が設置されました。整備ありがとうございます!ヘツリ後に1箇所残雪上に土砂の乗った渡渉があり15m程先にピンテがあるので見失わないように(写真載せています)。雪渓に乗るのは2週間前と同じく滝沢出合いの下流から。ただし雪渓は穴が空いていたりクラック入っている箇所が多いので今後は状況によっては夏道に入る判断を。雪渓が大きく窪んで間もなく口を開けそうな箇所もチラホラで左岸側、右岸側を選択しながら歩きました。梶川出合いを過ぎると雪渓は安定しています。石転び沢の出合いの大岩はまだ出ていません。石転び沢は落石・落雪・デブリあり、左右の残雪からはまだまだ落ちて来そうな箇所あり。上部は北股岳側からの落石が多め。梅花皮小屋直下が一番急傾斜です。 ※門内沢は上部にクラックが至る所に入り始めている為、登降は推奨されていないようです。上部の写真少し載せています。 〇北飯豊主稜線(烏帽子岳〜北股岳〜地神山〜頼母木山) 今回歩いた区間での残雪は以下。 梅花皮岳〜烏帽子岳:ツボ足でOK。 北股岳直下:傾斜がある為アイゼン必要。 他はごく短い距離の残雪です。 稜線上は特に危険個所なし。注意箇所は北股岳直下の残雪が多く残っているくらいです。稜線はどこもイチゲ祭り。頼母木周辺が一番多いですが門内方面や梅花皮方面も沢山咲いています。今週がピークにも見えましたが蕾の株もあるのでもう少し観られると思います。 〇丸森尾根 頼母木山から丸森尾根方面は地神山へ上がらず残雪のショートカットを利用。頼母木山から地神山方面へ少し歩いた登山道から5m程稜線から外れると残雪に乗れます。残雪を笹沿いに進むと丸森峰から地神山へ繋がる残雪に合流します。丸森峰手前で残雪は切れてそこから下はほぼ夏道。残雪箇所ありますが夏道の出入りを注意すれば問題無し。EL1,080辺りに登山道崩落個所あります(写真載せています)。尾根上の藪を抜けて歩きます。全体的に細尾根でザレ箇所や岩場が多数あります。 〇水場 うまい水:石転び沢へのアプローチにある水場。看板未設置ですが雪渓がなくなり汲みやすくなりました。 浩二清水:梅花皮小屋の水場。出ています。 頼母木小屋の水場:冷たい水がジャブジャブ。 夫婦清水:まだ雪渓の下。 |
写真
感想
やっと待ち望んでいた晴れの週末が訪れました。前回の2週間前は門内沢→石転び沢だったので石転び沢を登って梅花皮岳、烏帽子岳の稜線を歩き飯豊山〜大日岳の稜線を眺めてまた稜線を戻ってハクサンイチゲ鑑賞会場の頼母木周辺まで縦走し丸森尾根を降るプラン。距離が長いので途中で厳しくなったら近くの尾根からエスケープ。稜線はイチゲ祭りなので倉手山駐車場は混むだろうと思っていたが想像以上でした。3:00前に着いて残り2,3台に滑り込み。前日からの路駐や車中泊の方なども居て大盛況。
動き出そうとしている方もちらほらいる中、3:20頃歩き出し。飯豊山荘を過ぎて駐車場の奥の残雪はすっかり融けていたがデブリに乗せられてきた木々が沢山ありこれからのメンテナンスが大変そうな雰囲気。温見平で稜線を見て進むと堤手前のデブリはまだまだ健在。そこから登山道へ入るが2週間前に比べるとアプローチの残雪がだいぶ減り夏道が露出してきて青テープも増えてヘツリにはロープと鎖が設置されたのでルートはかなり分かりやすくなっていました。1箇所、残雪に土砂が乗った15m程の渡渉が分かりづらいくらいかな。すんなり雪渓に到着。もう少し上流から乗るかなと想像していたが2週間前と同じく滝沢出合いの下流から。ただし雪渓は口を空けていたりクラックが入っていたりで気を抜かずに進みます。雪渓の状況に応じて右岸、左岸の安全そうな所を探しながら進みました。梅花皮大滝への入口の滝沢出合いはもう厳しい感じ。梶川出合いも一部口を空けていたがここを過ぎると雪渓は安定。石転び沢出合いからは門内沢と石転び沢を眺めながら大休止。今回は門内沢ではなく石転び沢を選択。前後に誰も見掛けず一人で歩き始めます。石転び沢の両岸はまだまだ雪が落ち切っていない箇所が多数で大きな落石痕もあるので気を付けて進みます。1/3位進んだ辺りで振り返るとソロの方が歩いているのが見えました。本石転び沢出合いを過ぎると徐々に傾斜も上げてきます。この辺から上は北股岳方面からの落石・落雪に一層気を付けながら。降ってきた梅花皮小屋泊の方と言葉を交わし最後の急登部はピッケルを装備し登り切る。門内沢も石転び沢もどちらも急登で登り応え抜群です!
誰もいない梅花皮小屋で大休止後は烏帽子岳方面へ進みます。稜線は梅花皮小屋周辺で既にイチゲ祭り開催中。梅花皮岳へのトレイルにも沢山のイチゲがありました。梅花皮岳ではまじまじと本石転び沢を眺めますが改めて可能性を感じませんでした…。下から登って行くと斜度に慣れてくるものなのだろうか?梅花皮岳から烏帽子岳はすぐ。飯豊山、御西岳、大日岳の稜線を見るならやっぱりここでしょう。ゼブラの稜線と御西小屋へと続く縦走路、ダイグラ尾根とクライグラ尾根、飯豊のど真ん中が見渡せる景色をしばし堪能。梅花皮小屋まで戻ったら今後は北飯豊の稜線を進みます。北股岳直下はまだまだ残雪たっぷりでアイゼン必要ですね。登りながら石転び沢を登ってくる方々を応援します。北股岳へ登頂すると北飯豊がグッと近くなります。そして北股岳〜門内岳間もハクサンイチゲが沢山咲いていました。2週間前は門内沢は上部に雪庇が見えていたが2週間でクラックが至る所に出ており登降は難しい状況で推奨されていないようでした。BCの方が何名か居ましたが上部に登ろうとしていた方が途中でバランス崩して上がれなかったようで心配しました。門内小屋から地神山間は花はほぼありませんが地神山まで来ると頼母木山や朳差岳が目の前に見えてテンション上がります。ここからまたイチゲも増えてきます。お昼に地神山に着かなかったら時間切れで丸森尾根から下山かなと思っていたがギリギリ着いたので頼母木小屋を目指します。地神北峰からの降りの斜面にも沢山のイチゲが咲いていました。そして頼母木山周辺ではイイデリンドウと嬉しい出会い!頼母木小屋は北飯豊のイチゲ祭りの鑑賞目当てのハイカーが沢山。飯豊のオアシスでリフレッシュ。ここでも更に嬉しい出会いが!
オアシスで休憩後は丸森尾根で下山。頼母木山を過ぎた稜線から残雪を繋いでショートカット。地神北峰へ登る気力もなかったので助かりました。残雪は丸森峰まで続いており、梶川尾根と丸森尾根に挟まれた文覚沢を眺めながら降ります。丸森峰からはほぼ夏道。たまに残雪もあるが夏道の出入りを間違わなければ問題無し。登山道の崩落個所は1箇所明瞭にありました。すぐ脇の尾根上の藪を掻き分けて歩けばすぐに抜けられます。そこからの降りは厳しい暑さですっかり疲労してしまいペースダウン。細尾根のザレや岩場を慎重に降りヘロヘロになって下山。飯豊山荘の水場で頭から水をかぶり体を冷やして駐車場までロードを歩き無事に周回を完歩。
イチゲの盛期に北飯豊を歩いたのは初めてでしたが本当に素晴らしい稜線でした。そして今回も前回に続き嬉しい出会いが沢山ありました!道中お話し頂いた皆様ありがとうございます!
石転びから、いっぱい歩きましたね〜
私はいっぱい担ぎました(((*≧艸≦)ププッ
帰宅後は腰痛ストレッチが欠かせません 笑
久々の烏帽子からの眺めと花に、私もリフレッシュでした!
こんなに直ぐに再会とは思っておりませんでした😆
あの稜線を2泊とは本当に羨ましいです🏔?✨
ザック重いと腰痛くなりますよね💦私もストレッチや筋トレやってます💪
烏帽子岳からの本山〜大日の眺めはやっぱり最高ですね🏔?🤩
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する