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Yamareco

記録ID: 8857578
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

雨に煙る晩秋の北飯豊

2025年10月25日(土) 〜 2025年10月26日(日)
情報量の目安: S
都道府県 山形県 新潟県
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
13:55
距離
17.3km
登り
1,939m
下り
1,956m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:37
休憩
1:34
合計
10:11
距離 10.5km 登り 1,852m 下り 401m
6:18
137
スタート地点
8:35
8:48
191
11:59
12:00
71
13:11
9
13:20
17
13:37
14:53
3
14:56
14:57
41
15:38
15:40
46
16:26
16:27
2
16:29
2日目
山行
4:46
休憩
0:10
合計
4:56
距離 6.8km 登り 117m 下り 1,577m
6:36
18
6:54
12
7:06
7:07
34
7:41
7:45
18
8:03
8:05
43
8:48
77
10:05
10:06
79
11:25
11:27
2
11:32
ゴール地点
天候 1日目:曇りのち霧・小雨 / 2日目:小雨のち曇り(一時的に新潟側眺望あり)
翌日の月曜日からは大雪に見舞われる予報のため、秋山シーズンの最終日となる。
過去天気図(気象庁) 2025年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
夜0時に出発。矢吹ICから東北道で北上。東北中央道で米沢までアクセスする予定が、夜間工事のため通行できず、国道13号線を走行。
コース状況/
危険箇所等
コースは全般的によく整備されています。二日目は雨のため、下りの丸森尾根の岩場は神経を使いました。
その他周辺情報 飯豊山荘はシャワーのみ300円。源泉が復活しつつあり、梅花皮山荘ではお風呂に入れるとのこと(500円)。
本日は梶川尾根からスタート。曇り予報だが、時折青空が青を覗かせる。
2025年10月25日 07:58撮影 by  X-T2, FUJIFILM
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10/25 7:58
本日は梶川尾根からスタート。曇り予報だが、時折青空が青を覗かせる。
中腹あたりはきれいに色づいていました。太陽光があると紅葉が映えます。
2025年10月25日 08:47撮影 by  X-T2, FUJIFILM
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10/25 8:47
中腹あたりはきれいに色づいていました。太陽光があると紅葉が映えます。
紅葉と石転び沢。来シーズンあたりにチャレンジしてみたい。
2025年10月25日 09:46撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/25 9:46
紅葉と石転び沢。来シーズンあたりにチャレンジしてみたい。
青空を背景にに色づく木々。
2025年10月25日 10:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/25 10:11
青空を背景にに色づく木々。
紅葉のトンネルを歩く。この先も登りは続く。
2025年10月25日 10:26撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/25 10:26
紅葉のトンネルを歩く。この先も登りは続く。
五郎清水通過。沢の音は聞こえてくるが、水場までは少々高低差があるので、ここは休憩のみ。
2025年10月25日 10:56撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/25 10:56
五郎清水通過。沢の音は聞こえてくるが、水場までは少々高低差があるので、ここは休憩のみ。
ダイクラ尾根と本山方面。紅葉のピークは過ぎ、少し茶色い色合い。
2025年10月25日 11:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/25 11:22
ダイクラ尾根と本山方面。紅葉のピークは過ぎ、少し茶色い色合い。
隠れた名瀑、梅花皮滝が眼下に見える。飯豊山荘の方の話だと、4,5月頃雪渓がある時期のみ近くまでアクセスできるのだとか。
2025年10月25日 11:39撮影 by  X-T2, FUJIFILM
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10/25 11:39
隠れた名瀑、梅花皮滝が眼下に見える。飯豊山荘の方の話だと、4,5月頃雪渓がある時期のみ近くまでアクセスできるのだとか。
滝見場から石転び沢を見上げたはるか彼方の稜線上には、先月泊まった梅花皮小屋。
2025年10月25日 11:39撮影 by  X-T2, FUJIFILM
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10/25 11:39
滝見場から石転び沢を見上げたはるか彼方の稜線上には、先月泊まった梅花皮小屋。
梶川峰に到着。先月着たときに美しく見えた草紅葉も、もう終盤、だいぶ疲れて見える。
2025年10月25日 12:32撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/25 12:32
梶川峰に到着。先月着たときに美しく見えた草紅葉も、もう終盤、だいぶ疲れて見える。
扇ノ地神を通過し、まもなく門内小屋に到着。本日のお宿。
2025年10月25日 13:27撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/25 13:27
扇ノ地神を通過し、まもなく門内小屋に到着。本日のお宿。
ようやく門内小屋に到着。ひとまず腹ごしらえ。
2025年10月25日 14:09撮影 by  X-T2, FUJIFILM
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10/25 14:09
ようやく門内小屋に到着。ひとまず腹ごしらえ。
水場はテント場の先斜面のトレイルをちょっと歩くので、暗くなる前に確保。
2025年10月25日 14:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/25 14:16
水場はテント場の先斜面のトレイルをちょっと歩くので、暗くなる前に確保。
小屋に荷物を置いて午後は稜線散歩。午後は霧に閉ざされてしまったが、せっかくなので北股岳のピークを踏みに出かける。
2025年10月25日 15:39撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/25 15:39
小屋に荷物を置いて午後は稜線散歩。午後は霧に閉ざされてしまったが、せっかくなので北股岳のピークを踏みに出かける。
アタックザックのみだと身軽なので、40分ほどで到着。眺望はないので、そのまま引き返す。
2025年10月25日 15:39撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/25 15:39
アタックザックのみだと身軽なので、40分ほどで到着。眺望はないので、そのまま引き返す。
北股岳の周辺の木々の間に、今年の雪を発見。初雪でしょうか。
2025年10月25日 15:43撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/25 15:43
北股岳の周辺の木々の間に、今年の雪を発見。初雪でしょうか。
小屋締め後だったので、小屋番さんは不在、トイレは使用不可。10月中旬ごろまでで今シーズンは終了なのだそう。
2025年10月25日 17:39撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/25 17:39
小屋締め後だったので、小屋番さんは不在、トイレは使用不可。10月中旬ごろまでで今シーズンは終了なのだそう。
夜は大粒の雨と強い風の音がしていたが、朝目覚めると雨は上がり、雲海が広がっていた。幻想的な夜明け。
2025年10月26日 05:45撮影 by  X-T2, FUJIFILM
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10/26 5:45
夜は大粒の雨と強い風の音がしていたが、朝目覚めると雨は上がり、雲海が広がっていた。幻想的な夜明け。
昨日は霧に閉ざされて見えなかった新潟方面。天気が一時好転しパッチワークのような谷。雨を耐えて歩くのを予想していたので、予期せぬご褒美。
2025年10月26日 07:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/26 7:21
昨日は霧に閉ざされて見えなかった新潟方面。天気が一時好転しパッチワークのような谷。雨を耐えて歩くのを予想していたので、予期せぬご褒美。
地神山山頂から、歩いてきた稜線を振り返る。
2025年10月26日 07:41撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/26 7:41
地神山山頂から、歩いてきた稜線を振り返る。
下山は丸森峰方面へ下りる。霧の中、落ち葉のパッチワーク。
2025年10月26日 08:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/26 8:52
下山は丸森峰方面へ下りる。霧の中、落ち葉のパッチワーク。
雨も落ちてきたので、紅葉を味わいながら、ゆっくりと歩く。
2025年10月26日 09:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/26 9:34
雨も落ちてきたので、紅葉を味わいながら、ゆっくりと歩く。
下山後、一路米沢インターへ。すき焼き丼1300円なり。
2025年10月26日 14:30撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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10/26 14:30
下山後、一路米沢インターへ。すき焼き丼1300円なり。

感想

飯豊連峰の紅葉終盤。友人と二人、晩秋の北飯豊周回に挑む。天候は予報通り霧と雨。急峻な梶川尾根と丸森尾根を繋ぐ、タフな山行となった。

1日目:梶川尾根の洗礼と濃霧の稜線
飯豊山荘を出発。梶川尾根へ取り付く。北飯豊への最短ルートだけあり、序盤から容赦ない急登が続く。小屋泊なのだが、寒さ対策と夜の宴会のため、詰め込んだ荷物がズシリと重い。岩や木の根の段差も大きいので、ゆっくりと休憩を入れながら登る。

梶川尾根の手前あたりまでは太陽も顔を出し、紅葉と眺望を楽しみながら歩く。標高が上がるにつれ、山域全体がガスに覆われ、視界は急激に悪化。梶川尾根を登り切った稜線あたりからは、残念ながら期待した大展望はなし。特に新潟側は一面の濃霧、水墨画のような幻想的な景色の中、門内岳に到着。

門内小屋に到着し昼食をとったあと、北股岳へピストンで午後の散歩に出かける。晩秋で天気もイマイチなので、稜線上ではトレラン風の方と1名すれ違ったのみ。この方は奥胎内ヒュッテから登って本山往復だそう。あの時間からだと、下山は暗くなってから足の松尾根を下るのでしょうか。

門内小屋に戻り、この日の行動は終了。次は宴会準備。明日の下山に向けて、しっかり英気を養う。門内小屋は小屋締め後のため、ほかに宿泊者もなく貸し切り状態。友人が北股岳を下り、梅花皮小屋を覗いてきたが、宿泊者は同様にゼロ。下山時にお会いしたご夫婦は頼母木小屋に宿泊されたとのことでしたが、小屋番さんが小屋締めをされていたとのこと。二日目にお会いしたのは、この1組の方のみで、本当に静かな山行。この非日常感を味わいたくて、北飯豊に何度も来てしまう。今シーズンは3回目だが、何度来ても本当に良いところ。

2日目:雨中の縦走と丸森尾根の滑りやすい急降
夜半から雨風が強まり、翌日の天候が心配だったが、夜が明けると雨は小降りになり、山形県側は雲海が広がっていた。今日は丸森尾根を下山する。

門内小屋を出発し地神山までの稜線上、昨日とは逆に山形県側はすっかり霧に包まれていたが、新潟側は時間が経過するにつれて、時折雲が切れ、遠くの景色が開ける。二王子山方面や歩いてきた後方の尾根方向には雨で濡れた山肌が鮮やかに見える。深い北飯豊の山並みにどこまでも色づいた稜線が続く。深まる秋の景色は予期せぬご褒美。天気予報はギリギリの感じだったが、やっぱり登って良かった。

地神山を過ぎ、尾根に別れを告げて下山開始。丸森尾根は、ひたすらに急峻な下りの連続。前日からの雨で道は濡れ、泥濘や岩、木の根が非常に滑りやすい。特に急斜面のザレ場では、神経を使う。慎重に足場を選んで下り続けた。終盤、麓に近づくにつれて紅葉が残る景色を楽しみ、飯豊山荘へ無事帰着。

二日目は冷たい雨を予想していが、気温はそこまで下がらなかったのと、防水・防寒装備が機能したため、体温維持ができたのは良かった。友人と二人、計画通り北飯豊の主要ルートを踏破。厳しい晩秋の飯豊で、また一つ良い経験を積むことができた。

北飯豊へのアクセスルートは、丸森尾根、梶川尾根、そして足の松尾根と登ってみたが、どこから登ってもキツイ。大石ダムのコースもいつか通ってみたいが、長そうなので、できれば下山に使いたいと思う。縦走プランを探ってみよう。

下山後は飯豊山荘のシャワーで汗を流した。管理人のおじさんは気さくな方で、梅花皮滝や石転び沢雪渓のこと、昨年の記録的な降雪と山の状況、飯豊エリアの野生動物の話など、いろいろな話をお聞きさせていただいた。来シーズンに向けて、また行きたいエリアが増え、感謝。

飯豊山荘から国道113号線に戻る道中、路上に落ちた木の実を貪るサルの群れに複数回遭遇(3回ぐらい?)。それぞれの群れは10匹以上おり、野生動物の豊かさを実感。おまけにかなり大型のイノシシにも遭遇。今年話題の熊には遭遇しなかったけれど、山荘のおじさんの話だと、山から下りてきた熊は山荘付近には留まらず、里に降りて栗の木や柿の木にねぐらを作り、食べつくすまで帰らないのだとか。木の幹にトタンを巻いたら熊が登れなくなり、翌年から来なくなったらしいが、クマが来なくなったら次はサルがやってきたそう。リアルなエピソードで日本昔ばなしが作れそう。

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