6/11 (廃道) 鷹ノ巣山(標高1736メートル) 奥多摩三大急登 稲村岩尾根を登山道パトロールし、倉戸山を経て、奥多摩駅に無事下山。


- GPS
- 10:56
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 2,439m
- 下り
- 2,633m
コースタイム
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 10:56
天候 | 雨、後雲 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
△高尾駅発5時8分→立川駅着5時24分 立川駅発5時28分→青梅駅着6時1分 青梅駅発6時4分→奥多摩駅着6時51分 △西東京バス 奥多摩駅発7時6分→東日原着7時33分 帰り △奥多摩駅発19時11分→青梅駅着19時47分 青梅駅発19時52分→拝島駅着20時10分 拝島駅発20時12分→八王子駅着(実際は、鹿と衝突のため10分遅れ) 八王子駅発20時39分→高尾駅着20時46分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
東日原の登山口と、橋を渡った所、鷹ノ巣山の稲村岩尾根部分の三カ所に、入山禁止の文章掲示と、虎ロープが、幾重にも張ってありました。 【巳の戸橋から、尾根への登り口点】 橋から登り返した登山道は、やがて沢筋に入って行きますが、沢までの登山道は、意外や意外で日頃の整備がなされておりました。 沢の右岸を高巻していたであろう登山道は完全に崩壊しており、老朽化した渡り木橋は崩れており、先には進めません。そこで、手前の岩の前まで戻りました。そこにあるピラミッドを見て、左岸に渡渉しました。 ✳この沢区間では、ストック二本をリックに収納して置き、三点確保で歩くことが大切で、これだけで、転倒捻挫・転落、遭難から身を守れますし、命を落としません。 ✳交番の掲示板にもありましたが、修復し終えたばかりの登山道を突き崩ししないために、ストック二本には、ゴムのプロテクターを買ってでも、装着してください。 ✳丹沢山も天城山も、行政の手で杭を打ち、土砂を搬入して階段状に整備された登山道が、自然土でもなく、突き固めてある訳でもなく、突き固まる前にトレキングツアー客にほじくり返されて、元の木阿弥になりました。昨年は、高水三山の惣岳山の登山道が、奥多摩レインジャーの手で、見事に整備されましたね。大切に! 【沢から稲村岩コル】 沢を離れて、左手に稲村岩コルまでのつづら折り坂は、整備は完了しており、安心して登れました。決して、‘‘見落としてはいけない登り口の命の指導標識‘‘に、おい被さっていた大枝を除去しました。 【稲村岩】 両側が絶壁となっている上に、近年、天候に関わらず転落死を出して、好奇心も失せており、命を掛けてまで登りません。コルで参拝しました。私は、前飛龍と大菩薩峠や、片倉城山の岩場で満足です。 【コルからヒルメシクイノタワ】 狭い尾根道で、踏み跡もはっきりついており、道迷いすることも、ありません。 【昼飯喰いのタワ】 頂上直前に、大きな倒木が登山道全体に被さっておりますが、迂回路は出来ていました。その迂回路を遮っていた、その倒木の先端や枝を除去。 頂上で鷹ノ巣山側に、通行を邪魔するように、大きな枯れ枝が、二本置かれてましたので、ヤマレコにコンパスを重ねて進路確認。結局は置かれた意味は不明ですので、放置。 【鷹ノ巣山】 滑落の危険箇所は、ありません。昭和40年代とおぼしきテープが、巻かれてはいますが、くすんで発見できず、周辺に散らばるバヤリースジュースのブリキ空き缶とともに時の流れを感じさせます。谷川岳のように、山頂から急激に落ち込んでいるので、登山路を俯瞰して見渡すことは、できません。 ルーファできる方なら、問題はありませんが、初めての入山ならヤマレコとコンパスを、所持してなければ、方向感覚が失われる道迷いの危険性が、多いにあることから、バリエーションルートになります。 ピンテをしましたが、分かってもらえるか自信がありません。とにかく誰でもが、道迷いを起こす危険性が、あります。それを補う御前山や高尾山稲荷山コースのように木道、倉戸山コースのようにガイドロープを張って、一人も道迷いさせない手だてを、してないからです。 【水根山から倉戸山(熱海)入口BS】 鷹ノ巣山のメイン下山路として、整備されており、東京都の真新しい指導標識が、要所要所にしっかり立っています。また、迷わせまいと、気合いを入れてピンテが、細かく巻いてあります。また、よく、歩かれています。 何カ所もある落ち葉が堆積してルーファ区間には、ガイドロープが、張られています。アプローチが、大変、長いため、速やかな下山を促すように、あづまやとか、ベンチは、一切、設置してありません😰20年前に、ここで登山家山野井さんが、熊に襲われています。ニアミスしたくないので、耳を澄まして、時々、ホイッスルを吹きまくりながら、下りました。 倉戸山から熱海神社までの区間は、崖っぷちの道が続いており、路肩を鹿が崩しています。谷側を歩くと崩落して転落の恐れがあります。登山路の末端区間は、新ごしらえの普請道で、道幅もとても狭く、直線泥道で、非常に滑り落ちやすくなっていますので、ご注意ください。 |
その他周辺情報 | 多摩温泉 もえぎの湯↓ https://www.okutamas.co.jp/moegi/ トイレは、バス停東日原にあります。 |
写真
辺りを見回す視線の先に指導標識と、その先に取り付きの踏み跡が見えていました!
少し来た道を戻り、足場の悪い中で、徒渉しやすそうな場所を選び、慎重に沢を渡ることができました。
(この標識の向きが、90度ずれています。標識は抜けていますので、落下したもの?)
このまま、左岸を上流へ進みましょう。
なんと、沢から30分で、コルに着きました。この魔の30分の登山区間では、道標を見失ったために、急傾斜のがれ場に迷い込み、遭難者・転落死が、でています。実に、残念です。こもが、用意されていますが、お互いに道迷いして、お世話になりたくないですね。
なんと、書いてあったのか、全くわかりません。
右手斜面に虎ロープ。素人目にも、がれ場を下りると、間違いなく沢まで滑落します。正しい下り登山道は、左手にあります。でも、虎ロープが、地面まで、引きずり下ろされてます。この様子では、標識を間伐材でなく、昔あった標識のやうに鉄パンにしないと、だめでしゅか?
それにしても凄い岩嶺。近年、転落死が、あったそうです。経が岳、御前山、乾徳山、四阿屋山(あずまやさん)のように、鎖場にしなかったのでしょうかねぇ?
稲村岩は、日原のランドマークだそうです。
装備
個人装備 |
ドリンクゼリー+2パック
ジャケット
登山靴
毛糸の長い靴下
ロードバイク用レインウェア
deuterリック
トイレットペーパー+1巻き(トイレに紙の備えがないことの対策)
oregonヘルメット
ヘッドライト2セット
タオル
携帯電話スマホ
救急セット
筆記具
8ミリロープ5m
ドデカミン+2本
カロリーメイト+3箱
ポカリスエット900cc1本
羊羹
防寒のためのセーター
着替え上下
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感想
大多摩30座の倉戸山に登るついでに、多摩100山の「稲村岩」に登ろう考えました。このように、ひょんなことから、稲村岩尾根コースを知りました。ところが、山レコで登山計画を立てようとすると、NG。理由は、2019年の台風で登山道が、崩壊して、立ち入り禁止区域でした。
あれから6年経過しているというのに、全く現在の稲村岩尾根コース情報もないので、実際は、どうなのかという疑問が、ありました。登山に先立ち、片っ端から、山レコ山行記録に目を通して、このルートを歩いた登山者が、結構いることを知りました。
その方たちの山行記録をもとに、なんどもシュミレーションしましたが、私は「危ないと思ったら、諦めて退却」することを前提にして、アタックしました。そのつもりの登山道パトロールをしつつも、思いがけず、稲村岩尾根から鷹ノ巣山に、今回、登ることができました。
ところで、登山口の警告表示によると「登山路の崩壊と転落死・遭難者が、続いていること」から、通行禁止とありましたし、実際、その通りです。
現に、東日原の駐在さんは、入山届けも、出さない登山者を、必ず、登山中止させています。にわかハイカーの不用意な登山が、青梅警察署奥多摩山岳救助隊を振り回して歴史的な稲村岩登山道を、東京都の廃道指定としたようです。
一方、天祖山に登山した時のことになりますが、同じバス路線にある川苔山(1358メートル)は、連休中は「川乗橋」行き臨時バスが2台も出る程の人気でしたが、それに控え、展望が良い鷹ノ巣山(1736メートル)に短時間で登れる稲村岩尾根コースは、1人だけでした。
【稲村岩尾根コース】
稲村岩登山コースは、谷川岳(1977メートル)の西黒尾根同様に標高グラフ・マップで見た通り、短距離でしかも、短時間で鷹ノ巣山に登れます。
パノラマ展望をできることから、昭和の人気コースで大勢の人が、押し掛けた面影が、随所にあります。大多摩30座鷹ノ巣山(奥多摩町)登山の5.5hr(註、この2倍を見ます)、11kmで、メインコースにも、なっております。
ところが、突然に廃道となり、登山客を案内できずに、ガイドの方は残念がっておられました。今日は、廃道に、至るほどに遭難者の多い稲村岩尾根をパトロールしてきました。沢区間は、私も、朽ち落ちた木橋をかけ替えれば、ヤマレコの山行記録に目立つ道迷いも、起きないと、感じました。
【稲村岩合流点】
沢から稲村岩尾根までのつづら折りの指導標識のある部分には、よく観ると、それ以上、沢を登らないように、沢に虎ロープが、幾重にも張ってありました。
つづら折り登山道は、全く崩れてもおらず、パーフェクトでした。ただ、尾根から沢に下る時に、誤ってがれ場に下りてしまい、滑落事故が頻発しているようで、警告と虎ロープが張ってありました。
【羽虫】
今日も羽虫は、鷹ノ巣山の山頂に近づくに連れて増えてきました。今朝、川乗で下車された地元の山岳ガイドさんが、話しておられましたが、人がおにぎりを食べに集まる山頂が好きなのです。飛龍山域では、羽虫に皮膚表面を食べられて、靴擦れのやうに成ったことを話すと、種類によっては、蚊のような痒くなる物質を注入する種類も、いるとのこと。防虫スプレーと長袖は、奥多摩では、必需品と再認識しました。
新聞報道では、台風による複数箇所の崩落とありましたが、登山した結果は、木橋以外に、どこにあるのかなぁ?が、印象でした。
【お断り】
モバイルバッテリの取り付けが遅れて、強制終了になりました😥
註、奥多摩三大急登というのは、稲村岩尾根→鷹ノ巣山 、大休場尾根→本仁田山、水根→六ツ石山だそうです。稲村岩コースは、日原川の標高550メートルなので、歩行距離4kmで、千二百メートルを目標四時間で登れるので、10年前でも、鷹ノ巣山に登る人には、人気だったそうです。
この鷹ノ巣山でも、鹿の食害で、鹿の食べない植物しか生えておりません。稲村岩コルのつづら折りも、想像を絶するほどに地肌が露出しており、豪雨がくれば、登山道は、ひとたまりもなく、また、崩落するかもしれません。
体重56.9kg、 体脂肪12.9%
(追記)
様子は、大体わかりましたので、熟練者の皆様に、喜んでいただきたいので、もう1回、鷹ノ巣山に登山パトロールしたいです。きっと、道迷いで遭難されたビギナーの皆さんたちの無念が、少しは、晴らせるでしょうか。
※沢から稲村岩コルへ、上がる地点の指導標識写真などの地図上の位置はおかしいので、写真の順番で追って見て下さい。
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