記録ID: 8344354
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
志賀・草津・四阿山・浅間
お花畑と大展望！岩菅山！！
2025年06月28日(土) [日帰り]
長野県
alchemy
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 05:29
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 988m
- 下り
- 984m
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| 天候 | 朝のうちは快晴でしたが、昼前からすこし雲が多くなりました。風はほぼ無風でしたが、稜線では軽く吹いた時間帯もありました。気温は昼頃には稜線で28℃（実測）まであがりました。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 自家用車
※駅上部にある道路際にも駐車場（20〜30台程度／無料）がありますが、駅とは高度差にして20〜30mほどあります |
| コース状況／ 危険箇所等 |
◆東館山山頂駅〜寺子屋峰〜金山沢ノ頭 山頂駅前にはバルコニーやベンチが設置されており、周囲の展望が良好で、駅には売店とトイレがあります。また、駅周辺は植物園になっており、遊歩道沿いに高山植物が沢山咲いていました。 道標に沿っていったん遊歩道を下り、スキー場間の連絡路を抜けると、寺子屋スキー場のゲレンデに出ます。開けた草地内を通って高度を上げ、リフトの終点までたどり着くと、すぐ脇に登山道の入口があり、階段を上って山道になります。 トレースは明瞭ですが、若干荒れ気味で木段の崩壊や泥濘が酷い場所などもあります。また、樹林帯なので展望はありません。寺子屋峰までは一気に高度をあげますが、その先は比較的フラットになります。金山沢ノ頭までたどり着くと、赤石山方面へのトレイルを分岐します（道標あり）。 ◆金山沢ノ頭〜ノッキリ この区間は危険なところはありませんが、地図（等高線）から予想されるトレイルの状況と実際がかなり違っていました。 まず、トレース自体は比較的明瞭ですが、トレイル上に笹が被さった場所が頻出し、軽い藪漕ぎレベルのポイントもあります。また、泥濘が酷く（特に朝のうち。晴れた日は時間の経過とともに改善されるようで復路は多少楽でした）、足の置き所がない場所も結構ありました。 また等高線は比較的フラットですが、実際には細かなアップダウンの繰り返しながらノッキリまで高度を下げていきます。ほぼ樹林帯なので展望はありませんが、時折展望ポイントがあり、南側（横手山・赤石山方向）〜北東側（岩菅山）が眺められます。 ◆ノッキリ〜岩菅山 ノッキリにはベンチがあり休憩が可能です。また、アライタ沢からの登山道と合流します。この日はここから登山者が一気に増えました。 樹林帯を抜けるとすぐガレ場の急登となります。一部岩場もある上、600mほどの距離の間に200mほど高度を上げる上、ガレ場はザレていて浮き石も多くて滑りやすく、転倒やスリップには注意が必要です（特に下り）。 斜度がすこし緩んでくると、最後は山頂に飛び出します。山頂には避難小屋や石祠などがあって広場状になっているので、15人くらいは休憩が可能です。また、周辺の展望も良好です。 ◆岩菅山〜裏岩菅山 この区間はあまり大きなアップダウンはありませんが、いったん下ってから登り返しがあります。危険なところはありませんが、東側が切れ落ちている場所もあるので、注意は必要です。 裏岩菅山は山名標以外は特に何もありませんが、開けていて周囲の展望が良好です。 |
| その他周辺情報 | ◆東館山ゴンドラリフト https://shigakogen.co.jp/ ◆ツキノワグマ出没（目撃）マップ（長野県HP） https://www.pref.nagano.lg.jp/shinrin/sangyo/ringyo/choju/joho/kuma-map.html |
写真
朝一番で出たけれど、もう9時半
ようやく東館山ゴンドラリフトに到着
これから往ってきます
ようやく東館山ゴンドラリフトに到着
これから往ってきます
グングン高度を上げていきます
ちなみに、ゴンドラリフトのグリーンシーズン営業は、今年は6/14から11/3まで（予定）
ちなみに、ゴンドラリフトのグリーンシーズン営業は、今年は6/14から11/3まで（予定）
寺子屋スキー場のゲレンデから北方向を望む
画面左端中景のピークが焼額山
画面右1/3遠景のとがったピークが鳥甲山
画面左端中景のピークが焼額山
画面右1/3遠景のとがったピークが鳥甲山
正面奥のとがったピークがこれから往く岩菅山
その左隣の平たいピークが裏岩菅山
その左隣の平たいピークが裏岩菅山
北西方向を望む
画面中央右の雪がついたピークが火打山
画面中央左の黒い台形のピークが妙高山
画面中央右の雪がついたピークが火打山
画面中央左の黒い台形のピークが妙高山
ようやくスキー場最上部のリフト降り場へ
登山道は画面中央やや右あたりから取り付きます
登山道は画面中央やや右あたりから取り付きます
この区間は結構歩きづらいところが多いです
泥濘が多くて足場が悪い上、笹藪漕ぎも結構あって思ったより時間がかかります
泥濘が多くて足場が悪い上、笹藪漕ぎも結構あって思ったより時間がかかります
ノッキリの手前あたりの展望ポイントから
大分近くなったけど、今度はたかひ・・・
大分近くなったけど、今度はたかひ・・・
なんとか山頂に到着
直射日光を遮るものがなく、紫外線がキツい（苦笑）
直射日光を遮るものがなく、紫外線がキツい（苦笑）
山名標をパチリ
写真には写っていませんが、周りでは10人くらい休憩中でした
ではこのまま裏岩菅山へ向かいます
写真には写っていませんが、周りでは10人くらい休憩中でした
ではこのまま裏岩菅山へ向かいます
途中から岩菅山を振り返って
大きなアップダウンはありませんが、地味に細かなアップダウンで削ってきます
大きなアップダウンはありませんが、地味に細かなアップダウンで削ってきます
切明温泉への縦走路を望む縦走路のある稜線の左奥遠景の平たい台地状のピークが苗場山
画面右1/3中景に苗場山から続く稜線上に見える大きな山体のピークが佐武流山
佐武流山の左遠景には微かに谷川岳（オキの耳）が見えています
9
6/28 12:27
切明温泉への縦走路を望む
縦走路のある稜線の左奥遠景の平たい台地状のピークが苗場山
画面右1/3中景に苗場山から続く稜線上に見える大きな山体のピークが佐武流山
佐武流山の左遠景には微かに谷川岳（オキの耳）が見えています
縦走路のある稜線の左奥遠景の平たい台地状のピークが苗場山
画面右1/3中景に苗場山から続く稜線上に見える大きな山体のピークが佐武流山
佐武流山の左遠景には微かに谷川岳（オキの耳）が見えています
岩菅山までの稜線を振り返って地図上の距離に比べると、かなり時間がかかりました
太陽にジリジリ灼かれてカラカラですが、ノンビリ休んでいるとゴンドラの終発（1530）に間に合わない可能性があるので、早々に下山します
7
6/28 12:36
岩菅山までの稜線を振り返って
地図上の距離に比べると、かなり時間がかかりました
太陽にジリジリ灼かれてカラカラですが、ノンビリ休んでいるとゴンドラの終発（1530）に間に合わない可能性があるので、早々に下山します
地図上の距離に比べると、かなり時間がかかりました
太陽にジリジリ灼かれてカラカラですが、ノンビリ休んでいるとゴンドラの終発（1530）に間に合わない可能性があるので、早々に下山します
では新幹線で帰京
お疲れ
さて帰ろう、晩飯を食べに
でも、その前にビールだけ
お疲れ
さて帰ろう、晩飯を食べに
でも、その前にビールだけ
ミツガシワ（三槲）池塘や湿地などに生え、冷涼な気候を好む植物で、氷河期からの残存種と云われています
地元ではまず見ない花なので、最初シラヒゲソウかと思いました
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ミツガシワ（三槲）
池塘や湿地などに生え、冷涼な気候を好む植物で、氷河期からの残存種と云われています
地元ではまず見ない花なので、最初シラヒゲソウかと思いました
池塘や湿地などに生え、冷涼な気候を好む植物で、氷河期からの残存種と云われています
地元ではまず見ない花なので、最初シラヒゲソウかと思いました
ムシトリスミレ（虫取菫）
スミレの名前がついていますが、実際にはスミレの仲間ではありません
スミレの名前がついていますが、実際にはスミレの仲間ではありません
オオバキスミレ（大葉黄菫）
この地域にはナエバキスミレも生息しているそうですが、見つけられませんでした
この地域にはナエバキスミレも生息しているそうですが、見つけられませんでした
コバイケイソウ（小梅�濮陝�場所によって育ち方が少しずつズレていて既に満開のところから、まだ花序が出始めの場所もありました
ちなみに全草有毒で若芽の誤食事故が多い植物でもあります
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コバイケイソウ（小梅�濮陝�
場所によって育ち方が少しずつズレていて既に満開のところから、まだ花序が出始めの場所もありました
ちなみに全草有毒で若芽の誤食事故が多い植物でもあります
場所によって育ち方が少しずつズレていて既に満開のところから、まだ花序が出始めの場所もありました
ちなみに全草有毒で若芽の誤食事故が多い植物でもあります
ツマトリソウ（褄取草／端取草とも）地元周辺で見るのは花弁が白一色のものが大半でしたが、ここではピンク色に縁取りされている個体も結構見かけました
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ツマトリソウ（褄取草／端取草とも）
地元周辺で見るのは花弁が白一色のものが大半でしたが、ここではピンク色に縁取りされている個体も結構見かけました
地元周辺で見るのは花弁が白一色のものが大半でしたが、ここではピンク色に縁取りされている個体も結構見かけました
キヌガサソウ（衣笠草）
放射状に広がる大振りな葉が嫌でも目立ちます
白い部分は花弁ではなく萼で、白から緑に次第に遷移するらしいです
放射状に広がる大振りな葉が嫌でも目立ちます
白い部分は花弁ではなく萼で、白から緑に次第に遷移するらしいです
ハクサンチドリ（白山千鳥）稜線上部でパラパラ咲いていました
他の山域では花弁が白やピンクのものも混ざっていたりすることもありますが、このあたりでは濃淡こそあれ紫色の個体しかいませんでした
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ハクサンチドリ（白山千鳥）
稜線上部でパラパラ咲いていました
他の山域では花弁が白やピンクのものも混ざっていたりすることもありますが、このあたりでは濃淡こそあれ紫色の個体しかいませんでした
稜線上部でパラパラ咲いていました
他の山域では花弁が白やピンクのものも混ざっていたりすることもありますが、このあたりでは濃淡こそあれ紫色の個体しかいませんでした
タテヤマリンドウ（立山竜胆）フデリンドウとよく似ていますが、咲いている場所や花期、花の大きさなどからタテヤマリンドウと判断
小規模なコロニーがいくつかありました
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タテヤマリンドウ（立山竜胆）
フデリンドウとよく似ていますが、咲いている場所や花期、花の大きさなどからタテヤマリンドウと判断
小規模なコロニーがいくつかありました
フデリンドウとよく似ていますが、咲いている場所や花期、花の大きさなどからタテヤマリンドウと判断
小規模なコロニーがいくつかありました
ツガザクラ（栂桜)
ちょうどイイ感じに満開で咲いていた群落がいくつかありました
ちょうどイイ感じに満開で咲いていた群落がいくつかありました
ヤマオダマキ（山苧環）
すこし離れたところで咲いていたので、横からパチリ
かわいらしくて好きな花です
すこし離れたところで咲いていたので、横からパチリ
かわいらしくて好きな花です
キンロバイ（金露梅）
ウメの名を冠していますが、実際にはキジムシロなどの仲間で、しかも草本ではなく落葉低木というナカナカ気難しいヤツ（笑）
ウメの名を冠していますが、実際にはキジムシロなどの仲間で、しかも草本ではなく落葉低木というナカナカ気難しいヤツ（笑）
ニッコウキスゲ（日光黄菅）
別名はゼンテイカ（禅庭花）
まだ咲き始めでしたが、標高が低いところでは結構満開になっていました
別名はゼンテイカ（禅庭花）
まだ咲き始めでしたが、標高が低いところでは結構満開になっていました
ミツバオウレン（三葉黄蓮）
パラパラと咲いていましたが、綺麗に撮るのはナカナカ難しい
パラパラと咲いていましたが、綺麗に撮るのはナカナカ難しい
イワイチョウ（岩銀杏） 何でイチョウの名を冠しているのか調べてみたら、秋には葉がイチョウの落葉そっくりの色に色づくことからつけられた名前だそうです
8
イワイチョウ（岩銀杏）
何でイチョウの名を冠しているのか調べてみたら、秋には葉がイチョウの落葉そっくりの色に色づくことからつけられた名前だそうです
何でイチョウの名を冠しているのか調べてみたら、秋には葉がイチョウの落葉そっくりの色に色づくことからつけられた名前だそうです
装備
| 個人装備 |
Tシャツ（半袖）(1)
サポートタイツ(1)
ハーフパンツ(1)
シューズ(1)
ザック(1)
キャップ(1)
サコッシュ(1)
熊鈴
靴下
グローブ
雨具
着替え
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
|
|---|
感想
週末は好天になりそうなので、6月半ばから今年のグリーンシーズン営業が始まった東館山ゴンドラリフトを使って岩菅山へ往ってくることにしました。
最初はゴンドラは登りだけ使って、下りはアライタ沢経由で周回してこようと思ったのですが、下山後に駐車場までかなり遠回りしないといけないことが分かったので、諦めてピストンに。出発地の標高が高いので、比較的ラクかと思ったのですが、どうしてどうして。稜線通しに延々と細かいアップダウンと泥濘、笹藪に苦戦して、おまけに虫も多かったです。とはいえ、苦労の甲斐はあって、大展望とお花をじっくり見ることができたので、非常に気持ちのよい山行になりました。
足許ではいきなり西日本は梅雨が明けてしまい、東日本もこの勢いだと早々に明けてしまいそう。それはそれで旱害や水不足になるので困ったものですが、本格的な夏山シーズン到来が近いということで体力を落とさないよう備えていきたいと思います。
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