記録ID: 8470680
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無雪期ピークハント／縦走
北陸
テン泊装備で行く北アルプス太郎平〜雲ノ平〜高天原〜双六〜新穂高
2025年07月22日(火) 〜
2025年07月25日(金)
富山県
長野県
岐阜県
shiroaki58
- GPS
- 34:29
- 距離
- 42.5km
- 登り
- 2,986m
- 下り
- 3,232m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 4:14
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:44
2日目
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 11:17
15:36
3日目
- 山行
- 10:24
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 11:34
4日目
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 6:43
12:49
| 天候 | 午前中晴れ、午後から曇り後晴れ、一時雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
〇 折立〜太郎平（キャンプ場）〜薬師沢小屋 通常の登山道。 〇 薬師沢を吊り橋で渡り河原に降りるまで 吊橋を渡った直後河原に降りるまでの鉄はしご、増水時に使用する木製のはしご の河原への昇り降りは、三点支持でバランス崩さないように要注意（この間、ストックはザック等に収納すべき） 〇 雲ノ平の直登路（取付きから木道末端まで） 初めの急こう配の登りに所々はしご段等あり。初めと終わりの登り道は濡れた状態だと木の根や岩が滑りやすく要注意 〇 雲ノ平木道末端〜雲ノ平山荘 整備された木道の道、ところどころ大岩を伝いながら進む場所あり。 〇 雲ノ平〜高天原山荘 大岩伝いに歩く道や高天原峠までの下りに数か所鉄はしごあり。（3か所連続の鉄はしごの下りは要注意） 〇 高天原山荘〜岩苔乗越〜黒部源流標〜三俣山荘〜三俣峠（巻道ルート分岐） 通常の登山道（高天ヶ原からしばらくの樹林帯は、大型ザックが枝にひっかかる箇所あり。頭上に注意） 〇 三俣峠〜巻道分岐 登り下りも所々ある巻道。利用時には雪渓なし。（雷雲接近のため、三俣蓮華岳からの稜線コースを避け、巻道コース利用） 〇 巻道分岐〜双六小屋〜鏡平山荘〜小池新道登山口 通常の登山道。 〇 小池新道登山口〜新穂高ロープウエイ駅 左俣林道の歩き、新保高温泉バス停と新穂高ロープウエイ駅の分岐から遊歩道へ入り、右股谷を渡る橋をとおりロープウエイ駅に下山 |
| その他周辺情報 | 下山後、新穂高温泉の「あんきな宿宝山荘別館」に宿泊。翌日、濃飛バスで高山バスターミナルへ |
写真
なお、折立には飲料水の自動販売機は設置があるが、飲んだ後の空ペットボトル用のゴミ箱は、クマ出没警戒のため撤去されていて持ち帰り必須なので注意。
小屋の宿泊受付によると、テント受付は、17時までは太郎平小屋キャンプ場（薬師峠キャンプ場）で行っているとのこと。
テント場へ行く前に腹ごしらえに太郎ラーメン（並盛り1,500円）と生ビール（1,300円）を注文
テントサイトでなるべくフラットな場所でテントを設営。テント利用料金は1人1テントで2,000円。よくテントを張られている場所は整地もされていて、ペグもよく刺さります。
テントサイトでなるべくフラットな場所でテントを設営。テント利用料金は1人1テントで2,000円。よくテントを張られている場所は整地もされていて、ペグもよく刺さります。
南西方向（太郎平小屋方向）から見たテントサイト。左の小屋はテント受付小屋（17時まで有人。冷えたビールやソフトドリンクも販売）。写真の左下、傘を持った方の左の標識を少し下れば、水場とトイレがあります。
南西方向（太郎平小屋方向）から見たテントサイト。左の小屋はテント受付小屋（17時まで有人。冷えたビールやソフトドリンクも販売）。写真の左下、傘を持った方の左の標識を少し下れば、水場とトイレがあります。
小屋に再度寄って、携帯電話で下界と連絡。docomoは小屋の近くでつながりました。（通話、メール、ライン等は可能ですが、容量が必要な画像の送信は不可でした。）
小屋に再度寄って、携帯電話で下界と連絡。docomoは小屋の近くでつながりました。（通話、メール、ライン等は可能ですが、容量が必要な画像の送信は不可でした。）
北ノ俣岳の稜線も雲がかかっています。周辺も雲が厚くなり、雷鳴が遠くで聞こえて不穏な雰囲気です。この後、17時半過ぎから直近で雷鳴が響き、強雨の夕立が1時間程度続きました。流水がテント底下部もに流れ込んで、テントによっては中への浸水があったと聞きました。
北ノ俣岳の稜線も雲がかかっています。周辺も雲が厚くなり、雷鳴が遠くで聞こえて不穏な雰囲気です。
この後、17時半過ぎから直近で雷鳴が響き、強雨の夕立が1時間程度続きました。流水がテント底下部もに流れ込んで、テントによっては中への浸水があったと聞きました。
この後、17時半過ぎから直近で雷鳴が響き、強雨の夕立が1時間程度続きました。流水がテント底下部もに流れ込んで、テントによっては中への浸水があったと聞きました。
翌朝、2日目の行動開始です。昨晩の夕立の豪雨がうそのように晴れ渡っています。太郎平小屋に向かう途中、薬師岳を振り返る。
靴を脱いで小屋のトイレをお借りした後、雲ノ平の急登に備え、行動食の補給と飲料水を購入しました。
小屋前の黒部源流にかかる吊り橋を渡ります。吊り橋を渡るとすぐに鉄のはしごで下ります。水流が少ない時は、そのまま河原に降りて進めますが、この日は昨晩の雨の影響で水位が少し高く、増水時に使用するはしご（登り用とその先の下り用）を利用して河原に降りました。（うかつにもストックを出したままにしていて、はしごを使う時に片手に持ちながらはしごを使いました。最後に降りる木のはしごが少し頼りない感じのため（高度もあります。）小屋を出発してから河原に降りるまでは、あらかじめストックを収納して通過すべきでした。
小屋前の黒部源流にかかる吊り橋を渡ります。
吊り橋を渡るとすぐに鉄のはしごで下ります。水流が少ない時は、そのまま河原に降りて進めますが、この日は昨晩の雨の影響で水位が少し高く、増水時に使用するはしご（登り用とその先の下り用）を利用して河原に降りました。（うかつにもストックを出したままにしていて、はしごを使う時に片手に持ちながらはしごを使いました。最後に降りる木のはしごが少し頼りない感じのため（高度もあります。）小屋を出発してから河原に降りるまでは、あらかじめストックを収納して通過すべきでした。
吊り橋を渡るとすぐに鉄のはしごで下ります。水流が少ない時は、そのまま河原に降りて進めますが、この日は昨晩の雨の影響で水位が少し高く、増水時に使用するはしご（登り用とその先の下り用）を利用して河原に降りました。（うかつにもストックを出したままにしていて、はしごを使う時に片手に持ちながらはしごを使いました。最後に降りる木のはしごが少し頼りない感じのため（高度もあります。）小屋を出発してから河原に降りるまでは、あらかじめストックを収納して通過すべきでした。
河原を下流に少し歩くと、雲ノ平直登ルートと高天原峠に通じる大東新道の分岐があります。
雲ノ平の直登は、最初ははしごが連続して急登を登り上げ、そのあともひたすら登りが続きます。木道が出てくる雲ノ平上部に出るまで、後半の急登もはしごがあったり、木の根っこや岩が大変滑りやすいです。（特に逆コースの下りの場合、滑りやすいと、すれ違った登山者の方が嘆いていました。）
雲ノ平の直登は、最初ははしごが連続して急登を登り上げ、そのあともひたすら登りが続きます。木道が出てくる雲ノ平上部に出るまで、後半の急登もはしごがあったり、木の根っこや岩が大変滑りやすいです。（特に逆コースの下りの場合、滑りやすいと、すれ違った登山者の方が嘆いていました。）
祖母（ばあ）岳との分岐を通過して、しばらく岩伝いの山道を歩いて進むと、雲ノ平山荘が見えてきました。
小屋の前、キャンプ場などに続く道。祖父（じい）岳とその向こうの稜線がきれいです。
やきそばとカルピスウォーター（合計1,800円）を注文しました。水は有料で販売していました。
雲ノ平山荘から高天原山荘に向けて出発。最初は緩い登りを登り、名称は分かりませんが電波中継機のような、観測機のような施設の横を通ります。
高天原峠。峠までの下りの道は、最初は大岩を伝い歩いたり、詩ノ原を過ぎて樹林帯の単調な下りが続き、峠の近くになって急坂にかかった長い鉄はしごが3つ連続して続くなど、三点確保で慎重に下りました。
高天原峠。峠までの下りの道は、最初は大岩を伝い歩いたり、詩ノ原を過ぎて樹林帯の単調な下りが続き、峠の近くになって急坂にかかった長い鉄はしごが3つ連続して続くなど、三点確保で慎重に下りました。
高天原山荘に到着しました。この場所にはテント場がありませんので、予約した上で宿泊（夕食＋翌朝の弁当代13,300円）しました。
2階の北、1人で2畳分のスペース（NO19~20）を割り当てられ、（感染症予防対策等で定員の半数程度にしているようです）十分なスペースでしっかりと休むことができました。
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2階の北、1人で2畳分のスペース（NO19~20）を割り当てられ、（感染症予防対策等で定員の半数程度にしているようです
）十分なスペースでしっかりと休むことができました。
）十分なスペースでしっかりと休むことができました。
小屋から、往路（下り）20分、復路（登り）30分の合計50分かけて黒部川の支流温泉沢に源泉かけ流しの温泉が湧いています。手前に男女混浴の露天風呂と、川を渡った向こう側に男性用と女性用の屋根付き露天風呂の小屋が建っていました。写真は男性用の屋根付きの露天風呂。ケロリンの黄色い風呂おけが印象的です。
7/23 17:02
小屋から、往路（下り）20分、復路（登り）30分の合計50分かけて黒部川の支流温泉沢に源泉かけ流しの温泉が湧いています。手前に男女混浴の露天風呂と、川を渡った向こう側に男性用と女性用の屋根付き露天風呂の小屋が建っていました。写真は男性用の屋根付きの露天風呂。ケロリンの黄色い風呂おけが印象的です。
露天風呂から汗をかいて戻った後、17時45分から夕食をいただきました。おいしかったです。
受付近くには、薬師沢から高天原峠に通じる大東新道と、温泉沢から温泉沢の頭へのルート図がわかりやすく掲示されていました。写真は大東新道のルート図
7/23 18:17
受付近くには、薬師沢から高天原峠に通じる大東新道と、温泉沢から温泉沢の頭へのルート図がわかりやすく掲示されていました。写真は大東新道のルート図
3日目の朝、午前4時20分に高天原山荘を出発しました。山小屋は発電機はなくランプの小屋で、大変気持ちの落ちつく秘境のお宿でした。
水晶池分岐を通過します。テント装備の大型ザックは、樹林帯の登山道に横・上から出た木の枝等でひっかかりやすく、後退したり、姿勢を低くして通過したりして、案外時間がかかってしまいました。3日目の疲れも出てきているので、無理をせずマイぺースで進むことにします。
水晶池分岐を通過します。テント装備の大型ザックは、樹林帯の登山道に横・上から出た木の枝等でひっかかりやすく、後退したり、姿勢を低くして通過したりして、案外時間がかかってしまいました。3日目の疲れも出てきているので、無理をせずマイぺースで進むことにします。
雷鳥の警戒するような呼びかける鳴き声を聞いて、周囲を見回すと、岩の上に立って鳴く親鳥を見つけました。ひな鳥があわてて草むらに入っていくのが見えました。
雷鳥の警戒するような呼びかける鳴き声を聞いて、周囲を見回すと、岩の上に立って鳴く親鳥を見つけました。ひな鳥があわてて草むらに入っていくのが見えました。
岩越乗越から南西の方向、三俣蓮華岳の稜線でしょうか。この先の登山道を下りていくと、徐々に水流が増えていきました。黒部源流が始まる谷を下っていきます。
岩越乗越から南西の方向、三俣蓮華岳の稜線でしょうか。この先の登山道を下りていくと、徐々に水流が増えていきました。黒部源流が始まる谷を下っていきます。
1時間超かかって、雲ノ平と三俣山荘との三叉路に着きました。重いザックと疲れと岩伝いの道で、下りなのに歩く速度が上がりません。
三俣山荘方向へ少し歩くと、黒部川水源地標が建っています。山小屋の関係者の方々でしょうか、数人で枝の刈払いや登山道の整備を行ってくださっていました。
三俣山荘方向に登り上げて、稜線上のテント場を左折して過ぎて、三俣山荘に到着しました。ここでは、山スキうどん（1.800円）と飲料水(600円）いただきました。
三俣山荘方向に登り上げて、稜線上のテント場を左折して過ぎて、三俣山荘に到着しました。ここでは、山スキうどん（1.800円）と飲料水(600円）いただきました。
三俣蓮華岳の肩、三俣峠に到着です。それまでにも槍・穂高方面に怪しい雲が広がっていて、雷鳴も遠くに聞こえる状態でしたが、ここで休憩中に近くの山域で大きな雷鳴が聞こえてきたため、稜線を進むことは止めて、巻道ルートを使って双六小屋に向かうことにしました。
三俣蓮華岳の肩、三俣峠に到着です。それまでにも槍・穂高方面に怪しい雲が広がっていて、雷鳴も遠くに聞こえる状態でしたが、ここで休憩中に近くの山域で大きな雷鳴が聞こえてきたため、稜線を進むことは止めて、巻道ルートを使って双六小屋に向かうことにしました。
巻道ルートは、中道ルートより整備されていないと聞いていましたが、下り、トラバース、登りと続いて通行に支障はなく、また、雪渓も登山路には残っていませんでした。樹林帯とハイマツ帯があるところまで高度を下げた時、大きな雷鳴が近くで鳴り響いたので、しばらく待機して雷雲が遠ざかるのを待ちました。
巻道ルートは、中道ルートより整備されていないと聞いていましたが、下り、トラバース、登りと続いて通行に支障はなく、また、雪渓も登山路には残っていませんでした。樹林帯とハイマツ帯があるところまで高度を下げた時、大きな雷鳴が近くで鳴り響いたので、しばらく待機して雷雲が遠ざかるのを待ちました。
これから向かう、双六小屋方向です。正面に樅沢岳、槍ヶ岳の穂先がチョコっと顔を出し、穂高連峰の稜線も見えます。
双六小屋に到着後、テント場の申込みをしました。（テント料金��1張1人2,000円）
色とりどりのテントが張られていますが、テントスペースは十分にありました。テント地も砂と土でペグが十分刺さり、また、ペグに代わる重し用の大きめの石も十分にありました。
色とりどりのテントが張られていますが、テントスペースは十分にありました。テント地も砂と土でペグが十分刺さり、また、ペグに代わる重し用の大きめの石も十分にありました。
4日目の最終下山日です。今日も快晴ですが、昼過ぎにはまた、にわか雨や雷雨の可能性もあるようなので、あまり遅く出発せずに下山することにしました。
途中、登山路で、登山系SNSで目にする地層のような気がします。火山の噴火か何かの堆積地層が間に入っているとかだったような。
雪田花見平のベンチで休憩。4日間のコース中、唯一ここだけがルート上に雪渓が残っていました。短距離で平坦なため、つぼ足で大丈夫です。
鏡平山荘では、この時間帯でも売店が開店していて、カキ氷の宇治ミルク金時練乳掛けをいただきました。（ネクターと併せてで合計1,900円）
7/25 8:14
鏡平山荘では、この時間帯でも売店が開店していて、カキ氷の宇治ミルク金時練乳掛けをいただきました。（ネクターと併せてで合計1,900円）
シシウドヶ原に着きました。今日は土曜日でたくさんの個人の登山客、ツアー客が登ってきています。
休憩時に昼食としてソーメンとネクターをいただきました。（合計1,200円）ソーメンが冷たくてとてもおいしい。
新穂高温泉バス停と新穂高ロープウエイ駅との分岐。橋方向に直進はせず、写真の左手に折れて遊歩道を進みます。
右俣谷を渡ります。左俣谷と右股谷はこのあとすぐに合流して蒲田川になります。
装備
| 個人装備 |
GPS端末機GarminMap66i
ココヘリ発信端末機
熊よけスプレー
長袖シャツ
Tシャツ
ウインドストッパー
ズボン下
ズボン
靴下
グローブ
雨用グローブ
防寒グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ2個
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
テント
テントポール
テント用マット
シュラフ
携帯トイレ
|
|---|
感想
4日間の登山期間中の午後から夕方、初日（幕営中）と3日目（行動中）に雷雨があり、高気圧が張り出しながらも大気が不安定な中、なんとか無事に下山することができました。テント装備を加えての大型ザックでの山行は、普段の歩行ペースよりも遅くなり、かつ、疲労度も大きいものでしたが、振り返れば思い出深い山旅となりました。
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体力レベル
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