【縦走】劒岳(早月尾根から周回ならず)


- GPS
- 34:07
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 3,140m
- 下り
- 2,888m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 7:30
- 山行
- 8:19
- 休憩
- 4:30
- 合計
- 12:49
- 山行
- 11:00
- 休憩
- 2:42
- 合計
- 13:42
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
全て合わせると100台くらいは停められる広さ |
コース状況/ 危険箇所等 |
全コース、整備はしっかりされていますが、早月尾根の上部、劒岳から一服剣までは鎖場、難所多数。 剣御前小屋から大日岳までは、多少要注意箇所はあるのの、素晴らしい稜線歩きが楽しめる 大日小屋から大日平までは岩の道で一気に下る。大日平は打って変わって楽な木道になるけど、牛の首からは再び急で鎖や梯子、滑りやすい岩などもあって要注意 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
昨年のリベンジに劒岳へ。
早月尾根から劒岳〜剣沢〜奥大日岳〜大日岳、そこから藪漕ぎで昨年登った尾根を早乙女岳経由でコット谷から、早月尾根の登山口である馬場島に戻る周回ルート。
結論から言うと、大日岳で断念。今年も称名滝方面に下山した。
敗因のひとつは、20キロ以上のザックを背負って早月尾根から登り、劒岳を超えたダメージの蓄積。大日岳に到着した時には気力も削がれてしまっていた。つまり体力不足。
それでも三日目の午前10時までに大日岳に到着していればアタックしようと思っていたが、手前の大日小屋で11時半過ぎ。
さらに昨年登った藪尾根が、どれだけ厳しいか知っていたことも気力を削がれた原因かもしれない。
弱気が出たら潔く負けを認めた方が良い。
負けを認めて称名滝への登山道で下山したことで、素晴らしい出会いもあった。剱岳からのご褒美だと思う。
ボクのチャレンジについてを除いても、この縦走は素晴らしいルートだと思う。
例えば、称名滝駐車場に車をデポ。早月尾根から登って、早月小屋、剣沢周辺の小屋、大日小屋と3泊。小屋泊まりで荷物は10キロ以下にすれば無理のない計画だと思う。お金はかかるけど、それだけの価値はある。
さて、そもそもボクがこの計画を思いついたのは、数年前に飯豊連峰のダイグラ尾根を登ったのがきっかけだ。
その時に会った人が「早月尾根より厳しいよ」と言ったので、早月尾根とはどんなところかと興味が湧いた。
登ってみた感想としては、圧倒的に早月尾根の方が厳しいです。登山口から頂上までの標高差を見れば歴然ではあったのだけど。
道はとにかく整備されているので、その点ではダイグラ尾根より登りやすくはあるけど、どこまでも続く急登と、終盤の岩場に連続する鎖。
歩いてみると登山口の「試練と憧れ」の言葉を身をもって知ることとなる。
劒岳山頂からは素晴らしい景色が広がる。もう少し周辺の山々を知っていればもっと楽しめたと少々後悔。
下山ルートは有名な「蟹のよこばい」をはじめ難所続きで、ここでもザックの重さが応えた。暗くなる前に剣沢キャンプ場で設営できれば良いと、休み休み下山した。
剣沢キャンプ場は広く、水場もあり、トイレもあり快適だった。別山を背後に劒岳を眺めるロケーションもスケールが大きく最高だった。
翌朝はまず剣御前小屋まで登り、奥大日岳へ向かう。ここからは今までと雰囲気ががらっと変わって花の登山道。
もう少し早い時期ならもっと色々な花が咲いていたと思う。
多少の注意箇所はあるが、大日岳までバラエティに富んだ飽きさせない登山道が続く。
のんびり歩いたおかげで、たくさんの登山者の方たちと話ができたのも楽しかった。
小さな子供を連れて歩く家族、地元富山の70歳を超えるパーティの方々はみな元気で爽やかで、歳を取ることの勇気をもらえた。
大阪からのパーティの方々とも、大日小屋で東北の山の話で盛り上がり、そして何より、Sさん、Mさんのふたりには本当にお世話になった。
大日岳で予定ルートを断念し、大日平まで降りてきたところで、昨年目をつけていた場所でビバークしようかと考えていた。
このまま下山しても称名滝駐車場から立山駅へのバスは終わっているし、立山駅まで歩いても電車は終わっているかもしれない。それならここで泊まって、朝になってゆっくり下山しても良いかと。
そこへ稜線で会った二人が下山してきて、立山駅まで車で送るので一緒に下山しましょうと誘ってくれた。
とにかく話が楽しい二人で、ここまでの辛さが嘘のように足取りが軽くなった。
心配していた牛の首からの急な下りも、思いザックに耐えながら、無事に明るいうちに下山。
そして立山駅ではなく、車が停めてある馬場島までわざわざ送ってくれた。本当に助かりました。再会を約束して別れ、あとはのんびり、高速道路のパーキングで寝ながら帰ってくることができた。
チャレンジは達成できなかったけど、自分のスタイルに一区切りついた清々しい気分。素晴らしい山の旅となった。
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